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第141話:イリーズカ先生からの衝撃的な知らせ
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同日のその朝のイリーズカ先生のホームルーム時間:
「「「「「「 2月17日に【セルレス法王国】のシルヴィン聖女が特別教師として赴任して、導入されたばかりのうちの学院の【アズリオン宗教学】の先生にー―――!!?」」」」」」
「そうだよ~~ん。【チーム・オケウェー】が【氷竜討伐任務】に参加し、きっと氷竜を討伐できた後になるけれど、その任務より五日後にはセルレス法王国のシルヴィン聖女が【アズリオン教】に関する深~い知識を教える【アズリオン宗教学】がカリキュラムとして導入されるわよ~ん!」
それ、初耳じゃんー!
確か、この前の地図を見た限り、【セルレス法王国】は確かにレイクウッド王国の東の国境にあり、【セールドリッチ=ヴォルフガング帝国】とこの国に挟まれる形で小さな国として位置してるんだっけー?
そして、その統治者も30代の【ヴェランドラ法王】という女性で、天頂神アーズリア=イロインを信奉する主流な【アズリオン教会】の信者全ての頂点に立つ者なんだっけー?
この王都クレアハーツにもそれらしき教会の建物を何度も見かけたけど、俺には自分の大陸の住民にあんな呪いとか枷みたいなことをかけてきた神様のことなんて信仰する気が毛頭ないから、その中へ入って訪れる興味なかったけど......
「オケウェーさん!これがチャンスですね!えへへへ...」
ん?いきなりジュディの目が期待に満ちているようだけど、なんで?
「どう、いうことなんだ?」
と彼女に聞こうとしたら、
「知らないの?ヴェランドラ法王の一人娘、シルヴィン聖女があたくし達の学院に教師として赴任してきたことは、つまり、彼女から【光聖魔術】を教えてもらうこともできるわよー?」
と、俺とジュディの後ろの席に座ってるオードリーに説明を受けた。
って、確かに、【光聖魔術】って、俺がフェクモにいた頃、本に習ったことによれば、そんな神聖な【魔や悪全てを浄化する魔術】は【3人の大聖霊たち】よりも闇なる存在に対してもっと有効的で、特に俺の【死霊魔術】に対してとても強力な対抗手段として知られる魔術って覚えている情報だー!
なんでも、【光聖魔術】は【死霊魔術】と同様に使用できる使い手が超レア過ぎて、今のこの世でそれを使うことができるのはヴェランドラ法王とシルヴィン聖女という二人だけで、その神聖なる【光聖魔術】のあまりの強力さで、アーズリア=イロイン天頂神を揺るぎない敬虔な信仰心と類稀なる神官としての素質だけがその【光聖魔術】の使用を可能としている。
そして、
「シルヴィン聖女はヴェランドラ法王と同じ【光聖魔術】の使い手で、そのとんでもない魔術のお陰で【下級聖神】も【下級魔神】とも互角な力を有しているわよ~~ん!」
「わおー!それで、もしもあたしちゃん達をまたも攫おうとしてくるアフォロ―メロとは別の魔神がやってきても討伐してくれるそうネー?聖女ちゃん~っ!」
イザベラはすかさず、先生の言葉に反応した!
聖女がやってくることはつまりー!俺のこの学院での長期的な立場が危うくなるって事ー!?
『大丈夫......オケ兄ちゃん。......その前に、氷竜マインハーラッドを......討伐できたら、新しい【改:絶清大聖シリーズ】の第4段階、......習得できる。......それにともなう能力で、......一度でも使ったら、......オケ兄ちゃんの中の【死の息吹】......万が一にも漏れて、......バレることないでしょう......特に、属性の近しい【光聖魔術】に対して......』
「そ、そうかー?なら良かったあぁー、ふぅぅ...」
イーズに念話で話しかけられてるので、直ぐに安堵の溜息をついた俺は自分の体内にイーズを完全なる霊的存在にして宿ってもらった彼女に対して安心感いっぱいの念を送り返した。教室にいる時、武器化した精霊や帯剣することは許されないので、腰に聖剣を下げたり、机の上に剣を置くことができないため、皆は誰も彼も自分達の契約精霊をこうやって体内に宿ってもらってるんだ。
「何が良かったんでしょうか、オケウェーさん?」
あ、しまった!またもジュディに聞こえるように知らずの内に思考が声に出てきちゃった!
