人狼と眼鏡男子魔法使い

フェレイル

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人狼と眼鏡男子魔法使い2話

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「お帰りなさいませ、ぼっちゃま。」



「……ぼっちゃまは良いと前に言わなかったか。」



「じいには、ぼっちゃまはぼっちゃまなのでして」



ふぉっふぉっふぉって笑いそうな、これぞ執事!みたいな人がいるよ……。そしてデカい家に、メイドさんやらフットマンさんやらが並んでる。僕の家も大概の人と比べればデカい範疇に入るんだけどな……。でも、半分商会の寮みたいなものだから、これは、うん。



「お前んちって、貴族?」



「言わなかったか?」



「微塵も聞いてない。一言たりとも」



「そうか?」



「そういうことは、ちゃんと来る前に言うのが正解だろうが!!僕何も準備してないぞ!」



ちょっとキレかかってるけど、僕は悪くない。自国の貴族とはちょっと面会したことがあるけど、終始気を遣った覚えしかないのに、他国のお貴族様だぞ!ただの商人の息子が太刀打ちできるか馬鹿野郎!



「準備も何も、お前が来てくれるだけで十分だ。剥き身でもな」



「ヒトをエビ呼ばわりするな!」



「まぁまぁ、サイラス様。落ち着いてくださいませ。どうどう。」



最後には執事さんに宥められた。ウマか。



「ノヴァ、よく帰ってきてくれたな。君がサイラス君か。はるばるようこそ。」



シャンデリアの向こうから男性の声が聞こえ、はっとそちらを見る僕。ああ、人んちの玄関先で喧嘩しかけちゃったよ、僕。広すぎる玄関につながる階段から降りてくる二人の男性の姿が見えた。



「父さんたち。ただいま帰りました。こちらが、俺の番のサイラスです。」



「初めまして、サイラスです……。」



次の言葉が見つからない。



「ああ、サイラス。こっちが、ヴェーディ父さん。こっちが、ペリエ父さん。」



銀髪の男性がヴェーディさんで、金髪の男性がペリエさんか。ノヴァの美人の要素はどちらから来たものだろうか。どっちも豪勢な美形である。



んん、貴族も複雑怪奇だな。まさか、両親がどちらも父親で。母親は、先に亡くなったか離婚で、再婚か。



「ちなみに、どちらも俺の実の両親だ。ペリエ父さんのほうが、俺の産みの母だな。男だが。」



表情を変えずに、さらりとそうのたまうノヴァ。



「……どう言うこと?」



疑問符が浮かびまくる僕の腰に、またさりげなく腕を回して、密着する。学園では出来なかったいちゃいちゃをここで解消するつもりらしい。ちょっと困らないのがなんか困っている。困れよ僕。



「そこまでよ!ノヴァについたおじゃま虫さん?」



バーンという効果音がついた気がするほど、派手に登場した気がするのは、またまた豪勢な美貌の美女だった。なんだか、今稀に見るほど美形に囲まれてるな僕。
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