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第105話:莫大の炎壁、そして『締め』の作業に入る
しおりを挟む「喰らいなさい、フェクモからの【チョコ凶犬】お兄さん----!!」
ビュウウウウウウウーーーーーーーーーーーーーーー!!!
真っ直ぐに俺目がけて斜め上向けのフライングキックを放とうとした犯人少女だけど、
「調子に乗るんじゃないぞ、犯罪者の分際で―――!!はああああーーーーーーーー!!!」
フシュウゥゥゥゥ――――――――――――!!!
「ーーー!!?」
向かってきた犯人少女に対し、【聖刃波斬ホリーブレイド・カッティングウェーブ】を俺が至近距離でぶっ放したので、
スパ――――――――――!!!
「きひゃゃあああーーーーーーーーーーーー!!?」
シュウウゥウゥゥゥゥゥゥゥ――――――――――――――!!!
見事に犯人少女の向かってきた脚に聖なる刃の切り刻む波動が直撃して、如何に燃え盛る大炎を纏うことになって鎧の役割を果たしていようとも、【大聖霊イーズベリア】の名は伊達じゃないのを証明できたように、血が噴き出すほどの裂傷が彼女の足にできて、切り刻まれた勢いそのまま俺の聖魔力に吹き飛ばされるままに遥か遠くの地面へと落下していく犯人少女――――!!
ゴドオオオォォォーーーーーーーーーーーー!!!
「きひゃああああ――――――!!?」
ざまあ――――――!!
やっぱり契約精霊なしで契約精霊である俺達と戦うには無理がありすぎるねーー!!
いくらお前の聖魔力が何倍も増えようと、お前の身体の魔術全般に対する耐性が俺達みたいに何もブーストがかかってないままで精霊術使いである俺らに挑むのは無茶だー!!
どれほどお前の『中炎火災砲(ミディアム ・フーレムズ・オブ・インフェルノキャノン)』が薬を飲んだことでジュディのそれよりも威力が何倍も上がろうと、お前の身体の精霊魔術に対する防御力が変わらずに俺達より遥かに脆弱だから、【聖刃波斬】を至近距離で攻撃されて無事で済むはずがないーー!!
(ちなみに、先日の訓練にて、ジュディの放った『中炎火災砲』は全幅2メートルだけの火炎ビームが発射されるのを記録できたので、明らかに全幅7メートルで出来ていたばかりの犯人少女とは規模も威力も小さすぎて、それであの薬が如何にヤバすぎるかを物語るなーー!)
「オケウエー――!!相手を見くびらないで―――!!傷を負わせたからといって、彼女を縄で捕縛できるまでに戦闘が終了したとは言えないわよ―――――!!」
どうやらオードリーからも御尤もなことを言われたようなので、俺も、
「ああー!!分かったー!今すぐ……奴を無力化するために、征っくよ――――――――――!!」
ビュウウウゥゥゥゥゥ―――――――――――ンング!!
オードリーの指摘通りに、追い打ちの攻撃を加えようと地面に落下した犯人少女へと飛び下がっていくとーーー!
「お兄さん――――――!!さっきのは痛すぎるよぉ――――!!!なんてことしてくれたのよ、レディの私に向かってーー!!おかげで今は足の裏が深く切れて、飛ぶことも歩くこともできなくなったじゃないーーー!!」
ブワアアアア――――――――――――――――!!!!
「------!!!!?」
あろうことか、今度は火炎系の第3階梯の【炎の大刃ドルドゥールエン・フォールグンド】を片足を左手でさすったままにして座っている彼女の右手から空を翔けていく俺へと放ってきたがーー!!
「【聖封第12無詠唱--------------!!!】
全長10メートル以上の巨大な紅蓮の炎で出来た刃が真っ直ぐに俺へと粉々に蒸発するほどな貫通力で以って、向かってきたが素早く【聖封第12、波殺斬気流十字切(ホリーシールナンバー12,ウェーブキーリング・ブレイドタービュランス・オブ・ザー・クーロス)】を無詠唱で発動した俺は難なくその強烈な炎の刃を跡形もなく聖なる十字架で消すことが出来た―――――!!前のクリス戦と同じように、なんて便利な十字架なんだろう!ありがとうなイーズ!
