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第3章 帝都潜入作戦
閑話28 長浜杏(エイン帝国大将軍)
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「兵たちへの聞き込みが終了しました」
ユインが戻ってきて報告した。
砦の生き残りに聞いたところ、僕様たちの背後を負った軍は、ここらにはびこる盗賊らしい。
これまでいくらか討伐のチャンスがあったにもかかわらず、それは行われなかったという。
あの守備隊長なんていったっけか。
本当にどうしようもないなぁ。
「それで敵は?」
「およそ3キロ南に移動し、そこに陣を築きました。今日はそこで野営するつもりでしょう」
「砦を捨てたの……?」
とはいえそれは当然だろう。
こちらは約5万に減ったとはいえ、まだ戦力差は変わっていない。それで砦に籠ったところで、耐えきれるものじゃない。
「入りますか?」
「うーーーん」
とはいえ、引っかかる。
「去年の秋に行われた、張人きゅんとギュショーくんのビンゴ王国侵攻についての報告、覚えてる?」
「はぁ、ビンゴ王国の砦に攻めかかり、オムカ王国との連合軍に撃退されたあの一戦ですな……なるほど。火ですか」
「僕様は優秀な部下をもって嬉しいよ」
あの時、ジャンヌ・ダルクもおそらく軍師として同行したのだろう。
その時に使われたのが、火攻めだ。
「砦には先行して旧守備隊の2千を送り込みます」
「そうだね、それが燃やされても僕様敵には問題ない。うんそんな感じかな」
「承知しました」
「ん、それでヨロシクー」
というわけで南下だ。
5万もの移動になるからそこそこに時間はかかる。それに一応敵襲を警戒しながらだから余計に時間がかかった。
だから砦が見えたのは陽が暮れて辺りが暗くなり始めたころだった。
「……なんか燃えてない?」
遠くに見える砦らしきもの。
それが少量だが煙を出しているように見える。
その時、偵察が戻ってきたとの報告があがってきた。
「どうやら昨日の段階で、敵軍は火を放ったようです。しかも油で念入りに」
「それにしては原形留めてそうだけど」
「それが、砦本隊を焼いたのではなく、宿舎やら広場にあった何かを焼いたように見えております。その火が拡散して、砦も一部焼けておりますが」
「ふーーーん。よくわかんないな。とりあえず人が入れる余地はあると」
「そうですね。燃えるものはほぼないですし……煤と油の臭いに耐えれば、ですが」
迷う。
このまま入って良いのか。
スキルで見る。
砦に人の意思の方向性はない。無人だ。
ならば入っても問題はないか。
ただ野営するより、建物の中の方がいいに決まってる。夜襲を気にしないで済むのは大きな利点だ。
さらにここで砦を放置していくと、万が一敵に利用された時に背後が危なくなる。
それは避けたかった。
「まず僕様が入ろうか。それで徹底的に検分して、問題なければまず負傷者を入れる。それからあとは軍を3つに分けて周囲に不寝番を置く。そうすればさすがに敵も出てこれないだろうね」
「最初に入る役目。私にお任せください。万が一ということもあります」
ユインが真面目な顔をさらに厳しくして言ってきた。
「貴女と出会って、才能に歳は関係ないことを、私は学びました。貴女は帝国軍を引っ張っていく身。ここで危険を犯して御身を損なうようなことはあってはなりません」
「もしかしてさっきの突撃も怒ってる?」
「それはもう。ですがそれは戦場でのこと。それ以外のところでは謹んでいただきたく」
「もう硬いんだから、ユインは。……でも、分かった。そんなに言うなら任せようかな」
ふふ、ちょっとイイ男にちやほやされるみたいで気分良かったし。
これならホストに貢ぐ女性の気持ちも分かる――いや、僕様は女だからね! 超わかる! うん、分かりまくりんぐ! あれ? 使い方あってる?
「それでは、行ってまいります」
「ん、気を付けて」
そしてユインを送り出す。
嫌な予感は今のところ、ない。
人の意思というか、悪意というか、そういうものに敏感だった。
父親は気に食わないことがあると事あるごとに僕様を殴った。
だからいつも、父親の顔色をうかがっている日々だった。
母親はいない。死んだと言われたけど、きっと愛想を尽かしてどこかへ消えたのだと確信した。
そのまま成長すれば、僕様はきっと卑屈でどうしようもない人間になっていただろう。
けど中学生の時に転機が訪れた。
父親が事故死したのだ。
その時に沸き上がった感情は当然悲しみなどではない。歓喜だった。神は僕様の忍耐を見て、そしてご褒美をくれたのだと思った。
それから親戚の家に預けられて育ったわけだけど、これまでの苦労に比べれば簡単なものだった。
朝起きたら顔が気に入らないと殴られることもない。
学校に行ってたのに、どこに行ってたと詰められて殴られることもない。
言われた通りに料理を作ったのに、俺の好みじゃないと皿を投げられて殴られることもない。
夜、寝ているとたたき起こされ、父親自身の歯ぎしりの音なのにうるさいと言われて殴られることもない。
そんな環境に育った僕様にとって、他の人間は分かりやすく、同時に読みやすい人間ばかりだったからそれからの人生は快適だった。
そう言った意味では、父親には感謝してあげなくもない。
そしてこの世界においても同じだった。
どいつもこいつも温い。
だからこの外見でも帝国で成り上がれたし、この地位まで上り詰めることができた。
ただそんな僕様でも、どうしようもない人間がいたのも確か。
赤星煌夜とミカンちゃん。
あの2人だけは、そうやすやすとはいかない人間で、だからこそ敬愛している。
さて、そしてジャンヌ・ダルク。
直に話したのはほんの少しだからまだ何も分からない。けど昨日今日の戦いを通じて、なんとなくわかった気がする。
この相手は危険だ。
どこかあの父親と同じ匂いがする。けど悲惨な感じはしない。
どこか突拍子もなく、どこか読めず、どこか熱いものを持っている。
そんな印象。
だから見せてもらおう。
君の、本当の姿を。僕様にとって、与しやすい人間なのかそうでないのか。
そして――――砦を紅蓮の炎が包んだ。
やはり、か!
「第一隊はユインの部隊を救助! 第二隊は火消せ! 他は敵襲がないか警戒!」
矢継ぎ早に指示を出していく。
何故燃えた。燃えるものはなかったというのに……いや、砦自体か。突貫工事で作られた砦自体は、木製の部分が多い。
それに油を染み込ませて燃やした。しかも油の臭いをごまかすために、先に火の手をあげてもう燃えるものがないように仕向けたのだ。
「ユイン将軍が負傷されました!」
「くそ!」
分かっていたはずなのに。罠だと疑っていたはずなのに。
なぜこうも甘い。
敵に利用されるのが嫌なら自分で燃やせばよかった。それからオムカと決戦を行えばよかったのだ。
そういった僕様の甘さを計算してこの罠を仕掛けたなら大したもんだ。
けど、そっちがそういうやり方でくるなら、思い知らせてやらなくっちゃな。
この僕様を怒らせた相手が、どうなるのかを。
ユインが戻ってきて報告した。
砦の生き残りに聞いたところ、僕様たちの背後を負った軍は、ここらにはびこる盗賊らしい。
これまでいくらか討伐のチャンスがあったにもかかわらず、それは行われなかったという。
あの守備隊長なんていったっけか。
本当にどうしようもないなぁ。
「それで敵は?」
「およそ3キロ南に移動し、そこに陣を築きました。今日はそこで野営するつもりでしょう」
「砦を捨てたの……?」
とはいえそれは当然だろう。
こちらは約5万に減ったとはいえ、まだ戦力差は変わっていない。それで砦に籠ったところで、耐えきれるものじゃない。
「入りますか?」
「うーーーん」
とはいえ、引っかかる。
「去年の秋に行われた、張人きゅんとギュショーくんのビンゴ王国侵攻についての報告、覚えてる?」
「はぁ、ビンゴ王国の砦に攻めかかり、オムカ王国との連合軍に撃退されたあの一戦ですな……なるほど。火ですか」
「僕様は優秀な部下をもって嬉しいよ」
あの時、ジャンヌ・ダルクもおそらく軍師として同行したのだろう。
その時に使われたのが、火攻めだ。
「砦には先行して旧守備隊の2千を送り込みます」
「そうだね、それが燃やされても僕様敵には問題ない。うんそんな感じかな」
「承知しました」
「ん、それでヨロシクー」
というわけで南下だ。
5万もの移動になるからそこそこに時間はかかる。それに一応敵襲を警戒しながらだから余計に時間がかかった。
だから砦が見えたのは陽が暮れて辺りが暗くなり始めたころだった。
「……なんか燃えてない?」
遠くに見える砦らしきもの。
それが少量だが煙を出しているように見える。
その時、偵察が戻ってきたとの報告があがってきた。
「どうやら昨日の段階で、敵軍は火を放ったようです。しかも油で念入りに」
「それにしては原形留めてそうだけど」
