知力99の美少女に転生したので、孔明しながらジャンヌ・ダルクをしてみた

巫叶月良成

文字の大きさ
202 / 627
第3章 帝都潜入作戦

第8話 北伐

しおりを挟む
 大運動会の熱気が落ち着いて間もない月末。
 オムカは兵を出した。

 とりあえず王都にあるものは全部出し切っての出兵で、南郡からは兵の代わりに兵糧と軍資金の援助を受けた。
 これで向こう2か月はなんとか持つ。その間に税を徴収しつつ、秋の収穫を待てばなんとかなりそうだ。

 北上する軍は1万3千。
 兵糧的にそれが限度なのと、王都はもちろん、ビンゴ王国から返してもらった砦の守備隊を考えるとそれが最適。隣接した敵国がないとはいえ、ゲームと違って全兵力を出すわけにはいかない。超迂回ルートで敵が攻撃してくるかもしれないし、賊徒への備えや治安維持にも残す兵は必要なのだ。

 ただ今回はいつもと少し違う。
 鉄砲隊1千の編成がついに完成したのだ。

 これまで100丁くらいしかない鉄砲だったが、シータから九神の伝言と共にようやく届いたのだ。

『とりあえず約束分。うちの工房で超特急で作らせた新作だから。急いでも質はこれまでより上だから安心して使うといい。あとサービスで新作の銃も200くらい持ってきたから』

 もちろんタダではない。
 同盟国とはいえ、そこまでお人よしではないのだ。

 とはいえ億を超える請求額をすぐに払えるわけがない。
 だから代案が用意された。

『うちと、おたくの南郡。その通商ルートを確立するための、交易許可証と向こう1年間の関税撤廃。それで手を打とうじゃないか』

 九神の提案にマリア(と一応マツナガ)の許可を得て即断した。
 将来的な十億より、今の現実的な1億が今のオムカには必要なのだ。

 というわけで商談は成立。
 晴れてオムカ王国にも鉄砲隊が誕生することになった。

「クルレーン、鉄砲隊はどうだ?」

 行軍の最中、俺は新生鉄砲隊の隊長クルレーンに話しかけてみた。
 ドスガ王国に従っていた、傭兵部隊の隊長だった男だ。

 あの最終決戦の際、鉄砲が使えなくなって潰走かいそうしたところを捕縛。
 多数の死者を生み出した張本人であることから、死刑を望む声が多かったが、俺がかけあって無罪とした。鉄砲隊を引き抜けないかとか、せめて鉄砲隊を鍛える講師にできないかとか思惑はあったけど、単純にもう南郡の平定はあの戦で終わったのだから無駄な死者を出したくなかったからだ。

 そして折を見て金額交渉をしようと使いを送ったところ、驚いたことに本人が来た。
 しかも部下を100名ほど連れて。

『ジャンヌ殿には命の貸しがある。向こう2年、鉄砲隊の育成および戦場での働き、さらには要人の警護など我々にやらせてもらおう』

 少し気だるそうに言ってきたのだ。

 まさに棚からぼたもち。
 信義に厚いと『古の魔導書エンシェントマジックブック』にはあったけど、本当みたいだ。
 ともかく、こうしてオムカ王国は精強な鉄砲隊を手に入れることができたわけだ。

「そうだな。この数か月、徹底的に仕込んだから、仕上がりは上々か」

 クルレーンは30代中頃の昔気質の職人という雰囲気だ。顔のほりも深く、無精ひげを生やしているところも渋い感じ。寡黙なようだが、仕事関連のことになるとよく話す。オムカにはいなかったタイプの人間だった。

「ただなにより鉄砲が素晴らしいな。この銃、何が違うか分かるか?」

 クルレーンのぶっきらぼうな言い方にも、もう慣れた。
 だから普通に聞き返す。

「いや、俺もそんなに詳しくないから」

「このからくり部分。特に火皿のところだな。ここが湿気たら火薬がダメになってしまう。だからこそここが唯一の鉄砲の弱点だ。それがかなり改良されている。銃の上部ではなく下部につけられ、屋根のような形で水が入るのを防いでる。つまり水に強いということだ。ジャンヌ殿にやられたあの水を爆発させるやり方は防げないかもだが、雨にはめっぽう強くなった」

