精霊術学院の死霊魔術使い

ワガドゥー男子

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第175話:戦慄を催せる未曾有な樹界域展開、そして聖なる救世主登場!

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〈でもその前に、伝説級の世界獣を討伐できたおめえらには最高にして最上級の最後のテストを出そう!おめえらが本当に儂の眼鏡にかなう良き挑戦者であるかどうか、試させてやるんだニェ―!〉



キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ―――――――――――――――――――――――――――ンン!!!!



「なにその耳鳴り音は――!また『あれ』かー!?」



「オケウエー!」



「あ!みんな臨戦態勢にしろー!ヤツが【樹界域展開】を仕掛けに来るぞ!」



そう。



目の前のさらに先にある、遠くの山々がもっと多く群れをなしている【氷死の界獣地】の前方3000メートル奥のあそこに、とてつもなく超巨大な樹界脈が霊的状態の見えなかった普段通りな存在から転じて見えるようになって、山々の上を通過しているそれらの太くて積み重なっている枝たちがいっそう強烈な閃光を発生させたらー



パチイイイイイイイイイイイイイイイイィィィィ――――――――――――――――――ンング!!!!!!!



猛烈な緑色の大閃光も炸裂した! 同時に、樹界脈が見えなくなったと同時に、



「「「「「「「「「「「「ギロオオオオアアアアアア―――――――――ー!!!!!!」」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「グラオオオオ―――――――――!!!!」」」」」」」」

「「「「「「「「「「「キルウオオオオオオオオオオ―――――――――!!!!!」」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「グラオオオオ―――――――――!!」」」」」」」」

「「「「「「「「「「「「ギロオオオオアアアアアア―――――――――!!!!!」」」」」」」」」」」



「「「「「「「「「「「―――――!?」」」」」」」」」」」



.............



「おい、オードリー!あれって夢じゃないよな?」



「生憎だけれど、......夢、...じゃない様子だわ....」



「超大軍の剛力級ね。....さて、うちらはどう対応すべきものか、...【漆黒の魔王】オケウエー君の指示を仰ぐ以外道はないのね」



「そ、そんな数をわたくし達だけで――!?ね、オケウエーサン~!そうだとおしゃらないで下さいな―!ここは撤退あるのみですわよ、撤退を―」



「撤退するなら今の内デスぞー!まだ遠くにいる奴らがこちらまで攻め込んでこない間にー!」



口々に反応した【チーム・オケウエー】の俺達、そしてクリス先輩!

確かにこの状況じゃ撤退するしかないって言ってくれた先輩は正しい選択肢だと思う!早く―



〈おっと、そこから逃げ出させはせぬわいー!〉



バコオオオオオオ――――――――――――――――――――――――!!!!!!



なー!あれはー!?



前方の1500メートルに仕掛けでも設置されていたか、魔法陣が地面に出現したと同時に、全高500メートルも及ぶであろう大きな鉄性の柱ができあがり、そしてー!



パチイイー――――――――――――――――――――――――――――!!!!!



破裂した音と同時に、何かの結界がここら辺に張られていると感じたー!



「何ですの、この感覚は――!?」



「これはー!?結界よ、みんなー!それも混沌術の高度なのー!」



〈ニェ―ははははは!そうさ、そうさ!【無逃大結界巨柱罠メクライア=ヴェストゥールング=シェヴ】にて、それさえ発動中なら、その柱を中心にして全方位の直径4キロメートルほどの結界が張られ、そこから逃げ出すために出ていくことはできぬ!〉



ヒルドレッドとクレアリスに応えるようにそう説明したクレガーキールは、なぜ俺達がここから絶対に逃げなければならない状況だと確信したのか、それについても理由がある。



...........何故ならー!



「「「「「「「「「「「「ギロオオオオアアアアアア―――――――――ー!!!!!!」」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「グラオオオオ―――――――――!!!!」」」」」」」」

「「「「「「「「「「「キルウオオオオオオオオオオ―――――――――!!!!!」」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「グラオオオオ―――――――――!!」」」」」」」」



あそこの山々から跳び下りて、猛スピードで向かってきた【剛力級】2番目強い、前のルネヨー・フラックシスでオードリーが俺のいなかった時で発動させた【大災乱弾三十円陣撃】にて、3体までも討伐したことある【アイス・フリークス】がそこで、夥しいと言っても差し支えない程の大軍を結成して、こちらへと肉薄してくる途中だからだー!



