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第4章 ジャンヌの西進
第9話 政治力43の交渉術
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騎馬の集団に連れられて、俺たちは領内の一番大きな屋敷に通された。
領主というだけあって金持ちなのだろう。大きさはそれほどでもないが、内観や装飾といったところはもはや王宮といっていいほど華美だ。
執事らしいお爺さんが案内してくれるのだから、まぁやってることは貴族だった。
それがとてもいやな予感を運んでくる。
待合室でさんざん待たされた後、通された居間にいた人間に会ってそれは確信へと変わった。
「これはこれは。わざわざ王都からこんなところまで、ご苦労様だな」
まぁ、なんというかさ。
薄々分かってはいたよ。
にやけた表情で俺たちを迎え入れたのは、中世の貴族を絵に描いたような、しかも頭に『馬鹿』という修飾語がつく人物だった。
年齢は40代の後半か。でっぷり太った体に、宮廷服がはち切れそうなほどパンパンにフィットしている。そして下は白タイツで、仕上げと言わんばかりに、白のカツラで頭を盛った姿は本当に中世の貴族そのもの。
それがブソンという男だった。
「ん? なんだ? ジャンヌ・ダルク1人と聞いたが?」
「いえ、彼女らは――」
「ふん、どこぞの馬の骨を我が敷地に招き入れるとは。何をやっているのだ。ほれ、出て行け」
犬でも追い払うような仕草のブソンに、俺は笑みが崩れないか心配しながら奥歯を噛んだ。
そして怒りを押し殺して笑顔で答える。
「いえ、ブソン卿。彼女らは副使ですので、それは困ります」
「副使? この者らが? ふんっ、笑わせてくれる。オムカの名門である我が屋敷にこのような下女を招き入れるとはな。だがそうだなぁ。うむ、貴様ら。わしに仕えろ。朝も夜も、わしに尽くせ。そうすればこのわしに釣り合うまでもないが、こうして話をするくらいの家格はくれてやろう。ぶはははは」
そこが我慢の限界だった。
このブソンとかいう親父の面をひっぱたいてやろうかと足を進めようとしたところで、
「恐れながら、発言をさせていただいてもよろしいでしょうか」
マールだ。
振り返れば、今にも暴発しそうな表情のクロエと、平素と変わらない様子のマールがいた。
丁寧な言葉遣いの中に、怒りや憤りといった感情は見られない。
「面白い、下女が何を言うか聞いてみよう」
「ありがとうございます。それでは――」
マールは一歩前に出ると、先ほどまでの不安げな様子はなく、堂々とした様子で言葉を発した。
「卿はオムカ王国に土地の支配をゆだねられている。相違ありませんね」
「当然だ。ここはオムカ領内。女王陛下の威光をもって収めさせていただいておる」
こいつ。いけしゃあしゃあと。
だがマールは感情をおくびにも出さず、言葉をつなぐ。
「では女王陛下に忠誠をお誓いしていると?」
「当然であろう! 女王陛下の御ためならばこのブソン、この命、捨てるのも惜しくはないわ!」
「その言葉が聞きとうございました」
「はぁ?」
「我らは女王陛下の使者として参りました。すなわち女王陛下の名代。我ら副使はともかく、正使たるジャンヌ・ダルク様に対し、そのようなお言葉を吐はかれるとは……すなわち女王陛下をそのようにみなしているということでよろしかったでしょうか?」
「そ、それは……」
ブソンの顔が一気に青ざめる。
なるほど、やる。俺たちの立場を利用しつつ、相手の言葉を逆手に取って矛盾を指摘したのだ。
「しかも卿は今おっしゃられました。女王陛下の御ためならば命を捨てると」
「っ!」
「それは女王陛下の名誉を守るために、自決して証明する。そう受け取っても構いませんね?」
「いや、それは……その、なんというか……」
よし、行け。
そのままこいつをボコボコにしてやれ!
――と思ったが、
「いえ、失礼しました。これは言葉が過ぎておりました」
あれ、退くの?