「はぁ……」

「さらにこの最新式の銃はすさまじい。何よりこの後装式というのは革命だ。わざわざ1回撃ったら弾を込め直す必要がないのだから。ただ最大2発しか装填できない点と、火薬と弾丸が一緒になった専用の銃弾が必要だから、あまり無茶はできんがね。これが量産された暁には、帝国軍が1万来ようが、1000で容易に撃退可能と俺はみている」

「へぇ……」

「この銃は是非国内で量産できる体制を整えるべきだ。今、知り合いの鍛冶師に頼んで分解、構造を調べてもらってるから、いずれは作れるようになるだろうな。あと問題は銃弾。こちらがなかなか難しい。シータ王国から設計図がもらえれば楽だが……」

「ほぉ……」

 本当によくしゃべるなぁ。
 てゆうか要はこれが南郡で戦った時にあったら、俺たち勝てなかったってこと?
 危なー。

「と、とにかく。俺の指揮下とはいえ、実際の戦闘は任せるから」

「ああ、敵に我々の力を思い知らせてやるさ」

 その敵と出会ったのは昼過ぎだった。

 オムカ王都北部にある砦。
 そこにはあの尾田張人とかいう奴が、『収乱斬獲祭ハーヴェスト・カーニバル・カニバリズム』の狂戦士と共にいるはずで、俺たちの接近を察知してか、砦の前で陣を敷いていた。

 およそ2万。
 数の上では勝負になるレベルだが、地の利はあちらにある。そこそこ頑丈な、石造りの砦だ。そこに逃げ込まれたらこちらは相当の被害を覚悟しないといけなくなるだろう。
 それに相手は援軍も遠からず来るはずだ。
 今回の俺たちの目的は、ここの2万の足止めと援軍を呼び寄せ、ビンゴとシータの援護をすること。

 いきなりあの男相手に勝てるとは思っていない。
 じっくりと機を読んで、勝負に出るつもりだった。

 だからとりあえず対峙を続けて隙を見つけるためにジルたちと話し合おうと思った矢先だ。

「敵、前進!」

 まさか。
 目を疑った。だが確かに敵が陣を組んでこちらに向かってくる。

 あるいは誘いか。
 しばらく目をこらす。どこかで止まる。そう思ったからだ。

 だが止まらない。

 陣形は魚鱗ぎょりんの陣。
 攻撃力に優れ、本来は兵力が少ない方が使う陣形だが、大軍で使っても十分に効果のある陣形だ。
 大軍に兵法なし。
 数で大幅に勝っているのなら、下手な奇策をするより真っ向勝負したら勝てるということ。何より正面以外の場所からの攻撃や包囲に弱いという点が弱点があるが、大軍ならばそれにも対応可能だ。

 が、今そこまでの兵力差というほどではないのが気にかかる。

 相手を見る。
 速度重視のためか軽装で、防御は一応弓対策の木の盾くらいのようだ。

 対するこちらは持久戦の構えでいたから満足な陣形も取れていない。
 至急、防御態勢か後退を指示するしかない。

 ――今までならば。

「クルレーン! 早速出番だ! 近づいてくる敵にぶっ放せ!」

「承知!」

「伝令! ジルとサカキとブリーダに、鉄砲隊の斉射後、それぞれが攻撃を始めさせろ! 徹底的に潰すぞ!」

 俺たちだってここ数か月、十分ではないけれど準備してきた。
 その嚆矢こうしが鉄砲隊。それに各隊の連携もみっちりやっている。敵の数が多い場合の想定も練りに練ってきた。

