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第161話:漆黒の魔王の【霊魂移植術】
しおりを挟む「どうしてー!?ねえ、オケウエーさん!うぐっ!....私がこんなにも苦しくて、辛い思い抱えたまま生きなければならないのに、グス~!、...今すぐ私を、ひくっ!...こんな障壁から投げ打って胃酸に放り込んでいてもいい...ぐすっ!のに、どうして殺してくれないんですかー!?」
「それはジュディの一方的な自己満足になるだけだからだ!」
「なー、何ですかそんなの―!ひくー!...私が昔に、やってはいけないことをやってしまって!ぐす~!....人を惨殺したって許されない罪をしてしまったのにー!..ひくっ!....【両親とその謎の協力者】のお陰で子爵家の子をやってしまっても犯行現場を特定されず逮捕を免れた所為で、ぐすっ~!....今まで誰にも罰を受けることは叶わなかったのに~!」
「そんなに罰を受けたいのか?」
「当然です!殺すまでもない対峙だったのに、いきなり乱暴なキスされて変貌したことで我を失ってしまった私こそわー」
「それこそジュディの自己満足だけだって言ったんだよね?」
「?」
尚も理解できないって感じの顔してるジュディに、
「....考えてもみろー!例えば、お前が今自殺したところで、ジュディが惨く刺し殺してしまったあのヘンリーって貴族令息が生き返ってくると思うかー!?」
「そ、それは分かってます!...ぐすっ!それでも!ひくっ!....間違いを犯してしまった責任はー」
「それだったらジュディに最も相応しい罰があると思うよ?」
「な!何ですよ、それっ!」
「これからも俺達と共に生きて、切磋琢磨しての学院生活にて、精霊術使いとして一杯の人助けをしていく事の方がもっと相応しくて、建設的な罰と償いになると思うけど、違わないかー?」
「..で、でも!それだったら、誰がヘンリーのために正義をー」
「今度は【正義】を追求するって話か?」
「え?」
「だから、それは結局ジュディの自己満足だけになると、言ったはずだよね?」
「じ、自己満足などでは決してー!私は無惨にもこの手にかけたヘンリーのためにー」
「だったら、話の前提から深く考えてやるべきことを正しく特定してから言うんだ!ジュディー!」
「なにを!考えるべきですかー!?」
「主観的じゃなくて、客観的だよ、客観的....」
「え?」
頭の中がまだぐちゃぐちゃで混乱してるジュディのために、簡潔に理解できるように、言う、
「ジュディ....俺さ、この北大陸ギャラ―ルホルツにやってきて、最初にできた友達はジュディとジェームズで良かったと思うよ?」
「そ、それは...」
「....昔、8歳、...だってかー?それ以前の俺の素性が何なのか、記憶喪失のまま気絶してた森の奥にいた俺を拾って育ててくれたおじちゃん....そしてその後はずっ~と森の中で暮らしてきて、同年代の友人は一人もいなかった」
「....」
「異国の地にやってきて心細い思いしてた、そんな俺に、最初に声をかけてくれたのがジュディだったんだよね?....敵対心を向けてきた初対面のオードリー、そして変な発言だけ一方的にかけてきてどこかへと消えたクレアリスの初対面時と違って....確か、的に魔術を撃つって試験中のあの時のジュディは、『こ、こんばんわ。あ、あの、お、お...肌がそうなっているなら、あなたがお昼の食堂にいたって耳にした【フェクモ大陸】からの新入生の男子生徒ですね?』」
「あ!....」
「そして、『「ジュディ・トームプソンです!私は平民の子だけど、普通の中等魔法学院から【聖魔力】の【魔術行使】への変換速度がずば抜けて早いって言われてたからここの【聖エレオノール精霊術学院】への入学奨学金をもらえたんです』って言ってきたこともずっと覚えているよ?」
「あ、..あはは...(全部覚えてるとか、それストーカーなんじゃ、あ~ははは...)」
よかった!乾いた笑いだけれど、ジュディをそんな悲しい顔からやっと微笑ませたことが嬉しい!
