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第3章 帝都潜入作戦
閑話12 クロエ・ハミニス(オムカ王国ジャンヌ隊副隊長)
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隊長殿が帰ってこない。
それは私にとっては大事件と言ってもよく、もしかしたら自分の運命を変えるほどの衝撃、いや世界の終わりそのものだと考えてしまう。
こんな時にウィットもいない……いや、ただ単にギャーギャー騒ぎたてるに違いないウィットを馬鹿にすることで精神の安定を図るため。うん。それだけ。本当にそれ以上の意味はないから。
「くそ、隊長はどうしたんだ。おい、クロエ。隊長は何か言ってなかったのか!?」
うるさいなザインは。
騒いで解決する問題ならすぐにしてるっての。
「散歩、って言ったのよ。すぐ戻るって。だから私たちも深くは考えなかったけど……やっぱり止めるべきだったわ」
「あ……いや、マールを責めてるわけじゃなくて」
なにそれ。
マールはよくて私はダメってこと? 酷い。不公平だ。
「でもでも、先輩ならどっかにふらっと行って帰って来てないだけかも……」
「そうだねー、でもこの時間だし。近くにいなかったのかなー」
「もちろん探したわよ、リンドーにルック。でも隊長はどこにもいなかったの。通りすがりの人とかにも聞いても駄目だった」
マールが弁明してる中でも、私のあまりよくない頭はフル回転する。
こんな時、隊長殿ならどうするか。きっとすぐに打開策を見出して、次の方針を決めてくれるだろう。
けど私はそんな頭はよくないし、閃きみたいなものとは縁がない。
この1年。ずっとそばにいて、それを痛感した。それでも、どこか違う方法で隊長殿の役に立てると思ったから、私はずっと研鑽を続けてきたつもりだけど……。
「これは……マズったさ?」
「もしかしたら……もしかするかも」
壁に寄り掛かりながらミストとイッガーが話しているのが聞こえた。
この2人。ちょっと隊長殿との距離感が分からない。
どこか私たちとは違うどこかで隊長殿と通じ合っている感じで、ちょっと不快。
隊長殿が頼りにしているから文句は言わないけど。
「ミストにイッガー。何か心当たりでも?」
「んー、心当たりというか……なんというかさ……」
「おそらく……ジャンヌ隊長をさらったのは、パルルカ教です」
イッガーが言い切った。
それをミストは少し意外そうに見ていたけど、深くため息を吐いてこうつづけた。
「あぁそうさ。前にジャンヌから聞いたんだけどさ。あのドスガ王がパルルカ教に気をつけろって言ってたらしいさ」
そういえばそんな話を聞いた覚えがある。
ドスガ王国でのこと。私はその場に居合わせたものの、刀傷で意識は朦朧としていたから覚えてなくて、後から聞いた話だけど。
「そのパルルカ教が……何で?」
ザインの疑問はもっともだ。
パルルカ教なんてあまり知らないし、信者だという人間はオムカにほとんどいない。戴冠式の時に、連れてこられた司祭を見たことがあるくらいだ。
「細かい説明は省かせてもらうけどさ、要はその教皇がエイン帝国を実質動かしてる黒幕だとアッキ……ジャンヌは思ってたみたいさね。そんな敵からして、オムカ王国独立の立役者で南郡で八面六臂の活躍を見せたジャンヌは、目の敵のようなものさ」
「まさか、だから隊長を……!?」
「くそっ! だから1人で動くなと……隊長本人が言ってたじゃないか!」
「んー。まいったなー」
「ううー! まさか先輩を! そんな悪、許しません! 正義です!」
マールが愕然とし、ザインが咆哮し、ルックが頭を掻き、リンドーは平常運転。
そんな彼らを見て、私の心は逆に落ち着いた。
「隊長殿を殺すつもりと思う?」
だから聞ける。
一番ありえたくない選択肢を。
想像するだに恐ろしい未来を。
「んー、五分五分さね。敵が普通の相手だったらすぐに殺すはずさ。けど、おそらく……どうもそうならないような気もするのさ。いや、ジャンヌを殺せばオムカは終わるのは間違いないんだけどさ?」
そうだ。
今のオムカ王国は隊長殿で成り立っているような国だ。間違いなく隊長殿がいなくなったら軍も政治も麻痺する。
国民は心の支えを失い、絶望する。
そして自分も――
「なら話は簡単じゃねぇか! そのパル……なんとか教にカチコミいくしかねぇだろ!」