でも、...普通は全長3メートルしか炎の刃が発射されることなくその【炎の大刃】だったはずだが、薬を飲んだことで全長10メートル以上という爆発的なサイズに変貌出来たんだろう―――!!
「これで終わりだ―――――――!!!【弐の型、【百回連続聖斬早歩激駆(ハンドレッド=タイムズ・コンティニューオッス=ホリースレーシュ・オブ・クイックアンドスイーフト・ステップス)】ーー!」
俺の得意技であり、必殺用の精霊魔術でもあるこれを発動すると、たちまち100回からなる聖なる斬撃をたった15秒間の間で華麗な踊りを披露しながら相手目がけて切り刻みに行く神業ほどの聖剣による絶大なる暴力を開始したので、恐らくこれにて、犯人少女の幕が下りること間違いなー、ん?
「きいひ~~!これで終わりだなんて思わないことねーーーー!!!【第4階梯無詠唱ーーー!!】」
ブワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!
「なに~~ッ!?」
あろうことか、【第4階梯の火炎魔術、劫火烈波大爆炎巨壁(ズレン=ケッシンガー)】を造作もなく発動した彼女は、辺り一帯の山場の半径40メートルをも紅蓮の炎で出来た巨大な壁を彼女の身体から周囲へと丸い障壁が爆発のごとく炸裂してきたーー!!
なので、【百回連続聖斬早歩激駆】を発動中の俺は至近距離でその大爆炎に呑み込まれて、全身が地獄のような焼け焦げた強烈な火傷を体験することになり、まるで黒焦げの消し炭にでもされた感覚を味わうことに煉獄のどん底に突き落とされた気分ーーーーーーー!!!
「オケウエー――――――――――――!!!!!」
遠く空にいるはずのオードリーの叫び声がかろうじて、意識が途絶えそうになる俺が聞ける最後の音になった………
………………………………
……………………
『オケ兄ちゃん、起きてー?』
「ん?」
『ねえ、オケ兄ちゃんー?起きてよ……オド姉ちゃんが待ってるよ?……』
「そう、そうだったーー!俺には伯父ちゃんのケクル病という不治の病を治すためにこの北大陸の精霊術学院へと精霊魔術と死霊魔術の融合した新魔術を発明するためにやってきたんだったーーーー!!
こんな取りすがりの犯罪者にやられて、死ぬわけにはいかないもんねーーーー!!
「ううおおおおおおおおおおーーーーーーーーーー!!!!!!」
「なによそれ~~!?」
そう、確かに黒焦げになったはずの俺の身体だったが、イーズが新たに俺に教えることになった【聖封第11、敵撃気絶後全身絶対全快十秒間不滅(エネミーアッタク=アフターザット=ホールボディ・アブソリュートヒーリング=アンド=テンセコンドス・インヴィンシブル)】を親切にも俺に代わって発動してくれたので、難を逃れた俺は全快したままで10秒間が不滅の状態になったばかりなんで、その隙を使って、素早く犯人少女の紅蓮の炎で出来た莫大な半径40メートル程の劫火の壁の中へと無傷で侵入でき、そしてーーーー!!!
「これでも喰らいやがれ――――――!!」
ズシャアアアアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
「きひゃああああああああああーーーーーーー!!!?」
炎の壁の奥へと進むと、さっき彼女が受けた俺の【聖刃波斬】の所為で片足の裏が深い傷を負ったままなので、地面に居座った犯人少女は動きづらそうにしてるのを俺が構わずにもう別の脚へと深々と聖魔力の纏われた剣戟で切り刻んだので、それでやっと機動力を封じた俺なんだが、
「まだまだだーーーーーー!!!」
バコオオオオオーーーーーーー!!!!