 だから勝つ。

 向こうが攻めて来たということは、先に挙げた地の利を放棄したことに他ならない。しかも動くということは、どこかに隙ができるということ。そこを突けばこの兵力差、なんとでもなる。

 援軍を待たれると厄介だったが、その前に出てきたならこのチャンスを逃すべきではない。

 敵が近づいてくる。こちらは慌ただしく動いているように見えるだろう。それで不用意に近づいてくれれば御の字だ。

 敵との距離が縮まる。
 クルレーンはまだ撃たない。
 そこら辺の呼吸は全部クルレーンに任せた。俺はその後の処理に思考を費やすだけだ。

 敵が近づく。
 もうすぐ先頭の顔もはっきり見えそうだ。
 まだか。

 じりじりと時間だけが過ぎ、まさかクルレーンは裏切るつもりなのか、という疑念が頭をよぎった刹那、

「放てぇ!」

 クルレーンの大音声。
 同時に火ぶたが切られ、1千もの鉄砲から同時に弾が飛び出した。それが前進する敵にぶつかり、木の盾を破砕して、前列を広域に渡って血しぶきを舞わせた。

 後で聞くことによると、クルレーンは部隊を3つに分けたらしい。
 真正面から鉄砲を撃ったところで、命中精度の悪い火縄銃のことだ。当たらないことも多いだろう。
 しかも相手は魚鱗の陣。つまり三角形の頂点が先頭に来るのだ。そこに鉄砲を撃ったとしても当たる面積はかなり小さい。

 鉄砲を撃ったら弾を込め終わった鉄砲に取り変えながら撃つ、いわゆる三段撃ち(実際はなかったとされているが、鉄砲の交代して撃つことはあったとされる)も有効だが、敵の接近速度を見る限り有効ではない。

 そう見たクルレーンは正面に200、少し離れて左右に400ずつを展開。
 そこで敵の前衛に交代で2連射させた。
 つまり魚鱗の三角形の頂点に対し小規模な翼包囲よくほうい(翼のように部隊を広げ敵を正面左右から包囲攻撃すること)を仕掛けたのだ。

 これは何が違うかというと、三角形の頂点に対して正面に加え斜め左右から射撃を加えることで、普通に正面から射撃する時の3倍以上の効果をあげることになるのだ。
 つまり斜め左右から射撃された弾は、正面から射撃しては当たりづらい側面の兵を倒すことになり、それが外れたとしても前進してくる敵の誰かしらには命中することになるのだ。

 鉄砲隊の奇襲という点もあるが、横撃という魚鱗の陣の弱点を無理やり作り出し、局所的な勝利を収めることに成功したわけだ。
 さんざん俺たちを苦しめた傭兵の鉄砲隊の面目躍如だった。

「全軍、突撃!」

 敵の前衛が混乱したタイミングを狙って、俺はオムカの旗を大きく振った。
 それに合わせたようにジル、サカキ、ブリーダの隊が敵に逆襲を始める。

 鉄砲隊があると思わず、しかも混乱していると思った敵は、いざ攻められるともろかった。
 さんざんに打ち破られ、ほうほうのていで逃げ出した時には、1万5千ほどに減っていた。

 大勝利だ。

 しかも敵は砦を放棄したらしく、そのまま北へと逃げ出したという。

 呆気ない。
 これがあの尾田張人の軍なのか? あれだけ偉そうなこと言って、宣戦布告していった奴の本気なのか?