「な、何でもない。それより、先生の言葉を聞き逃さずに集中して」
「う、うん!...」
納得いかない顔しても俺に倣って前方の教壇に立ってるイリーズカ先生の方に視線を戻すと、
「シルヴィン聖女はヴェランドラ法王の一人娘で、今年になって16歳になったばかりだから、教師として赴任してきても皆との歳の差は一年上しかないわよ~~ん。だから、あまり緊張せずに聖女を必要以上に怖がらないで下さいね~~」
いやいや~。下級聖神や下級魔神と互角に渡り合える【光聖魔術】の使い手である聖女を怖がらないでって言われてもなぁ.......ん?
って、下級魔神?......おそらくアフォロ―メロもそれに分類されてるはずなんだが、それってー!
「せ、先生―!」
「~はいはい~!そこのオケウェー君!なにか質問でも~?」
「先生が【下級魔神】と互角な力をシ、シルヴィ聖女が有していると言ったんですよね?」
「ええ、そうだよ~?というか~、シルヴィじゃなくてシルヴィンだよ~ん」
「で、昔にこの王国をめっちゃくちゃにしたアフォロ―メロって魔神も確かに【下級魔神】って分類されてるんですよね?」
「はい~。違いないよ~ん」
「だ、だったら、どうして【最悪な一年間】にあったこの王国の危機に瀕してた状況で、法王は動いてくれないのかー?百歩譲って7年前のあの頃の聖女が9歳にしてまだ【光聖魔術】の使い手として熟練度が高くない時期だったとしても、法王自らが討伐隊を率いてれば、【下級魔神】だけのアフォロ―メロを倒せたはずだったよね?マックミュレーンの実力が奴と同等になる前に討伐できたよね?それでどうして助けてくれー」
「はいはい~!そこでストップ。先生、一々生徒からの質問~。それもフェクモの森の中でずっと暮らしてきたワイルド系な少年のために~。いつまでも答えていると教室におけるチームやクラスメイト同士の助け合いなくて成長できないから~~、今のオケウェ―君の質問をそこのオードリーちゃんに譲るわよ~~ん。いい?」
「え、ええ、...先生。...じゃ、オケウェー!あんたのために説明してあげるんだから、よく耳を澄ませて聞いてよねー!注意してないと見えたら許さないからくれぐれもあたくしを怒らせないでよねー!ふん!」
おおー!オードリーがつんつんとした態度でそこの生徒が通る段差のステップで仁王立ちして俺の方に向き直ってシリアス顔で言ってる!
「分かったよ、オードリー。オードリーのような凛々しい女の子からの解説を聞き逃すつもりもないし、怒らせようと思ったりもしないのでどうか安心して聞かせてくれないのか?」
「ふーん!先生に言われたから仕方ないけれど、一度だけ聞かせてあげるから良く聞くようにねー。では、始めるわよー!......確かに、あんたの言った通りに、当時のシルヴィンはまだ聖女じゃなくて、まだ【光聖魔術】を習っている最中のひよこ神官見習いだったけれど、法王ヴェランドラが討伐隊を率いてればマックミュレーンが力をつけるまで待つ必要もなく大勢な女性達が攫われる前にアフォロ―メロが倒されていたはず」
「うん。じゃ何で動いて―」
「話は最後まで聞くわよ、もう~!じゃ、どうして動いてくれないのか、って聞いてるようだけれど、話は簡単なことだけわよ?...当時、実は【最悪な一年間】で苦しんでいたレイクウッド王国の民に、レイクウッド8世陛下も『救国援助の要請』を正式に綴られてる書簡をお出しになられたんだけれど、それを受けても法王が動いてくれなかったわよ。なんでそうなってたか、報道にも伝わった通りに本人曰く、〖余は動けぬ。魔の男にこう脅されたから:「討伐隊を出して吾輩と戦おうとするならば、お主の首都に事前に用意した【次元転送の大門】を直ぐに開いて、吾輩の【大魔神軍】を送り込んで【首都シルファラー】を消滅させてやるぞ」......よって、我が国の臣民の安全を保つため、討伐隊は出せぬ。分かれ〗ということだそうだったから、あれで法王は動かないってなってるだけだったわ......」
「.....き、鬼畜!」
セルレスの民の命を人質にしてたなんて!
