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第5章 帝国決戦
第18話 大国の蠢動
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3月にもなると、冬の寒さも和らぎはじめ、各地で春を感じさせる和やかな空気が流れ始める。
だがそれは同時に、体も気持ちも動かしたくなるということと同義なわけで。
「帝国が、動く?」
イッガーからの報告に、俺は眉をひそめる。
それは「やはり来たか」という納得と、「機先を制された」という後悔がないまぜになったものだ。
先月の放火事件も踏まえると、そろそろ帝国がオムカに攻め込んでくるだろうことは予想できた。『敵を致して敵に致されず』と孫子が言う通り、ペースをつかむのは戦いにおいて大事なこと。
だから敵が来る前に有利な状況、有利な時に戦端を開きたかったんだけど……。
いかんせん練度不足、遠征による補給線の確保、不慣れな地理など、不利な条件を覆すには時間が足りなかった。
対する相手は、それらの条件をクリアしてのことだろう。
相手に焦る必要はないのだ。
しっかり準備して、しっかり兵数をそろえて、後は出陣するだけでこちらを撃破できる。
だからこそ、相手が来る前にこちらが動かなければならなかったわけだが。
それより何より。
俺自身が迷っていた。
帝国と戦うことを。
元の世界に戻る意義を。
里奈、マリア、ジルら色んな事がありすぎて、結局まだ五里霧中だ。
だからその迷いが、相手の先制となってしまったことも否めない。
どちらにせよ降りかかる火の粉は払わないといけない。
元の世界に戻るにせよ、この世界に残るにせよ、負けて死んでしまったら何の意味もない。
というわけでイッガーの報告を俺だけで聞くよりはと、ジル名義で会議を開くことにした。
一応この国の軍事最高責任者はジルだ。だから流れとしては彼からの招集とならなければ、命令系統が歪む。
王宮にある一室に集まったのは俺、ジル、サカキ、ブリーダ、クルレーン、クロエにウィット、そして報告の主であるイッガーだ。
「帝国動く、か……よくその情報を持ってきてくれました、イッガー。まずはその報告を聞きましょう」
ジルがイッガーを褒めつつ、その内容を促す。
「あ、はい……。えっと、帝国がオムカ侵攻を掲げて、兵を出すそうです。時期は来月、軍を率いるのは皇帝」
「来月!? そりゃまたかなり急な! しかも皇帝の親征!? おいおいおいおい間違いなのかよ!?」
「てかそこまで分かるとか、どんだけ優秀っすか……」
確かに。
そこまで詳細な情報が分かるなんて、よほど中枢に入り込まないと入手できない情報だ。
「あ、えっと……はい。直接聞いたので、間違いないかと」
「直接?」
「あ、はい。話をしてました。皇帝が」
「そこまで近づいたのか!?」
「えっと、いえ。その……話してました」
どうもイッガーの話は要領を得ない。
サカキなんかは話の進まなさに、爆発寸前に見えた。
はぁ、しょうがない。
「イッガー。順序だてて話してくれ。皇帝に近づいたわけじゃなく、皇帝の会話が聞こえたってことだな? それってどういうことだ?」
「えっと、皇帝が、話してました。その、大々的に」
「大々的?」
「隊長も、帝都に行った時……見ましたよね? 皇帝が、宮殿前で、話したの」
「あ、ああ」
「ありましたねー、隊長殿との帝都での思い出。もちろんウィットも知ってますよね? あ、そうか。ウィットは帝都に行ってなかったんでしたっけ? むふふ、ご愁傷様ー」
「貴様……絶対わざとだろ!」
クロエとウィットのいつも通りの漫才に、緊張感が抜ける。
しかし、そういえばそんなこともあったな。
