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第6章 知力100の美少女に転生したので、世界を救ってみた
閑話30 椎葉達臣(エイン帝国軍師)
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我ながらなかなか無謀な策を思いついたものだ。
堂島さんが伝えてきた死兵を使った戦い、そこに味付けをして相手を一気に包囲殲滅する手だてを打ち出した時は、完璧な策に思えたが、本当に実現できるのか不安だった。
その想いも、今日で終わり。
なんとか相手に気づかれずにここまで迎えることができた。
明日、すべてが決まる。
そう思いながら、ジュナン城で就寝していると、
「敵襲!」
続く鉦の音にガバッと跳ね起きる。
外に出た。
薄暗い。まだ夜明け前だ。
周囲は起きだした兵と、夜警のために起きていた兵でごった返している。
何が起きたか。
いや、敵襲だ。
遠く、南門の方でドンドンと何か爆発音が聞こえる。
まさか敵から仕掛けてくるとは。しかもこんな早朝に。
「慌てるな! 敵の兵は少ない! 落ち着いて対処しろ!」
堂島さんの落ち着いた号令。
それで兵は少し落ち着きを取り戻したようだ。
「堂島元帥」
「椎葉か。敵が来たな。どう見る」
「本気で攻城する感じではないでしょう。おそらく先日のように、我々をおびき寄せるつもりかと」
「そうか。それで杏は……」
「あ、いえ。その」
しまった。
長浜さんのことを思い出させるようなことを。
「いや、大丈夫だ。分かってる。だがここで出ないことには、門が破られる。迎撃に出るぞ」
「……わかりました。では援軍の5千を左翼に回します。敵の奇襲に対応できるよう」
「いや、斥候を西と東に出すだけでいい。中央に置いた状態で、臨機に動かせるようにな。それに今回は私がいる。1万かそこらの奇襲部隊など鎧袖一触する」
そうだ。今回はより強力な堂島さんの部隊が使える。
こないだも、あの1万だったら堂島さんで止められた。
だから外に敵が待ち受けていても問題はない。
「では出ましょう。朝食は?」
「敵を追い払ってからでいい。なに、すぐに終わらせる」
静かに頷く。
これだ。
これが堂島さんの強み。
なんとでもしてくれると思わせる、絶対の自信。
だからこそ、勝てると思える。
「出撃!」
全軍で門を開いて外に出た。
敵の攻城部隊。
いや、騎兵だ。5千ほどの騎兵が駆けまわって、爆弾を投げていた。
そんなもので落とせるつもりか。
敵は戦うそぶりを見せるが、すぐに兵力差を悟って逃げ出す。
それを兵たちは無我夢中に追う。
この逃げっぷり。
罠か。
いや、この平原の中だ。敵はいない。
斥候は遠くまで出しているが、今のところ伏兵の報告もない。
左手から太陽が昇っていた。もう7時は過ぎたか。
また今日が始まる。
代り映えしない――いや、する。
堂島さんが攻める。
そして今日、こちらの奇策が相手を包囲する。
「全軍、停止!」
停止の命令を出した。
前方に敵軍が見えたからだ。
800メートルほどの距離をとって対峙する。
相手は結局動かなかったということか。
3つに別れたまま、ここで自分たちを待ち受けていたらしい。
となると先ほどの攻城はなんだったのか。
ただの憂さ晴らしか。シータ軍の士気が下がっているから、それに対する高揚効果でも狙ったのか。
いや、違う。
明彦のことだ。理由がないことはしない。
なら、それはなんだ。
「タニア、全方向へ斥候出せ! 用心させろ! 伏兵がいるかもしれない」
「はっ!」
敵の数は減っているようには見えない。
なら敵にもさらに援軍が来たか。
それを隠して伏兵として襲わせる気か。
「敵らしき1万が、粗末な身なりで北西の森の中に潜んでいます! 現状、動くようではないとのこと!」
つかんだ。
その1万か。
それを使って戦おうということだ。
「堂島元帥に伝えろ。元帥なら、一撃で屠ってくれる」
「はっ!」
さらに探る。
遠くまで。
時間がかかるが、相手は動いてこないのを幸いに情報を集めまくった。
そして調べ終わったところで堂島さんが本陣に来た。