「あの時は半信半疑だったけど、ついさっき、ジュディが精霊と契約して一か月間弱しか精霊術使いになってないのに、もう【特大火暴砲撃】という強力な精霊魔術を無詠唱で発動できたから、本当に【聖魔力の魔術行使への変換速度がずば抜けて早い】って実証できてすごいと思ったよ、マジで!」
「あ~ははは....」
「....そして、つい最近の【あの日】で、静寂の霊群森にいた俺達がジュディの呪いについて解決方法を話し合った時に、ジュディも『どうか教えてよ!私、もうこの身体が嫌で嫌で今までみんなに秘密にして隠しているのはもう疲れているんです!あんな姿を万一にチームメイトのみんなに見られてしまうのはもっと怖いんです!』って言ったんだよねー?」
「そ、それは....」
「あの日から、....俺は自分の中で誓ったんだよ?」
「....」
「初めて、ジュディから、あんな悲痛な顔で頼ってきたことが本当に嬉しくて、仲間として必要とされてることって思うと、本当に今まで生きてきて、この大陸へと、この聖エレオノール学院へ入学しにきたって事がマジで良かった、素晴らしかったって、心の底から【無の宙】に感謝した一杯な気持ちになったと今でもはっきり覚えてるよ」
俺には信じる神はないので、【無の宙】が対象で感謝することにした。
確かに、この【シルヴェーン】という世界が誕生する前の遥か5万年も前の【神話時代】だった頃、【始まりの二神(ふたがみ)】が【無の宙】の静寂と虚無に飽きたから【大光の爆発】を起こしてこの世界を創生したと同時に【天頂神アーズリア=イロイン】が生を受けたって話だったんだね..
どうしても、自分の住んでた故郷の大陸フェクモに魔術と精霊魔術がまったく使えない大地にしてきた天頂神アーズリア=イロインに対して信仰する気にはならなかった。かといって、【死霊魔術】は依然としてどこでも使えるから、それほど嫌ったりもしないけれど、好きでもないからね....
「...で、でも!あの時の私はただの気の迷いで―」
「本当は最初から死ぬつもりだったんだろう?この【氷竜討伐任務】に参加した時点で。そして、この決戦日の当日で?」
「......」
ずばり、ね!
「ジュディが死のうと思っても、俺はそんな自己満足中のジュディにそんなことを絶対にさせないと思うぜ?」
「どー!どうしてですかー!?だからさっき言ってたのは、自己満足なんかじゃー」
「よく考えてくれ!さっきの俺の言葉!ジュディが俺のために、色々よくしてくれてるし、友達を、..仲間を持つって大切さも教えてくれた素晴らしい女の子だったと思ってるよ?」
「そ~!?っ...うぅ....そんなこと言うとか、....ず、ずるい、です...」
泣きはらした顔のままいきなり俯いて、ここから見下ろしてみても赤い頬が見えて照れだしてきたジュディを確認できたが、構わず続くと、
「【チーム・オケウェ―】の一員になって、俺達のために今まですごく活躍してきたし、【チーム・純粋なる淑女研鑽会】との【チーム対抗戦】の時も、気絶から起き上がった後、みんなと共闘して【犯人少女】と戦った時も目を見張るような勇猛な戦いぶりだったよ」
「うぅうぅ....そ、そんなこと、言われたら....」
「そんな大事な【チーム・オケウェ―】のメンバーであるジュでィを、....そんな大事なチームメイトにして、俺達の唯一無二な可愛くて、頼りになる、大切な仲間。....心の底から楽しくて、素敵な思い出を共有してきた、我々にとっての欠かせない大きな存在となってくれたジュディを、そんなに簡単に死なせるとでも―?」
「ずーっ!や、やっぱり、ず、ずるい...よ、そんなこと言うの....」
自分の勝手な行動で悲しむことになる仲間のことでも想像してしまったか、俯いたままでさらにきゅっと制服の可愛いスカートを握って複雑な気持ちを抑えようとしてる様子のジュディに、
「......だから、自分勝手な行動で、自己満足で自殺を企てるより、俺達と共にいた方が、...共に戦っていって、多くの罪のない人々世界獣から救い、俺と手を取り合ってこれから起こるであろうどんな理不尽に対しても毅然と立ち向かえるように、生きてはみないかー?」
「お、オケウエー....さー」
「オケウエーでいいよ?」
「ほ~え?」
「これから、さんづけしなくて、オケウェーってだけ呼んでくれていいよって言ったんだけど、駄目かな?」
「.......や、やっぱり、......オケウエーさ、....いや。....オケウェ―はずるい人ですね。でも....」
「でも?」
「でも!私にはまだ、過去にやってしまった惨殺が許せなくて、今でも悪夢になって苛んできてるの耐えられないです!もう~!私の抱え込んできた闇の中の絶望感!日々、過ごしてきた私の苦労と細心の注意の要る生活の中の大変さも何もかも!私のこと何も知らない癖に―!そんなの――――――――!!!」
タタタタ―!