宮殿前の広場にこれでもかというくらいに人があふれて、皇帝の顔をそこで見たんだ。その時は見た目イケメンだけど、年の割にはちょっと……その残念な感じだったと思ったが。
まさか……。
「あ、はい。喋ってました。国民の前で。これからの軍事計画をすべて」
机に突っ伏した。
「なんじゃあそりゃあ!」
「あー、優秀さ関係なかったっすね……相手のヘマっすか」
「ふっ……南群にも聞こえるあの皇帝だぞ。何を起こしても驚かん」
サカキ、ブリーダ、クルレーンがそれぞれの表情で、それぞれの思いを口にする。
てかマジか。
そんな軍事行動の内容を国民に向けて言うのか。
いや、これは楽観できない。
なぜならそのあからさまで露骨な行動に不信を抱かざるをえないからだ。
軍事行動なんてすべからく水面下で進行させ、直前になってようやく兵たちに知らせるのが普通だ。
それを大っぴらにすれば、敵に防御や反撃の準備時間を与えるだけだからだ。
倒すべき敵に、そんな親切心を出してやる必要はないのだ。少なくとも俺にはない。
それでもそれをするということは、考えられるのは2つ。
よほどの大兵力でこちらの戦意をくじくためか。
あるいはこちらを攻めると見せかけて、別の方向――たとえばシータ王国を全力で攻めるか。
何より不思議に思うのが、煌夜がそれを許したのかということ。
俺が見た時も失言したものの、すぐに奥に引っ込められた。それをここまで情報を公開しておくというのに、やはり恣意的な何かを感じる。
「その報告、本当ですか」
ジルが真剣な表情で聞く。
あまりの内容に、俺と同じくうさん臭さを感じたんだろう。
「あ、はい。自分だけじゃなく、部下も何人も、聞きました。それに帝都ではお祭り騒ぎです。オムカの猿をつぶせキャンペーンとかって幟もできてましたし」
「誰が猿だ! あいつらこそ山猿だろうが!」
「はいはい。そんな安い挑発に乗るんじゃないの」
サカキが激昂するのをなだめつつ、思考はさらに進む。
「ジャンヌ様、これは――」
「ああ、わかってるよ、ジル」
先月の内乱未遂の件といい、放火といい、早速、色々仕掛けてきているわけだ。
ったく、こっちの工作はどうなってんだか!
「それでもやることは1つだ。相手の侵攻に対する備えをしっかりする。来月とか言っておきながら、今月に侵攻してくることも考えられる。まずは防備だ。ヨジョー城で迎え撃つ。それにもし、相手が意表をついてシータに攻め入るならそれでいい。その隙に帝都を陥とす」
「おお……」
帝都を攻略すると断言したことに、場の空気の温度が上昇したような気がした。
独立からこのかた、いや、それ以前から帝国に対しては色々思うことがあったのだろう。
その帝国を倒す、となれば熱くなるのも当然か。
「承知しました。ではサカキ、クルレーンは1万5千の兵を率いてヨジョー城へ向かってください。そこで情報収集を続けながら、対岸の砦を補修して防備を固めるように。ただしこちらからは打って出ないこと」
「了解!」
「承知した」
「ブリーダは遊撃のために王都で待機。ジャンヌ様には、敵を迎え撃つ場の選定を」
「承知っす!」
「分かった」
うん、それが一番妥当だろう。
まずは相手の攻撃を受けて耐える。それからのことはそれからだ。
「それとイッガー。戻ってきてすぐにすみませんが再び帝都にお願いします。それで敵の兵力と出陣の時期の詳細を、分かり次第こちらに報告してもらえると」
「あ……はぁ」
どうも要領を得ない返答だなぁ。たまに不安になるんだよ。
「イッガー、お前の情報が頼りだ。頼む」
俺が間に入って頭を下げる。
が、それでもイッガーは答えずに首をひねる。
「えっと、その」
「なんだ? 何か変なところでもあったか?」
「いえ。えっとですね……あの、兵力について、言ってました」
ガクッと肩が落ちる。
「それを先に言えよ!」
「はぁ、すみません」
