57 / 68
55話 エリ様の出陣
しおりを挟む
外に出た。
ああ、太陽の光が眩しい。あの暗くてジメジメしたところで、陰謀だの策謀だの足の引っ張りあいに媚びへつらい阿諛追従。本当に陰険で薄暗い陰キャの集まりばかりで息が詰まるところ。
私みたいな明るくて活発で最新のコスメとふわふわなスイーツ大好きな交友関係の広い陽キャには辛くて辛くて。ええ、本当ですわよ?
「しかし、エリーゼ様。よろしいのですか」
後ろからついてくるグルートル隊長が不安げに聞いてくる。
「あら、私が出るのがいけない?」
「いえ、そういうわけではなく……。我々はあくまで中央区の警備隊。国外に出て他国と戦うのはまた別でして」
「ああ、そこなら問題ありませんわ」
この世界には明確な軍というのはない。
いえ、あるのですけどちょっと特殊というか。
国王がこの国のトップなのは間違いないのですが、その配下に軍隊があるわけではないみたい。軍は各領地を統治する私たちのような貴族がそれぞれ少量保持しているレベル。
そして実際に戦うとなった時は領民を徴兵して戦いに臨むという形。
領地だけを平和に治めるならそれほど大きな軍勢は要らないし、逆に領主である貴族が力を持ちすぎると反乱の恐れがあるからそうはいかない。
だから国――というより領地を狙う相手に対しては、そこに住む領民を兵としないといけないわけで、当然、普段は農作業しかしていない連中だから兵としての練度はほぼない。
だからこのハバリエ王国というのはそこまで強くはないんだけど、それなりに大きな領土を持ち、他国との外交折衝によって実戦をしなくても国を維持出来てきたという歴史を持つらしい。
ただ、今こちらに向かっているイチノ国は国家の軍として大規模な軍隊がいて別みたい。
国土としてはハバリエ王国の方が大きいが、兵の強さではイチノ国に軍配があがるということみたい。あまり軍とかのことは分からないから、そこらへんは聞きかじった内容。
というわけでグルートル隊長はそこらへんを案じてくれているみたいで、その好意は素直に受け取りましょう。
「安心してください。出て来る前に、皆さまから軍の供出を依頼して、それが陛下に認められましたので。前線に向かいながら数を増やしていけますわね」
「は、はぁ……」
グルートル隊長は分かったような分からないような顔で頷く。
あらあら。このお人もなんというかお人よしですわね。
私がこれからやろうとしているのは各地にある正規軍。それを集めること。私の元に。
そう。つまり、このハバリエ王国のほとんどの兵が私の命令で動く。だからもし仮に、私が反逆の意志を見せたら誰もこの国を守ることはできないってこと。
いえ、万全を期すならイチノ国を素通りさせて、この国都を陥とさせてから逆襲してイチノ国の主力を全滅させるのもあり。
ふふふ。そっちの方がいいかしら。
やらないけど。
私が欲しいのは万全のこの国。
イチノ国に侵略されてボロボロになった国なんて不要ですもの。
そこらへん、国のことを何も考えてない政治家の皆さんよりマシだとは思っていますわ。ああ、これほど民のことを考えるなんて。私って菩薩か観音か。
「エリーゼ様」
そんな思考を遮るのは、背中にかけられた言葉。
後ろを見ればクロイツェルが走ってこちらに駆けよって来るのが見えた。
「あら、クロイツェル。どうしました?」
「私も連れて行っていただきたい。イチノ国の前線の近くに我が領土がありますので、そこから兵と領民をかき集めればそれなりの数にはなるかと」
あらあら。まぁまぁ。
この人も必死ね。
いえ、分かりやすいというか。
ここで動けば国を守った英雄として名を残せる。
国都の奥に縮こまって何もしない連中より、大きく発言力を伸ばせる。
