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第107話:障壁のオンパレード
しおりを挟むチームBの場面:
「ああー!あそこに大きな爆発が巻き起こりましたわ――!!ここからでも見えましたけれども、山々が一気に打ち消された程のー!」
「それに、あの聖魔力の迸りは!?--クレアリス嬢さん、気配を殺したままのさっきの犯人ー!僕達の追跡中から撒けてオケウエーのチームに近づいたようっすねーー!!」
「ええー!急いでオケウエー君達の加勢しにいくのよーー!!凄まじい大爆発でこっちまで轟音が聞こえるほど耳がキンキンしてるけれど絶対に無事のままのはずなのよ、あちらはー!いざとなればチート級な能力を発動してもおかしくない【愛の大聖霊イーズベリア】持ちのオケウエー君なのだから!」
「では、チームリーダとして支持を出しますわ!早く行きましょう、みんなー!」
「「ああ!(そうねー!)」」
オケウエー率いるチームAの加勢に向かうべく、一気に飛び出していくヒルドレッド率いるチームBの面々なのである!
確かに、チームAの加勢に向かうのはチームCの役目でチームBである彼らは別の犯人少女を追おうと連絡を短く交わしたオードリーとの間で決められた役割分担だったはずだが、彼らが追おうとしている犯人少女が上手いこと追跡から逃れて、もうチームAと戦闘中だというなら一斉に合流した方が当たり前の帰結である!
………………………………
…………………
チームAの場面:
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………………
「はぁー?」
カチイイイイイイィィーーーーーーーーーンング!!
「ふぅぅ……危ないところだった!イーズの気転で気絶しちまったジュディをこちらへ転移させてきてもらったけど彼女もピンピン状態のオードリーもこの障壁の中へと無事に入れられたし、ついてるぜ俺達は!」
「ええ、さすが【奇跡の南地男子】というだけのことあるわね、あんたは!並々ならぬ反応神経で助かったわ」
そう。
【三つの大聖霊】特有の【聖護守英防壁(ホリー・ディーフェンシーヴ・エックセレント・ガーディングバリアー)】を発動した俺は無事にオードリーも俺自身もこの防御系の聖霊魔術が展開した真っ白い障壁の中に入って、さっきの信じられない程の大爆発がもたらした破壊の本流から逃れることができたー!
「それにしてもすさまじ過ぎる精霊魔術だったな、お前―!さっきの子と違ってお前の方は精霊術使いのようだけど、やっぱりさっき放った【あれ】の威力が強力すぎたのは薬を飲んだからじゃなくて、元々お前の聖魔力量が高くて、精霊術使いとしても優秀だからそんなデタラメすぎる能力を有する精霊と契約できたってことかー?」
「答える義務はないですわ。強いて言うならさっきのは【軍用級精霊魔術】と思ってもらってもいいぐらいの威力を出したつもりでしたから、薬に頼るまでもなくてワタクシ様自身の力でそっちを倒しますわよー!」
髪を腰まで伸ばした方のそんな犯人少女がそう宣言すると、すかさずに肩に担いでる砲台をこっちに向けてまた何かをぶっ放そうとしてくる動作に入ったようだ!
「オードリー!!またもさっきのが撃たれてくるようだからこの障壁から出るなよー!」
相手は自身が発する聖魔力も気配も虚無になりかける程に殺しながらで気づかれることなく至近距離まで俺に槍で攻撃できる程の隠密行動に卓越してる能力を持っているようだし!
さすがにあのルミナリス姫の介入が必要になるまでに姿が見えぬ状態にできたあの赤いフードを被っていたというだけのことがあるな、犯人少女めー!
だから、あれほどの熟練度高そうな相手に対して戦っているんだから、オードリーに警戒することを緩めずに奴からの攻撃を自分の中型氷弾で迎撃することを控えるようにと俺の障壁の中からは絶対に出るなって警告したんだ!
「もちろんわよー!でもあたくしがこの中からあいつに向かって撃つ事って出来ることわよねー?」
「ああ!俺が使ってるこの障壁ならできるはず!だから頑張って応戦してくれー!術者である俺も入っていては俺自身で応戦できないことになってるから!」
俺の【聖護守英防壁ホリー・ディーフェンシーヴ・エックセレント・ガーディングバリアー】はヒルドレッドの【中守白霊防壁ミドル・ホワイトスピリット・バリアー】と違って、一応は障壁の中からでも相手に向かって別の精霊魔術を放てるように隙間を瞬間的に開放できるが、その場合の条件は術者である俺じゃなくて、中に入った他の者のみが使える利点だ。
術者である俺自身はこの【聖護守英防壁】の発動中で自分自身が中心にして中に入ったまま展開したら、他の精霊魔術を同時に発動できないことになっているからだ(でも俺が外にいて、【聖護守英防壁】を他の人を護るために展開してかけてやったらその限りではなくなる。前のルネヨー・フラックシスでオードリーを助けた時に彼女を障壁で護りながら同時にあのバケモノと戦った時みたいに!)