「まぁまぁ、ジャンヌ。多いことは分かってんだからさ。で? 5万? 10万? 20万とか来るか?」
「はぁ……それが……」
サカキの擁護を受けても、なおも口を濁すイッガー。
これがわざとだとしたら大したもんだ。
そして、その報告を、イッガーは口にした。
「50万です」
「ほらな、あったとしてもそんくらいだ。たった50万だろ。それなら余裕で……え?」
サカキの顔に張り付いた笑みが、急激に凍った。
俺も一瞬聞き間違いかと思った。聞き間違いであってほしいと思った。
「ご、50、万?」
サカキが呆けたような顔で聞き返す。
さすがの数に、ブリーダ、クルレーン、クロエ、ウィットも言葉がない。
ジルでさえも、少し目を見開いて固まっている。
「はい、50万です」
なんら焦りの色のないイッガーの報告が、空気にとどめを刺す。
絶望。
その色がこの部屋の色だった。
予想をはるかに上回る兵数に、俺の頭は一瞬フリーズし――そして高速で回転し始めた。
こちらは多くて3万。相手は50万。
20倍ちかくの兵力差があるわけだ。
その兵力差で原野で戦えば決着は一瞬だろう。
圧倒的兵力差に飲み込まれて全滅する以外ない。
一応、20倍近くの兵力差を覆した戦いは史上にある。
しかも原野で3万で50万の敵を撃破した戦いだ。
とはいえ参考にはならない。
なにせあれは最強の項羽がいてこそだったわけだから……。
皇帝の親征、50万。
いや、さすがにそこまでは兵もいないだろうし、補給にも限度がある。号して50万、実際は少なくて20万だろうが、多分30万くらいにはなるんじゃないだろうか。てかなってほしい。
それでも絶望的な戦力差には変わりないけど。
それでも10倍の敵に勝った韓信の例があるから、まだ希望は持てる。
だからやれる。
いや、やるしかない。
やらなければ殺される。
だからやる。やるしか、ない。
そうでなくて、何のための知力99か!
それにしても……やれやれ、先制されたにしては重すぎるパンチだ。
これが俺の迷いのせいなのか。
そう思うと、こんな試練を課した神――というかあの女神を恨んでも恨み足りないものだ。
だがそれは同時に、体も気持ちも動かしたくなるということと同義なわけで。
「帝国が、動く?」
イッガーからの報告に、俺は眉をひそめる。
それは「やはり来たか」という納得と、「機先を制された」という後悔がないまぜになったものだ。
先月の放火事件も踏まえると、そろそろ帝国がオムカに攻め込んでくるだろうことは予想できた。『敵を致して敵に致されず』と孫子が言う通り、ペースをつかむのは戦いにおいて大事なこと。
だから敵が来る前に有利な状況、有利な時に戦端を開きたかったんだけど……。
いかんせん練度不足、遠征による補給線の確保、不慣れな地理など、不利な条件を覆すには時間が足りなかった。
対する相手は、それらの条件をクリアしてのことだろう。
相手に焦る必要はないのだ。
しっかり準備して、しっかり兵数をそろえて、後は出陣するだけでこちらを撃破できる。
だからこそ、相手が来る前にこちらが動かなければならなかったわけだが。
それより何より。
俺自身が迷っていた。
帝国と戦うことを。
元の世界に戻る意義を。
里奈、マリア、ジルら色んな事がありすぎて、結局まだ五里霧中だ。
だからその迷いが、相手の先制となってしまったことも否めない。
どちらにせよ降りかかる火の粉は払わないといけない。
元の世界に戻るにせよ、この世界に残るにせよ、負けて死んでしまったら何の意味もない。
というわけでイッガーの報告を俺だけで聞くよりはと、ジル名義で会議を開くことにした。
一応この国の軍事最高責任者はジルだ。だから流れとしては彼からの招集とならなければ、命令系統が歪む。
王宮にある一室に集まったのは俺、ジル、サカキ、ブリーダ、クルレーン、クロエにウィット、そして報告の主であるイッガーだ。