「そうです! それが正義! 正義のヒーローなのです!」
「馬鹿! なんであんたらはそんな短絡的なのよ! ここは敵地! 囲まれたらお終いよ!」
「それにどこにいるかもわからないしねー」
「だったらどうすりゃいいんだよ! 尻尾まいて帰るわけにゃいかねーだろ!」
誰もが落ち着きを失っている。
ミストとイッガーは収拾するつもりがないというか、もとからそう言うタイプじゃないのだろう。ただその言い合いを困った様子で眺めているだけだった。
こういう時、隊長殿がいれば一言で場が収まったはずだ。
そう考えると、本当に隊長殿の凄さを感じる。そもそもあの人がいなければ、こんな風にならない。こうまで脆いのだ。私たちは。
けど隊長殿はいない。
なら、どうすればいい。
――考えろ。
そうだ。隊長殿は考えろと言った。
考えることが、凡人が天才に勝つ唯一の手段だと。
私は武の方ではそこそこ使える自負がある。
けど知の方ではまったくもって凡人、いや、馬鹿だ。
自分でもそれは認める。だから隊長殿に追いつくためには、その一片だけでも得たいと思うなら。
より深く、より激しく、思考を回さないといけない。
だから――考えろ。
この状況。
この時勢。
この現状。
それを踏まえて味方の状態。敵の状態。地形の把握。
何をすれば勝ちで、何をしたら負けなのか。
隊長殿がやってきたことをなぞる。
なぞって考える。
そして隊長殿。あの人が何を求め、何を求めないか。
パンッ
手を叩く音。
みんなが振り返る。
音の発信源――私を見る。
「うだうだ言っててもしょうがないでしょ。だから動く! とりあえずこれから隊長殿の捜索をするから。その時は必ず2人以上で動くこと。そして何かあったら……いや、敵の襲撃を受けたら帝都から逃げ出すように!」
「そんな! 隊長を見捨てろって言うのかよ!」
「ここで私たちが死ぬのを隊長殿は望んでない!」
「っ!」
そうだ。あの人は犠牲を嫌う。
そして、自分のせいで人が死ぬのを何より怖がる。
サリナ、リュース、ヨハン、グライス、ロウ。
仲間の死を、何より恐れる。
だから、自分が捕まったせいで、私たちの誰かが犠牲になることを、何より避けなければならない。
あの人なら、きっとそう考える。
「残念だけど、今の私たちじゃ圧倒的に力不足。その状態で隊長殿が捕まったというなら、ちょっとやそっとじゃ奪還はできない」
「そう、ね。クロエの言う通りよ。ザイン、私だって隊長を助けたい。けど、今は無理してはいけないところよ」
「……くそっ!」
マールの言葉にザインが椅子を蹴り上げる。
だがそれ以上反論はないらしく押し黙った。
「ミストさん、とイッガー」
「ん、どうしたさ?」
「あなたたちは独自で動いてください。ミストは店があるでしょうし、イッガーは単独行動の方が動きやすそうですから」
「…………わかった」
イッガーが素直に頷く。
「それとミスト、1つお願いが」
「なにさ?」
「王都バーベルへ……いえ、ヨジョー城へ急使を出してもらえませんか。王都へはそこから使者を出してもらいましょう」
そう。一番の問題は隊長殿が行方不明ということを、本国が知らないこと。知らせがいけば、万が一自分たちが全滅したとしても、師団長殿たちなら隊長殿を助けてくれる。
「承知さ。いや、しかしクロエ……なんかアッキー、じゃなくてジャンヌがいるみたいさ」
「隊長殿の傍にいつづけたんです。少しくらい、あの人に追いつかないと」
それは覚悟。
私みたいな馬鹿が隊長殿みたいな天才に追いつくためには、それこそ死ぬような努力をしなくちゃいけない。
けど、それはある意味夢だった。
自分の命を笑って救ってくれたあの人。
その人のために死ぬ。
でもあの人はきっと、私が死ぬのを喜ばないだろう。
だから生きる。
全力で生きて生きて、生ききって。
いつかは彼女と肩を並べる存在になれれば。
それが夢。
だからこその、覚悟。
自分の表情に何かを感じたのか、ミストは少し驚いた顔をして、柔らかく笑ってくれた。
「そう、さね。じゃあ行くけど、くれぐれも無理は駄目さ」
そう言ってミストは店に戻った。
あとは自分たち。
ひとまず捜索経路について、地図を出して話し合っていると、
――トントン
遠慮がちなノックの音が、私たちの熱を一気に奪った。
それは私にとっては大事件と言ってもよく、もしかしたら自分の運命を変えるほどの衝撃、いや世界の終わりそのものだと考えてしまう。
