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第3章 帝都潜入作戦
閑話31 ブリーダ(オムカ王国騎馬隊隊長)
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敵の騎馬隊が目の前に来る。
敵は1万5千。
こちらは1千。
まぁ無理っすよね。
けど、最期まであがかせてもらうっすよ。
別れた敵の1万2千がアイザたちの方へ追おうとする。
それを前に出て遮る。そこへ3千が突っ込んできた。
方向を変えてやり過ごす。相手の方が早い。もう方向転換してこちらを横から立ち割ろうとしている。
合図。自ら割れた。
そしてすぐに合流し、1万2千に真っ向からぶつかった。先頭の男。切り下げた。次の男も一刀で切り捨てる。横。剣が来た。具足で受ける。浅く切れた。けどそこまで。
馬の方向を横にずらしてそのまますれ違う。相手の3千がこちらに向かっているのを見たのはその時だった。
敵と離れて、少し速度を落とす。
馬がそろそろ限界だった。
相手も走り続けたからだろう。一息を入れるつもりで速度を落とした。
これで更に軍師殿たち歩兵との距離は開くだろう。
「けどもう少し。完璧に撤退を完了させるためにもう少しだけ時間をくれっす」
だがその呟きを敵は聞いてはくれない。
敵が動く。今度は3千が歩兵を追うために離脱しようとする。それをこちらが遮るために動く。そしてそれを更に遮るために1万2千が来る。
ここまでは先ほどの展開と一緒。どこかで変えてくる。それはほぼ確信としてあった。
この騎馬隊の動き。そして数。2か月前のヨジョー城近辺で戦った時のあの騎馬隊だ。
その時に騎馬隊を率いていた人物がなぜこんな軍の総大将を務めているのか分からない。あるいは総大将を務めるほどの人物が、あの時にただ騎馬隊だけを率いていたというのか。
ま、どうでもいいっすけど。
強敵なのは間違いないっすから。
だから単調な攻めをしてくるはずがない。それを念頭に置けば、かならず見極められる。そしてそれを見極めた時が、相手総大将の首を取れるチャンスということ。
この戦。相手の総大将の首を取れば勝ちだ。
だからこそ、この追撃戦に総大将が出て来れば、千載一遇のチャンスになる。
そして、それが今この刻だ。
だから走る。
敵の動きを読みながら、その先の先を。
3千の横につっかかる。3千はそれを嫌って横へ逃げる。
1万2千が来る。ならばと自分は反対側へ逃げた。
1万2千の騎馬隊という直線を境に、右に自分たち、左に敵の3千という構図になった。
これで相手の3千はフリーになる。自分の妨害を受けることなく、歩兵を追う形になる。ならばその後ろから攻め立てよう。
反転した勢いのまま、1万2千の横腹に突っ込む。
抵抗はわずか。
抜けた。
これで3千のお尻をつつく形になる――はずだった。
「な――」
そこに騎馬隊がいた。
どこの騎馬隊か。
考えるまでもない。あの3千だ。
歩兵を追ったはずの3千。
馬鹿な。それがなんでここにいる? 3千は歩兵を追っていったんじゃなかったのか!?
分からない――いや、分かった。この敵の狙いは、自分だ。歩兵を追うのをやめ、自分の首を狙いに来たのだ。
ぞくりと、背中が震える。
恐怖。じゃない。武者震い。相手がこちらの首を狙ったのなら、こちらも相手の首に届くということ。
総大将の首を取る。それは最初からそう思い定めていたことだから、逆にこの状況が、本当の意味での最初で最後のチャンスでもある。
「帝国軍総大将自ら光栄っすね、行くっす!」
そう光栄だ。
あのままオムカの一地方で逼塞するしかなかった自分たちが、まさか帝国軍と互角の戦いをするなんて。その帝国軍の大将軍と直接刃を交えることになるなんて。
武人としてこれ以上の誉れはない。
正面からぶつかった。
乱戦となる。
こうなっては馬の速さも何も関係ない。
個人の力と力のぶつかり合いだ。
背後から悲鳴。後ろから1万2千が攻め寄せてきているのだ。
こちらは1千。
間もなく押し包まれて全滅させられる。
それでも、その前にせめて。
せめて敵の総大将を討ち取れば……きっとあの人はホッとするだろう。
なによりも人の死を嫌う彼女。
自分と最初に対した時も、可能な限り死者を出さないようにしたと聞いた。
それを甘いとか文句を言う人がいるのは知っている。きっとその判断は、いつか致命的な失敗を招くとも自分は思っている。
けど――だからこそあの人は軍師でいられるんだ。
どれだけ殺したかを誇るのではなく、どれだけ犠牲を減らせたのかで安心する。そんな軍師だから、オムカ王国は独立ができたと確信している。
そして、だからこそ自分は彼女を好きでいられるんだ。
それは誇らしいことで、決して愚かなことでは全くない。
だから自分がここで自分が総大将を討てば、これ以上味方の死を見なくていいからホッとするはずだ。
自分の夢を叶えてくれた彼女への、せめてもの恩返し。