「やったなジャンヌちゃん! 大勝利だ!」

「っすね。あの鉄砲隊をって思いましたけど、ここまで凄いとは」

 ジルとサカキ、ブリーダが戦後処理を終えたところでやってきた。

「しかも敵さんは砦を放棄して逃げてったんだろ? さっさと入ろうぜ。そろそろ陽も暮れるしよ」

「いや、待つんだサカキ。どうもおかしい」

 陽気な笑みを浮かべるサカキとブリーダに反して、俺は難しい表情で答える。

「へ? なんで?」

「呆気なさすぎると考えているですよ、ジャンヌ様は」

「いや、ジーン。それは帝国軍の奴らが腑抜けだから……」

 それはそうなのかもしれない。
 そうだとしても、砦を放棄する必要はないのだ。

「決死隊をつのれないか? 100でいい」

「決死隊、ですか?」

「あの砦、もしかしたら罠かもしれない」

「わなぁ!?」

 俺は説明した。
 敵が放棄した砦に何かしらの罠を仕掛け、それを包囲するなり逃げ出そうとした俺たちを殲滅するなりする可能性があると。

 まぁ帝国軍相手とドスガ軍相手にさんざん俺がやったのと似たようなものだ。

「ふぅむ……確かにそれはあり得ないことではないですが」

「罠なんかねーよ。だってあいつら見たろ? あの負け方、演技じゃないって」

「っすね。確かにあの負けっぷりはわざとじゃないっす。ならあの砦を調査して――ああ、だから決死隊っすか」

「そういうこと」

 3人の合意を得た俺は、決死隊を砦に送り込み、徹底的に調べさせた。
 その間も、逃げた1万の行方や、他に敵がいないかを調べるため四方八方に偵察を出させた。

 だが、そのどれも空振りに終わった。

「砦には何もなし。逃げた1万はヨジョーの城へ向かっている気配? しかもそのヨジョー城に残った兵はすでに船に乗った逃げた形跡がある?」

 ヨジョー城とは、オムカ王都バーベルの北にある地方にある城だ。
 かなりの人口をようする城で、オムカ攻略の後方支援基地ともいえる要所だ。

「あぁ、ジャンヌちゃん。しかもここ数キロ以内に見える敵兵はいないって話だ」

 全然分からない。
 敵の目的はなんだ? これは完全にオムカ王都およびヨジョー地方を放棄したとしか思えない。

 それとも本気なのか?
 本気で引き上げたのか?

 あるいは――それほど各戦線が切羽詰まっているということか。
 ビンゴとシータの攻勢が激しく、さらにオムカまで北上してきたから戦線を縮小して、俺たちの補給路を伸ばさせて各個に撃破を狙っているということもありうる。

 ただどうも解せない。
 あれほど自信満々に宣戦布告してきた尾田張人の様子を見ると、こんなことにすら手を打っていないはずがない。
 それとも俺の過大評価だったのか。

「ジャンヌ様、いかがしますか。そろそろ夜になりますが」

 ジルが聞いてくる。
 いや、そうだ。今は考えても仕方ない。
 わずかとはいえしっかり戦った味方を休ませるのは俺の仕事だ。

「分かった。砦に入ろう」

 だがその時、俺は――いや、俺たちは敵の巧妙かつ奇妙な罠にずっぽりとはまっていることに気づけなかった。

//////////////////////////////////////
ここまで読んでいただきありがとうございます。
いよいよ帝国戦開始です。新たな仲間と共に幸先の良いスタートを切ったが……。この後の展開にご期待ください。

いいねやお気に入りをいただけると励みになります。軽い気持ちでもいただけると嬉しく思いますので、どうぞよろしくお願いします。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。 そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。

【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。

久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。 事故は、予想外に起こる。 そして、異世界転移? 転生も。 気がつけば、見たことのない森。 「おーい」 と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。 その時どう行動するのか。 また、その先は……。 初期は、サバイバル。 その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。 有名になって、王都へ。 日本人の常識で突き進む。 そんな感じで、進みます。 ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。 異世界側では、少し非常識かもしれない。 面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。 獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。 俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。 単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。 ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。 大抵ガチャがあるんだよな。 幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。 だが俺は運がなかった。 ゲームの話ではないぞ? 現実で、だ。 疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。 そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。 そのまま帰らぬ人となったようだ。 で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。 どうやら異世界だ。 魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。 しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。 10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。 そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。 5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。 残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。 そんなある日、変化がやってきた。 疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。 その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

処理中です...