こんな時にウィットもいない……いや、ただ単にギャーギャー騒ぎたてるに違いないウィットを馬鹿にすることで精神の安定を図るため。うん。それだけ。本当にそれ以上の意味はないから。
「くそ、隊長はどうしたんだ。おい、クロエ。隊長は何か言ってなかったのか!?」
うるさいなザインは。
騒いで解決する問題ならすぐにしてるっての。
「散歩、って言ったのよ。すぐ戻るって。だから私たちも深くは考えなかったけど……やっぱり止めるべきだったわ」
「あ……いや、マールを責めてるわけじゃなくて」
なにそれ。
マールはよくて私はダメってこと? 酷い。不公平だ。
「でもでも、先輩ならどっかにふらっと行って帰って来てないだけかも……」
「そうだねー、でもこの時間だし。近くにいなかったのかなー」
「もちろん探したわよ、リンドーにルック。でも隊長はどこにもいなかったの。通りすがりの人とかにも聞いても駄目だった」
マールが弁明してる中でも、私のあまりよくない頭はフル回転する。
こんな時、隊長殿ならどうするか。きっとすぐに打開策を見出して、次の方針を決めてくれるだろう。
けど私はそんな頭はよくないし、閃きみたいなものとは縁がない。
この1年。ずっとそばにいて、それを痛感した。それでも、どこか違う方法で隊長殿の役に立てると思ったから、私はずっと研鑽を続けてきたつもりだけど……。
「これは……マズったさ?」
「もしかしたら……もしかするかも」
壁に寄り掛かりながらミストとイッガーが話しているのが聞こえた。
この2人。ちょっと隊長殿との距離感が分からない。
どこか私たちとは違うどこかで隊長殿と通じ合っている感じで、ちょっと不快。
隊長殿が頼りにしているから文句は言わないけど。
「ミストにイッガー。何か心当たりでも?」
「んー、心当たりというか……なんというかさ……」
「おそらく……ジャンヌ隊長をさらったのは、パルルカ教です」
イッガーが言い切った。
それをミストは少し意外そうに見ていたけど、深くため息を吐いてこうつづけた。
「あぁそうさ。前にジャンヌから聞いたんだけどさ。あのドスガ王がパルルカ教に気をつけろって言ってたらしいさ」
そういえばそんな話を聞いた覚えがある。
ドスガ王国でのこと。私はその場に居合わせたものの、刀傷で意識は朦朧としていたから覚えてなくて、後から聞いた話だけど。
「そのパルルカ教が……何で?」
ザインの疑問はもっともだ。
パルルカ教なんてあまり知らないし、信者だという人間はオムカにほとんどいない。戴冠式の時に、連れてこられた司祭を見たことがあるくらいだ。
「細かい説明は省かせてもらうけどさ、要はその教皇がエイン帝国を実質動かしてる黒幕だとアッキ……ジャンヌは思ってたみたいさね。そんな敵からして、オムカ王国独立の立役者で南郡で八面六臂の活躍を見せたジャンヌは、目の敵のようなものさ」
「まさか、だから隊長を……!?」
「くそっ! だから1人で動くなと……隊長本人が言ってたじゃないか!」
「んー。まいったなー」
「ううー! まさか先輩を! そんな悪、許しません! 正義です!」
マールが愕然とし、ザインが咆哮し、ルックが頭を掻き、リンドーは平常運転。
そんな彼らを見て、私の心は逆に落ち着いた。
「隊長殿を殺すつもりと思う?」
だから聞ける。
一番ありえたくない選択肢を。
想像するだに恐ろしい未来を。
「んー、五分五分さね。敵が普通の相手だったらすぐに殺すはずさ。けど、おそらく……どうもそうならないような気もするのさ。いや、ジャンヌを殺せばオムカは終わるのは間違いないんだけどさ?」
そうだ。
今のオムカ王国は隊長殿で成り立っているような国だ。間違いなく隊長殿がいなくなったら軍も政治も麻痺する。
国民は心の支えを失い、絶望する。
そして自分も――
「なら話は簡単じゃねぇか! そのパル……なんとか教にカチコミいくしかねぇだろ!」
「そうです! それが正義! 正義のヒーローなのです!」
「馬鹿! なんであんたらはそんな短絡的なのよ! ここは敵地! 囲まれたらお終いよ!」
「それにどこにいるかもわからないしねー」
「だったらどうすりゃいいんだよ! 尻尾まいて帰るわけにゃいかねーだろ!」
誰もが落ち着きを失っている。
ミストとイッガーは収拾するつもりがないというか、もとからそう言うタイプじゃないのだろう。ただその言い合いを困った様子で眺めているだけだった。
