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第176話:『第2部終了』氷竜討伐任務編の最終話
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「「「「「「「「「「「ギャアアアアア―――――――――!!!?」」」」」」」」」」」
「「「「「「「「「「キキイイイ―――――――――――!!?」」」」」」」」」」」
ピカアアアアアアアアアアアアアアア―――――――――――――――――――――!!!!!
シュウウウゥゥゥ......................................
....................
たった1分だけで、生徒会長エルヴィーナの契約精霊による雷の超巨大柱と聖女シルヴィンの【光聖魔術】による凄まじい魔技の数々で700体からなるアイス・フリークスと10体の【グリーン・ジャイガント・スイーパー】を跡形もなく消滅させたー!
【光聖魔術】だからなのか、その神聖にして神秘な能力で、俺のイーズと同じく聖なる浄化できる力で以って、【グリーン・ジャイガント・スイーパー】の【死滅後全体絶対全快コンプリートレーストレション・オブ・オール=ザーボーディ】を完全に発動させないような眩しい聖なる光で邪悪なる【反人力】を発してるこの悪意の権化たる世界獣を一瞬で清められ光となって浄化させる!
「す、すごい!あれが聖女の実力かー!」
....まあ、でも、聖なる属性ということは、俺のイーズと同じで、聖女の【光聖魔術】は同じ属性の【聖体正義戦獣】には効かないとは思うけどね。....魔なる【混沌の波力】を力の源としてる魔神相手なら最も強力な対抗手段にはなるがな。
それにしても、エルヴィーナ会長のあの200メートルに及ぶ超巨大な雷柱は確かに圧巻の一言に尽きるが、俺が本気に死霊魔術を使って【死の骸】状態だったら、この辺り直径5キロメートルか10キロメートルまでを【死の嵐】とか【死の台風】にて、範囲内全ての生き物も無機物である鉄とかをもを錆にしたり腐った肉と骨にしたりで、そして老い尽くしてゆく完全消滅するまでを齎せる効果なので、それに比べれば200メートルの雷柱なんて可愛いものだ。
「オケウエー!見たわね、その魔導戦艦とあそこに乗ってる二人!」
「あ!うちの学院のエルヴィーナ会長だ!そして、隣にいるのはシルヴィン..聖女だったね」
「ええ。前にも魔導映像機とクリスタルの記録された動画と画像で彼女の顔を見たことあるでしょー?」
オードリーの言う通りだ。前は確かに俺は一度だけシルヴィン聖女の容姿を見たことあるが、あの時はこうして彼女の顔を直接この目で見た途端に感じた既視感が催されることなかった。どうしてー!?
ギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………………
「低高度で停泊するつもりのようね。鎖を出してそこの小山の山肌に刺さって繋がらせる動作を始めているのよ」
クレアリスが俺とオードリーまで近づいてきて行われようとしてる戦艦の行動を親切に説明してくれたら、
ガコオ――――!!ガコオ――――!!
