精霊術学院の死霊魔術使い

ワガドゥー男子

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第160話:明かされようとしたジュディの最も暗い過去話....そして救いの手を伸べる奇跡の少年

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「ジュディ....良く聞いてくれ。..俺が前に、お前の魂を別の相応しい器へ移すという話は覚えているか?」



よし、まずは慎重に言葉を選びながら、そして一気に真実を明かすって戦法だ。



「....はい。まだ覚えています。....正直いえば、まだ怖いとは思ってますけど、自らの意志で竜の開いてる口へと飛び込んできたからには、どんなことになっても諦めがついてますし。....でも、本当にいいんですか?私なんかを助けても」



ん?『私なんか』という表現にちょっと違和感。

何かが引っかかってる感じがする!



「ど、どういう意味なのか?それって」



「このまま自分が氷竜の胃酸に消化された方がもっと相応しい結末です!昔、罪深い私がずっと抱え込んできた大きな罪悪感を....今でも夢の中で、【ヘンリー】の凄惨に顔を深く引き裂かれ、激しい流血と飛び散っていった目玉とかが鮮明に思い出され、ずっと私の眠りに悪夢を見せてきたんですよー!うぅぅ....」



「-!?な?でもこの前、ジュディはただ魔神アフォロ―メロから逃げるためにマックミュレーンと一緒に神界から脱出したって話だけだったよなー!?それをそんなー」



「最後まで聞いて下さい!そうすれば、私なんかという醜くて、罪深い人殺しの最低な人間を助けなくても、..ひくっ!わ、..分かって貰えるんっーひくっ!....です!」

ぽたーぽたーぽたー



ん?なんかジュディの目から一粒、二粒の涙が滴り落ちている様子に見えるがそれは一体ー



これから、ジュディが明かしてくれる、本当に人生で最も暗いジュディの秘密が明らかになっていく瞬間の昔話を語ってくれるから―!



...........................................................




..........................



聖神歴895年2月よりも3年前のこと、つまり、魔神アフォロメーロがマックミュレーンに討伐されて4年後も経った、ジュディが12歳だった日の午後4:30時に:



「今日は遅くならないうちに帰ってくるようにね~?ママが特別性のシチューとソーセージを作る予定なのよ~」



「はいです、お母さん!じゃ、今からちょっと公園へ寄っていきますね!」



タタタタ―――――!



今日は月曜日で朗報です!



ここ最近、ずっとホームスクールで授業を受けてきては『都民立中等学院レイクミリアム』からの試験を受験してきましたけど、今日は休憩日で試験もほぼ終わったタイミングで隣人のアリスって友達と一緒に遊ぶ日に約束を交わしたんです!



タタタタ―――――!



「待って、貴様!」

ター

ゴド――――!

「きゃあー!?」



曲がり角へ差し掛かった途端、いきなりそんな声が聞こえてきたと同時にその角の壁で背中合わせにすり寄っては片方の脚を突き出して私が転倒するように引っかかってきたのです!



ド―――!

その所為で見事に転んで落ちてきた私でしたけど....



「貴様!あの嫌な感じした子だなー?ちょっと寄ってこいー!」

「きゃあー!何するんですかー!手を放して下さいよー!」



そして、どうしてか、いきなり私の頭を掴んできて、髪の毛だけで私をどこかへと引っ張って連れていこうとしたのです!



..........................



ゴド――――!!

「痛いですー!」



人気のいなくなった街の路地裏に連れ込まれてきた私。’

髪の毛を乱暴に引っ張ってきては暴力的にそこの壁へと放り投げてきましたー!

【身体能力強化】でも使っているか、ちょっと強引に感じた力強い激し過ぎた投げ込みでした!



ターター!

「貴様は噂に聞いた、ちょっと学校に現れては欠席したばかりで結局は自主退学しては同じ一連繰り返してきた問題児だって聞いてきたよなー!まったく、僕の高価な服を汚すことに飽き足りず、次はサボり気味な不良女か貴様―!?」



相手の男の子は貴族の出で、私と同い年に見えてもどこか威圧的な態度で床に蹲ってる私を上から目線で侮蔑を込めた視線で見降ろしてきて、聞いてきたのです!



