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第115話:ジュディのお話
しおりを挟む『ジュディ姉ちゃん、……なんか変……。やっぱり事情を……詳しく彼女に聞くべき』
夜食を済ませたら、その夜の午後7:45時の自室にて、イーズからそう勧められた。
確かに先生には【聖魔力酔い】とは言われてたんだけど、ジュディに限ってそんなものがないと思いたい。
なにか真情を知っちゃってても解決することが難しいから俺に本当のことを探らせないためにあえてあんな嘘か間違った診断を先生が俺達に説明してくれたんだと思う!
でも、イーズの提案には同意しかねる。なぜなら今は、
「事情を聞くも何も、今はこの学生寮の女性用の区画にジュディがいる部屋で休んでるんだけど、それを男の俺には入れないところだから、俺からはどうしようもないよ……」
仮にお見舞いしようかと寮母のマティルダーさんに聞いても許可を貰えそうにないし。
『今はレディが落ち着いて心身ともにメンテ中だから、男性であるオケウエーさんは大人しく彼女の復帰を待って下さい』って言われそうだし……
『でもジュディ姉ちゃんのああいう状態……初めて見たから、……もしかして、……『過去の魔神の件』も絡んでる問題だと……思う』
「それは……確かになきにしもあらずかぁ……」
以前、俺はちょっとでも魔神について詳しく聞こうとしたら、いきなり感情が不安定になって怒ったような気分になっちゃったし、魔神絡みで何かトラウマを覚えていたに違いないー!
だから、その過去の絡みの所為で、試合中のこの前に俺がクリスに蹴り飛ばされた過程でジュディを押し倒しちまった展開になった時、彼女とキスしそうになったところを過剰に嫌がったり、昨日の犯人少女に対して同じことをされそうになっても同じ反応したりしたんだな!
ジュディの過去……ジュディの子供時代……
一体何があったのか、それを一真っ先に探るためには彼女に聞くしかない!
きっと、真相を知ることこそが、今のジュディの体調不良を解決できる、一番手っ取り早い方法だと思うから!
『機会があれば……ジュディ姉ちゃんに聞くべきだと思う……オケ兄ちゃん』
「………そう…そう、だな…」
イーズの言う通りだ。
チームメイトの一人が抱え込む悩みをも解決できないんじゃ、何がチームリーダだ!
たとえ、ジュディの一番触れて欲しくない問題であろうとも、それでも俺が鬼になって、チームメイト全てがこの先に控える【氷竜討伐任務】に参加していても誰も死なせることなく生き残れるよう、一肌脱ごうじゃないかー!
そうと決まれば話が早いので、明日の2月二日の火曜日にて、まだ寮に休み中のジュディの部屋を放課後の時間帯でも訊ねてみようー!
無論、寮母さんの許可を取る必要があるけど、こうして一日間も間をおいてそっとしてあげてたら、きっとマティルダーさんも俺の配慮に免じて、ジュディへのお見舞い許可を許してくれるだろう(たとえ制限時間とかかけられても………まあ、30分も20分もありゃ、問題について聞くのは十分すぎる時間かな)
「では、明日は彼女に聞きに行こう。では、おやすみ、イーズ」
『おやすみなさい、……オケ兄ちゃん……」
…………………………
……………
「……うぅうんーー!」
軽くストレッチをし、ベッドから起き上がる。
朝だ。
「準備は済ませた。後は、放課後にジュディの部屋を訪れてみるだけだ」
『頑張って、オケ兄ちゃん』
「おうー!」
そうイーズに返事して、寮から出ていく俺。
…………………………
……………
……
放課後の午後5:20時に:
「30分だけ制限時間を受け入れて頂けるのなら、お見舞いすることは許可できますよ、オケウエーさん」
制限時間があるとはいえ、あっさりと俺の要望を承諾してくれたマティルダー寮母さんなので、難なく女性用の寮の区画へ入ることが出来、寮母さんに付き添ってもらってドアまでやってきたので、俺がジュディの部屋に入っていった。
その間に、寮母さんは廊下のそこの壁で待っているとの事。
コーン!コーン!コーン!
「俺だ、ジュディ。入るよ?」
「………入ってみて。……鍵はかけてないです…」
事前に俺がお見舞いしにやってくるのを伝えてくれた寮母さんだったので、既にジュディからも俺の訪問を許可してくれた。
彼女があえてドアのロックもかけずにしておいたのはそれが理由だ。
「失礼する」
カチャ―!
難なく彼女の部屋の中へ入れた!
………………
……
「………」
「……え、えっと~……あ、あははは……」
対面に座って、向かい合いに床の上で正座している俺とジュディがいるんだが、彼女は真っすぐに俺を見据えながら無表情を決め込んで黙ってるままだし、それで居たたまれなくて困ってる俺なんだが………
「……やっぱり……こうなりますね」
「え?」
「……いつか、話さなければならないことだというのは重々承知していました。…チームの皆に迷惑はかけたくないので………でも、私自身に踏ん張りがつかず、……ずっと『あなただけ』に知らせる事を先送りにして………勇気も出ずにずっと避けてきた問題でも……ありました………」
「ジュディ……」
お前にどんな重い過去があったかにせよ、俺は全部受け止める覚悟があるので、どうかチームリーダの俺を信じて頼ってくれ!
……なんて、言おうとしたか迷ったが、やっぱりキザっぽくてガラじゃないんで、代わりには不器用な俺らしく、
「言いたくなければいいし、言ってくれてもいいので、ジュディの好きにしてくれ。俺は、ジュディさえ元気に過ごせて、俺達と一緒に行動できるように、何の葛藤も悩み事も抱えずに【氷竜討伐任務】に参加できるか、あるいは参加したくないと言ってくれてもいいように、ジュディがどんなことをしたいか、どんな決断をしても、……俺はジュディの味方でいるつもりよ?」
だから、安心してありったけの思いを、真実に関する事柄や情報を気兼ねなく、俺に伝えてくれ。
なんでも、何でも受け止めてあげるから!
「オケウエーさん~……や、やっぱり……オケウエーさんは私が思っていた通りに、……本当に頼りになっている男の子で安心しちゃいました。え、えへへへへ……」
ついに無表情から破顔したジュディは、薄い茶色の布で出来てるシャツで以って胸を揺らしながら俺に向かって微笑んでいると、
「では、オケウエーさん、私がこれから言おうとしたことは、良く理解できるようにするには、まずはこれを見てもらわなきゃ始まらないので、どうか落ち着いて、......『見ていて下さいね』-!」
と、改まって何か覚悟めいた表情を浮かべるかと思うと、1歩、2歩下がって立ち上がったジュディが俺の前の前で、両手を自分のシャツの裾に持っていくとー!
ユサーーー!!
あろうことか、俺に向かって、丸出しの白い肌いっぱいの露出したお腹を俺に見せてきたのだった――――!!
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