別れはもう済ませた。だから、気に病むことはないっすよ。
その時、異質なものを見た。
青い髪。小柄。それに似合わぬ豪奢なマント。
戦場にあって異形とも言える存在。
間違いない。あの時の少女。
それが総大将。子供だからといって、女の子だからといって手加減は無用。
こちらにも、守るべきものがあるのだから。
相手もこちらを見た。
その顔が怒りと愉悦に歪むのが見えた。
「おおおおおおおおおっ!!」
雄たけびを上げた。
前。剣。弾く。更に前へ。横。斬った。次。斬られた。浅い。行ける。少女。顔。すぐ近く。剣を抜く。それでいい。来い。
突いた。
手ごたえ、あり。
同時に斬られた。
頬。そして背中。あと脇腹。
はせ違った。
そのまま馬にもたれるようにして走る。
やれたかどうかわからない。
けどあの人は守れた。
それでいい。
それ以上は、ないだろ。
だからここで休もう。
きっと、親父も爺も喜んで迎えてくれるはずだ。
きっとあいつも――
「隊長ーー!」
声が、聞こえた。
馬鹿な。
もう聞くことはないと思った声。
ここには来るなと突き放した相手。
それが、来た。
「隊長の馬鹿野郎!」
見覚えのある顔がすぐそこにあった。
あの包囲を突破したのか。
全身が傷だらけ。
部下も傷だらけだ。
「脱出する!」
アイザが指揮をとる。
抵抗らしい抵抗は受けなかった。
いや、アイザが先頭に立って道を切り開いているのだ。
ははっ、頼もしいやつっすね。
爺もとんでもないのを置いていった。
きっと部下はほとんど討たれただろう。
自分を助けるために、またさらに討たれただろう。
本当に申し訳ない。
こんな自分の我がままに付き合わされて。
けど、また強くなる。
アイザがいてくれるから、次はもっと強くなる。
3千で1万5千なんて蹴散らせるような、強力な騎馬隊に。
そうすれば、きっとあの人も褒めてくれるだろう。
散っていった仲間たちも、誇りに思ってくれるだろう。
ここで一度死んで、そして再び生きる。
そうだ。なんだっけ。あの言葉。
「死なんと戦えば生き、生きんと戦えば必ず死するものなり」
言葉に出た。
なんだ、やればできるじゃないっすか。
死んで生きて帰る。
これがそうだ。
だから今ならなんでもできる。
そう思った。
敵は1万5千。
こちらは1千。
まぁ無理っすよね。
けど、最期まであがかせてもらうっすよ。
別れた敵の1万2千がアイザたちの方へ追おうとする。
それを前に出て遮る。そこへ3千が突っ込んできた。
方向を変えてやり過ごす。相手の方が早い。もう方向転換してこちらを横から立ち割ろうとしている。
合図。自ら割れた。
そしてすぐに合流し、1万2千に真っ向からぶつかった。先頭の男。切り下げた。次の男も一刀で切り捨てる。横。剣が来た。具足で受ける。浅く切れた。けどそこまで。
馬の方向を横にずらしてそのまますれ違う。相手の3千がこちらに向かっているのを見たのはその時だった。
敵と離れて、少し速度を落とす。
馬がそろそろ限界だった。
相手も走り続けたからだろう。一息を入れるつもりで速度を落とした。
これで更に軍師殿たち歩兵との距離は開くだろう。
「けどもう少し。完璧に撤退を完了させるためにもう少しだけ時間をくれっす」
だがその呟きを敵は聞いてはくれない。
敵が動く。今度は3千が歩兵を追うために離脱しようとする。それをこちらが遮るために動く。そしてそれを更に遮るために1万2千が来る。
ここまでは先ほどの展開と一緒。どこかで変えてくる。それはほぼ確信としてあった。
この騎馬隊の動き。そして数。2か月前のヨジョー城近辺で戦った時のあの騎馬隊だ。
その時に騎馬隊を率いていた人物がなぜこんな軍の総大将を務めているのか分からない。あるいは総大将を務めるほどの人物が、あの時にただ騎馬隊だけを率いていたというのか。
ま、どうでもいいっすけど。
強敵なのは間違いないっすから。
だから単調な攻めをしてくるはずがない。それを念頭に置けば、かならず見極められる。そしてそれを見極めた時が、相手総大将の首を取れるチャンスということ。
この戦。相手の総大将の首を取れば勝ちだ。
だからこそ、この追撃戦に総大将が出て来れば、千載一遇のチャンスになる。
そして、それが今この刻だ。
だから走る。
敵の動きを読みながら、その先の先を。
3千の横につっかかる。3千はそれを嫌って横へ逃げる。
1万2千が来る。ならばと自分は反対側へ逃げた。
1万2千の騎馬隊という直線を境に、右に自分たち、左に敵の3千という構図になった。
これで相手の3千はフリーになる。自分の妨害を受けることなく、歩兵を追う形になる。ならばその後ろから攻め立てよう。
反転した勢いのまま、1万2千の横腹に突っ込む。
抵抗はわずか。
抜けた。
これで3千のお尻をつつく形になる――はずだった。
「な――」
そこに騎馬隊がいた。
どこの騎馬隊か。
考えるまでもない。あの3千だ。
歩兵を追ったはずの3千。
馬鹿な。それがなんでここにいる? 3千は歩兵を追っていったんじゃなかったのか!?