ブソンは気持ち悪い汗をだらだらと流して、もうグロッキーなのに。
「いえ、分かっております。下女と申したのもこれは卿の一種の諧謔、お戯れということでしょう。緊張してしまっている我らをほぐすための、一種のジョークなのだと」
「そ、その通りだ。ははは! もちろんそうだ。誰が女王陛下にそんな言葉を吐こうか」
なるほど。
そこで俺はようやくマールの意図を理解した。
あのまま追い詰めれば、それこそ反乱へ背中を押してやるようなものだ。
だからこそ、失言を交渉の道具として、両者に都合の良いように捻じ曲げた。
うん、やっぱりマールの方が政治力高いわ。争いを調和に持ってくる能力は、彼女の性格ならではのものだろうが、その効果は抜群だ。いや、勉強になる。
「さ、さぁ、それではご使者殿。こちらへどうぞ。いやはや、しかしご使者がこんなにも麗しいお方たちだとは思いもよらず。いや、舞い上がってしまったのですな。ははは……」
よく言うよ。
てゆうか今分かった。
この格好といい、体格といい、俗物っぷりといい、似てるんだ。俺がこの世界に来て早々吐き気と敵意と殺意をもって相対した、あのエイン帝国の将軍に。
いや、今は考えるな。とりあえず一歩前進したということで、クロエとマールと共に交渉のテーブルにつく。
俺とブソンが向かい合って座り、俺の後ろにクロエとマールが立って控える形だ。
「さて、それでは始めましょうか」
「ん、いや。待つのだ。もう1人、来る」
は? いや、今さら何を言ってるのか。
この席は、言ってしまえばこの男の尋問の場だ。これ以上の登場人物はいないはずなのだが。
とその時、俺たちが入ってきたのとは別、ブソンの背後の扉が開き、そこから1人の男が部屋に入ってきた。
30半ばの脂ののった長身のナイスガイだ。オールバックにした黒髪に、短く刈り揃えられた髭がなんともマッチしている。だがその瞳には知性の色が宿り、その主とは違って一癖も二癖もありそうな男だった。
「これはこれは、ご使者殿がた。お待たせしてしまい申し訳ございません。わたくし、我が主《あるじ》の領地を預かっております執事長のユーステンでございます。この領内のことでしたら、わたくしがお聞きしますので」
ユーステンは背筋を伸ばしたまま、ブソンの背後に立つと、こちらに向けて口元で笑みを浮かべ、
「なんでも女王陛下よりお言葉をいただいているとか。お聞かせ願えますかな、可愛いお嬢さんがた?」
キザな言い回しも嫌みにならないのが嫌らしい。
というより、
『お前ら子供の相手なんてしてられるか。さっさと要件を言って帰れ』
という副音声が聞こえてきそうだった。
この男、口元は笑っているが目は笑っていない。
手ごわい、な。
そう再認識しながらも、俺は1つ咳払いして早速要件に入ることにした。
これ以上、プレッシャーを感じる前に一気に攻め込むのが上策と考えたからだ。
「聞くところによりますと、ブソン卿はオムカを見限り帝国に走ろうとしているとか」
まずは挨拶代わりのストレート。
そこで相手の反応を見ながら、対応を考える。
「な、なんだと!? わしは“まだ”そんなことは――」
「コホンっ、ご使者殿。そう言われる根拠はあるのでしょうな。もし我が主《あるじ》に対し確証のない言いがかりでしたら、名誉棄損で訴えますぞ?」
ブソンの失言をユーステンは優しく取り繕って、カウンターを放ってくる。
だがこちらも退くつもりはない。
前もっての打ち合わせ通り、マールが封筒に入れていた紙を渡してくる。
「これはブソン卿がエイン帝国に宛てて書いた密書の写しです」
「な、なぜそんなものが!」
「我が国の諜報機関は優秀でして」
「ひ、卑怯な!」
敵に内通して背後から討とうとする人間が何かほざいてるぞ。
だがここでも立ちふさがるのはユーステンだ。
「はて、これは写しと言われましたが……本物ではありませんね? ということは誰かが我が主《あるじ》を陥れようとした偽物という可能性もありうるのでは?」
「そ、そうだ! わしは嵌められたのだ!」
いやいや、もうさっきの反応でクロでいいだろ。
とは言わないけどね。
尋問の場は、結局のところ知力のゲームだ。
こっちがこうすれば相手はああする。ああしたらこっちはそうする、といった駆け引きに近い。