弱小貴族として、立場を一変させる一発逆転の機会を逃さない見識と行動力は大したものね。
まぁ私は戦闘のことなんてよくわからないから、少しでも分かる人がいるとありがたいのは確か。
「ええ、では指揮を任せましょうか」
「わ、私が総指揮官に!? し、しかしこれはエリーゼ様が起こした軍ではないのですか!?」
「私はちょっとやることがあるので。ここから前線までに兵をまとめていってください」
「……わ、分かりました。ではそのように」
まぁ正直言うと雑用を押し付けた。
一瞬迷ったのは、ここで断れば連れて行ってもらえないと思ったからだろう。この男も案外したたかね。
「おぅい、エリ!」
中央区から上町のところに出ると、そこにはダウンゼンと街の人たちが集まっていた。
クロイツェルがダウンゼンの顔を見てムッとしている。
そんな視線を気にせずにダウンゼンはこちらに近寄ってくると、
「どうした、外に出てきて。結果はどうなったんだ?」
どうやら彼らに話は伝わっていないらしい。それも当然か。こんな一大事、何も対応がないまま国民に伝われば大混乱をきたす。
「ちょっとした大事が起きてね。耳を貸しなさい」
私がダウンゼンを呼び寄せると、目を輝かせて犬みたいに駆け寄ってきた。
近寄った彼に対し、私が小声で喋ろうとすると、そこにクロイツェルも耳を寄せてきた。
「あ? なんでおめぇが来るんだよ」
「ふん。私はエリーゼ様に軍の総指揮を任されたのだ。国防の全てに目を通すのは当然だ」
はいはい、これも定例行事。
「無駄な時間を使いたくないから結論だけ言うわ。ダウンゼン、人数を集めて。できれば腕っぷしの強いの」
「なんだ、何が起きた」
「イチノ国が攻めてきたわ」
「なっ!!」
「静かに。これは国の一大事よ。あなたたちの働きで色々と風向きが変わる」
「なるほど。それでエリの方がガーヒルより立場が良くなるってことか」
「あなたたちの立場もよ」
「?」
「これであなたたちが活躍してみなさい。軍より役立つってことで、立場も変わるんじゃないかと思って」
「……ありがてぇ」
「別にあなたのためにやったわけじゃないから。この国のためよ」
そして自分のためでもある。
本当に不思議なことがある。
国の為政者となったのなら、国を守ること――それは民衆を守ることに心を砕くべきなんじゃないかって。
けど別にそれは博愛主義とか国粋主義とかそういう青い考えじゃない。
前パパも言ってた。
『自分の利益だけを追い求める政治家は三流だよ。民衆のためになって、国のためになって、そして何より自分のためになる。その政策を実行できてこそ一流の政治家だ。言っておくが、パパはね。他の人の暮らしなんて本当はどうでもいいんだ。けど他の人の暮らしを良くすると、巡り巡って自分たち、そしてママや琴音たちに良い暮らしをさせることができる。だからパパは頑張るんだ』
そう。ダウンゼンやクロイツェル、そして街の人たちに恩を施すのは別に彼らのためじゃない。
全て巡り巡って私のためになるからやること。
己だけの利益を求める雑魚は徹底的に潰されて、跡形も残らない。
そんな無様さを、あの三流たちに思い知らせてあげないとね。
「というわけでしばらくはこのこと他言は無用。あとはクロイツェルと協議して」
「……」
「……」
あからさまな嫌悪を現して無言でにらみ合う2人。
はぁ、人選間違ったかしら……。
ああ、太陽の光が眩しい。あの暗くてジメジメしたところで、陰謀だの策謀だの足の引っ張りあいに媚びへつらい阿諛追従。本当に陰険で薄暗い陰キャの集まりばかりで息が詰まるところ。
私みたいな明るくて活発で最新のコスメとふわふわなスイーツ大好きな交友関係の広い陽キャには辛くて辛くて。ええ、本当ですわよ?