やっぱり外道だな、あの魔神がー!
「あの頃、学院長もまだ【太陽の大精霊王】との契約が結ばれてないし、マックミュレーンもそこまで魔神と互角に渡り合える実力を身につけてなかったし、アフォロ―メロを倒せる唯一な人は法王だったから~~、法王自らが討伐隊を率いて首都を空けたら誰も首都の民の命を守れなかったからよ~ん!」
なるほど。人質作戦はいつも有効って本で読んだことあるので、実際にその通りなんだな......でもやっぱり鬼畜。正々堂々と戦えー、おら!
「先生!わたしからも質問があります!」
ん?今度はニナから?
「はいはい、そこのニナちゃん~!なになに~?」
「どうしてレイクウッド王国で暴れてた魔神アフォロ―メロの残虐な行為の数々を止める他の神々......つ、つまり!聖神たちも動いてくれなかったのー?」
へえ...俺もそんな疑問を抱いたことあったんだけど、普通に考えればー
「無関心だからわよ~~ん」
「え?」
「神の考えなど知る由もないから~~、どうして他の神々が助けてくれなかったのか、考えていても答えが判明してないからみんなはその疑問さえ存在してないかのように振る舞ってただけわよ~~ん」
あるいは、光勢力に属してる【聖神】や【天頂神】に見放されたショックからなのか、その議論さえなかったことにしようとしただけなのかもしれないな、この宗教バカ共が!
と、それだけいった先生はそれから、他の単位の割り振りとか成績の話や出席名簿に参照しながらの俺達の精霊術学院生としての学生評価をノートで真剣に書き綴っているばかりだ。
...............................
.............
それから、放課後になってから、俺達【チーム・オケウェ―】はまたも地下訓練場に行って、いっぱい訓練した後、ルミナリス王女と話し合い中に:
「ここのところ順調であるなー?お主らの成長具合は?」
「ええ、まあ。見ての通りですわ、ルミナリス姫サン。わたくしの【アールドヴィオーレ】もついに、【大守白霊防壁グレート・ホワイトスピリット・バリアー】だけじゃなくて全ての障壁系の精霊魔術も展開しながら、障壁の中からでも仲間による応戦ができるようになりましてよー!お~ほほほほほー!」
「それだけじゃないのであるね?」
「当然ですわ!わたくしの『白霊気流』もレベルアップして、今は一つだけですけれども、【欺身霊生体変換ノーゲルケトゥーズ】を使わなくても、自分の身体を霊体化して、その状態でありながらも物理的な攻撃ができるような特殊な精霊魔術も獲得済みでしたわ、お~~ほほほほほほほーー!!お~!?おこほこほ!?こほこほ~!」
「うむ。高笑いはほどほどにな!じゃ、お主、ジェームズ殿であるな?どんなことで成長したのである?」
「うっす、姫様!僕のセフィ―・ブレニエルはもっと強力な精霊魔術を取得して、真体姿トゥール・フォームはもちろん、武器化した状態でも強くなったっすよー?」
「良いぞ。だが、どんな技か妾に知らせてもらえなんだってね?」
「済みません、王女!本番までに温存しておきたいっす!」
他と違って、ジェームズは独自にシャルロットとコンビを組んで【秘密の特訓】ばかりに時間を費やしてきたこの二日間だったので、こんな超短い間にどんな新しい精霊魔術をあいつの赤いゴーレムっぽい外見してる精霊に教えられたか想像もつかないね!