「貴方には関係ないのでしょうー!ほっといてよ、知らない男の子!」



「ほう?ハイムダール家の人間である僕のことを知らないとはー?僕はヘンリー・フォン・ハイムダールという者だが、顔までも覚えて貰えないとはこれほど舐められたことは経験したことがないなー!マジでムカつくから貴様ちょっとこっちへこいー!」

「きゃあー!?」



あろうことか、そこの人気の更になくなった行き止まりな小さな路地裏へと私のことを連れ込んで、そしてー



「僕の家はこの辺りの区画の店一帯の経営をしている子爵家のものだ!財産もそれなりに持ってるので、貴様ほどの子の行方を世の中から消すことも不可能じゃないことだから、今はちょっと言う通りにしてそこにいろー!じっとしてないと酷いことしてやるからなー!」

「ひーっ!?」



タタ―!

そして今度、いきなり私の顔を掴んできたかと思うと―、そしてー!



チューっ!

「~~~!??」



ぷちゅ~!

「~ゥうぅ...ぷちゅー」



「ぷはー!」



「ふー!悪くない感触だが、これは平民のキスかー!ヴィルヘルムめー、なんて事させようとしてくれたんだー!あまり良いものじゃなくてがっかりしたよー!」



「ひっく!そ、あぁあ....あぁ~そんな~ぁ!うぅう~!」



「えー?」



「うぐっ~!うぅ....あぎ~!あぐ~!.....ゥウくぅー!うう?ぎー!?ぎぎぎぎーー!?ああがあああーーーッ!?」



「なんだ何だこの子は―!?いきなり変な叫び声出して―!?」



「ひぎ~!ひぐっー!ぎぎぎぎ~~っ!うぐげぎぎ~!うぐ~!うぎゃあああああーー――――――――――――――!!?」



「--!?」



あの時、路地裏最奥へと連れてこられたことは唯一の救いで、不幸中の幸い。



両親もこんな事は知ってきたから、なるべく私をあまり学院へと行かせないために、ホームスクールでずっと私を外の学校へと通わせないために配慮してもらってきたけど、いつも家にいるばかりで飽きてしまった私は時々、学校へ通えるようにこの王都の中等学院を何学かへ通っていったりは止めたを繰り返すうちに、こんな酷い子と遭遇してしまったこんな酷いことにー!



「ウワアアア………ナンデ、コンナコトシテルノ、ワタシ……ナニモワルイコトシテナイノニ......」



そう。



2本の角も頭の両側から生え出てきて、オレンジ色の髪の毛がお化けみたくあらぬ方向へと流れたりは風に揺られるように何かの力によって一房、またも二房や何房までも蠢き出す!



顔面のところどころに皺が出来ているだけじゃなくて、紫色に変わった皮膚が徐々に私の容姿を歪なお化けみたいな両目が突き出ているような見た目にし、鼻も変なところへ曲がったようになった!



口から突き出てしまったのは一本の『舌らしきもの』なんだけど、本当は唇から垂れ下がった伸ばされてる赤色の皮っぽいものだけが見えます!



「う!うええー!?何その格好―?!?そしてその異臭は――!?」


「ユー」



その瞬間、私の中に何かぷっちりと破裂した音が聞こえてきたのを感じた。



確かに、その子の家、ハイムダール家は私の父が経営してた飲食店で、問題を起こしたってことが去年あった気がするんですねー。



あの時、勉強するために家に戻ってきた私は事故で飲み物を取り零して、お金持ちが良く着てるようなお洒落な貴族っぽい服でカフェの片隅に腰を下ろしていた白髪の男の子の上着へとドリンクを零してしまったって記憶があって、それから、彼の取り巻きだった子達によく狙われようになって、学校を止めなければならないほどきついイジメを毎日受けてきたことあるんでしたね。謝ったのにもかかわらず......