いくら愛の大聖霊イーズベリアであっても、使える聖霊魔術の類によってはそれぞれの【理ことわり】があるからだ!
「やああああーーー!!」
バーン!バーン!バーン!バーン!バーン!
中型氷弾2発と小型氷弾3発を放ったオードリーは難なく俺の展開した【聖護守英防壁】の障壁が瞬時で出来た隙間を通過して外にいる浮遊中の犯人少女に向かっていくようだが、
「障壁を展開しながら攻撃できることは何もそちらの特権だけではないですわよーーーー!!【亀壁大甲羅魔防光インネスシース=エニストロフ】-----!!!」
パチイイイイイイイィィィィーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
カチャー!カチャー!カチャー!カチャー!カチャー!
「あれはーーーーー!!?」
どうやら、あの犯人少女も自身の契約精霊の特有能力にて、防御系の精霊魔術を使えるようでオードリーから撃ちだされた5発の氷弾をその亀の甲羅のごとく並べている煉瓦模様みたいに紫色の小型障壁で防ぐことができる様子ーーー!!
「こっちも障壁を展開しながら中から別の攻撃用魔技を撃てますわよーーー!!!【大爆地破物体ユラデヌ・ソフィスーラ】ーーーーー!!!」
バアアアーー!!バアアアーーー!!バアアアーー!!
今度はその障壁の中で砲台から緩い速度で放たれたのはさっきの隕石じゃなくて、ただ全体に棘がいっぱいついてる紫色の丸っこい物体があるので、それはーーー!?
「着弾式爆弾ーーー!?」
「複数隕石の落下だけでこの一帯辺りに地下へ繋がる大穴が出来ちゃった程の山場が消し飛んだばかりなのに、今度あいつの精霊が爆弾を投下する気だというのーー!?めっちゃくちゃすぎるわよ、もう~!!」
どうやら、爆弾や隕石といった良く爆発する物体を自由自在に生成し放つことが得意な契約精霊のようで、防御系障壁まで展開できようとは至れり尽くせりな精霊だな、おいー!
バココオオオオオオオオオオーーーーー!!!!
バココオオオオオオオオオオーーーーー!!!!
バココオオオオオオオオオオーーーーー!!!!
俺の真っ白い障壁に着弾して大きな爆発が巻き起こったようだけど障壁を破壊出来なかったみたいで残念だったな!
…………………
さっきの隕石に比べれば、威力が大幅に落ちるみたいだけど3発からなる爆発が連続で巻き起こったので、それなりに強力な破壊力を誇ること自体に変わりはないー!
でもさすがに俺の【聖護守英防壁(ホリー・ディーフェンシーヴ・エックセレント・ガーディングバリアー)】を破壊できるほどのものじゃないので、イーズベリアにとって大したことじゃない事とも言えるねー!
さすがは【愛の大聖霊】というだけのことはあるー!
上級契約精霊を持ってる熟練度高そうな相手と戦ってるこの状況でさえ相手からの威力申し分ないほどの精霊魔術を事も無げに防げたんだからー!
「オケウエー君、オードリー嬢ーー!!」
「オケウエーサンにオードリーサン、無事ですのーーー!!?」
「オケウエー!加勢しに来たんっす!」
ん?あの声の持ち主達はーー!?
「ヒルドレッドのチームねー!これから形勢逆転するチャンスだわー!」
「ああ!」
に~~
ん?あの犯人少女、なんか嗜虐的な笑みを浮かべているっぽいんだけどー?
「ヒルドレッドーーー!!彼女の精霊が放つ爆発物はタイムラグなしに放てるみたいだぞーーー!!早くお前の精霊を武器化して障壁を無詠唱で展開しろーーーーーーー!!!!」
「----!!?わ、分かりましたわーーー!!」
「もう遅いですわよーーーー!ワタクシ様の足元にひれ伏しなさいー!」
バアアアーー!!バアアアーーー!!バアアアーー!!
間に合わせないように既に攻撃を開始した犯人少女は障壁に包まれながらまたも3発の紫色の丸っこい爆弾をヒルドレッド達に向けて打ち出していったがー!
「オードリー!」
「分かったわ!」
バーン!バーン!バーン!
ズシャー!ズシャー!ズシャー!
「---!?」
「無駄ですわー!そんな小さな氷の弾で止められるワタクシ様の爆弾ではありませんものーー!!」
くそ!
中型氷弾をオードリーが撃ちだしたら、速度がこの距離から遅すぎてあれらに当てることが出来ないので仕方なくオードリーが小型氷弾で撃つことにしたんだが、予測通りにあの威力では氷漬けにすることもできないよなー!