「帝国動く、か……よくその情報を持ってきてくれました、イッガー。まずはその報告を聞きましょう」
ジルがイッガーを褒めつつ、その内容を促す。
「あ、はい……。えっと、帝国がオムカ侵攻を掲げて、兵を出すそうです。時期は来月、軍を率いるのは皇帝」
「来月!? そりゃまたかなり急な! しかも皇帝の親征!? おいおいおいおい間違いなのかよ!?」
「てかそこまで分かるとか、どんだけ優秀っすか……」
確かに。
そこまで詳細な情報が分かるなんて、よほど中枢に入り込まないと入手できない情報だ。
「あ、えっと……はい。直接聞いたので、間違いないかと」
「直接?」
「あ、はい。話をしてました。皇帝が」
「そこまで近づいたのか!?」
「えっと、いえ。その……話してました」
どうもイッガーの話は要領を得ない。
サカキなんかは話の進まなさに、爆発寸前に見えた。
はぁ、しょうがない。
「イッガー。順序だてて話してくれ。皇帝に近づいたわけじゃなく、皇帝の会話が聞こえたってことだな? それってどういうことだ?」
「えっと、皇帝が、話してました。その、大々的に」
「大々的?」
「隊長も、帝都に行った時……見ましたよね? 皇帝が、宮殿前で、話したの」
「あ、ああ」
「ありましたねー、隊長殿との帝都での思い出。もちろんウィットも知ってますよね? あ、そうか。ウィットは帝都に行ってなかったんでしたっけ? むふふ、ご愁傷様ー」
「貴様……絶対わざとだろ!」
クロエとウィットのいつも通りの漫才に、緊張感が抜ける。
しかし、そういえばそんなこともあったな。
宮殿前の広場にこれでもかというくらいに人があふれて、皇帝の顔をそこで見たんだ。その時は見た目イケメンだけど、年の割にはちょっと……その残念な感じだったと思ったが。
まさか……。
「あ、はい。喋ってました。国民の前で。これからの軍事計画をすべて」
机に突っ伏した。
「なんじゃあそりゃあ!」
「あー、優秀さ関係なかったっすね……相手のヘマっすか」
「ふっ……南群にも聞こえるあの皇帝だぞ。何を起こしても驚かん」
サカキ、ブリーダ、クルレーンがそれぞれの表情で、それぞれの思いを口にする。
てかマジか。
そんな軍事行動の内容を国民に向けて言うのか。
いや、これは楽観できない。
なぜならそのあからさまで露骨な行動に不信を抱かざるをえないからだ。
軍事行動なんてすべからく水面下で進行させ、直前になってようやく兵たちに知らせるのが普通だ。
それを大っぴらにすれば、敵に防御や反撃の準備時間を与えるだけだからだ。
倒すべき敵に、そんな親切心を出してやる必要はないのだ。少なくとも俺にはない。
それでもそれをするということは、考えられるのは2つ。
よほどの大兵力でこちらの戦意をくじくためか。
あるいはこちらを攻めると見せかけて、別の方向――たとえばシータ王国を全力で攻めるか。
何より不思議に思うのが、煌夜がそれを許したのかということ。
俺が見た時も失言したものの、すぐに奥に引っ込められた。それをここまで情報を公開しておくというのに、やはり恣意的な何かを感じる。
「その報告、本当ですか」
ジルが真剣な表情で聞く。
あまりの内容に、俺と同じくうさん臭さを感じたんだろう。
「あ、はい。自分だけじゃなく、部下も何人も、聞きました。それに帝都ではお祭り騒ぎです。オムカの猿をつぶせキャンペーンとかって幟もできてましたし」
「誰が猿だ! あいつらこそ山猿だろうが!」
「はいはい。そんな安い挑発に乗るんじゃないの」
サカキが激昂するのをなだめつつ、思考はさらに進む。
「ジャンヌ様、これは――」
「ああ、わかってるよ、ジル」
先月の内乱未遂の件といい、放火といい、早速、色々仕掛けてきているわけだ。
ったく、こっちの工作はどうなってんだか!
