精霊術学院の死霊魔術使い

ワガドゥー男子

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第173話:ドラゴンゾンビっ娘、『マインちゃん』の誕生

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「そこだ!」



ガシ――――!!



【死の触手】にて、マインハーラッドの消滅と引き換えにあそこ空中に出来上がったばかりの霊的なオーラ球、【生物霊塊の精神魔核イネルヴァ・クラヴィッツ】を捕まえて、そして俺のこの【魂の死杯】に入れると、



「我が創りし新たなる器は、我が血脈を継ぎ、我が遺伝子を宿す、完璧なるホムンクルスなり。【人工的身体創生術ホムンクルス・クリエーション】--!!」



前に、ジュディに使ったのと同じく、俺の遺伝子が入ったホムンクルスを創生した。そしたらー



「『我は命じる。〖魂の転移〗を成せよ。この瞬間、この場所にて、新たなる生命の誕生を宣言する。汝の名は...マインハーラッド!この器にて、俺の眷属たる【不死者アンデッドとして新たなる人生を歩め。我が僕よ、永遠の絆を以て、この世界を共に生きんことを誓おう。さあ、目覚めよ!新たなる死の鼓動を刻め!【霊魂移植術】、完了せり!』」



ピカピカピカピカピカピカピカピカピカピカピカ―――――――――――――!!!



【魂の死杯】から浮上して、浮いたままに激しく点滅しながら光り輝きだしたと同時に、直ぐに俺の前に浮かせた【人工的身体ホムンクルス】へと胴体から入っていって、そして――――!



パチー!パチー!パチー!パチ――――――――――――!!!

ゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョ.............



人形の体形が激しくぐんやりと変形されていく!今回、俺は自分の中にとあるイメージを強く念じるだけでいいので、何も元となったモデルに似せて作らせる必要はなかったから、ただ俺の好みの容姿と外見を勝手に【念話】で送り込んで術式にそれを感知させてやるだけでいい!



世界獣は元々、沢山の死した動物の魂たちが次への生命体として転生されたり、【人間】として進化していく過程とは別に、何かの凄惨な、惨い死に方もしくは【人間からの虐待行為で殺された場合】その怨念の詰まってる多くの動物の魂が【樹界脈】の中でお互いを求め合うようになり、一つの【生物霊塊の精神魔核イネルヴァ・クラヴィッツ】として統合される!



そして、元々詰まってた動物の魂の多さと濃さの違いによって、小さいか大きいかという差があって【生物霊塊の精神魔核イネルヴァ・クラヴィッツ】が形成され、それで、【下級世界獣】か【伝説級の世界獣】に至るまでに様々な種類となって、【樹界脈】が濃く流れて取っていく【ダンジョン】にて、あらゆる世界獣として誕生する!



【樹界脈】が1体の世界獣を出生させたら、当然、生成される前の【生物霊塊の精神魔核イネルヴァ・クラヴィッツ】も普通な【四種の生】の魂たちと違って、核となるものが身体の何処かでの霊的な物体として変えられるのではなく、その【生物霊塊の精神魔核イネルヴァ・クラヴィッツ】という霊的物体は物理的存在となった世界獣の身体全身へと物理物質に変えられ、滅ぼされた場合、またも【生物霊塊の精神魔核イネルヴァ・クラヴィッツ】となって脈に10分の間を有しての回収を待たないといけないようだ!



その10分の終わらぬ内に、俺はこうして、【伝説級の世界獣】である氷竜マインハーラッドの滅んだ後の【生物霊塊の精神魔核イネルヴァ・クラヴィッツ】へと霊的存在に還元されたのを、俺が自分のゾンビー眷属とするべく、この魂と呼んで良いかどうかって【霊核】を自分の遺伝子のある特製ホムンクルスへと転生させた!普通な【魂】ではないことで、簡単に俺の僕しもべとして生まれ変わらせるよう、【霊魂移植術】の術式と詠唱の言葉を変えて、こうしてー



パチー―――――――――――――――――――――!!!