ここ数か月間もういなくなったから、もしかしたら既に忘れてくれたかと思いましたけどー



「ユルセナイ......」



そう。私がどれだけの辛い思いして、この最悪な呪いのついての秘密、つまり、【醜顔悪臭クエラドリアスの呪い】の所為で人生をこんなにも不屈に、不遇にしてきたのかー!



不登校生活にしてしまったこの呪いとこの醜い姿を、私がどれだけ嫌っていたか知らない癖に―!



びくびくとした、いつどこから衝突とか事故や悪戯の類でキスされそうになってたかを警戒するストレスやトラウマを抱え込んでいた私の苦難をー!



将来、恋愛も素敵な事のひと時も望めない最悪な呪痕を抱え込んだまま終わりの見えない悪夢の中にいるのってー



「ユルセナイデスー!アナタダケはー!」



グチャア―――――――――――!!!

「ぷくっー!?」



グチャア―――――――――――!!!グチュ―――――――――――!!!

「~~!?がっ!@!#?」



そして、気づいた時には既に遅くて、少年の顔面を私の長くなった爪で何度も何回も深く切り裂いては突き刺して、切り裂いては突き刺して、目玉も舌も耳も全部をー



グチャア―――――――――――!!!グチュ―――――――――――!!!

我を失った私は、やってはいけないことを殺ってしまったんです!



後悔の念で一杯。



初めて人をこの手で殺したことへの終わらない罪悪感の日々......



恋愛することも、殺害への負い目も......



何も救いのない、無垢じゃなくなった一人の少女の終わらない悪夢のような人生が......



魔神アフォロ―メロは魔の神だから、一杯悪いことしたのには理解できる。



でも、私ったらー?



ただの人間の子の癖に―



グチャア―――――――――――!!!グチュ―――――――――――!!!

虐められてるとはいえ、人の子を惨殺していいはずがありません!

でも、どうしようもなかったんです!

始めてやったら、もうー



グチャア―――――――――――!!!グチュ―――――――――――!!!



................................



...........



最後まで、彼の死体が誰にも見つからないように、粉々に細かく切り刻んでから、



ビュウウ―――――――――――!!



町から10キロの距離はなれると魔術で飛ぶの禁止されてる法律ってあったけど、【魔術発動権管理省】が設置したあっちこっちの【魔術発動探知機】に引っかかってないのは、【飛行魔術】を使っている今の私は【混沌の波力】って魔神特有の【力の源】も混じってる身体になったからです!



【混沌の波力】も宿っていながら僅か残ってる聖魔力の識別波長が複雑なものになってそう簡単に探知できないからです。



ビュウウ―――――――――――!!



シェリアさんのお陰で強烈な匂いを嗅げなくしてくれたマックミュレーンさんだったけど、今は彼もシェリアさんもいないので、どこか24時間隠れる場所を探しながら、右手に握り持ってる死体の肉片が一杯詰まってる袋をどこか平野での土を掘り起こして埋める必要あった!



そして、それを全て終わらせてから―



.................................



「ジュディ....」



「我が子よ、か、可哀想に....」



「ママ、パパ、わ、私~.... うぅう....うわああああ――――――――――――!!!」



家に帰るなり、号泣した私は両親に抱きしめられて、あやされるように宥められながら、



「大丈夫よ、大丈夫、ママの一番大事な子よ~!何かがあっても~」

「このことは一生の秘密にー!お前を絶対に誰にも引き渡さないー!だってこんな運命をー」

「うぐ~!うわああああぁあぁぁぁ――――――――!!ひくっ~!」



「もう3度と、その姿に変貌しないように、お前のことを絶対にー」

「守ってやるわ!これからずっと学校に行かせないようにして」



と、そんな約束してくれた共犯となってくれた両親だったんですが、今年の【聖神歴895年】はどうしても、とあるお願いを叶えるために、......