分からない――いや、分かった。この敵の狙いは、自分だ。歩兵を追うのをやめ、自分の首を狙いに来たのだ。
ぞくりと、背中が震える。
恐怖。じゃない。武者震い。相手がこちらの首を狙ったのなら、こちらも相手の首に届くということ。
総大将の首を取る。それは最初からそう思い定めていたことだから、逆にこの状況が、本当の意味での最初で最後のチャンスでもある。
「帝国軍総大将自ら光栄っすね、行くっす!」
そう光栄だ。
あのままオムカの一地方で逼塞するしかなかった自分たちが、まさか帝国軍と互角の戦いをするなんて。その帝国軍の大将軍と直接刃を交えることになるなんて。
武人としてこれ以上の誉れはない。
正面からぶつかった。
乱戦となる。
こうなっては馬の速さも何も関係ない。
個人の力と力のぶつかり合いだ。
背後から悲鳴。後ろから1万2千が攻め寄せてきているのだ。
こちらは1千。
間もなく押し包まれて全滅させられる。
それでも、その前にせめて。
せめて敵の総大将を討ち取れば……きっとあの人はホッとするだろう。
なによりも人の死を嫌う彼女。
自分と最初に対した時も、可能な限り死者を出さないようにしたと聞いた。
それを甘いとか文句を言う人がいるのは知っている。きっとその判断は、いつか致命的な失敗を招くとも自分は思っている。
けど――だからこそあの人は軍師でいられるんだ。
どれだけ殺したかを誇るのではなく、どれだけ犠牲を減らせたのかで安心する。そんな軍師だから、オムカ王国は独立ができたと確信している。
そして、だからこそ自分は彼女を好きでいられるんだ。
それは誇らしいことで、決して愚かなことでは全くない。
だから自分がここで自分が総大将を討てば、これ以上味方の死を見なくていいからホッとするはずだ。
自分の夢を叶えてくれた彼女への、せめてもの恩返し。
別れはもう済ませた。だから、気に病むことはないっすよ。
その時、異質なものを見た。
青い髪。小柄。それに似合わぬ豪奢なマント。
戦場にあって異形とも言える存在。
間違いない。あの時の少女。
それが総大将。子供だからといって、女の子だからといって手加減は無用。
こちらにも、守るべきものがあるのだから。
相手もこちらを見た。
その顔が怒りと愉悦に歪むのが見えた。
「おおおおおおおおおっ!!」
雄たけびを上げた。
前。剣。弾く。更に前へ。横。斬った。次。斬られた。浅い。行ける。少女。顔。すぐ近く。剣を抜く。それでいい。来い。
突いた。
手ごたえ、あり。
同時に斬られた。
頬。そして背中。あと脇腹。
はせ違った。
そのまま馬にもたれるようにして走る。
やれたかどうかわからない。
けどあの人は守れた。
それでいい。
それ以上は、ないだろ。
だからここで休もう。
きっと、親父も爺も喜んで迎えてくれるはずだ。
きっとあいつも――
「隊長ーー!」
声が、聞こえた。
馬鹿な。
もう聞くことはないと思った声。
ここには来るなと突き放した相手。
それが、来た。
「隊長の馬鹿野郎!」
見覚えのある顔がすぐそこにあった。
あの包囲を突破したのか。
全身が傷だらけ。
部下も傷だらけだ。
「脱出する!」
アイザが指揮をとる。
抵抗らしい抵抗は受けなかった。
いや、アイザが先頭に立って道を切り開いているのだ。
ははっ、頼もしいやつっすね。
爺もとんでもないのを置いていった。
きっと部下はほとんど討たれただろう。
自分を助けるために、またさらに討たれただろう。
本当に申し訳ない。
こんな自分の我がままに付き合わされて。
けど、また強くなる。
アイザがいてくれるから、次はもっと強くなる。
3千で1万5千なんて蹴散らせるような、強力な騎馬隊に。
そうすれば、きっとあの人も褒めてくれるだろう。
散っていった仲間たちも、誇りに思ってくれるだろう。
ここで一度死んで、そして再び生きる。
そうだ。なんだっけ。あの言葉。
「死なんと戦えば生き、生きんと戦えば必ず死するものなり」
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