こういう時、隊長殿がいれば一言で場が収まったはずだ。
そう考えると、本当に隊長殿の凄さを感じる。そもそもあの人がいなければ、こんな風にならない。こうまで脆いのだ。私たちは。
けど隊長殿はいない。
なら、どうすればいい。
――考えろ。
そうだ。隊長殿は考えろと言った。
考えることが、凡人が天才に勝つ唯一の手段だと。
私は武の方ではそこそこ使える自負がある。
けど知の方ではまったくもって凡人、いや、馬鹿だ。
自分でもそれは認める。だから隊長殿に追いつくためには、その一片だけでも得たいと思うなら。
より深く、より激しく、思考を回さないといけない。
だから――考えろ。
この状況。
この時勢。
この現状。
それを踏まえて味方の状態。敵の状態。地形の把握。
何をすれば勝ちで、何をしたら負けなのか。
隊長殿がやってきたことをなぞる。
なぞって考える。
そして隊長殿。あの人が何を求め、何を求めないか。
パンッ
手を叩く音。
みんなが振り返る。
音の発信源――私を見る。
「うだうだ言っててもしょうがないでしょ。だから動く! とりあえずこれから隊長殿の捜索をするから。その時は必ず2人以上で動くこと。そして何かあったら……いや、敵の襲撃を受けたら帝都から逃げ出すように!」
「そんな! 隊長を見捨てろって言うのかよ!」
「ここで私たちが死ぬのを隊長殿は望んでない!」
「っ!」
そうだ。あの人は犠牲を嫌う。
そして、自分のせいで人が死ぬのを何より怖がる。
サリナ、リュース、ヨハン、グライス、ロウ。
仲間の死を、何より恐れる。
だから、自分が捕まったせいで、私たちの誰かが犠牲になることを、何より避けなければならない。
あの人なら、きっとそう考える。
「残念だけど、今の私たちじゃ圧倒的に力不足。その状態で隊長殿が捕まったというなら、ちょっとやそっとじゃ奪還はできない」
「そう、ね。クロエの言う通りよ。ザイン、私だって隊長を助けたい。けど、今は無理してはいけないところよ」
「……くそっ!」
マールの言葉にザインが椅子を蹴り上げる。
だがそれ以上反論はないらしく押し黙った。
「ミストさん、とイッガー」
「ん、どうしたさ?」
「あなたたちは独自で動いてください。ミストは店があるでしょうし、イッガーは単独行動の方が動きやすそうですから」
「…………わかった」
イッガーが素直に頷く。
「それとミスト、1つお願いが」
「なにさ?」
「王都バーベルへ……いえ、ヨジョー城へ急使を出してもらえませんか。王都へはそこから使者を出してもらいましょう」
そう。一番の問題は隊長殿が行方不明ということを、本国が知らないこと。知らせがいけば、万が一自分たちが全滅したとしても、師団長殿たちなら隊長殿を助けてくれる。
「承知さ。いや、しかしクロエ……なんかアッキー、じゃなくてジャンヌがいるみたいさ」
「隊長殿の傍にいつづけたんです。少しくらい、あの人に追いつかないと」
それは覚悟。
私みたいな馬鹿が隊長殿みたいな天才に追いつくためには、それこそ死ぬような努力をしなくちゃいけない。
けど、それはある意味夢だった。
自分の命を笑って救ってくれたあの人。
その人のために死ぬ。
でもあの人はきっと、私が死ぬのを喜ばないだろう。
だから生きる。
全力で生きて生きて、生ききって。
いつかは彼女と肩を並べる存在になれれば。
それが夢。
だからこその、覚悟。
自分の表情に何かを感じたのか、ミストは少し驚いた顔をして、柔らかく笑ってくれた。
「そう、さね。じゃあ行くけど、くれぐれも無理は駄目さ」
そう言ってミストは店に戻った。
あとは自分たち。
ひとまず捜索経路について、地図を出して話し合っていると、
――トントン
遠慮がちなノックの音が、私たちの熱を一気に奪った。
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5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
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そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
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