「....ご、ご主人様!さ、さっきは本当に申し訳ございませんでした!オケウエー様の親友のジェームズ様をこの手にかけたマインハーラッドめをどうか罰して下さい――!!」



と、起き上がったそこにいる、ホムンクルスだった人形がこうして俺と同い年のように見える、『氷竜だった存在』に相応しい色白な肌を誇る15歳の白髪してる女の子になった!多少俺のイメージに寄せたとはいえ、やっぱりマインハーラッド自身の【核】もそう望んでの外見にしたに違いない!



色白にしても骨のように、ミルクのように一切の血が流れてないことを証明したその外見は、彼女が聖魔力も流れておらず、精気もない【不死者アンデッド】、....ゾンビーであることを示しているからだ!



長髪なその子は俺に土下座して許しを乞ってる様は見ていて気分が晴れぬままにイライラした気持ちになるので、俺は―



タタタ!



近づいて、そしてー



ガシ―!

「立て。そして俺の目を見ろ」



「...は、....はい、ご主人様....」



強引に彼女の腕を掴んで立たせた。



「正直いえば、俺はまだお前のことが許せない。....学院でたった一人の、...俺の大切にして唯一な同性友人とその恋人をお前の手、....いや、牙かぁー、にかけたことを」



「ですからわたくしめをこうして魂のないゾンビーガールとしてオケウエー様のホムンクルスに宿らせて頂き、その正当なお恨みを晴らしにわたくしめに色々な拷問をして憂さ晴らししたいのでしょう?」



俺の死霊魔術をかけられて明白な自我を持っているようになった、元々自我の薄くて、聖魔力の吸収と捕食だけを求めた氷竜だった存在が今、ゾンビーガールでああも饒舌に喋り出してるのを見ると、



「....最初はそれも頭の中によぎった。だが、俺は人を拷問して快楽を得たりできない。少なくとも、...」



あの世界獣を撲殺しまくって興奮できるヒルドレッドと違ってな。



「少なくと..も?」



「俺は、....友を失ったと共に、お前を討伐したことによって、もっと得がするような賠償をもらおうと思って、お前を俺の忠実な手足のような従順な駒とするべく、ゾンビガールとして転生してやったまでのこと」



ジェームズさえ生きていれば、こんなことする必要もないのに....

今でもジェームズの笑ってる姿、楽しく俺達とじゃれ合って、一緒に食事をしたあいつの顔が脳裏に浮かんで、ちょっと目頭に水が滲んで濡れていくような感覚を感じた!ジェームズ.........



「はい!それは重々承知しております、オケウエー様!やっぱりお寛大なオケウエー様のこと!普通、滅ぼされた世界獣の【生物霊塊の精神魔核イネルヴァ・クラヴィッツ】は、【伝説級】ともなったわたくしめの場合だと、直ぐに樹界脈に回収された後は永遠に霧散されるよう、脈のどこからも排除されるこの霊性体は完全に消えて、もはや世界獣も動物としての【子魂】へと変換され転生することもないけれど、オケウエー様のご慈悲により、こうしてー」



「あ。こうして、俺の永遠の僕とすることでお前に新たなる存在、役割として与えよう。それしか、ジェームズを殺した大罪を償うことのできぬお前の定めだ、マインハーラッド!」



「かしこまりました、オケウエー様!我が主の手足となりて、どんなご命令も遂行しに頑張って参りますので、どうかこれからの事もご期待下さいませ」



恭しく頭を垂れている、その整ってる容姿してる女の子に向かって、



「じゃあ、お前には服が必要だな。幸い、先生からの予備のあれも保管してあったっけ?」



『イエス、オケ兄ちゃん。......確かにこの前、先生がくれたもの。......そして、【異空間収納】に保管』



「よし!じゃ、これを着てみろ」



裸だったマインハーラッドって娘にゴシック寄りのデザインしたメイド服を差し出すと―



「い、....いかがでございましょうか?..ご主人様」



うおお!思ったより可愛いなぁ!