「オードリー殿!妾から何もいう必要はない。完璧だったであるぞ?」
「ふ~ふ~ん!当然だわ!あたくしを誰だと思ってるのー?」
「ドレンフィールド家の令嬢。そして妾はヴェルンライト親西貿易国の王女である」
「!...ふーん!だったらどうなのよー!?あたくしの国の王族じゃないし~」
「あ、あははははは......」
オードリーの張り合いをみて苦笑を漏らしてるジュディなので、今度、王女もジュディの方に向き直って、
「お主はこれからも強くなると信じる。他にない、お主だけの秘めたるポテンシャルを感じるのであるぞ」
「え~へへへへ......親切な言葉をかけて頂いてありがとうございます!王女様!」
照れながら視線をさげるジュディだったので、今度はクレアリスの方に、
「お主......いや、クレア...」
「...ルミナリス...もう言うべきことはないのよね?」
「ああ......クレアならできる...たとえ昔の精練魔剣に似てなくとも、クレアの今の精霊の弓矢だけでも昔の精練魔剣で妾と良い勝負ができた頃とも遜色ない強さを誇れるはず。ましてやこの数日間での過酷な訓練を妾とオケウエーと一緒にやってもらったからには......」
「戦いで負けたり、死ぬことはないとー」
「「断言できるぞ!」」
一斉にハモった掛け合いの言葉を言い合ってるクレアリスとルミナリス王女が昔からのライバル同士としての信頼感を示し合せながら、腕をお互い交差させて力強い握手をしてるようだった。
そして......
「オケウェー殿...」
「ルミナリス王女...」
「はいそれー!」
ぎゅっと~~!
「って、おい!王女~!?一体何を――?」
あろうことか、いきなりその豊満な胸もあるお身体で、いきなり抱きついてきたのである!
「まあ、まあ、良いではないか良いではないかー!ただの友人同士のスキンシップで他意はないー!なになに~?妾が本当に会ったばかりのお主に惚れたとでも思うのであるかー!この可愛いヤツめー!うりうりーー!」
「やーやめてよ、お、王女――!」
「いいや~。止めないぞこのチョコ可愛い奇跡の南地少年めー!ぐりぐりー」
尚もじゃれ付こうとしてきた王女に、
「ル・ミ・ナ・リ・ス・おう・じょ~~」
すごい剣幕で凄んできたオードリーが近くに寄ってきたのだ!
「お主?どうしたの、そんな険悪な表情してー?」
「どうしたもこうしたもないわよ―――!!あんたはここんところ会ってきたばかりのオケウェーに対してなんて破廉恥なことをしてるのか分かってるの――?」
「さっきも言ったが、軽い友人同士としてのスキンシップで他意はーぶふ!?」
「「「「「----!!??」」」」」
なーーー!?
なななな!!?
なんてことだーー!
未だに抱きしめられてる俺の真っ直ぐ鼻の先にあるルミナリス王女に対して、俺からもっと離させるために王女の横顔を引っ叩いたオードリーなのであった!!!
「「「「「......あ~あああぁ.........」」」」」
誰もが絶句してる中―
「....お主。他国のとはいえ、王族身分である妾に手を上げたな?訓練以外の場で...」
「うぅ...だ、だって、だって、あんたがオケウエーとあんな!あんなに―――!」
「問答無用ー!そこで直れ――――!」
「ひ――!」
タタタタタタタタタタタタタタタタタタ―ーーー!!!
「待てこら――――!」
「待ってあげないわ――!ふん!」
どういう訳か、いきなり追いかけっこを始めた二人の上流階級の女の子がいたのだった!こ、公爵令嬢とはいえ、他国の王女に対してなんてことしてくれたんだー!オードリーよ!外交関係に問題でも生じたら、お前はどうやってレイクウッド8世に頭を下げて謝れるんだよ―――!ったく.......
まあ、ルミナリス王女はいいやつだから、あれで陛下に文句でも言って、外交面での交渉決裂にはならないと、......思う!....多分な。
「待てこら――――――!そこの生意気令嬢は―――!妾の鉄拳を喰らうのであれ――!」
「やだ――――!」
と、まだ追いかけっこに興じるあの二人をよそに、
「ふむ。あんたは見てるだけでいいのか?主人を止めに行かない?」
と、あそこに繰り広げられてる微笑ましいながらも子供っぽい児戯に等しい光景を無視してるように教科書を読んでる白い肌のマリエン偽装姿してるラニアに向かって聞くと、
「必要ないで御座るよ。これからはいつもの事になりそうで御座るからな」
「そう」
それだけ言って、涼しいまでにあそこのじゃれ合いっぽい【ゲーム】を続けてるルミナリス王女とオードリーを一瞬呆れてる目で一瞥してから、すぐに自分の読んでる教科書へと視線を落としたラニア!