「ぐひゃあーーーっっぐ!?」
機動力を封じただけではあの妙薬なんとかって薬物を服用した犯人少女の強化された【劫火烈波大爆炎巨壁(ズレン=ケッシンガー)】という上級者の中の上級者だけが唱えていいはずの第4階梯の火炎魔術を解除させられないと思ったので、強烈な胴体もしくは頭部で感じる激痛が伴う攻撃しか術者の魔技を解除できないこの状況のはずだから、俺は両脚が動かせなくなった彼女のお腹を踏んだりした後、やっと横たわったまま激痛を耐えづづける彼女の胴体をエルボードロップで見舞うことにしたーーー!!
「オードリー――――――!!!こいつもう弱ってきたみたいなんけど、薬がどんな影響を及ぼしている最中か未だ分からないから、完全に片づけるためには【締めの作業】だけ残ってるので、それを行う誉れをお前に譲ってやるぞーーー!!」
ズシュウウウウウウーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
それだけ言って、強力なエルボードロップをかました後【劫火烈波大爆炎巨壁(ズレン=ケッシンガー)】が解除され莫大な規模で出来た火の壁が消えた後に意識も絶え絶えな金髪犯人少女を片手で服を握って持ち上げると、真っ直ぐに空にいるオードリーへとこいつを投げ飛ばしたーー!!
「了解だわー!我が国の罪なき民を大量に巻き込みそうになった犯罪者に慈悲はないわねー!【災乱弾五円陣撃】ーーーーーーー!!!」
ビュー―ンビュー―ンビューン!ビュー―ン!ビュー―ン!ビュー―ン!ビュー―ン!ビュー―ン!ビュー―ン!ビュー―ン!ビュー―ン!ビュー―ン!ビュー―ン!ビュー―ン!ビュー―ン!
シュウウウウウゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーー!!!
オードリーに向かって犯人少女を投げ飛ばした俺だったが、オードリーがぶっ放した【災乱弾五円陣撃】にて、完全に氷の山となって凍りついている犯人少女がその凍った塊の中にいるのが見えたのだーーー!!
これでようやく終わったな、あれでー!
いくら犯人少女が精霊術使いじゃなくて精霊魔術に対する耐性が壊滅的に低すぎるからって、今の彼女はあの変な薬を飲んでる最中だし、どんな魔技を受けていても何分後かで回復できそうな気がするので、上手く捕縛するためにには確実に無力化にする必要があるので、オードリーが最大の技で圧倒して犯人の体内の薬の作用を上回る強烈な精霊魔術で攻撃する必要があるかもしれないーーーー!!
…………
しっかし、……眼下の周囲の景色を見て確認できたが、さっきの犯人の発動した第四階梯火炎魔術の【劫火烈波大爆炎巨壁(ズレン=ケッシンガー)】は本当に本来の威力より5倍も凄まじくて、そこら辺の小山と岩場の数々をあの大爆炎の障壁で跡形もなく蒸発してるばかりで、マジで俺が助かったことは聖神に感謝すべきレベルに思えるね―――!!
尤も、ここ北大陸では俺自身の本来の力、【死霊魔術】は何があっても使ってはいけない枷がかけられているので、それを使っての戦闘は出来ないけどね。もし俺は最初から俺の最も得意としている【死の息吹】を大量に放出させながらの数々の【死霊魔術】の魔技を何でも発動できれば、あんなデタラメ過ぎる薬で強化されたからと言って、【死の壁】を防ぐ術もなく腐敗した死のオーラが奴からの一切の炎をも寄せ付けなくして、すぐさま簡単に奴を朽ちた肉と崩れ落ちる骨の残骸に出来ただろう!
それほど、【死霊魔術】は異端の中の異質な理不尽なまでに規格外過ぎる魔術だからだ!【四元素魔術】などというどんな矮小なものに比べようとも!
なので、周りに知られぬように俺が【死霊魔術】を使っていいのはイーズの聖封シリーズの第7(相手をあの巨大な真っ白い球体で覆うヤツ)の中にだけ!その中に、外からは見えないし、魔術探知機器からも探知できないので、【死霊魔術】を使い放題って訳!
…………………………………………………
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