「それでもやることは1つだ。相手の侵攻に対する備えをしっかりする。来月とか言っておきながら、今月に侵攻してくることも考えられる。まずは防備だ。ヨジョー城で迎え撃つ。それにもし、相手が意表をついてシータに攻め入るならそれでいい。その隙に帝都を陥とす」
「おお……」
帝都を攻略すると断言したことに、場の空気の温度が上昇したような気がした。
独立からこのかた、いや、それ以前から帝国に対しては色々思うことがあったのだろう。
その帝国を倒す、となれば熱くなるのも当然か。
「承知しました。ではサカキ、クルレーンは1万5千の兵を率いてヨジョー城へ向かってください。そこで情報収集を続けながら、対岸の砦を補修して防備を固めるように。ただしこちらからは打って出ないこと」
「了解!」
「承知した」
「ブリーダは遊撃のために王都で待機。ジャンヌ様には、敵を迎え撃つ場の選定を」
「承知っす!」
「分かった」
うん、それが一番妥当だろう。
まずは相手の攻撃を受けて耐える。それからのことはそれからだ。
「それとイッガー。戻ってきてすぐにすみませんが再び帝都にお願いします。それで敵の兵力と出陣の時期の詳細を、分かり次第こちらに報告してもらえると」
「あ……はぁ」
どうも要領を得ない返答だなぁ。たまに不安になるんだよ。
「イッガー、お前の情報が頼りだ。頼む」
俺が間に入って頭を下げる。
が、それでもイッガーは答えずに首をひねる。
「えっと、その」
「なんだ? 何か変なところでもあったか?」
「いえ。えっとですね……あの、兵力について、言ってました」
ガクッと肩が落ちる。
「それを先に言えよ!」
「はぁ、すみません」
「まぁまぁ、ジャンヌ。多いことは分かってんだからさ。で? 5万? 10万? 20万とか来るか?」
「はぁ……それが……」
サカキの擁護を受けても、なおも口を濁すイッガー。
これがわざとだとしたら大したもんだ。
そして、その報告を、イッガーは口にした。
「50万です」
「ほらな、あったとしてもそんくらいだ。たった50万だろ。それなら余裕で……え?」
サカキの顔に張り付いた笑みが、急激に凍った。
俺も一瞬聞き間違いかと思った。聞き間違いであってほしいと思った。
「ご、50、万?」
サカキが呆けたような顔で聞き返す。
さすがの数に、ブリーダ、クルレーン、クロエ、ウィットも言葉がない。
ジルでさえも、少し目を見開いて固まっている。
「はい、50万です」
なんら焦りの色のないイッガーの報告が、空気にとどめを刺す。
絶望。
その色がこの部屋の色だった。
予想をはるかに上回る兵数に、俺の頭は一瞬フリーズし――そして高速で回転し始めた。
こちらは多くて3万。相手は50万。
20倍ちかくの兵力差があるわけだ。
その兵力差で原野で戦えば決着は一瞬だろう。
圧倒的兵力差に飲み込まれて全滅する以外ない。
一応、20倍近くの兵力差を覆した戦いは史上にある。
しかも原野で3万で50万の敵を撃破した戦いだ。
とはいえ参考にはならない。
なにせあれは最強の項羽がいてこそだったわけだから……。
皇帝の親征、50万。
いや、さすがにそこまでは兵もいないだろうし、補給にも限度がある。号して50万、実際は少なくて20万だろうが、多分30万くらいにはなるんじゃないだろうか。てかなってほしい。
それでも絶望的な戦力差には変わりないけど。
それでも10倍の敵に勝った韓信の例があるから、まだ希望は持てる。
だからやれる。
いや、やるしかない。
やらなければ殺される。
だからやる。やるしか、ない。
そうでなくて、何のための知力99か!
それにしても……やれやれ、先制されたにしては重すぎるパンチだ。
これが俺の迷いのせいなのか。
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残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
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