精霊術学院の死霊魔術使い

ワガドゥー男子

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第122話:マックミュレーン対魔神アフォロ―メロ、初戦!

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ビュウウウゥゥーーーーーーーーーーー!!!



「マックミュレーンさん!今は私達が空を飛んでいますが、そういえばここは魔神が言っていた【神界】の最下層とも呼ばれている領域なんですよねー?」



「その通りだよ、ジュディちゃん」



「だからこんなにも空の色が真っ赤で、雲も紫色してるわ太陽も無しにたった一つの眩しい青色の月があるわで全然私たち【人間界】とは違うところなんですねー!」



「そうだね!僕も人間界のレイクウッド王国からここへと辿り着いて来られたのも僕自身の力に頼ったからじゃなくて、この契約精霊である【舌好き雌の無名ちゃん】が力を貸してくれたから【次元転移魔法陣(ヴィヴァルシア=エクトゥスメラーッハ)】という精霊魔術を発動でき、僕をここまで転送できたという訳だよー!」



【空中浮遊】という【物理法則無視魔術】にて空を飛んでいる二人が会話しながらどうにか後ろの【ロンドヴァスト大魔城】から遠く離れていこうと急いでいるところ。



「でしたら、『私達の世界』へ帰る方法とかはもう準備出来ましたよね?」



「当然だよ。同じ【次元転移魔法陣(ヴィヴァルシア=エクトゥスメラーッハ)】を使って【人間界】へ戻る過程を突き進んでいくだけだけど、生憎とここへ来るためにあれを使って1日も経ったけど、まだあれを再び発動すること自体が当面できないままなんだ!僕の全聖魔力量が回復しない限り無理な話だね!」



「それならどうするんですかー!? マックミュレーンさんの聖魔力量が全回復するまでにどこかへ身を隠すしかないんですか?」



「そうなるけどね。……という訳だから、まずはあそこの斜め下にある眼下の大きな茶色の水してる湖を中心に広がってる森を目指-」



「フォハハハハーーーー!!吾輩の【便所隷女】を連・れ・て・ど・こへ行こうとしてるんだ~いイー?」



「「---!!?」」



飛行方角を変えようとした矢先に、いきなり大笑い声が聞こえたかと思えば、次にそんな愉悦に満ちた狂気の滲む声が近くに響いた!



「〈そーれっ!〉」



ゴー――――――ド!

「うがあっ!?」



「マックミュレーンさんーー!!」



その声の所為で金縛りでもあっていたのか、まったく反応できずに攻撃を受けたマックミュレーンが下の林へと落下した!



魔神アフォロ―メロだ!



どうやってここまで追いついたのか、あるいは特殊な『相手の位置をどこまでも捕捉して瞬間的に近くまで自身を転移させられる【混沌術】でも使っているのか』って可能性がどっちでもあったのでそれでここまで追いついてこられたアフォロ―メロに上から蹴られたマックミュレーンだった!



「これだけじゃないんだぞ、フォハハハハハーーーーーー!!『吾輩の僕しもべたる乱風突撃砲よ、敵を望んだ的へ突き飛ばせー!【ヴァガイルション=ゴッドデミット】---』!!」



ゴドオオオーーーーーーーー!!!



力強く蹴った斜め下の樹へ衝突して破壊してしまったそこへと近くに魔神が着地して、そして元気よく起き上がろうとしたマックミュレーンに対して、アフォロ―メロ特有の権能、【魔神の眼力】にて睨むだけで格下相手を10秒だけで動けなくしてから、【ヴァガイルション=ゴッドデミット】という【混沌術】を唱えて的と定めた遠くの根城である【ロンドヴァスト大魔城】へとマックミュレーンを突風で突き飛ばしたーーーー!!



バコココココーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!



大きな衝突音と同時に、音速を2倍も少し上回って越えたであろう速度でお城の壁に衝突して爆破音と煙を大きく発生させたと同時に壁を突き破ってまで中へと叩き戻されたマックミュレーン!精霊術使いなら、契約精霊の手助けもあって頑丈な身体になったからといって、あれ程の速度で攻撃されたら、多分あんな凄い規格外な契約精霊である【舌好き雌の無名ちゃん(Miss Anonymous, The Tongue-Loving Female)】でもなければ、きっと全身の骨が粉々になってただろう!



「フォハッ!知らないのか?吾輩の城からは逃げられないぜ?」



それだけいって遠くの自分の煙の上がっている城壁を見ながら言い放ったその濃いピンク色の肌している魔神アフォローメロであった!





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