「敵は動かないな」
「はい。さらに伏兵がいるかと思い探ったのですが、北西にある1万しかいません。おそらくそれを使おうということでしょうが」
「さすがだな。その1万は放っておいていい。気が弱い。雑魚だ」
「了解です」
「相手の布陣は変わっていないな」
「そうですね。ならばあとはもう、始められるかと」
「来ているか、水軍が」
「はい。予定通りならばもう回り込んでいます」
「うん。朝食を抜いてしまったからな。あと少しで昼だ。それまでには終わらせて、相手の城で昼飯を食べるとしよう」
「はい!」
堂島さんが意気揚々と自分の部隊に戻っていく。
それを見送って、敵に目を向ける。
いくぞ、明彦。
今日こそお前を殺す。
「前衛、動きます!」
開戦の機は尾田に任せていた。
彼のスキルによる狂戦士化。
それでやってきた役立たずの援軍は、死をも恐れず前に進むだけの死兵となる。
敵の中央。オムカ本隊に向かってひた走る。
ぶつかった。
押している。
正直、後味は悪いが勝つためにはベストの方策。
「よし、こちらも攻める」
「はい」
タニアがうなずいた。
敵の左翼。そこが南群から来た増援だとは調べがついている。
一番弱い軍。一番腰が定まっていない軍。
そこがねらい目だった。
だから行く。
「突撃!」
号令をかけると、3万の軍が一気に右回りで敵の右翼に突っ込んでいく。
相手は1万5千。
精強な3万と弱兵の1万5千では勝負にならない。
一気に壊滅させ、本隊をそのまま挟撃。
そのまま中央の死兵と共に相手を南東に押す。
さらにそこで回り込んだ水軍が南の川を抑えれば相手に逃げ場はない。
それが策のすべて。
自分と尾田の2人で必死に考え抜いた作戦だ。
敵の背後に警戒した様子はない。
だから行く。
3万の兵が1万5千に突っ込んだ。
その直前。
パパパパーン!
激しい銃声が鳴った。
中央か。
違う。こっちだ。
弱兵の南群兵からここまでの斉射をしてくるとは。
いや、中央の鉄砲隊をこちらに回したのか。
だがこちらは3万いる。
だから最初をしのげば、あとは勝てる。
突っ込んだ。
激突した。
一気に壊乱にもっていく――はずが、動かない。
なんだ?
違和感。
どうして一撃でいけない。
いや、一撃必殺なんて求めていない。
押して、押して、押しまくって壊乱させればそれは一撃だ。
そうして勝って、中央の明彦のいるオムカ軍に横から突っ込む。
それで勝ちなはずなのに。
その違和感。
その疑念。
すべての答えが来た。
激闘を繰り広げる敵の左翼。
南群の旗が乱立する中、1つの旗がするすると登り、そして大きく振られた。
それは言葉を伴っていて、
「我が名はジャンヌ・ダルク! 帝国軍の諸君、ご苦労! そちらの策はすべて見切っている。ゆえにこちらも最強の精鋭で迎え撃たせていただく!」
なぜそこにお前がいる!
なぜそこでお前が喋る!
なぜそこがお前なんだ!
援軍は!?
船で来る援軍はなぜ来ない!
だがそれは来るはずのない希望。
援軍の目的は海上封鎖。仮に上陸したところで、こちらの開戦の機が分からないと挟撃は成功しない。
完全に裏をかかれた。
「明彦ぉぉぉ!!」
叫んでいた。
怨嗟の声が、昼の空に響く。
どうも力が出ない。思考が回らない。
そう思ったが、朝食を抜いてきたことを今更思い出した。
そろそろ昼だ。
けどここまでがっつり組んでしまった以上、昼飯というわけにはいかない。
やられた。
これすらも相手の策。
大学生ならまだしも、戦場で全力を振り絞って命を賭ける戦いにおいて、体力は何より大事だ。
腹が減っては戦はできぬとはよく言ったもの。
まさにそれが今の自分たちだった。
対する相手に空腹感は見えない。
相手から始めたのだ。それを見越して、朝食はたらふく食ったに違いない。
ひどい。不公平だ。不平等だ。
だがそれが戦の神髄なのだと、あの男ならそう言って笑いそうだ。
口の中に血の味がした。
唇をかみ切っていたらしい。
こうなったら打てる手は1つしかない。
全軍撤退。
いや、まだだ。
まだあの人がいる。
堂島さん。
この局面を一気に変えることができる唯一の人物。
今、どこに!?