「しかし、エリーゼ様。よろしいのですか」
後ろからついてくるグルートル隊長が不安げに聞いてくる。
「あら、私が出るのがいけない?」
「いえ、そういうわけではなく……。我々はあくまで中央区の警備隊。国外に出て他国と戦うのはまた別でして」
「ああ、そこなら問題ありませんわ」
この世界には明確な軍というのはない。
いえ、あるのですけどちょっと特殊というか。
国王がこの国のトップなのは間違いないのですが、その配下に軍隊があるわけではないみたい。軍は各領地を統治する私たちのような貴族がそれぞれ少量保持しているレベル。
そして実際に戦うとなった時は領民を徴兵して戦いに臨むという形。
領地だけを平和に治めるならそれほど大きな軍勢は要らないし、逆に領主である貴族が力を持ちすぎると反乱の恐れがあるからそうはいかない。
だから国――というより領地を狙う相手に対しては、そこに住む領民を兵としないといけないわけで、当然、普段は農作業しかしていない連中だから兵としての練度はほぼない。
だからこのハバリエ王国というのはそこまで強くはないんだけど、それなりに大きな領土を持ち、他国との外交折衝によって実戦をしなくても国を維持出来てきたという歴史を持つらしい。
ただ、今こちらに向かっているイチノ国は国家の軍として大規模な軍隊がいて別みたい。
国土としてはハバリエ王国の方が大きいが、兵の強さではイチノ国に軍配があがるということみたい。あまり軍とかのことは分からないから、そこらへんは聞きかじった内容。
というわけでグルートル隊長はそこらへんを案じてくれているみたいで、その好意は素直に受け取りましょう。
「安心してください。出て来る前に、皆さまから軍の供出を依頼して、それが陛下に認められましたので。前線に向かいながら数を増やしていけますわね」
「は、はぁ……」
グルートル隊長は分かったような分からないような顔で頷く。
あらあら。このお人もなんというかお人よしですわね。
私がこれからやろうとしているのは各地にある正規軍。それを集めること。私の元に。
そう。つまり、このハバリエ王国のほとんどの兵が私の命令で動く。だからもし仮に、私が反逆の意志を見せたら誰もこの国を守ることはできないってこと。
いえ、万全を期すならイチノ国を素通りさせて、この国都を陥とさせてから逆襲してイチノ国の主力を全滅させるのもあり。
ふふふ。そっちの方がいいかしら。
やらないけど。
私が欲しいのは万全のこの国。
イチノ国に侵略されてボロボロになった国なんて不要ですもの。
そこらへん、国のことを何も考えてない政治家の皆さんよりマシだとは思っていますわ。ああ、これほど民のことを考えるなんて。私って菩薩か観音か。
「エリーゼ様」
そんな思考を遮るのは、背中にかけられた言葉。
後ろを見ればクロイツェルが走ってこちらに駆けよって来るのが見えた。
「あら、クロイツェル。どうしました?」
「私も連れて行っていただきたい。イチノ国の前線の近くに我が領土がありますので、そこから兵と領民をかき集めればそれなりの数にはなるかと」
あらあら。まぁまぁ。
この人も必死ね。
いえ、分かりやすいというか。
ここで動けば国を守った英雄として名を残せる。
国都の奥に縮こまって何もしない連中より、大きく発言力を伸ばせる。
弱小貴族として、立場を一変させる一発逆転の機会を逃さない見識と行動力は大したものね。
まぁ私は戦闘のことなんてよくわからないから、少しでも分かる人がいるとありがたいのは確か。
「ええ、では指揮を任せましょうか」
「わ、私が総指揮官に!? し、しかしこれはエリーゼ様が起こした軍ではないのですか!?」
「私はちょっとやることがあるので。ここから前線までに兵をまとめていってください」
「……わ、分かりました。ではそのように」
まぁ正直言うと雑用を押し付けた。
一瞬迷ったのは、ここで断れば連れて行ってもらえないと思ったからだろう。この男も案外したたかね。
「おぅい、エリ!」
中央区から上町のところに出ると、そこにはダウンゼンと街の人たちが集まっていた。
クロイツェルがダウンゼンの顔を見てムッとしている。
そんな視線を気にせずにダウンゼンはこちらに近寄ってくると、