「オケウエー!数が多すぎるわよ―――!!ざっと見でいくらいると思うー!?」



「...くっ!....7、700体かそれ以上かもしれないよ、アイス・フリークスが!」



真っ白い巨体を誇るそれらの蠍たちは、頭の方はとっても醜くくて虚ろな真っ黒い穴のような二つの目と鼻があり、顔全体がなにかの不気味な人形を思わせるものだ。



「いや、それだけじゃないデスぞー!両翼でも見ろー!」



「あれはー!?【グリーン・ジャイガント・スイーパー】なのですよー!」



「しかも両翼に5体ずつまでもがぁ――!?」



「計10体が向かってくるっぽよ―――!?どう戦えばいいっぽーー!?」



超巨人型の世界獣の【グリーン・ジャイガント・スイーパー】!それは【剛力級】の中でも弱い方の【伝説級】に近い強さを誇る最高な剛力級クラスと言われてる固体で、腕が四本で、身体中が全体で緑色で統一され、足は太くて甲羅がつきそうな堅さを持ちそうで、そして、何よりも怖いのがその頭と顔の方。まるで眼球がついてるような髑髏でちょっとだけの肉片も垂れ下がってる頬を持ってるからだ。



「そして、【死滅後全体絶対全快コンプリートレーストレション・オブ・オール=ザーボーディ】という、…もしも攻撃されて死んだら……たちまち全体が全回復するという再生する能力もあるとイーズが教えてくれたこともあったっけ?....たとえ一生に一度だけ発動可能だとしても、厄介だな!」



なにせ、同じバケモンを2度も殺さなきゃいけなくなるって面倒な手間が増えるし!

俺の聖なる【改:絶清大聖】の技たちでも使わない限り、その能力を無効化にできない!



「くっ!あ、あたくしさえ【氷の戦乙女】状態にもう一度使えたら―」



今のオードリーはさっきから長く【氷の戦乙女】状態でマインハーラッドと戦ってきたため、聖魔力量が多く消費され、【大災乱弾三十円陣撃】を使っての自分自身への自己攻撃ができないようになってるんだ!だから、またもその状態に戻って戦うことは当面の間、不可能だ!



悔しそうな顔を浮かべているオードリーが俺の横で遠く前方の大惨事と絶対的な危機を見据えて深刻そうな緊張感を募らせると、



〈じゃ、儂はここまでだニェ―!後は喰われるなり、焼かれるなり氷漬けられて死ぬなりで色々な殺られ方で皆仲良く【樹界脈】行きにね~!バイバイ~~!ニェ―はははははははー!〉



ズシュウゥゥ―――――――――!!



それだけ言って、放送を終わらせるようにホログラムを消したクレガーキール!あの野郎―!最初からここを罠の場にしやがったかー!俺たちをハメるために計算正しく氷竜との決戦がここら辺になるって予測しての事前設置の仕掛けかー!



「「「「「「「「「「「「ギロオオオオアアアアアア―――――――――ー!!!!!!」」」」」」」」」」」



「「「「「「「「「「「キルウオオオオオオオオオオ―――――――――!!!!!」」」」」」」」」」」



俺は堂々と人前で死霊魔術を使えないし、【改:絶清大聖】シリーズはさっき使ってしまった第1段階の所為で、もうそれ以上の段階も発動できないし。それに、たとえ第3やついさっき新しく習得した第4をこの場で使えていても、あれ程の大軍を引き連れて攻勢をしかけてきた剛力級ばかりの世界獣だ。第3と第4を1分以上も持って相手すべてを制限時間内だけで殲滅できるか、っていう疑問も.....



仮に、俺が【精霊術使い】として残ってるイーズの第1、【改:絶清大聖】シリーズのあの30メートルの真っ白い浄化できる障壁でかけていってもどれぐらいの敵を制限時間内で殲滅できるか分からないよ!



オードリーは言った通りにまたも【氷の戦乙女】状態に変身できないし、ヒルドレッドも防御精霊魔術と近距離攻撃だけをメインにしていて、複数相手とか大軍に対して有効な遠距離砲撃用の精霊魔術は一切ないと言ったし。



そして、クレアリスもさっきの連続の弓矢による攻撃の嵐でおそらく既に疲弊してきて大した戦力にもならないし.......ジュディもああやって気絶して戦えなくなったし。



【チーム・純粋なる淑女研鑽会】もクリス先輩は十中八九オードリーと同じようにすさまじい究極奥義の精霊魔術をああも連発して発動したので、今は疲れてきた先輩は聖魔力量が半分以下も下がった現状で充分な戦力になれないし、ジュリア先輩も同様!レイーザリン先輩は莫大な聖魔力量を持っていてもあの剛力級の大軍に対して通じるかどうかも分からないし、リーリスの全力もまだ知らないままで未知数だし、【チーム・リルカ】は戦力外で除外していいとしてー



ルミナリス王女に至ってもあんな体たらくだし!この戦力差で、どうやって剛力級2番目強いのアイス・フリークス700体と剛力級最高クラスしかも一度死んだらまたも全回復できる10体の【グリーン・ジャイガント・スイーパー】をすべて倒せるように―



パチャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バコココココオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ―――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!



