聴かせてよ愛の歌を…翔と華那恵のラブストーリー

かのん

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第二部第二章〈2学期編〉act.45

雪乃-YUKINO-3-Ⅷ~ストーカー撃退作戦!その3~

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「雪乃。もういいかも…」

動き始めてから翔は雪乃に声を掛けて、
自分達の持っている国旗を下に降ろした。

雪乃は翔の膝の上にある手を掴みながら
翔の顔を覗き込んでくる。

「…翔さん。玲子さん達はいったい…」

翔と二人っきりになってようやく雪乃は
今まで疑問に思っていた事を口に出して
聞いてきた。

「ん? ああ、そうか…。
 雪乃は隆二さんの作戦を聞いて
 いなかったっけ…」

翔が雪乃の顔を見つめ思い出したように
言ってきた。

雪乃は大きく頷いてそれに答えたが、
翔を見ているその瞳には不安な様子が
垣間見れた。

「雪乃ごめんな?
 いろいろと不安だったろ?」

翔は優しく雪乃の頬に手を添えて微笑んだ。

「…す、少しだけ…です。
 隆二さんと翔さんがあたしのために…
 してくれる事だから…
 大丈夫だと思っています…」

雪乃は照れくさそうに小さな声で
返事をしてきた。

「美月さんは雪乃のフリをして玲子さんと
 一緒にワザと目立つように買い物して
 くれてるんだ。
 ガードとして隆二さんと康介さん…
 そして影からハクさんの知り合い?
 になるのかな?とにかく数人が見守って
 いると思う…。
 その状況で雪乃の追っかけのリーダー達を
 惹きつけてくれているんだ」

翔の説明を聞きながら雪乃は申し訳
なさそうな表情を見せて頷いた。

翔は優しく微笑んで雪乃の頬に添えている
手を頭の上に持って行きヨシヨシと
優しく撫でた。

「その間に雪乃の自宅に戻って自分の荷物を
 取って来るんだ。
 そのあとはもう一度隆二さん達と合流する
 事になっているから…」

「しょ…しょうさん…」

翔に頭を撫でられながら雪乃は
安心したように微笑んだ。

(まあ…そのついでに…リーダーの3人を
 拉致るんだろうけど…
 さすがにそんな事は…
 雪乃に言えないからな?
 しかし…隆二さんの依頼とは言え、
 ハクさんは何人の仲間達を
 動員したんだ?)

翔はそんな事を思いながら雪乃から
視線を外して運転席の方を見た。

翔の心配をよそに、車は順調に雪乃の
自宅へ向かって行った。

 ・
 ・
 ・

「翔君、雪乃ちゃん。
 そろそろ自宅に着くよ。
 一応着いて来ている車はいないけど、
 念のため翔君は先に降りて周りを
 警戒してくれ。
 雪乃ちゃんはできるだけ急いで家に
 入ってね?」

「「はい」」

15分ほど走った後、運転席のハクから
二人に声が届いた。

雪乃は緊張気味に翔と同時に返事をする。

翔には自分が握り締めている雪乃の手が
僅かに震えているのが感じられた。
 
「雪乃…。大丈夫だから…」

翔はもう一度雪乃の手をしっかりと
握り締め、優しく雪乃に話し掛けた。

「……はい」

雪乃は顔を上げて、緊張気味の表情を翔に
見せて小さく頷きながら返事を返した。

「それよりも…」

翔は緊張気味の雪乃の顔を真面目な表情で
見つめて話し掛ける。

「!?」

雪乃は急に真面目な顔になった翔を
首を傾げながら不思議そうに見つめ返した。

「雪乃が焦って転ばないか…
 そっちの方が心配だ…」

「!!」

真面目な声で話してくる翔を見つめる
雪乃の表情が驚いた顔に変って行った。

「ひ、酷いです!
 あたしそんなにドジじゃないです!!」

柳眉を吊り上げて翔に詰め居る様に
文句を言ってくる雪乃であった。

「ははは…ごめんごめん。
 でもなぁ…雪乃のロングスカート姿って
 あんまり見ないから…あせって裾を
 踏みつけないか心配なんだよ…」

笑いながら説明する翔。

雪乃は『うっ!』と一瞬たじろいで口を
開いてきた。

「そ、それは…。
 たしかにロングスカートは履きなれて
 ないですけど…」

「だろ?
 でも転ぶのも雪乃らしいか。ははは…」
 
豪快に笑う翔の事を
『もう…翔さん酷いです…』と
小さい声で呟きながら、恥ずかしそうに
ジト目で睨む雪乃であった。

その時車に制動がかかり、
ゆっくりと停車した。

「着いたよ!」

 ガッチャ…

運転席のハクが一言伝えピィピィと
音をたてて左側のサイドドアが
ゆっくりと開いていく。

「よし!雪乃行くよ!」

「はい!」

翔が雪乃に促すと翔とのやりとりで
緊張が解れた雪乃が元気良くそれに答えた。

扉が開ききる前に翔が車から飛び出して
周りを警戒するように確認する。

「雪乃…大丈夫だ…」

翔が扉の横に立って車の中に小さな声で
話しかけると雪乃も小さな声で『はい』と
返事をして車から降りてきた。

そのまま急いで自宅の玄関に
駆けて行く雪乃だった。

 ガチャ

「ただいま~」

慌てて玄関の鍵を開け少し開けた扉の
隙間から滑る込むように家の中に
入って行く雪乃であった。

「ははは…。
 大丈夫なんだから…
 そんなに慌てなくても…」

翔は雪乃の行動を見ながら
口元に手を当てて声を殺すように
小さく笑った。

『あっ!きゃぁぁっ!!』

 ドタッガッタッ!
 ガッシャン!!

『いったぁーぃ!』

『あらら…雪乃大丈夫?』

閉まり切った扉の奥から雪乃の悲鳴と共に
何かを引っくり返し倒れる音とおそらく
雪乃の母親の心配そうな声が聞こえてきた。

『う、うん…大丈夫…。
 ゴメンネ…ママ。花瓶壊しちゃった…』

『あらら…またなの?
 いいのよそれくらい…
 予備が買ってあるから。
 それより怪我はしなかったの?』
 
『うん大丈夫。
 ちょっと膝と内腿を…ぶつけただけ…』

『それなら良かったわ…。
 気を付けなさい…雪乃。
 あなた私に似て…そそっかしいんだから…。
 それと、電話で言われたとおり
 あなたのお泊りの準備はできているわ…。
 ただ制服とか私服とか学校で使うものは
 用意していないから…
 自分で用意しなさい』

『はぁい。
 ありがとうママ』
 
扉を閉めていても玄関の窓が開いている
ためか二人の会話が門扉の所で待機して
いる翔の耳にしっかりと届いていた。

「まさか…ホントに転ぶなんて…」

翔は小さく呟きながら額に手を当てて
項垂れた。

「しかも…『また』って
 聞こえたような…?
 つまり…良く転んでいるって事?」

翔は自分の顔が引き攣るのを感じながら
扉の方を遠い目で眺めて呟いたのであった。

 ・
 ・
 ・

『行ってきます!』

『行ってらっしゃい。
 玲子さん達に御迷惑をかけちゃだめよ?』

『はい』

 がちゃ

しばらくすると雪乃と母の会話が聞こえ
扉が開いた。

雪乃がキャリーバックと大き目の
ボストンバックを持って扉から姿を現した。

翔は黙って雪乃の側に歩いて行く。

「雪乃…俺が持つから…」

翔が声を掛けると雪乃が嬉しそうに笑った。

「翔さんすみません。
 それじゃお願いします」

翔は雪乃の肩に掛かっているボストンバック
を受け取り両手で持っているキャリーバック
を片手で持ち上げる。

 がちゃ

「雪乃…これを玲子さん達に
 渡してちょうだい…」

翔が雪乃の荷物を預かって車の方に
向かおうとした時、扉が開き雪乃の
母親が姿を現した。

雪乃に良く似た感じで少し大人っぽい
雰囲気を醸し出しているのその女性は
可愛い感じで母親というよりもずっと
若く見える女性だった。

「あらら…男の子?」

翔の顔を見るなり、驚いたように
立ち尽くす雪乃の母親に翔は慌てて
姿勢を正して頭を下げた。

「はじめまして。
 自分は高村翔といいます。
 玲子さん達に言われて…
 付き添いで来ました」

「あら、あなたが翔君なのね?
 雪乃から話を聞いているわ。
 家の雪乃の事をよろしく
 お願いしますね?
 我がままな子だけど、
 仲良くしてあげてね?」

雪乃の母はニコニコと笑いながら
翔に向かって話しかけてきた。

「はい。
 こちらこそ、よろしくお願いします」

翔はもう一度、深々と頭を下げた。

「うふふ。
 雪乃~あなたがママに話して
 くれてたよりずっと格好良い
 男の子じゃない~?
 面食いなのはいったい
 誰に似たのかしら?」 

「マ、ママ!」

ケラケラと笑いながら雪乃に話しかける
母親に雪乃は顔を真っ赤にしながら
声を出した。

翔は何と言っていいのか解らずに鼻の頭を
掻きながら二人を見ていた。

「うふふふ…照れなくても
 良いじゃない?」

さらに笑いながらからかう母親に
雪乃は恥ずかしそうに涙声で訴える。

「ママ~。
 恥ずかしいから…もう黙っていて…」

「はいはい。
 そうそう…雪乃。
 これを持って行きなさい」

雪乃は母親の差し出す紙袋を受け取った。

「頂いたお菓子で悪いんだけど…
 玲子さん達に渡してちょうだい。

 翔君。本当に雪乃の事、よろしくね?
 今度家にも遊びに来てくださいね?」

「はい」

母親は翔の方に振り返り笑いながら
言ってくる。

翔も微笑んで返事を返した。

「翔さん。早く行きましょう!
 じゃあママ。行ってきます」

「お、おい雪乃…」

雪乃は強引に翔の腕を掴み無理やり
自分の母親の前から翔の事を引き離した。

「あらら。ふふふ…照れちゃって…」

二人の後ろから母親の声が聞こえる。

よほど恥ずかしかったのか雪乃は
翔の腕を掴んだまま顔を真っ赤にしていた。

雪乃が車に乗り込み、翔が雪乃の荷物を
車に載せ玄関の方に振り向いて
立っている母親にもう一度深々と
頭を下げた。

雪乃の母はニコニコと笑いながら
小さく頭を下げてそれに答えた。

 ガラガラバタン!

翔は自分が乗り込み扉を手動で閉めた。

「ハクさん。お待たせしました。
 もう大丈夫です」

「OK!じゃあ行くよ」

俯いている雪乃の隣に座り
運転席のハクに声を掛ける翔に
ハクは答えてから車を出した。

 ・
 ・
 ・

「翔さん…すみません。
 なんかいろいろと御迷惑をかけて…」

車が走り出して、少し経ってから
雪乃が恥ずかしそうに口を開いてきた。

翔は微笑みながら雪乃を見て
返事を返した。

「いや…迷惑だなんて…。
 元気で明るくて…良いお母さんだね?」

「元気すぎて…困っちゃいます…」

雪乃は頬を染めたまま
乾いた笑顔を浮かべた。

翔はそんな雪乃を見ながら
笑いながら答えた。

「ははは。
 でも…そのお母さんを見てると
 今の雪乃がいるんだな…って思ったよ。
 顔もそうだったけど…なんだか雰囲気も
 似ている気がしたし…。
 雪乃と一緒になると、あんな感じに
 なるんだな?って思って…二人を見てた」