「どうした、外に出てきて。結果はどうなったんだ?」
どうやら彼らに話は伝わっていないらしい。それも当然か。こんな一大事、何も対応がないまま国民に伝われば大混乱をきたす。
「ちょっとした大事が起きてね。耳を貸しなさい」
私がダウンゼンを呼び寄せると、目を輝かせて犬みたいに駆け寄ってきた。
近寄った彼に対し、私が小声で喋ろうとすると、そこにクロイツェルも耳を寄せてきた。
「あ? なんでおめぇが来るんだよ」
「ふん。私はエリーゼ様に軍の総指揮を任されたのだ。国防の全てに目を通すのは当然だ」
はいはい、これも定例行事。
「無駄な時間を使いたくないから結論だけ言うわ。ダウンゼン、人数を集めて。できれば腕っぷしの強いの」
「なんだ、何が起きた」
「イチノ国が攻めてきたわ」
「なっ!!」
「静かに。これは国の一大事よ。あなたたちの働きで色々と風向きが変わる」
「なるほど。それでエリの方がガーヒルより立場が良くなるってことか」
「あなたたちの立場もよ」
「?」
「これであなたたちが活躍してみなさい。軍より役立つってことで、立場も変わるんじゃないかと思って」
「……ありがてぇ」
「別にあなたのためにやったわけじゃないから。この国のためよ」
そして自分のためでもある。
本当に不思議なことがある。
国の為政者となったのなら、国を守ること――それは民衆を守ることに心を砕くべきなんじゃないかって。
けど別にそれは博愛主義とか国粋主義とかそういう青い考えじゃない。
前パパも言ってた。
『自分の利益だけを追い求める政治家は三流だよ。民衆のためになって、国のためになって、そして何より自分のためになる。その政策を実行できてこそ一流の政治家だ。言っておくが、パパはね。他の人の暮らしなんて本当はどうでもいいんだ。けど他の人の暮らしを良くすると、巡り巡って自分たち、そしてママや琴音たちに良い暮らしをさせることができる。だからパパは頑張るんだ』
そう。ダウンゼンやクロイツェル、そして街の人たちに恩を施すのは別に彼らのためじゃない。
全て巡り巡って私のためになるからやること。
己だけの利益を求める雑魚は徹底的に潰されて、跡形も残らない。
そんな無様さを、あの三流たちに思い知らせてあげないとね。
「というわけでしばらくはこのこと他言は無用。あとはクロイツェルと協議して」
「……」
「……」
あからさまな嫌悪を現して無言でにらみ合う2人。
はぁ、人選間違ったかしら……。
0
あなたにおすすめの小説
悪徳領主の息子に転生しました
アルト
ファンタジー
悪徳領主。その息子として現代っ子であった一人の青年が転生を果たす。
領民からは嫌われ、私腹を肥やす為にと過分過ぎる税を搾り取った結果、家の外に出た瞬間にその息子である『ナガレ』が領民にデカイ石を投げつけられ、意識不明の重体に。
そんな折に転生を果たすという不遇っぷり。
「ちょ、ま、死亡フラグ立ち過ぎだろおおおおお?!」
こんな状態ではいつ死ぬか分かったもんじゃない。
一刻も早い改善を……!と四苦八苦するも、転生前の人格からは末期過ぎる口調だけは受け継いでる始末。
これなんて無理ゲー??
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
ヒロイン? 玉の輿? 興味ありませんわ! お嬢様はお仕事がしたい様です。
彩世幻夜
ファンタジー
「働きもせずぐうたら三昧なんてつまんないわ!」
お嬢様はご不満の様です。
海に面した豊かな国。その港から船で一泊二日の距離にある少々大きな離島を領地に持つとある伯爵家。
名前こそ辺境伯だが、両親も現当主の祖父母夫妻も王都から戻って来ない。
使用人と領民しか居ない田舎の島ですくすく育った精霊姫に、『玉の輿』と羨まれる様な縁談が持ち込まれるが……。
王道中の王道の俺様王子様と地元民のイケメンと。そして隠された王子と。
乙女ゲームのヒロインとして生まれながら、その役を拒否するお嬢様が選ぶのは果たして誰だ?
※5/4完結しました。
新作
【あやかしたちのとまり木の日常】
連載開始しました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる