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第151話:破壊される北の都市。そして、華麗に登場するクリスティーナ達
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「オケウエー!【魔導聖魔発生器クロイツァー・グレヴェディー】はどうなったのよー!?【自動的魔導障壁】が消えて町が大変になってくじゃない!」
「しょうがなかったんだよ!俺が何かをするよりも早く、ヤツが【音速滅人氷大巨尾ミルケナイ=フレメントゥー】を先に出してきたんだったー!」
こっちにきて早々オードリーにそう訊かれたので、素早く返事した俺。
さっきのは確かに背中を向けて尻尾を伸ばすっていう予備動作があって予測できたマインハーラッドの【音速滅人氷大巨尾ミルケナイ=フレメントゥー】だったんだが、北西拠点の兵士みんなも【魔導聖魔発生器クロイツァー・グレヴェディー】も両方を守れなかったのは、俺が50メートル直径にも拡大化できる程のドーム状のイーズの真っ白い障壁である【聖護守英防壁ホリー・ディーフェンシーヴ・エックセレント・ガーディングバリアー】を展開するよりも先に尻尾が動いたから!
あの時は場の雰囲気に呑まれ、そして竜の結晶のような【氷雪大鱗】が死の破片のようにきらめき、更に伸ばされた尻尾がいきなり強烈な青白い光と夥しいほどの霜を周りに一瞬で発生させたのを見ると、その光景に完全に驚嘆した俺は眺めるのに夢中でまったく反応が遅れた俺は【聖護守英防壁ホリー・ディーフェンシーヴ・エックセレント・ガーディングバリアー】を発動するのに間に合わなかった!その所為で―
「ここにいる守護隊の兵士皆さんはー?」
と、ジュディに真剣な目で聞かれたら、
「....言い訳もできない...。障壁展開に間に合わなくて、...死なせてしまったんだ」
「あら..自衛に失敗ですの?だから普通の王国軍には荷が重すぎたと前々から思ってましたわよ」
「そんな....」
「......」
「あいつらもあいつらでいち早く撤退しないなんてー!」
「...まあ、【漆黒の魔王】も神様じゃないのよ。...他人の命いつまでも守れる【奇跡】の大量発生機じゃないもの....」
口々に反応したヒルドレッド、ジェームズ、ジュディ、オードリーとクレアリスの呆れ顔だったり、悲し顔だったり怒ってる顔だったりしてるその様子を一通り見返してる俺。確かに、さっきの尻尾に叩き潰されたのはここにいた全員の兵士だった、......あのハイムリッヒ大佐って人も......
酷だけれど、俺も元々が貴族家育ちであるヒルドレッド、オードリー、やクレアリスの意見に賛成。軍人って役職の人は、常に自分達でどうにかするって意識も必要だったので、いつまでも部隊以外の部外者である俺たち精霊術学院生に助けを求めるべきじゃないんだ....
俺達が最も最優先に守るべき対象はあの【魔導聖魔発生器クロイツァー・グレヴェディー】だったので、軍人さんの面倒まで見る余裕も義理もなかったんだ。....まあ、俺が未熟者だった所為で、咄嗟の判断で先に障壁を展開できなかったってのもあるので、俺に責任がまったくないという訳でもない。この一件を反省にして、これからも場の雰囲気に呑まれぬよう、冷静な判断が瞬時にできる大人へと成長したい!(まあ、今はまだ15歳の青少年なんだけど...)
それに、普通の王国軍所属の第5旅団じゃなくて、昔にオードリーの姉ニールマリエが率いていた【王宮親衛精霊部隊】が1隊でもここにいたら、少しは普通の人間だった第5旅団よりかは何倍もマシにはなってた。契約精霊を持っている精霊術師の戦闘力はそれだけでも生き残れる可能性がより高くなるだろう、たとえ相手が剛力級じゃなくて、それよりも何十倍もヤバイ【伝説級】のマインハーラッドであろうとも.....
でも、昔の【最悪な一年間】の所為で、数多くの【王宮親衛精霊部隊】の精霊術師たちが魔神アフォロ―メロによって殺されたから、今は残り少ない軍所属の精霊術使いの戦力を他国との戦争で温存させたいレイクウッド8世の考えも分からなくはない。
「と、というか、大広場で集合って俺が言ったんだけど?」
「仕方なかったわよー!あんたがマインハーラッドのアイスブレスで押され気味に見えてたから加勢しに行かなきゃ―って衝動に駆られたわよー!別に強くなったあんたのことが心配で助けにきた訳じゃないからよー!」
「あ~はははは...加勢に行かなくちゃって衝動に負けたのと心配するのと、どっちも同じようなニュアンスを持ってるって思うのは私だけじゃないですよね、あははは...」
「それにしても、クリス先輩達、ルミナリス王女や【チーム・リルカ】はどこに行ったんだ!どこにも見えないが?」
疑問に思ったことを聞くと―
「さっき、うちらがこちらに着く前に、【チーム・リルカ】と行動を共にしたルミナリス姫に【魔導通信機】で短く連絡されたことあったのだけれど、その際、大した戦力にもなれない【チーム・リルカ】が地下施設へ避難した住民の面倒見や誘導を行った一部の軍人達を手伝いに降りていったと報告を受けたのよ」
「そ、それ本当っすかー!クレアリス嬢さんー!」
「ええ、うちの旧友の王女が言ってくれたことだし、間違いないはずだわ」
「大丈夫です!ジェームズさんの恋人ならどんなところにいてもシャルロットさんは絶対に平気ですよー?ファイトです!」
クレアリスの伝えたニュースに安堵の表情をやっと浮かべるジェームズを見てそう言ってやったジュディを横目に、はっとなった!
「そう言えば!クリス先輩たちはどー」
「グラオオオオオオオオ――――――――――――――!!!!!」
「「「「「「---!!?」」」」」」
もうお喋りタイムが終わったか、俺達がいつまでも話し合いばかりしてこっちから追加攻撃を仕掛けに行かないことにしびれを切らしたのか、氷竜がその遥か上空で咆哮を上げたかと思うと―――
「グラオオオオオーーーーーーーーー!!!!」
ブワアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
カチャ――――――――――――ンング!!!!カチャ――――――――――――ンング!!!!
「「「「「「--なー!!?」」」」」」
なんだなんだなんだー!?
「グラオオオオオーーーーーーーーー!!!!」
ブワアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
カチャ――――――――――――ンング!!!!カチャ――――――――――――ンング!!!!
おい!おいおいおいおいー!そんなのー!そんなのーー!
「グラオオオオオーーーーーーーーー!!!!」
「やめろ―――――!!【聖刃波斬せいじんはざん】!【聖刃波斬せいじんはざん】!【聖刃波斬せいじんはざん】!【聖刃波斬せいじんはざん】!【聖刃波斬せいじんはざん】!【聖刃波斬せいじんはざん】!」
あろうことか、今度は【指向性氷息ダイレクショナール=アイスブレス】じゃなくて、広範囲に及ぶ破壊力抜群の氷雪地獄を齎せる【氷の大規模ブレス】を使ってきたから、【ノキューリエム】の町並みあっちこっちを大規模に氷の大型塊で凍てつかせ捲っていて、そこら辺の数百メートルもの家屋の一帯区画、建物の大群列を容赦なく激しく氷結していった―――!!
だからこうして【聖刃波斬せいじんはざん】を連発して止めさせようとしてるんだけど、
「グラアオオーーーーー!!」
バチャ―――!!バチャ―――!!バチャ―――!!バチャ―――!!バチャ―――!!バチャ―――!!
「くっ!」
案の定、その【氷雪大鱗】と巨大な【反人力】が阻んでる所為で、俺の六つの【聖刃波斬せいじんはざん】をその身体で受けていても無傷のままなので、【超速再生】を発動させるまでもなくー
ブワアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
カチャ――――――――――――ンング!!!!カチャ――――――――――――ンング!!!!
またも【ノキューリエム】というこの北の大都市の氷漬けにしていく大規模破壊行為を再開した様子だ!
「狙いはわたくし達じゃなくてこの町そのものですの――!?」
「世界獣はより多くの【聖魔力】に惹かれて行動してるんじゃなかったんっすかー!」
「その通りだけれど、なんで真っ先に町の破壊を優先したのよ――!?あたくし達がここにいるというのにー!」
「賢い行動。...うちらの怒りを買って先に我を失わせることで、うちらの油断を誘うって魂胆なのね...」
「-!?クレアリスの言う通りだった!今は冷静になって、最も有効的な戦術をー」
「そこまでデスー!」
フシュウううぅぅぅぅぅぅ―――――――――――――――――――――!!!!!
バチャアア――――――――ツ!!
「グラアア――――――!!?」
あ!
あそこの空にて、下の町並みを氷漬けにしていく作業してるマインハーラッドの動きがやっと止まった!
頭にある弱点であるそのおデコを何かの破裂した強烈な衝撃を受けたか、すぐさまその上空でさらに上へと飛び退って動揺の仕草を控えめにだが始めている様子だ!
それもそのはずー!
「クリス先輩ー!」
そう。
ター!ター!ター!
「あっしの増援もほしいっぽね?」
「これはあくまで会長がこうしたいから仕方なくついてきたのであって、別に南蛮人少年のお前を助けたいと思ったから来た訳じゃないからな!感謝されるまでもない事だぞ!ふん!」
「ふふふ...リリも姉者に倣ってオケウエー様の手助けに参りましたなのですよ!」
どうやらクリス先輩の他に、【チーム・純粋なる淑女研鑽会】の個性的過ぎるチームメンバ全員も着いたようで、俺達の立ってるこの地面近くに着地してきたのだ!
そして、俺達の頭上よりも高くの空に浮上しているままのクリス先輩は、既に先輩の究極奥義である【黄金輪形態二種類攻勢体構メルアンヌ・アークシューラッス=スウーエド】という【展開型の精霊魔術】を発動済みのようだ!
先輩の頭の上には黄金色の輪が出現し、身体を囲むようにして出現した3本の輪が重ね重ねにクリス先輩を護るような包囲体形にして、先輩のその右手に持ってるロングソードの先端から黄金色の槍っぽいオーラの【対象となる物体や物質に向けるだけで距離関係なく一瞬で炸裂する衝撃波を生む】能力で、氷竜の弱点を上手いこと大きく傷つけられたようだ―――!
距離関係なく当てられると先輩に知らされた先日は、水平線の視界が許す限り、ネテロファイス=セデロという彼女の契約精霊が先輩に遠くを見渡せる【魔眼】を用意してくれるそうだ、俺のイーズが俺の身体にそういう効果のある【聖眼】と【聖耳】を付与できるのと似てる形で!
さあー!
あの竜の超速再生がまたも発動される前に、早いとこ追加攻撃の嵐でヤツの弱点であるそのおデコを集中的攻撃して、頭蓋骨の中にある脳髄が剥き出しになるまでに畳みかける!
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「しょうがなかったんだよ!俺が何かをするよりも早く、ヤツが【音速滅人氷大巨尾ミルケナイ=フレメントゥー】を先に出してきたんだったー!」
こっちにきて早々オードリーにそう訊かれたので、素早く返事した俺。
さっきのは確かに背中を向けて尻尾を伸ばすっていう予備動作があって予測できたマインハーラッドの【音速滅人氷大巨尾ミルケナイ=フレメントゥー】だったんだが、北西拠点の兵士みんなも【魔導聖魔発生器クロイツァー・グレヴェディー】も両方を守れなかったのは、俺が50メートル直径にも拡大化できる程のドーム状のイーズの真っ白い障壁である【聖護守英防壁ホリー・ディーフェンシーヴ・エックセレント・ガーディングバリアー】を展開するよりも先に尻尾が動いたから!
あの時は場の雰囲気に呑まれ、そして竜の結晶のような【氷雪大鱗】が死の破片のようにきらめき、更に伸ばされた尻尾がいきなり強烈な青白い光と夥しいほどの霜を周りに一瞬で発生させたのを見ると、その光景に完全に驚嘆した俺は眺めるのに夢中でまったく反応が遅れた俺は【聖護守英防壁ホリー・ディーフェンシーヴ・エックセレント・ガーディングバリアー】を発動するのに間に合わなかった!その所為で―
「ここにいる守護隊の兵士皆さんはー?」
と、ジュディに真剣な目で聞かれたら、
「....言い訳もできない...。障壁展開に間に合わなくて、...死なせてしまったんだ」
「あら..自衛に失敗ですの?だから普通の王国軍には荷が重すぎたと前々から思ってましたわよ」
「そんな....」
「......」
「あいつらもあいつらでいち早く撤退しないなんてー!」
「...まあ、【漆黒の魔王】も神様じゃないのよ。...他人の命いつまでも守れる【奇跡】の大量発生機じゃないもの....」
口々に反応したヒルドレッド、ジェームズ、ジュディ、オードリーとクレアリスの呆れ顔だったり、悲し顔だったり怒ってる顔だったりしてるその様子を一通り見返してる俺。確かに、さっきの尻尾に叩き潰されたのはここにいた全員の兵士だった、......あのハイムリッヒ大佐って人も......
酷だけれど、俺も元々が貴族家育ちであるヒルドレッド、オードリー、やクレアリスの意見に賛成。軍人って役職の人は、常に自分達でどうにかするって意識も必要だったので、いつまでも部隊以外の部外者である俺たち精霊術学院生に助けを求めるべきじゃないんだ....
俺達が最も最優先に守るべき対象はあの【魔導聖魔発生器クロイツァー・グレヴェディー】だったので、軍人さんの面倒まで見る余裕も義理もなかったんだ。....まあ、俺が未熟者だった所為で、咄嗟の判断で先に障壁を展開できなかったってのもあるので、俺に責任がまったくないという訳でもない。この一件を反省にして、これからも場の雰囲気に呑まれぬよう、冷静な判断が瞬時にできる大人へと成長したい!(まあ、今はまだ15歳の青少年なんだけど...)
それに、普通の王国軍所属の第5旅団じゃなくて、昔にオードリーの姉ニールマリエが率いていた【王宮親衛精霊部隊】が1隊でもここにいたら、少しは普通の人間だった第5旅団よりかは何倍もマシにはなってた。契約精霊を持っている精霊術師の戦闘力はそれだけでも生き残れる可能性がより高くなるだろう、たとえ相手が剛力級じゃなくて、それよりも何十倍もヤバイ【伝説級】のマインハーラッドであろうとも.....
でも、昔の【最悪な一年間】の所為で、数多くの【王宮親衛精霊部隊】の精霊術師たちが魔神アフォロ―メロによって殺されたから、今は残り少ない軍所属の精霊術使いの戦力を他国との戦争で温存させたいレイクウッド8世の考えも分からなくはない。
「と、というか、大広場で集合って俺が言ったんだけど?」
「仕方なかったわよー!あんたがマインハーラッドのアイスブレスで押され気味に見えてたから加勢しに行かなきゃ―って衝動に駆られたわよー!別に強くなったあんたのことが心配で助けにきた訳じゃないからよー!」
「あ~はははは...加勢に行かなくちゃって衝動に負けたのと心配するのと、どっちも同じようなニュアンスを持ってるって思うのは私だけじゃないですよね、あははは...」
「それにしても、クリス先輩達、ルミナリス王女や【チーム・リルカ】はどこに行ったんだ!どこにも見えないが?」
疑問に思ったことを聞くと―
「さっき、うちらがこちらに着く前に、【チーム・リルカ】と行動を共にしたルミナリス姫に【魔導通信機】で短く連絡されたことあったのだけれど、その際、大した戦力にもなれない【チーム・リルカ】が地下施設へ避難した住民の面倒見や誘導を行った一部の軍人達を手伝いに降りていったと報告を受けたのよ」
「そ、それ本当っすかー!クレアリス嬢さんー!」
「ええ、うちの旧友の王女が言ってくれたことだし、間違いないはずだわ」
「大丈夫です!ジェームズさんの恋人ならどんなところにいてもシャルロットさんは絶対に平気ですよー?ファイトです!」
クレアリスの伝えたニュースに安堵の表情をやっと浮かべるジェームズを見てそう言ってやったジュディを横目に、はっとなった!
「そう言えば!クリス先輩たちはどー」
「グラオオオオオオオオ――――――――――――――!!!!!」
「「「「「「---!!?」」」」」」
もうお喋りタイムが終わったか、俺達がいつまでも話し合いばかりしてこっちから追加攻撃を仕掛けに行かないことにしびれを切らしたのか、氷竜がその遥か上空で咆哮を上げたかと思うと―――
「グラオオオオオーーーーーーーーー!!!!」
ブワアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
カチャ――――――――――――ンング!!!!カチャ――――――――――――ンング!!!!
「「「「「「--なー!!?」」」」」」
なんだなんだなんだー!?
「グラオオオオオーーーーーーーーー!!!!」
ブワアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
カチャ――――――――――――ンング!!!!カチャ――――――――――――ンング!!!!
おい!おいおいおいおいー!そんなのー!そんなのーー!
「グラオオオオオーーーーーーーーー!!!!」
「やめろ―――――!!【聖刃波斬せいじんはざん】!【聖刃波斬せいじんはざん】!【聖刃波斬せいじんはざん】!【聖刃波斬せいじんはざん】!【聖刃波斬せいじんはざん】!【聖刃波斬せいじんはざん】!」
あろうことか、今度は【指向性氷息ダイレクショナール=アイスブレス】じゃなくて、広範囲に及ぶ破壊力抜群の氷雪地獄を齎せる【氷の大規模ブレス】を使ってきたから、【ノキューリエム】の町並みあっちこっちを大規模に氷の大型塊で凍てつかせ捲っていて、そこら辺の数百メートルもの家屋の一帯区画、建物の大群列を容赦なく激しく氷結していった―――!!
だからこうして【聖刃波斬せいじんはざん】を連発して止めさせようとしてるんだけど、
「グラアオオーーーーー!!」
バチャ―――!!バチャ―――!!バチャ―――!!バチャ―――!!バチャ―――!!バチャ―――!!
「くっ!」
案の定、その【氷雪大鱗】と巨大な【反人力】が阻んでる所為で、俺の六つの【聖刃波斬せいじんはざん】をその身体で受けていても無傷のままなので、【超速再生】を発動させるまでもなくー
ブワアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
カチャ――――――――――――ンング!!!!カチャ――――――――――――ンング!!!!
またも【ノキューリエム】というこの北の大都市の氷漬けにしていく大規模破壊行為を再開した様子だ!
「狙いはわたくし達じゃなくてこの町そのものですの――!?」
「世界獣はより多くの【聖魔力】に惹かれて行動してるんじゃなかったんっすかー!」
「その通りだけれど、なんで真っ先に町の破壊を優先したのよ――!?あたくし達がここにいるというのにー!」
「賢い行動。...うちらの怒りを買って先に我を失わせることで、うちらの油断を誘うって魂胆なのね...」
「-!?クレアリスの言う通りだった!今は冷静になって、最も有効的な戦術をー」
「そこまでデスー!」
フシュウううぅぅぅぅぅぅ―――――――――――――――――――――!!!!!
バチャアア――――――――ツ!!
「グラアア――――――!!?」
あ!
あそこの空にて、下の町並みを氷漬けにしていく作業してるマインハーラッドの動きがやっと止まった!
頭にある弱点であるそのおデコを何かの破裂した強烈な衝撃を受けたか、すぐさまその上空でさらに上へと飛び退って動揺の仕草を控えめにだが始めている様子だ!
それもそのはずー!
「クリス先輩ー!」
そう。
ター!ター!ター!
「あっしの増援もほしいっぽね?」
「これはあくまで会長がこうしたいから仕方なくついてきたのであって、別に南蛮人少年のお前を助けたいと思ったから来た訳じゃないからな!感謝されるまでもない事だぞ!ふん!」
「ふふふ...リリも姉者に倣ってオケウエー様の手助けに参りましたなのですよ!」
どうやらクリス先輩の他に、【チーム・純粋なる淑女研鑽会】の個性的過ぎるチームメンバ全員も着いたようで、俺達の立ってるこの地面近くに着地してきたのだ!
そして、俺達の頭上よりも高くの空に浮上しているままのクリス先輩は、既に先輩の究極奥義である【黄金輪形態二種類攻勢体構メルアンヌ・アークシューラッス=スウーエド】という【展開型の精霊魔術】を発動済みのようだ!
先輩の頭の上には黄金色の輪が出現し、身体を囲むようにして出現した3本の輪が重ね重ねにクリス先輩を護るような包囲体形にして、先輩のその右手に持ってるロングソードの先端から黄金色の槍っぽいオーラの【対象となる物体や物質に向けるだけで距離関係なく一瞬で炸裂する衝撃波を生む】能力で、氷竜の弱点を上手いこと大きく傷つけられたようだ―――!
距離関係なく当てられると先輩に知らされた先日は、水平線の視界が許す限り、ネテロファイス=セデロという彼女の契約精霊が先輩に遠くを見渡せる【魔眼】を用意してくれるそうだ、俺のイーズが俺の身体にそういう効果のある【聖眼】と【聖耳】を付与できるのと似てる形で!
さあー!
あの竜の超速再生がまたも発動される前に、早いとこ追加攻撃の嵐でヤツの弱点であるそのおデコを集中的攻撃して、頭蓋骨の中にある脳髄が剥き出しになるまでに畳みかける!
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