「....ふん!思ったより悪くないが、でもくれぐれも忘れぬようにな、お前は俺の【死の息吹】をその体内の全ての力の源として機能すればー」



「重々承知しておりますよ、ご主人様。どんな命令に逆らうつもりも御座いませんし、する気も起きませんので、どうかご安心して、マインハーラッドたるわたくしめを酷使して下さいませ」



「よろしい。....じゃ、お前には別の呼び名で呼ぼうかー。いつまでもそんな長くて、ジェームズの悲痛な死に様を思い起こされるあの悲し過ぎた瞬間を彷彿とした名前を聞きたくないので、これからはお前のことをマインちゃんと呼ぶよ」



「畏まりました!オケウエー様の大事なご親友をこの手にかけてしまってもそんなお可愛いお名前まで呼んで頂き誠に感謝致します。お詫びも兼ねて、これからも何なりとお申し付けくださいませ。このわたくしめ、....マインめに」



「よろしい....これからも、俺の切り札として【異空間収納】にて保管させてやる。その中に待機して、俺が必要とする時は動いてもらおう」



「はい!」



生き物は【異空間収納】には入れない。入ったら一瞬で【世界の理】にて押し出されたから。何故なら、【異空間収納】は無機物や魂のないモノしか入れられないから。食べ物とか機器や機械とか......でも、このマインちゃんだけじゃなくて、俺のゾンビ―ズ全員は生き物じゃなくて、聖魔力も一切宿ってない魂のない動いている人形ってだけの扱いだから(まあ、死の息吹を扱えるとびっきり恐ろしい人形でもあるがな、ははは...)



こうして、俺は自分があまりにも未熟で、場の雰囲気に影響されるままでオードリーたちの暢気な会話を聞き入ってたあまり、氷竜の切り落とした首の断面に【絶対封獄聖箱ボックスシール・イドデリオン・ガルヴィール】を優先してかけなかったことにより、ヤツにあんな【超音速猛吹雪】を使わせてしまい、首や頭の再生を防げなかったことでジェームズの恋人を喰わせた過ちで、ジェームズをあんなにー!   



ごめんジェームズ!俺のせいだ!



どうか、俺のことも許してくれ、友よ!



もし時間さえ巻き戻れば、俺は今度こそ絶対に切り落とした竜の首の断面に封印を施すべきだった!



首や頭部の再生を止めたら、さすがに首のない竜に誰かを喰うこともできなかったのにー



どうして俺って、こんなにも未熟で即座な対応ができないフワフワってなる時もあるだろう.......



やっぱり、俺がまだ15歳だからかー?



でも、普通に考えたら、11歳の時から【死霊魔術】が使えるようになった子って俺以外はまったくないよなー?



なのに.......



よし!



これからも、同じ間違いが絶対に起きないように―!



これから敵と戦う場合、躊躇なく真っ先に敵の息の根や消滅を優先して動こう!



もう大事で、大切な仲間を失いたくないもんー!



ジェームズ......



俺の友達、ジェームズ!



そして、その恋人シャルロット!



本当に、........ごめんなさい―――!!



どうか、俺がまたも同じ過ちを繰り返さないよう、あの世から見守って、見張ってくれ!



もしかしたら、お前達の声が聞こえてきて、大事な場面で救いとなることも(ありえない話だけど、願わずにはいられないほど今の俺は後悔の念で頭を支配されてる)



うぅうぅぅ........



今度こそ、絶対に毅然とした態度で敵全てを真っ先に殲滅してやる!



仲間を死なせないためにも鬼のような無慈悲な男にー!



容赦なく、全ての世界獣も聖体正義戦獣もあのクレガーキールって黒幕もー!



レイクウッド王国みんなとジュディを苦しめてきた色んな魔神共もー!



全部ころしてやるー!



跡形もなく!



滅ぼし尽くす!



俺のダチがまたも呪われたり殺されぬように!



ここで誓おうよ!

俺という、死霊魔術使いにして精霊術使いでもある特殊な両立した存在となった自分が!




...............................................................................





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