堂島さんが伝えてきた死兵を使った戦い、そこに味付けをして相手を一気に包囲殲滅する手だてを打ち出した時は、完璧な策に思えたが、本当に実現できるのか不安だった。
その想いも、今日で終わり。
なんとか相手に気づかれずにここまで迎えることができた。
明日、すべてが決まる。
そう思いながら、ジュナン城で就寝していると、
「敵襲!」
続く鉦の音にガバッと跳ね起きる。
外に出た。
薄暗い。まだ夜明け前だ。
周囲は起きだした兵と、夜警のために起きていた兵でごった返している。
何が起きたか。
いや、敵襲だ。
遠く、南門の方でドンドンと何か爆発音が聞こえる。
まさか敵から仕掛けてくるとは。しかもこんな早朝に。
「慌てるな! 敵の兵は少ない! 落ち着いて対処しろ!」
堂島さんの落ち着いた号令。
それで兵は少し落ち着きを取り戻したようだ。
「堂島元帥」
「椎葉か。敵が来たな。どう見る」
「本気で攻城する感じではないでしょう。おそらく先日のように、我々をおびき寄せるつもりかと」
「そうか。それで杏は……」
「あ、いえ。その」
しまった。
長浜さんのことを思い出させるようなことを。
「いや、大丈夫だ。分かってる。だがここで出ないことには、門が破られる。迎撃に出るぞ」
「……わかりました。では援軍の5千を左翼に回します。敵の奇襲に対応できるよう」
「いや、斥候を西と東に出すだけでいい。中央に置いた状態で、臨機に動かせるようにな。それに今回は私がいる。1万かそこらの奇襲部隊など鎧袖一触する」
そうだ。今回はより強力な堂島さんの部隊が使える。
こないだも、あの1万だったら堂島さんで止められた。
だから外に敵が待ち受けていても問題はない。
「では出ましょう。朝食は?」
「敵を追い払ってからでいい。なに、すぐに終わらせる」
静かに頷く。
これだ。
これが堂島さんの強み。
なんとでもしてくれると思わせる、絶対の自信。
だからこそ、勝てると思える。
「出撃!」
全軍で門を開いて外に出た。
敵の攻城部隊。
いや、騎兵だ。5千ほどの騎兵が駆けまわって、爆弾を投げていた。
そんなもので落とせるつもりか。
敵は戦うそぶりを見せるが、すぐに兵力差を悟って逃げ出す。
それを兵たちは無我夢中に追う。
この逃げっぷり。
罠か。
いや、この平原の中だ。敵はいない。
斥候は遠くまで出しているが、今のところ伏兵の報告もない。
左手から太陽が昇っていた。もう7時は過ぎたか。
また今日が始まる。
代り映えしない――いや、する。
堂島さんが攻める。
そして今日、こちらの奇策が相手を包囲する。
「全軍、停止!」
停止の命令を出した。
前方に敵軍が見えたからだ。
800メートルほどの距離をとって対峙する。
相手は結局動かなかったということか。
3つに別れたまま、ここで自分たちを待ち受けていたらしい。
となると先ほどの攻城はなんだったのか。
ただの憂さ晴らしか。シータ軍の士気が下がっているから、それに対する高揚効果でも狙ったのか。
いや、違う。
明彦のことだ。理由がないことはしない。
なら、それはなんだ。
「タニア、全方向へ斥候出せ! 用心させろ! 伏兵がいるかもしれない」
「はっ!」
敵の数は減っているようには見えない。
なら敵にもさらに援軍が来たか。
それを隠して伏兵として襲わせる気か。
「敵らしき1万が、粗末な身なりで北西の森の中に潜んでいます! 現状、動くようではないとのこと!」
つかんだ。
その1万か。
それを使って戦おうということだ。
「堂島元帥に伝えろ。元帥なら、一撃で屠ってくれる」
「はっ!」
さらに探る。
遠くまで。
時間がかかるが、相手は動いてこないのを幸いに情報を集めまくった。
そして調べ終わったところで堂島さんが本陣に来た。
「敵は動かないな」
「はい。さらに伏兵がいるかと思い探ったのですが、北西にある1万しかいません。おそらくそれを使おうということでしょうが」
「さすがだな。その1万は放っておいていい。気が弱い。雑魚だ」
「了解です」
「相手の布陣は変わっていないな」
「そうですね。ならばあとはもう、始められるかと」
「来ているか、水軍が」