「えっ?」

翔は思わず自分の感じた気持ちをポロっと
口に出してしまう。

それを聞いた雪乃は目を大きく開いて
驚いた表情を見せた。

「しょ、翔さん…。
 それって…どういう…意味で…」

雪乃が翔の腕を掴み身を乗り出すように
聞いてきた。

「えっ?
 あっい、いや…。深い意味は無くて…
 ゴメン…変な事言って…」

ハッと我に返った翔は慌てて誤魔化すように
謝りながら別の話を切り出していた。

「そ、それよりも雪乃。
 転んだの大丈夫か?」

「えっ? どうして…それを…」

翔に突然言われ、腕を掴みながら
驚いた表情で固まる雪乃であった。

「どうしてって…聞こえてたから…」

「えっ?」

「玄関の窓が開いていて
 雪乃とお母さんとの会話が
 全部聞こえてたから…」

翔が雪乃に正直に伝えると雪乃は
さらに驚きの声をあげた。

「ええぇ~っ!
 ぜ、全部聞こえてたんですか~!?」

「うん。聞こえてた…」

コクコクと頷きながら答える翔の顔を
見上げていた雪乃の顔がボンという感じで
真っ赤に染め上がった。

「…………」

言葉を無くし黙って翔の顔を見つめる雪乃。

「……あの…ゆきの…」

口をパクパクとさせている雪乃に翔は
恐る恐る声を掛けてみた。

雪乃は顔を紅くしながら目に涙を浮かべ
項垂れて言ってきた。

「うううぅぅっ…。
 あたし…恥ずかしいです…。
 恥ずかしくて…死んじゃいそうです…」

「ゆ、ゆきの…。
 そんなに気にしなくても…」

翔は雪乃の頭に手を当ててよしよしと
撫でながら話し掛ける。

「だって…翔さんには全部…
 聞こえてたんですよね?」

雪乃は目をウルウルとさせながら
顔を上げて聞いてきた。

「そりゃ…聞こえていたけど…
 でも…雪乃らしいって思ってたし…。
 お母さんとのやりとりを聞いて…
 普段の雪乃を感じ取れて…すごく…
 嬉しかったし…」

翔は雪乃の頬を撫でながら
優しく話し掛ける。

「ホ、ホント…ですか…?」

「ああ。むしろ…雪乃を身近に
 感じられたかな?」

どうしていいのか、少し戸惑いながら
聞いてくる雪乃に翔は少し照れながら
答えた。

雪乃はホッと安心した表情を
見せてから微笑んで見せた。

「わかりました。
 恥ずかしいけど…翔さんにそんなふうに
 言ってもらえるなら…あたしも安心です」

「雪乃…」

心配そうに雪乃の名を呼ぶ翔に
雪乃は笑いながら答えてくる。

「ふふふ…。
 翔さんに言われたとおりに
 なっちゃいました」

ペロッと小さな舌を出して
話してくる雪乃であった。

「一応、気をつけていたのに…
 やっぱりスカートの裾を
 踏みつけちゃって…転んじゃいました。
 膝と内腿を強くぶつけて…
 結構痛かったんですよ?」

雪乃はそう言いながら自分の履いている
スカートを大きく捲り上げてぶつけた所を
確認するように下を向きながら言ってきた。

「!?」

突然目に飛び込んでくる
雪乃の白い太腿に驚く翔であった。

雪乃が捲りあげたスカートは股下まで
捲っているため白い下着らしきものまで
翔の瞳には写っていた。

翔は視線を外すことができず
そのまま凝視したように固まっていた。
 
「痣になってるかどうかは…
 暗くて解らないですね?
 …えっ? しょうさん…?」

自分がぶつけた所を確認してから翔の顔を
見上げるように言ってくる雪乃であったが、
翔が大きく目を開いて固まっているのを
見てチョコンと首をかしげて
不思議そうに聞いてきた。

雪乃に聞かれ自分の頬が急激に熱くなるのを
感じる翔であった。

「雪乃! 見えてるって!!」

翔は視線を外しながら雪乃に注意を促した。

「えっ? 見えてるって…」

雪乃は不思議そうに自分の太腿に視線を
降ろして確認してみた。

自分の太腿を見て『な~んだ…』と
小さく呟いてもう一度、翔の顔を見上げる
雪乃は笑いながら話しかけてきた。

「ふふふ…翔さん。大丈夫ですよ?
 中に履いているのははじめに履いていた
 ショートパンツです」

「えっ?」

翔が驚いたように雪乃の太腿に
顔を向けると雪乃はショートパンツを
翔に見せるようにさらに大きくスカート
を捲りあげてみせた。

「なんだ…。俺はてっきり…」

ホッとしたように胸を撫で下ろす翔に
雪乃は嬉しそうに言ってきた。

「ふふふ。翔さんの驚いた顔。
 久しぶりに見ました」

目の前で嬉しそうに笑っている雪乃の
笑顔を見て翔は頬をポリポリと
掻きながら呟いた。

「そりゃ…驚くよ…」

「ふふふ…」

雪乃はいつまでも翔の顔を見ながら
笑っていた。

(やっぱり…雪乃は天然だよな?
 無防備すぎて…心配って言うか…)

翔は雪乃の笑顔を見ながら引き攣った
笑顔を見せるのであった。

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