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「「「「「「 2月17日に【セルレス法王国】のシルヴィン聖女が特別教師として赴任して、導入されたばかりのうちの学院の【アズリオン宗教学】の先生にー―――!!?」」」」」」
「そうだよ~~ん。【チーム・オケウェー】が【氷竜討伐任務】に参加し、きっと氷竜を討伐できた後になるけれど、その任務より五日後にはセルレス法王国のシルヴィン聖女が【アズリオン教】に関する深~い知識を教える【アズリオン宗教学】がカリキュラムとして導入されるわよ~ん!」
それ、初耳じゃんー!
確か、この前の地図を見た限り、【セルレス法王国】は確かにレイクウッド王国の東の国境にあり、【セールドリッチ=ヴォルフガング帝国】とこの国に挟まれる形で小さな国として位置してるんだっけー?
そして、その統治者も30代の【ヴェランドラ法王】という女性で、天頂神アーズリア=イロインを信奉する主流な【アズリオン教会】の信者全ての頂点に立つ者なんだっけー?
この王都クレアハーツにもそれらしき教会の建物を何度も見かけたけど、俺には自分の大陸の住民にあんな呪いとか枷みたいなことをかけてきた神様のことなんて信仰する気が毛頭ないから、その中へ入って訪れる興味なかったけど......
「オケウェーさん!これがチャンスですね!えへへへ...」
ん?いきなりジュディの目が期待に満ちているようだけど、なんで?
「どう、いうことなんだ?」
と彼女に聞こうとしたら、
「知らないの?ヴェランドラ法王の一人娘、シルヴィン聖女があたくし達の学院に教師として赴任してきたことは、つまり、彼女から【光聖魔術】を教えてもらうこともできるわよー?」
と、俺とジュディの後ろの席に座ってるオードリーに説明を受けた。
って、確かに、【光聖魔術】って、俺がフェクモにいた頃、本に習ったことによれば、そんな神聖な【魔や悪全てを浄化する魔術】は【3人の大聖霊たち】よりも闇なる存在に対してもっと有効的で、特に俺の【死霊魔術】に対してとても強力な対抗手段として知られる魔術って覚えている情報だー!
なんでも、【光聖魔術】は【死霊魔術】と同様に使用できる使い手が超レア過ぎて、今のこの世でそれを使うことができるのはヴェランドラ法王とシルヴィン聖女という二人だけで、その神聖なる【光聖魔術】のあまりの強力さで、アーズリア=イロイン天頂神を揺るぎない敬虔な信仰心と類稀なる神官としての素質だけがその【光聖魔術】の使用を可能としている。
そして、
「シルヴィン聖女はヴェランドラ法王と同じ【光聖魔術】の使い手で、そのとんでもない魔術のお陰で【下級聖神】も【下級魔神】とも互角な力を有しているわよ~~ん!」
「わおー!それで、もしもあたしちゃん達をまたも攫おうとしてくるアフォロ―メロとは別の魔神がやってきても討伐してくれるそうネー?聖女ちゃん~っ!」
イザベラはすかさず、先生の言葉に反応した!
聖女がやってくることはつまりー!俺のこの学院での長期的な立場が危うくなるって事ー!?
『大丈夫......オケ兄ちゃん。......その前に、氷竜マインハーラッドを......討伐できたら、新しい【改:絶清大聖シリーズ】の第4段階、......習得できる。......それにともなう能力で、......一度でも使ったら、......オケ兄ちゃんの中の【死の息吹】......万が一にも漏れて、......バレることないでしょう......特に、属性の近しい【光聖魔術】に対して......』
「そ、そうかー?なら良かったあぁー、ふぅぅ...」
イーズに念話で話しかけられてるので、直ぐに安堵の溜息をついた俺は自分の体内にイーズを完全なる霊的存在にして宿ってもらった彼女に対して安心感いっぱいの念を送り返した。教室にいる時、武器化した精霊や帯剣することは許されないので、腰に聖剣を下げたり、机の上に剣を置くことができないため、皆は誰も彼も自分達の契約精霊をこうやって体内に宿ってもらってるんだ。
「何が良かったんでしょうか、オケウェーさん?」
あ、しまった!またもジュディに聞こえるように知らずの内に思考が声に出てきちゃった!
「な、何でもない。それより、先生の言葉を聞き逃さずに集中して」
「う、うん!...」
納得いかない顔しても俺に倣って前方の教壇に立ってるイリーズカ先生の方に視線を戻すと、
「シルヴィン聖女はヴェランドラ法王の一人娘で、今年になって16歳になったばかりだから、教師として赴任してきても皆との歳の差は一年上しかないわよ~~ん。だから、あまり緊張せずに聖女を必要以上に怖がらないで下さいね~~」
いやいや~。下級聖神や下級魔神と互角に渡り合える【光聖魔術】の使い手である聖女を怖がらないでって言われてもなぁ.......ん?
って、下級魔神?......おそらくアフォロ―メロもそれに分類されてるはずなんだが、それってー!
「せ、先生―!」
「~はいはい~!そこのオケウェー君!なにか質問でも~?」
「先生が【下級魔神】と互角な力をシ、シルヴィ聖女が有していると言ったんですよね?」
「ええ、そうだよ~?というか~、シルヴィじゃなくてシルヴィンだよ~ん」
「で、昔にこの王国をめっちゃくちゃにしたアフォロ―メロって魔神も確かに【下級魔神】って分類されてるんですよね?」
「はい~。違いないよ~ん」
「だ、だったら、どうして【最悪な一年間】にあったこの王国の危機に瀕してた状況で、法王は動いてくれないのかー?百歩譲って7年前のあの頃の聖女が9歳にしてまだ【光聖魔術】の使い手として熟練度が高くない時期だったとしても、法王自らが討伐隊を率いてれば、【下級魔神】だけのアフォロ―メロを倒せたはずだったよね?マックミュレーンの実力が奴と同等になる前に討伐できたよね?それでどうして助けてくれー」
「はいはい~!そこでストップ。先生、一々生徒からの質問~。それもフェクモの森の中でずっと暮らしてきたワイルド系な少年のために~。いつまでも答えていると教室におけるチームやクラスメイト同士の助け合いなくて成長できないから~~、今のオケウェ―君の質問をそこのオードリーちゃんに譲るわよ~~ん。いい?」
「え、ええ、...先生。...じゃ、オケウェー!あんたのために説明してあげるんだから、よく耳を澄ませて聞いてよねー!注意してないと見えたら許さないからくれぐれもあたくしを怒らせないでよねー!ふん!」
おおー!オードリーがつんつんとした態度でそこの生徒が通る段差のステップで仁王立ちして俺の方に向き直ってシリアス顔で言ってる!
「分かったよ、オードリー。オードリーのような凛々しい女の子からの解説を聞き逃すつもりもないし、怒らせようと思ったりもしないのでどうか安心して聞かせてくれないのか?」
「ふーん!先生に言われたから仕方ないけれど、一度だけ聞かせてあげるから良く聞くようにねー。では、始めるわよー!......確かに、あんたの言った通りに、当時のシルヴィンはまだ聖女じゃなくて、まだ【光聖魔術】を習っている最中のひよこ神官見習いだったけれど、法王ヴェランドラが討伐隊を率いてればマックミュレーンが力をつけるまで待つ必要もなく大勢な女性達が攫われる前にアフォロ―メロが倒されていたはず」
「うん。じゃ何で動いて―」
「話は最後まで聞くわよ、もう~!じゃ、どうして動いてくれないのか、って聞いてるようだけれど、話は簡単なことだけわよ?...当時、実は【最悪な一年間】で苦しんでいたレイクウッド王国の民に、レイクウッド8世陛下も『救国援助の要請』を正式に綴られてる書簡をお出しになられたんだけれど、それを受けても法王が動いてくれなかったわよ。なんでそうなってたか、報道にも伝わった通りに本人曰く、〖余は動けぬ。魔の男にこう脅されたから:「討伐隊を出して吾輩と戦おうとするならば、お主の首都に事前に用意した【次元転送の大門】を直ぐに開いて、吾輩の【大魔神軍】を送り込んで【首都シルファラー】を消滅させてやるぞ」......よって、我が国の臣民の安全を保つため、討伐隊は出せぬ。分かれ〗ということだそうだったから、あれで法王は動かないってなってるだけだったわ......」
「.....き、鬼畜!」
セルレスの民の命を人質にしてたなんて!
やっぱり外道だな、あの魔神がー!
「あの頃、学院長もまだ【太陽の大精霊王】との契約が結ばれてないし、マックミュレーンもそこまで魔神と互角に渡り合える実力を身につけてなかったし、アフォロ―メロを倒せる唯一な人は法王だったから~~、法王自らが討伐隊を率いて首都を空けたら誰も首都の民の命を守れなかったからよ~ん!」
なるほど。人質作戦はいつも有効って本で読んだことあるので、実際にその通りなんだな......でもやっぱり鬼畜。正々堂々と戦えー、おら!
「先生!わたしからも質問があります!」
ん?今度はニナから?
「はいはい、そこのニナちゃん~!なになに~?」
「どうしてレイクウッド王国で暴れてた魔神アフォロ―メロの残虐な行為の数々を止める他の神々......つ、つまり!聖神たちも動いてくれなかったのー?」
へえ...俺もそんな疑問を抱いたことあったんだけど、普通に考えればー
「無関心だからわよ~~ん」
「え?」
「神の考えなど知る由もないから~~、どうして他の神々が助けてくれなかったのか、考えていても答えが判明してないからみんなはその疑問さえ存在してないかのように振る舞ってただけわよ~~ん」
あるいは、光勢力に属してる【聖神】や【天頂神】に見放されたショックからなのか、その議論さえなかったことにしようとしただけなのかもしれないな、この宗教バカ共が!
と、それだけいった先生はそれから、他の単位の割り振りとか成績の話や出席名簿に参照しながらの俺達の精霊術学院生としての学生評価をノートで真剣に書き綴っているばかりだ。
...............................
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それから、放課後になってから、俺達【チーム・オケウェ―】はまたも地下訓練場に行って、いっぱい訓練した後、ルミナリス王女と話し合い中に:
「ここのところ順調であるなー?お主らの成長具合は?」
「ええ、まあ。見ての通りですわ、ルミナリス姫サン。わたくしの【アールドヴィオーレ】もついに、【大守白霊防壁グレート・ホワイトスピリット・バリアー】だけじゃなくて全ての障壁系の精霊魔術も展開しながら、障壁の中からでも仲間による応戦ができるようになりましてよー!お~ほほほほほー!」
「それだけじゃないのであるね?」
「当然ですわ!わたくしの『白霊気流』もレベルアップして、今は一つだけですけれども、【欺身霊生体変換ノーゲルケトゥーズ】を使わなくても、自分の身体を霊体化して、その状態でありながらも物理的な攻撃ができるような特殊な精霊魔術も獲得済みでしたわ、お~~ほほほほほほほーー!!お~!?おこほこほ!?こほこほ~!」
「うむ。高笑いはほどほどにな!じゃ、お主、ジェームズ殿であるな?どんなことで成長したのである?」
「うっす、姫様!僕のセフィ―・ブレニエルはもっと強力な精霊魔術を取得して、真体姿トゥール・フォームはもちろん、武器化した状態でも強くなったっすよー?」
「良いぞ。だが、どんな技か妾に知らせてもらえなんだってね?」
「済みません、王女!本番までに温存しておきたいっす!」
他と違って、ジェームズは独自にシャルロットとコンビを組んで【秘密の特訓】ばかりに時間を費やしてきたこの二日間だったので、こんな超短い間にどんな新しい精霊魔術をあいつの赤いゴーレムっぽい外見してる精霊に教えられたか想像もつかないね!
「オードリー殿!妾から何もいう必要はない。完璧だったであるぞ?」
「ふ~ふ~ん!当然だわ!あたくしを誰だと思ってるのー?」
「ドレンフィールド家の令嬢。そして妾はヴェルンライト親西貿易国の王女である」
「!...ふーん!だったらどうなのよー!?あたくしの国の王族じゃないし~」
「あ、あははははは......」
オードリーの張り合いをみて苦笑を漏らしてるジュディなので、今度、王女もジュディの方に向き直って、
「お主はこれからも強くなると信じる。他にない、お主だけの秘めたるポテンシャルを感じるのであるぞ」
「え~へへへへ......親切な言葉をかけて頂いてありがとうございます!王女様!」
照れながら視線をさげるジュディだったので、今度はクレアリスの方に、
「お主......いや、クレア...」
「...ルミナリス...もう言うべきことはないのよね?」
「ああ......クレアならできる...たとえ昔の精練魔剣に似てなくとも、クレアの今の精霊の弓矢だけでも昔の精練魔剣で妾と良い勝負ができた頃とも遜色ない強さを誇れるはず。ましてやこの数日間での過酷な訓練を妾とオケウエーと一緒にやってもらったからには......」
「戦いで負けたり、死ぬことはないとー」
「「断言できるぞ!」」
一斉にハモった掛け合いの言葉を言い合ってるクレアリスとルミナリス王女が昔からのライバル同士としての信頼感を示し合せながら、腕をお互い交差させて力強い握手をしてるようだった。
そして......
「オケウェー殿...」
「ルミナリス王女...」
「はいそれー!」
ぎゅっと~~!
「って、おい!王女~!?一体何を――?」
あろうことか、いきなりその豊満な胸もあるお身体で、いきなり抱きついてきたのである!
「まあ、まあ、良いではないか良いではないかー!ただの友人同士のスキンシップで他意はないー!なになに~?妾が本当に会ったばかりのお主に惚れたとでも思うのであるかー!この可愛いヤツめー!うりうりーー!」
「やーやめてよ、お、王女――!」
「いいや~。止めないぞこのチョコ可愛い奇跡の南地少年めー!ぐりぐりー」
尚もじゃれ付こうとしてきた王女に、
「ル・ミ・ナ・リ・ス・おう・じょ~~」
すごい剣幕で凄んできたオードリーが近くに寄ってきたのだ!
「お主?どうしたの、そんな険悪な表情してー?」
「どうしたもこうしたもないわよ―――!!あんたはここんところ会ってきたばかりのオケウェーに対してなんて破廉恥なことをしてるのか分かってるの――?」
「さっきも言ったが、軽い友人同士としてのスキンシップで他意はーぶふ!?」
「「「「「----!!??」」」」」
なーーー!?
なななな!!?
なんてことだーー!
未だに抱きしめられてる俺の真っ直ぐ鼻の先にあるルミナリス王女に対して、俺からもっと離させるために王女の横顔を引っ叩いたオードリーなのであった!!!
「「「「「......あ~あああぁ.........」」」」」
誰もが絶句してる中―
「....お主。他国のとはいえ、王族身分である妾に手を上げたな?訓練以外の場で...」
「うぅ...だ、だって、だって、あんたがオケウエーとあんな!あんなに―――!」
「問答無用ー!そこで直れ――――!」
「ひ――!」
タタタタタタタタタタタタタタタタタタ―ーーー!!!
「待てこら――――!」
「待ってあげないわ――!ふん!」
どういう訳か、いきなり追いかけっこを始めた二人の上流階級の女の子がいたのだった!こ、公爵令嬢とはいえ、他国の王女に対してなんてことしてくれたんだー!オードリーよ!外交関係に問題でも生じたら、お前はどうやってレイクウッド8世に頭を下げて謝れるんだよ―――!ったく.......
まあ、ルミナリス王女はいいやつだから、あれで陛下に文句でも言って、外交面での交渉決裂にはならないと、......思う!....多分な。
「待てこら――――――!そこの生意気令嬢は―――!妾の鉄拳を喰らうのであれ――!」
「やだ――――!」
と、まだ追いかけっこに興じるあの二人をよそに、
「ふむ。あんたは見てるだけでいいのか?主人を止めに行かない?」
と、あそこに繰り広げられてる微笑ましいながらも子供っぽい児戯に等しい光景を無視してるように教科書を読んでる白い肌のマリエン偽装姿してるラニアに向かって聞くと、
「必要ないで御座るよ。これからはいつもの事になりそうで御座るからな」
「そう」
それだけ言って、涼しいまでにあそこのじゃれ合いっぽい【ゲーム】を続けてるルミナリス王女とオードリーを一瞬呆れてる目で一瞥してから、すぐに自分の読んでる教科書へと視線を落としたラニア!
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