「はい。予定通りならばもう回り込んでいます」
「うん。朝食を抜いてしまったからな。あと少しで昼だ。それまでには終わらせて、相手の城で昼飯を食べるとしよう」
「はい!」
堂島さんが意気揚々と自分の部隊に戻っていく。
それを見送って、敵に目を向ける。
いくぞ、明彦。
今日こそお前を殺す。
「前衛、動きます!」
開戦の機は尾田に任せていた。
彼のスキルによる狂戦士化。
それでやってきた役立たずの援軍は、死をも恐れず前に進むだけの死兵となる。
敵の中央。オムカ本隊に向かってひた走る。
ぶつかった。
押している。
正直、後味は悪いが勝つためにはベストの方策。
「よし、こちらも攻める」
「はい」
タニアがうなずいた。
敵の左翼。そこが南群から来た増援だとは調べがついている。
一番弱い軍。一番腰が定まっていない軍。
そこがねらい目だった。
だから行く。
「突撃!」
号令をかけると、3万の軍が一気に右回りで敵の右翼に突っ込んでいく。
相手は1万5千。
精強な3万と弱兵の1万5千では勝負にならない。
一気に壊滅させ、本隊をそのまま挟撃。
そのまま中央の死兵と共に相手を南東に押す。
さらにそこで回り込んだ水軍が南の川を抑えれば相手に逃げ場はない。
それが策のすべて。
自分と尾田の2人で必死に考え抜いた作戦だ。
敵の背後に警戒した様子はない。
だから行く。
3万の兵が1万5千に突っ込んだ。
その直前。
パパパパーン!
激しい銃声が鳴った。
中央か。
違う。こっちだ。
弱兵の南群兵からここまでの斉射をしてくるとは。
いや、中央の鉄砲隊をこちらに回したのか。
だがこちらは3万いる。
だから最初をしのげば、あとは勝てる。
突っ込んだ。
激突した。
一気に壊乱にもっていく――はずが、動かない。
なんだ?
違和感。
どうして一撃でいけない。
いや、一撃必殺なんて求めていない。
押して、押して、押しまくって壊乱させればそれは一撃だ。
そうして勝って、中央の明彦のいるオムカ軍に横から突っ込む。
それで勝ちなはずなのに。
その違和感。
その疑念。
すべての答えが来た。
激闘を繰り広げる敵の左翼。
南群の旗が乱立する中、1つの旗がするすると登り、そして大きく振られた。
それは言葉を伴っていて、
「我が名はジャンヌ・ダルク! 帝国軍の諸君、ご苦労! そちらの策はすべて見切っている。ゆえにこちらも最強の精鋭で迎え撃たせていただく!」
なぜそこにお前がいる!
なぜそこでお前が喋る!
なぜそこがお前なんだ!
援軍は!?
船で来る援軍はなぜ来ない!
だがそれは来るはずのない希望。
援軍の目的は海上封鎖。仮に上陸したところで、こちらの開戦の機が分からないと挟撃は成功しない。
完全に裏をかかれた。
「明彦ぉぉぉ!!」
叫んでいた。
怨嗟の声が、昼の空に響く。
どうも力が出ない。思考が回らない。
そう思ったが、朝食を抜いてきたことを今更思い出した。
そろそろ昼だ。
けどここまでがっつり組んでしまった以上、昼飯というわけにはいかない。
やられた。
これすらも相手の策。
大学生ならまだしも、戦場で全力を振り絞って命を賭ける戦いにおいて、体力は何より大事だ。
腹が減っては戦はできぬとはよく言ったもの。
まさにそれが今の自分たちだった。
対する相手に空腹感は見えない。
相手から始めたのだ。それを見越して、朝食はたらふく食ったに違いない。
ひどい。不公平だ。不平等だ。
だがそれが戦の神髄なのだと、あの男ならそう言って笑いそうだ。
口の中に血の味がした。
唇をかみ切っていたらしい。
こうなったら打てる手は1つしかない。
全軍撤退。
いや、まだだ。
まだあの人がいる。
堂島さん。
この局面を一気に変えることができる唯一の人物。
今、どこに!?
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その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
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