だからその言いがかりは予測できていた。
「その通りですね。何者かが密書を偽装して、私たちに掴ませたのかもしれない」
「そ、そうだぞ! 貴様ら! なんという仕事をしているのだ! 無実のわしを疑うなぞ! これは女王陛下に上奏して貴様らの罪を――」
「でもそんなこと、どうでもいいんですけどね」
「罪を……ど、どうでもいい? は!? なぁ!?」
こいつ、面白い顔するなぁ。
本当にそこらへんも含めて似てる。あの忌々しい男に。
さてさて、なんか楽しくなってきたぞ。
こうやって他人を追い詰めるのは、こんな感じかぁ。
あの最低宰相の気持ちの一部が分かった気がするぞ。
領主というだけあって金持ちなのだろう。大きさはそれほどでもないが、内観や装飾といったところはもはや王宮といっていいほど華美だ。
執事らしいお爺さんが案内してくれるのだから、まぁやってることは貴族だった。
それがとてもいやな予感を運んでくる。
待合室でさんざん待たされた後、通された居間にいた人間に会ってそれは確信へと変わった。
「これはこれは。わざわざ王都からこんなところまで、ご苦労様だな」
まぁ、なんというかさ。
薄々分かってはいたよ。
にやけた表情で俺たちを迎え入れたのは、中世の貴族を絵に描いたような、しかも頭に『馬鹿』という修飾語がつく人物だった。
年齢は40代の後半か。でっぷり太った体に、宮廷服がはち切れそうなほどパンパンにフィットしている。そして下は白タイツで、仕上げと言わんばかりに、白のカツラで頭を盛った姿は本当に中世の貴族そのもの。
それがブソンという男だった。
「ん? なんだ? ジャンヌ・ダルク1人と聞いたが?」
「いえ、彼女らは――」
「ふん、どこぞの馬の骨を我が敷地に招き入れるとは。何をやっているのだ。ほれ、出て行け」
犬でも追い払うような仕草のブソンに、俺は笑みが崩れないか心配しながら奥歯を噛んだ。
そして怒りを押し殺して笑顔で答える。
「いえ、ブソン卿。彼女らは副使ですので、それは困ります」
「副使? この者らが? ふんっ、笑わせてくれる。オムカの名門である我が屋敷にこのような下女を招き入れるとはな。だがそうだなぁ。うむ、貴様ら。わしに仕えろ。朝も夜も、わしに尽くせ。そうすればこのわしに釣り合うまでもないが、こうして話をするくらいの家格はくれてやろう。ぶはははは」
そこが我慢の限界だった。
このブソンとかいう親父の面をひっぱたいてやろうかと足を進めようとしたところで、
「恐れながら、発言をさせていただいてもよろしいでしょうか」
マールだ。
振り返れば、今にも暴発しそうな表情のクロエと、平素と変わらない様子のマールがいた。
丁寧な言葉遣いの中に、怒りや憤りといった感情は見られない。
「面白い、下女が何を言うか聞いてみよう」
「ありがとうございます。それでは――」
マールは一歩前に出ると、先ほどまでの不安げな様子はなく、堂々とした様子で言葉を発した。
「卿はオムカ王国に土地の支配をゆだねられている。相違ありませんね」
「当然だ。ここはオムカ領内。女王陛下の威光をもって収めさせていただいておる」
こいつ。いけしゃあしゃあと。
だがマールは感情をおくびにも出さず、言葉をつなぐ。
「では女王陛下に忠誠をお誓いしていると?」
「当然であろう! 女王陛下の御ためならばこのブソン、この命、捨てるのも惜しくはないわ!」
「その言葉が聞きとうございました」
「はぁ?」
「我らは女王陛下の使者として参りました。すなわち女王陛下の名代。我ら副使はともかく、正使たるジャンヌ・ダルク様に対し、そのようなお言葉を吐はかれるとは……すなわち女王陛下をそのようにみなしているということでよろしかったでしょうか?」
「そ、それは……」
ブソンの顔が一気に青ざめる。
なるほど、やる。俺たちの立場を利用しつつ、相手の言葉を逆手に取って矛盾を指摘したのだ。
「しかも卿は今おっしゃられました。女王陛下の御ためならば命を捨てると」
「っ!」
「それは女王陛下の名誉を守るために、自決して証明する。そう受け取っても構いませんね?」
「いや、それは……その、なんというか……」
よし、行け。
そのままこいつをボコボコにしてやれ!
――と思ったが、
「いえ、失礼しました。これは言葉が過ぎておりました」
あれ、退くの?