「それが、砦本隊を焼いたのではなく、宿舎やら広場にあった何かを焼いたように見えております。その火が拡散して、砦も一部焼けておりますが」
「ふーーーん。よくわかんないな。とりあえず人が入れる余地はあると」
「そうですね。燃えるものはほぼないですし……煤と油の臭いに耐えれば、ですが」
迷う。
このまま入って良いのか。
スキルで見る。
砦に人の意思の方向性はない。無人だ。
ならば入っても問題はないか。
ただ野営するより、建物の中の方がいいに決まってる。夜襲を気にしないで済むのは大きな利点だ。
さらにここで砦を放置していくと、万が一敵に利用された時に背後が危なくなる。
それは避けたかった。
「まず僕様が入ろうか。それで徹底的に検分して、問題なければまず負傷者を入れる。それからあとは軍を3つに分けて周囲に不寝番を置く。そうすればさすがに敵も出てこれないだろうね」
「最初に入る役目。私にお任せください。万が一ということもあります」
ユインが真面目な顔をさらに厳しくして言ってきた。
「貴女と出会って、才能に歳は関係ないことを、私は学びました。貴女は帝国軍を引っ張っていく身。ここで危険を犯して御身を損なうようなことはあってはなりません」
「もしかしてさっきの突撃も怒ってる?」
「それはもう。ですがそれは戦場でのこと。それ以外のところでは謹んでいただきたく」
「もう硬いんだから、ユインは。……でも、分かった。そんなに言うなら任せようかな」
ふふ、ちょっとイイ男にちやほやされるみたいで気分良かったし。
これならホストに貢ぐ女性の気持ちも分かる――いや、僕様は女だからね! 超わかる! うん、分かりまくりんぐ! あれ? 使い方あってる?
「それでは、行ってまいります」
「ん、気を付けて」
そしてユインを送り出す。
嫌な予感は今のところ、ない。
人の意思というか、悪意というか、そういうものに敏感だった。
父親は気に食わないことがあると事あるごとに僕様を殴った。
だからいつも、父親の顔色をうかがっている日々だった。
母親はいない。死んだと言われたけど、きっと愛想を尽かしてどこかへ消えたのだと確信した。
そのまま成長すれば、僕様はきっと卑屈でどうしようもない人間になっていただろう。
けど中学生の時に転機が訪れた。
父親が事故死したのだ。
その時に沸き上がった感情は当然悲しみなどではない。歓喜だった。神は僕様の忍耐を見て、そしてご褒美をくれたのだと思った。
それから親戚の家に預けられて育ったわけだけど、これまでの苦労に比べれば簡単なものだった。
朝起きたら顔が気に入らないと殴られることもない。
学校に行ってたのに、どこに行ってたと詰められて殴られることもない。
言われた通りに料理を作ったのに、俺の好みじゃないと皿を投げられて殴られることもない。
夜、寝ているとたたき起こされ、父親自身の歯ぎしりの音なのにうるさいと言われて殴られることもない。
そんな環境に育った僕様にとって、他の人間は分かりやすく、同時に読みやすい人間ばかりだったからそれからの人生は快適だった。
そう言った意味では、父親には感謝してあげなくもない。
そしてこの世界においても同じだった。
どいつもこいつも温い。
だからこの外見でも帝国で成り上がれたし、この地位まで上り詰めることができた。
ただそんな僕様でも、どうしようもない人間がいたのも確か。
赤星煌夜とミカンちゃん。
あの2人だけは、そうやすやすとはいかない人間で、だからこそ敬愛している。
さて、そしてジャンヌ・ダルク。
直に話したのはほんの少しだからまだ何も分からない。けど昨日今日の戦いを通じて、なんとなくわかった気がする。
この相手は危険だ。
どこかあの父親と同じ匂いがする。けど悲惨な感じはしない。
どこか突拍子もなく、どこか読めず、どこか熱いものを持っている。
そんな印象。
だから見せてもらおう。
君の、本当の姿を。僕様にとって、与しやすい人間なのかそうでないのか。
そして――――砦を紅蓮の炎が包んだ。
やはり、か!
「第一隊はユインの部隊を救助! 第二隊は火消せ! 他は敵襲がないか警戒!」
矢継ぎ早に指示を出していく。
何故燃えた。燃えるものはなかったというのに……いや、砦自体か。突貫工事で作られた砦自体は、木製の部分が多い。
それに油を染み込ませて燃やした。しかも油の臭いをごまかすために、先に火の手をあげてもう燃えるものがないように仕向けたのだ。
「ユイン将軍が負傷されました!」
「くそ!」
分かっていたはずなのに。罠だと疑っていたはずなのに。
なぜこうも甘い。
敵に利用されるのが嫌なら自分で燃やせばよかった。それからオムカと決戦を行えばよかったのだ。
そういった僕様の甘さを計算してこの罠を仕掛けたなら大したもんだ。
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この僕様を怒らせた相手が、どうなるのかを。
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