そう。



世界獣との戦いの際で、殉職して、....いずれ自殺を両親に知らせずに計画したために、【聖エレオノール精霊術学院】の生徒になる必要があった。



最初は、精霊術使いとなってから、一杯人助けをして、沢山の世界獣を討伐できるようになって、



少しは罪滅ぼしのつもりで、昔からの大罪を償っていく形で、一杯人のための討伐任務、人々を世界獣の脅威から守りまくってから、



いずれは戦場にて、強力な世界獣との戦闘で死ぬつもりでした。



そうすることでしか私の毎日の罪の意識や悪夢の連鎖を断ち切らないと感じましたから。



だから、さっき氷竜を飲み込まれるようにしながら、オケウェ―を助けてやったことは最高な土壇場のつもりでしたー!



秘密を仲間達にばれずに、彼らに私の醜くて、血にまみれたこの爪も顔も見られずに、あの世行きな最良なドラマチック殉職にするつもりだって、チャンスとばかりに氷竜の口内へと飛び込んでいったんでしたー!



なのに~!



........................................



「オケウェ―さん~!うわあああああぁあぁあぁ―――――――――――――――――――!!!」



ただただ、今は号泣しながら、オケウエーさんの腕の中できつく抱きしめられながら、泣きじゃくることしか出来ない今の私でした。



「私~!..うわああっ~!ひっくっ!...どうしたらいいんですかー!....ぐすっ!もうこんな血に~ひくっ~っ!....汚れた罪でぇー~!....もう生きたくないもん~!」



「ねえ~!..ひくっ!....私のことを~ひぐっ~!..」



「殺してよ―――――――――!!」



胸が締め付けられているような絶望した、この世の闇の全てをその小さな身体で集めているジュディの昔話をかみしめて飲み込んだまま、今の俺の腕の中でただただ、俺に【最後の救い】を求めてきているだけだった!



俺はフェクモだった生活で、人殺しをしたことがなくても数千体な動物なら一杯殺してきたことがある。



そして、このギャラ―ルホルツにきてから、仕方なくとはいえあの悪人イリナを殺してしまったことがある。オードリーを救う際に。



「うわああああぁぁ――――――――!!ひぐ~!..ころしてよ――!....オケウエー..さんっ!」



地獄の中にいるかのような絶望感の中にいるジュディ。



今まで明るく振る舞っていたジュディも!



この瞬間を待つためか!



自分が世界獣に喰われることで裁かれようとしていることのための装いと我慢をー!



でも!



いくらジュディから「殺してくれ!」ってお願いされてもー



「断る!」



「ぐす!え?」



「嫌だ」



そう。



元々、その呪いをお前ひとりで抱え込んでいっていいはずがないんだ!



魔神だかなんだか知らないが、てめえの所為で生まれた瞬間は無垢な赤ん坊だったジュディを人殺しにしてしまったその理不尽な呪いー!



「許せるわけないだろが―ー―――――!!あのクエラドリアス野郎が―!!」



そう、ジュディをこんなに苦しませてきたクエラドリアスもアフォロ―メロも全ての悪い魔神も許すつもりはない!怒り心頭な俺が今この瞬間誓う!



これから、俺もジュディも!



新たな人生を歩むんだ!



俺の秘密をジュディに、そしてジュディの秘密を俺にー!



自分自身への罪滅ぼしがしたいなら、まずは悪いこと企んでいるかもしれない他の魔神の情報も探ってから、そして強くなったら、これからどんな人間も魔の神の手に踊らされて誰も苦しむことのないようー



「悪いことする魔神すべてを皆殺しに―!」



と、堂々と宣言した俺だった!



まずはー!



今すぐ、ジュディに【霊魂移植術】をかけて、俺の遺伝子がいっぱいつまってる新しい【人工的身体ホムンクルス】へとジュディの魂を移植させ、その身体やトンプソン家の遺伝子で付着した代々受け継がれてきた【呪痕】からお前の魂を断ち切るためにー!



始めるよ!




.....................................................................





............................




_____________________________________




作者からのコメント: 一応、ゾンビーを作ることができる【死霊魔術】という暗いテーマも扱ってるこの小説は学園モノの要素がありながらも軽いダークファンタジーの部類に入ってると思います。物語には人を殺めるヒロインも登場しますが、これはジャンルに適していると思いますので、どうか念頭に置いていただけますようお願い申し上げます。
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