ブソンは気持ち悪い汗をだらだらと流して、もうグロッキーなのに。
「いえ、分かっております。下女と申したのもこれは卿の一種の諧謔、お戯れということでしょう。緊張してしまっている我らをほぐすための、一種のジョークなのだと」
「そ、その通りだ。ははは! もちろんそうだ。誰が女王陛下にそんな言葉を吐こうか」
なるほど。
そこで俺はようやくマールの意図を理解した。
あのまま追い詰めれば、それこそ反乱へ背中を押してやるようなものだ。
だからこそ、失言を交渉の道具として、両者に都合の良いように捻じ曲げた。
うん、やっぱりマールの方が政治力高いわ。争いを調和に持ってくる能力は、彼女の性格ならではのものだろうが、その効果は抜群だ。いや、勉強になる。
「さ、さぁ、それではご使者殿。こちらへどうぞ。いやはや、しかしご使者がこんなにも麗しいお方たちだとは思いもよらず。いや、舞い上がってしまったのですな。ははは……」
よく言うよ。
てゆうか今分かった。
この格好といい、体格といい、俗物っぷりといい、似てるんだ。俺がこの世界に来て早々吐き気と敵意と殺意をもって相対した、あのエイン帝国の将軍に。
いや、今は考えるな。とりあえず一歩前進したということで、クロエとマールと共に交渉のテーブルにつく。
俺とブソンが向かい合って座り、俺の後ろにクロエとマールが立って控える形だ。
「さて、それでは始めましょうか」
「ん、いや。待つのだ。もう1人、来る」
は? いや、今さら何を言ってるのか。
この席は、言ってしまえばこの男の尋問の場だ。これ以上の登場人物はいないはずなのだが。
とその時、俺たちが入ってきたのとは別、ブソンの背後の扉が開き、そこから1人の男が部屋に入ってきた。
30半ばの脂ののった長身のナイスガイだ。オールバックにした黒髪に、短く刈り揃えられた髭がなんともマッチしている。だがその瞳には知性の色が宿り、その主とは違って一癖も二癖もありそうな男だった。
「これはこれは、ご使者殿がた。お待たせしてしまい申し訳ございません。わたくし、我が主《あるじ》の領地を預かっております執事長のユーステンでございます。この領内のことでしたら、わたくしがお聞きしますので」
ユーステンは背筋を伸ばしたまま、ブソンの背後に立つと、こちらに向けて口元で笑みを浮かべ、
「なんでも女王陛下よりお言葉をいただいているとか。お聞かせ願えますかな、可愛いお嬢さんがた?」
キザな言い回しも嫌みにならないのが嫌らしい。
というより、
『お前ら子供の相手なんてしてられるか。さっさと要件を言って帰れ』
という副音声が聞こえてきそうだった。
この男、口元は笑っているが目は笑っていない。
手ごわい、な。
そう再認識しながらも、俺は1つ咳払いして早速要件に入ることにした。
これ以上、プレッシャーを感じる前に一気に攻め込むのが上策と考えたからだ。
「聞くところによりますと、ブソン卿はオムカを見限り帝国に走ろうとしているとか」
まずは挨拶代わりのストレート。
そこで相手の反応を見ながら、対応を考える。
「な、なんだと!? わしは“まだ”そんなことは――」
「コホンっ、ご使者殿。そう言われる根拠はあるのでしょうな。もし我が主《あるじ》に対し確証のない言いがかりでしたら、名誉棄損で訴えますぞ?」
ブソンの失言をユーステンは優しく取り繕って、カウンターを放ってくる。
だがこちらも退くつもりはない。
前もっての打ち合わせ通り、マールが封筒に入れていた紙を渡してくる。
「これはブソン卿がエイン帝国に宛てて書いた密書の写しです」
「な、なぜそんなものが!」
「我が国の諜報機関は優秀でして」
「ひ、卑怯な!」
敵に内通して背後から討とうとする人間が何かほざいてるぞ。
だがここでも立ちふさがるのはユーステンだ。
「はて、これは写しと言われましたが……本物ではありませんね? ということは誰かが我が主《あるじ》を陥れようとした偽物という可能性もありうるのでは?」
「そ、そうだ! わしは嵌められたのだ!」
いやいや、もうさっきの反応でクロでいいだろ。
とは言わないけどね。
尋問の場は、結局のところ知力のゲームだ。
こっちがこうすれば相手はああする。ああしたらこっちはそうする、といった駆け引きに近い。
だからその言いがかりは予測できていた。
「その通りですね。何者かが密書を偽装して、私たちに掴ませたのかもしれない」
「そ、そうだぞ! 貴様ら! なんという仕事をしているのだ! 無実のわしを疑うなぞ! これは女王陛下に上奏して貴様らの罪を――」
「でもそんなこと、どうでもいいんですけどね」
「罪を……ど、どうでもいい? は!? なぁ!?」
こいつ、面白い顔するなぁ。
本当にそこらへんも含めて似てる。あの忌々しい男に。
さてさて、なんか楽しくなってきたぞ。
こうやって他人を追い詰めるのは、こんな感じかぁ。
あの最低宰相の気持ちの一部が分かった気がするぞ。
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疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
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