いくらあの爆弾も緩い速度でヒルドレッド達に向かっていっても速度が比較的に早いオードリーの【小型氷弾】では氷漬けに出来る威力が足りておらず、ただ一部の表面が凍り付いただけで全体に広がってはいないようだ!
「そうかしらー?まあ、あたくしの狙いに気づけない時点であんたの感情的な戦術がバレバレになっちゃってきてるんだけどー?」
「なんのことですのー?」
疑問に思ってそうな顔してる犯人少女だけど、オードリーの狙いが分からない様子だ!
オードリー……もしかしてー?ああ、そうか!
「【我が敵弾に自壊3射よはじけろー!【セルフ=ディストロイー・ザ・リシャー】ーーー!!」
ズシューーーーー!!!ズシューーーーー!!!ズシューーーーー!!!
バココオオオオオオオオオオーーーーー!!!!
バココオオオオオオオオオオーーーーー!!!!
バココオオオオオオオオオオーーーーー!!!!
そう!クレアリスの矢による【精霊魔術】の種類には確かに、相手が放った『弾のような形してる攻撃魔技』に矢が当たったことで、その攻撃魔技の弾を瞬時に自壊させる(もしくは自爆させられる)効果を発揮するので、それで犯人少女の爆弾があちらに届く前にクレアリスの3発の矢が自爆させたんだよねー!
オードリーが小型氷弾を撃ったのは、犯人少女の意識をクレアリス達ではなく俺達の方に向けさせるためだ!もしもクレアリスが矢を撃つ動作に入ったのを彼女が見てたら、慌てて余裕を失って追加攻撃でまたも3発の爆弾を重ね重ねに放つことにするだろうからー!
そうなったらクレアリスが迎撃に苦労しそうなので、注意を引き付けているだけだろう!
クレアリスのさっきの矢の効果は『状態異常誘発』に基づく効能なので、オードリーの小型氷弾に込められた聖魔力量が小さすぎて全体まで敵弾を氷漬けにできずに破壊できない理屈は通らないー!
但し、やっぱりその矢の効力が有効なのは敵から放ってきた弾だけが対象らしいので、さすがに敵自身か、他の精霊術使いや普通の人間にそんな矢が身体のどこかに当たっているとしても、誰でも己を自壊とか自害したくなる『異常な精神状態』にさせられる訳がないー!
あくまでも敵弾を自壊もしくは自爆させるための矢だからみたいだね、クレアリスのそんな精霊魔術は。
…………………………
チームBの視点:
「ナイスアシストですわ、クレアリスサンーー!これなら聖魔力を集められる時間も稼げたし、さあアールドヴィオーレサン、【中守白霊防壁ミドル・ホワイトスピリット・バリアー】よ展開しましょうー!」
カチイイイイイイィィィーーーーーーーーーーーーーーーーンンンンングウ!!!!!
「やっと展開できたんっすね、ヒルドレッド嬢さんー!これであの金髪犯人嬢さんからの遠距離精霊魔術の攻撃を恐れる必要がなくなったんっすねー!」
「当然ですわー!わたくしを誰だと思いますの、ジェームスサンー?これぐらい普通ですわ、お~ほほほほほー!」
「お笑いの勢いも健在のようでいつも元気にしてるっすね、ヒルドレッド嬢さん!(というか、こちらも金髪犯人嬢さんも障壁を空中で展開してるのにオケウエーとオードリー嬢さんの障壁だけ地面で足ついたまま展開してるってことはどう見ても面白すぎる構図っすよねー!まるでオケウエーの方だけ『俺の方はお前らより偉いモン展開できるから空で浮遊するまでもない』って言ってるみたいで可笑しいっすね!」
「後は、うちがこの障壁からゲリラ―戦術のようにちょくちょく出ていっては矢を撃つことになるだけだけれど……」
そんなことを思案しているクレアリスだけど、
「でも、並みの矢ではあの犯罪者の障壁を貫けそうにないと思いますわよ?」
遠くから見ていたのか、それともライバルであるオードリーの聖魔力が戦っていたから感知できたか理由は定かじゃないが、確かにヒルドレッドはついさっきオードリーがあの犯人少女が展開した紫色の小型障壁に向かって【中型氷弾】を撃って着弾させてもあの障壁を破壊できなかったと確認した!
なので、そうやってクレアリスに意見を述べたヒルドレッドだったが、
「………しょうがないのね………こうなっては久々に【極力奥義の極秘術な攻矢】を使わなくてはならないようなのねーー。はあぁ……」
溜息をつきながら若干の諦めの感情にも近い感じの逡巡してる色が濃い表情を浮かべたクレアリスは、
そんな意味深な言葉を告げて、チームメイト二人を驚愕させる程の宣言をしたようだ!
………………………………………………
……………………………
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