「「「「「「「「「「--!!?」」」」」」」」」」



何事だ――!?いきなりそんな直径200メートルにも及ぶ超巨大な大型柱のような真っ直ぐ天高い空の上から下へ伸ばされた巨雷がああも無造作に敵軍の真ん中に直撃しては地面に引きずられるようにして大掃除よろしく【アイス・フリークス】の数十体を一瞬で消滅できたそれはーー!?



たとえ俺の【改:絶清大聖】第3の【聖大海霊抱敵陣浄化清巨楔エリーヴァララー・オネッグスバーグ=カッレンガールト】程に直径2.1キロメートルの範囲内の全ての敵を一瞬で消滅できなくとも、あれはあれでありかなって思わされる大迫力を発揮できたって感じだし、それをやった本人は―!



「威力半端なく、そして今まで君臨してきた、学院最強なその一撃は!」



ビュウウウ――――――――――――――――――――――!!!!



「ヤッホー!ボクとゲンナドーリエルちゃんが増援として皆を助けにきたよぉー!」



「エルヴィーナ生徒会長だ―――――!!」



そこの斜め上を仰ぎ見たら、案の定エルヴィーナ会長が見えたー!ううおおーー!?なんか魔導戦艦みたいな空中に浮いてる超大型な、全長600メートル以上もの長さを誇るその豪華な魔導空艦は――!?



会長がその戦艦の甲板の最先端に立ち、眼下の下にいる俺達と剛力級の大軍をそこから睥睨し、契約精霊を召喚しての【大規模軍用級精霊魔術】をぶっ放してるところだ――――!



え、でもその隣にいるのはー



「『無垢なる乙女による聖なる裁き、汝のその穢れた存在を無窮な滅光波で焼かれなさいー!第2階梯の光聖魔術、【聖裁悪滅大光滅波リヴェリュージ・エックスゼフィーラ】――――――――!!!』」


どういうことか、エルヴィーナ会長の側には、聖なる高位司祭のローブを纏う、美しくも可憐な金髪碧眼な少女がいるようだ! 


彼女のストレートヘアな長髪がしている頭には、威厳に満ちた円形の高位魔導師の帽子が乗せられ、神聖なる気配を放っている。衣装は白を基調とした優雅な聖職者の制服であり、細やかな装飾が施されたロングスカートがふわりと揺れる。しかし、そのスカートには片脚を大胆に見せるスリットが入り、そこから覗くのは輝くような純白のタイツと真っ白いハイヒールブーツに包まれた美しき脚線美。神秘的で崇高な雰囲気を纏いながらも、どこかセクシーで幻想的な魅力を醸し出している。



彼女が手にするのは、邪悪を粉砕するほどの絶大な力を秘めた長杖。その先端には、まるで教皇が持つ杖のような神聖なるデザインが施され、白金と黄金の輝きを放つ球体が鎮座している。この球体はただの装飾ではなく、緻密な装飾と精巧な細工が施され、あらゆる聖なる魔術を放つ神の力の源であるかのようだ!



杖をこの眼下にいる剛力級全てに、聖なる光波が斜め下方へ降り注ぎ、杖を揺らしたり動かせるだけで自由自在に会長のその雷のぶっとい超大型柱みたいに、地面に着弾しては引きずれるようにして他の剛力級にまで攻撃の手を加えていく姿勢だ! 邪悪なる獣たちは恐れ慄く──まさに神の意志をこの世に体現する...聖女である。



「あー!?あれはイリーズカ先生が授業で知らせてくれた、....シルヴィン聖女の事か―!?」



それだったら納得!あんな強力な魔技は【光聖魔術】で、下級魔神でもないこれらを簡単にやっつけちゃったこともー!



ん?え、え?



どういうことか、聖女のその整ってる端正な容姿といつものようにこの大陸で見てきた俺のと真逆なお馴染みの真っ白い肌、そして俺よりもお若いような美貌を持ちながらも、な、なんか........



どうしたのか、俺は彼女の顔を見て、どこかで既に見たことがあるような気がしてならないんだ!



一体どこかで、....頭の片隅で、俺はその聖女の顔を見て、昔から知っているかのように感じるこの安心感と既視感は何なんだ―――!?



と、シリアスな表情で、凛々しいながらも可憐な容姿を冷たい視線に変えて、下にいる剛力級だけじゃなくて、ここにいる俺たちにまで向かって見下ろしてきた彼女は冷静さの残る鋭い目線で見つめてきながらも威圧感ある強者なオーラが顕著で滲み出るような顔色を浮かべて、戦場全体を観察してる様子だ!



間違いなく、俺はどこかで、既に彼女を見たことがあり、知っているような気がしたんだ!



多分....




..................................................




....................




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