「--!?」
いかん!ジュディがこの【聖護守英防壁ホリー・ディーフェンシーヴ・エックセレント・ガーディングバリアー】から飛び出して、あそこにある胃酸へと向かって飛び込もうと―!自殺しにいこうとー!まだあきらめ切れなかったってー!
「駄目!」
ガシ―!
「は、はなしてよーオケウエー!」
一か八か、だ!
今、全てを明かせ!
俺の事を――――――――――!!
「ちゅっぷ!」
「むふ~!?」
「ちゅっぷ!ぷっち!ちゅっぱ~!ちゅっ~~!」
「むふ!む~ふっ~。....ちゅっぷ」
そう。
ありったけの想い、締め付けられてる悲しい思いを共有できるようになった俺とジュディは、
やっと心を通わせ合わせるように、
「ぷちゅ~!ちゅっぱ」
「ぷっちゅ~!ちゅ!」
深くて、情熱な接吻をして、そしてー
「ひぎ~!ひぐっー!ぎぎぎぎ~~っ!うぐげぎぎ~!うぐ~!うぎゃあああああーー――――――――――――――!!?」
パチイィ―――――――――――――ン!!!
「ミナイデ、オケウェー....」
2本の角も頭の両側から生え出てきて、オレンジ色の髪の毛がお化けみたくあらぬ方向へと流れたりは風に揺られるジュディ!
顔面に皺が出来ているだけじゃなくて、紫色に変わった皮膚がジュディの容姿を歪なお化けみたいな両目が突き出ているような外見にして、鼻も変なところへ曲がったようだ!
唇から垂れ下がって伸ばされてる赤色の皮っぽいものも見えて、今はジュディが2度までも話してくれた、その呪いの完全なる変貌を遂げたジュディをやっと、この目でも焼き付いて離れない、決定的な瞬間となった!
「イー、イヤアアアアデッスウウウウウ―――――――――――!!!ミナイデ――――――――――――――――――――――!!!!」
俺の腕の中で半狂乱になったジュディはまたも暴れ出すように、そこの障壁の外へと、この巨大過ぎる胃袋の下にある胃酸の深くて渦巻いてる死のプールへと飛び降りていこうとする諦観と想像を絶する絶望中のジュディに、
「ちゅっぷ!ちゅ~~っぷ!ぷっちゃ!」
「~~~~!?ムフ~!ウフムム~~!?@?(何やってるんですか、オケウエー!き、汚いです今の私~~!?)」
「ちゅっぷ~!ぷっちゅ!」
「ムフー!ウフ――!?」
そう。
そんな状態のジュディになっても、俺はただただ、無遠慮に、
「ちゅっぷ!ぷっちゅ!」
「~~~~!?ムフフ~!ウムフ~~!?@?(もう止めて~!オケウエー!こんな化け物になった私なんて――――!?)」
躊躇なく、深くて情熱的なキスを再び交わし合っただけだった。
「ちゅっぱ!」
「~~!?ヤメテ!」
やがてその状態のジュディをキスから解放させるとー
「ド!ドウシテコンナコトスルンデスカ――――!?タダノバケモノニナッタワタシニー」
「いいえ、化け物になったのは何もジュディだけじゃないんだよー?」
「エー?」
「イーズ!この障壁の中にいても竜の外にいるみんなからは何も探知したり、感じることが出来ないんだよな―――!?」
『イエス、オケ兄ちゃん。......普段より、特別な強力な2倍以上までも重ね掛けし直した【聖護守英防壁ホリー・ディーフェンシーヴ・エックセレント・ガーディングバリアー】にて、......外の人間からは何も感じない......ことになっている』
でかしたなイーズ!じゃー!
「ぬ!うぎゃー!う~らあああああ――――――――――!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ―――――――!!
「ナー二そーレ――――!!?」
ジュディを一旦俺の顔から距離を置かせるようにしても彼女の両肩をきつく放さないようにしてる俺の姿を見て驚愕した顔になったジュディ。それもそのはず!
「らあああああ――――――――――!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ―――――――!!
フシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュ――――――――――――!!!!
全力解放して、ありったけの【死の息吹】をー!
フェクモにいた頃のこの4年間前から今までもこれほどまでに解放したことのないような莫大な【死の息吹】をやっと、今まで心臓のとある小さな一か所へと押し込んで隠してきたままの全てをー!
フシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュフシュ――――――――――――!!!!
全面に出して、そしてー!
「フウゥゥ...........」
「―――――!!!??」
信じられないといったふうに、ジュディが今の俺の姿を驚嘆とした表情で、驚愕な目を見開いてぽかんとした顔を見せながら、今の俺の変貌から目を離さないようだ!
フシュフシュフシュフシュフシュフシュ――――――――――――!!!
【死の骸】。
それは、去年の11月から俺がやっと使えるようになった、【死霊魔術使い】にとっての最強奥義のひとつ!
おかげで、こうして!
フシュフシュフシュフシュフシュフシュ――――――――――――!!
「ドウダ、ジュディ?オレモオマエトオナジデ、バケモノドウシダヨー?」
その通り。
今の俺が、全身から真夜中よりも真っ黒い、漆黒の霧と夥しい程の極黒色の死を齎す黒粒を周囲に撒き散らせながら、俺の頭の皮膚全てが元々の黒に近い感じの濃い褐色肌より灰色に変色して腐ってる肉のように落ちていくかのように一杯垂れ下がりながら、おデコの部分も骨が見えるようにして、そしてこの両目にさえー
ぷちゅー!
「――――――――――――!!!!?」
俺が自分の目玉をひとつ引っこ抜いて、そしてー
ぶちゅ―!
この左手の拳で完全に握り潰したー!
パチー―――――!!
そして、またもこの俺の眼窩に新たな目が一瞬で再生された!
この状態になった俺の身体は、一切の痛みを感じなくなったからだ!
(まあ、でもこの魔技を解除して元通りの可愛い【奇跡の南地男子】に戻ったらまたも普通に痛みを感じるようになるのでいっそうこの【死の骸】状態を永遠に保てればいいのにね、って思っちゃうけど色々あってできないよなー、あ~はははは....)
【死の骸】という【死霊魔術】は死霊魔術使いにとっての【死霊魔術の第5階梯魔技】の究極奥義のひとつで、この姿になった俺はもはやこの大陸ギャラ―ルホルツに敵う人間がひとりもいなくなるだろう。
この状態になった俺はどんな攻撃からも効かないし、魔神の【混沌の波力】だろうと、聖神と人間の魔術使いや精霊術使い、【伝説級の世界獣】の【反人力】だろうと、今の俺は全てが児戯に等しい子供遊びの花火に見える!多分、この状態の俺になると、【中級魔神】にも匹敵する実力と破壊力を誇るだろう......
まあ、【中級魔神】も【中級聖神】にも色んな強さを持つ個人がいるので、俺より強い神も数人存在するだろう。【上級な神】は計算から除外した。今は考えなくていい事だから。でも確かにあの法王は【下級聖神】ほどの実力を持ってるんだっけ?【光聖魔術】という【死霊魔術】の天敵みたいなものを使用して。
今まで、死霊魔術を念入りに皆から隠しながらこれを慎重に取っておいたのは、世界獣相手だとは言え、あまりこの大陸に暴れすぎると、複数の【聖神】も【魔神】も【神々だけ構成される討伐隊数人】を形成して、やんちゃなことした俺を滅ぼすために神界から降りてくるのを俺が恐れたから。
でも、こんな誰にも察知されることのない空間だったら、やっと使えた!
だって!
「イマカラシリョウマジュツノサイセンタンギシキヲハジメルヨ。【霊魂移植術】ヲツカッテジュディノタマシイヲウツスタメニ(今から死霊魔術の最先端儀式を始めるよ。【霊魂移植術】を使ってジュディの魂を移すために)」
フシュフシュフシュフシュ――――――――――――!!!
ガシ―!
「エー!?」
ジュディの身体をまたも強く抱きしめ直して放さないようにー!
グチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュ―――――――――――!!
俺に触れられたままこうしたいとだけ念じると、たちまちジュディの身体に崩壊を齎す!彼女の肉の骨もを何もかも腐らせ、滅ぼすために!
こうすることしか、呪いの根幹となる【呪痕】を滅ぼし、ジュディの魂を絶対にその父親からの【トンプソン家から代々受け継がれてきた遺伝子】のあるこの身体から完全に解放させないからだ!
「ウワアアアアアアアアアア――――――――――――――――!!!!???ナニシタノオケウエ―ーーー!?デモ、コロシテクレテアリー」
「イイエ、コロシタリシナイゼー?ナニセー」
そう。
ジュディを殺したりなんかするかボケー!
殺すってのは、この世から永遠に人の存在を打ち消すってことなんだろうが!
でも、この身体のジュディを俺の【死の骸】に触れられた状態で、もっとジュディの魂を完全に可視化させ、取り出しやすいするために、そしてー!
グチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュ―――――――――――!!
ぺしゃっー!ぺしゃっー!ずぶっ!ずぶっ!びしゃっ!びしゃっ!
この醜くて臭い....と言われても今の俺の鼻は【死の息吹】で一杯だから何も嗅ぐことができないぞー?『化け物状態?』となったジュディをこうして肉片にして腐らせてから霧散させるとー
パチイイイ――――――――――――――――――――ン!!!!!
あ、あった!そこに浮上してきたジュディの可視化した魂ー!
よし!捕まえたー!
俺のこの【死の骸】って真っ黒い霧に包まれた身体から伸ばされた【死の触手】にて、彼女の魂を掴めたー!
やったー!ジュディのこの可愛い魂をー!
青白い光を放ってるこの小さな光の球は脈動するように点滅してる!
【樹界脈】などという心のないものに吸収させるものかー!
そんなことになったら本当に死んじまうからな、ジュディのことが!
「デハ!レイコンイショクジュツヲトナエハジメ、コノギシキニテジュディヲオレノトクセイノホムンクルスヘトイショクサセ、テンセイサセルゾー!(では、【霊魂移植術】を唱え始め、この儀式にてジュディを俺の特製ホムンクルスへと移植させ、転生させるぞー!)」
これで、ジュディのための新たな人生、新しい身体にして生まれ変わらせられるぞ!
これで、ジュディの呪いを完全に取り除いてやったので、後はこの儀式を成功させるだけだ!
ジュディは精霊術使いとしても凄くて才能溢れる子だったし、きっと俺の遺伝子が一杯詰まってるホムンクルスに合うような魂の素質を持ってるに違いない―!その前提条件全てもクリアしたしね。
ジュディの魂が俺のホムンクルスへと移植できたら、遺伝子はもはや昔の両親のものじゃなくて、俺のものになるんだけど、依然としてジュディ特有【聖魔力】の【識別波長】は変わらないままなので、たとえこの新たな身体へと転生させても前のと同じ姿形に変形でき、みんなに怪しまれることなく普段通りの生活ができるだろう!
よし!早く【霊魂移植術】の詠唱を開始し、移植した後のジュディにどうやって上手い言葉して俺の【死霊魔術】について教えて、これからの関係や他の何も知らないままの【チーム・オケウェ―】に対して、共有していくこの秘密を隠し通すか、課題が山ほどあって困っちゃいそうだが、まあ、俺とジュディ二人ならどんな困難も乗り越えらるだろう!
ちなみに、今のイーズは霊的状態のままで、【死の息吹】のない心臓の片隅へと宿らせてやった。
まあ、今の俺の全ての【死の息吹】は身体中から外へと絶賛巻き散らしてる最中だからこんなことする必要ないかもしれないが、イーズが、
『オケ兄ちゃんの心臓の中、......眠り心地いいし、......好き、だよ?』
って言ってくれたので、仕方なく心臓の中に休ませることにした。
こうして、イーズが俺の【死の息吹】に晒されて痛むことのないよう配慮もできた優しい【契約人間】だぞー!
いくら永遠に不滅な精霊であってもこの絶大な破壊力を持ってる【死の息吹】の本流に晒されれば激痛を感じることになるから絶対にイーズを痛めつけたくないよね!
竜のこの腹のその膜をぶっ飛ばして出ていったら、またも【死霊魔術】を隠さなければならないので、それからの戦いはイーズメインに切り替わるしかないから、イーズのご機嫌取りはしっかりしておかないとねー!
あくまでもジュディの魂を簡単に取り出せるように【死の骸】へと変身したのだからね!
......................................................................
.........................
_____________________________________
作者のコメント:物語は起承転結の【転】に入ってます。
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