「停泊までしなくても空中浮遊にしただけでも良かったのに、どうしてそうしなかったっぽ?」
「船長が教科書通りに操縦したかっただけでは?」
レイーザリン先輩の問いに答えたジュリア先輩の会話を聞きながら、俺はあそこの小山でテキパキと停泊する一連の動作を無駄なくこなせたその手腕に感動しながら、上を仰ぎ見て戦艦の全体像を見ようとー
全長六百メートルに及ぶその巨体は、厳粛なる神の意志を映し出すかのように、荘厳で威厳に満ちた外観を誇る。船体は白銀の装甲に覆われ、流麗な青の装飾が聖なる象徴として各所に刻まれている。艦首には巨大な神聖紋章が刻まれ、そこから伸びる鋭利な艦首翼が、まるで天使の翼のように優雅に広がる。
甲板には黄金の聖印が織り込まれ、要所には輝く水晶の魔導灯が配置されており、夕焼けの今でも神聖なる輝きを失わない。
艦橋の中心部には、荘厳な意匠が拵え向きに見せられる蒼白の魔導塔がそびえ立ち、船の指揮を執るであろう船長がその内部から神の御心を仰ぎ見る。
「うおおー!マジで絶景だな、その光景は――!」
「ニュースで見たり読んだりしたことあるけれど、あれが【セルレス法王国】の新しく発明した魔導戦艦ってことわよね。名は【聖艦メリディオ】だそうね」
「妾も初めて見たが、本当に壮観であるよのうーにしし~」
「あ、あんたはあっちいけー!なんでさらっとオケウエーの側に寄って腕を組もうとしてるのよ~!」
あ~ははは。さっそく喧嘩をおっぱじめたオードリーとルミナリス姫を無視して、クリス先輩の方に、
「数年前に本でも読んだりして新聞でも画像を見たことあるアタクシなんデスが、実物を見るのは初めてデスな」
クリス先輩もこちらまで歩いてきて全員で固まろうとしてきた。まあ、これからは学院生みんなが同じ立場と集団となって彼らと向き合わなきゃいけないから、そうしてるんだけどね。
「た、確かに【魔導戦艦】っていうのは11年前に【セルレス法王国】が最初に開発したものだよね?自国防衛のために」
「ええ、そうですわね。万が一に襲ってくる新しい【伝説級の世界獣】とか【剛力級】の大軍といった想定外の出来事だけじゃなくてー」
「隣国からの襲撃にも対応できる戦力を誇れるのであろうね、あれ」
ヒルドレッドが俺に答えた後、横からのルミナリス王女も声を挟んできた。
「確か、戦艦の心臓部である【魔導炉ホリーマジック・コア】には、四基の巨大な魔導鋼核が鎮座し、艦の浮遊・推進・防御・武装の全てを司る役割を持っているなのですね。ですが、それらを維持するには膨大な魔力が必要となる。年に一度、二十名の【四元素魔術師】が儀式で己の聖魔力を魔導鋼核へと捧げると共に、精霊術使い3名からの特殊な【3体精霊共鳴現象】を起こして契約精霊による共同祈祷も通しての協同儀式しかあの魔導鋼核が完全に操縦できないと言われてないなのですか?」
「そうデスぞ、妹よ。あれほど物量のあるデカい物体を大規模な【物理的無視系魔術】と精霊魔術無しで空中に浮遊させるようなモノデス!そんな面倒くさい大儀式でなければ起動するのが難しいというのは道理デスぞ」
だから、今のところ、魔導技術が他国と比較して群を抜いている【セルレス法王国】や【ブルークラール連邦】しか運用してないけれど、レイクウッド王国も帝国も遅れないように、【最悪な1年間】が経って数年前になってからはその開発に着手したばかりだと、この前の歴史学の授業で習ったな.....
「普通は【魔導飛行車】を民間人用に、軍用の【魔導飛行軍甲車】だけが主な航空での人工的乗り物だったのに、これからはー」
タタ―!
「みんな無事だねぇー!学院長の指示で加勢しに行く過程で、【セルレス法王国】と共同作戦に参加するように、外交局の方々の計らいによりこの【魔導聖艦メリディオ】に乗せて頂き、シルヴィン聖女と一緒に行動するよう言われてきたので、ここまで来てピンチになっちゃいそうなオケウエークン達を見たら即座にゲンナドーリエルちゃんを動かせたよぉー」
「なるほど!で、その方は、聖女だよね?」
戦艦から飛び降りてここにいる俺達へと着地してきた二人が目の前にいて真っ先に会長から声をかけられたので、今度は初対面の聖女の方に向き直る俺とみんなに、
「初めまして。あたしはシルヴィンだ。シルヴィン・フォン・セルレスで、【セルレス法王国】の法王ヴェランドラの長女であり、聖女としても勤めている者だよ。これからはこのレイクウッド王国でアズリオン宗教学の暫時教師として貴方がたの聖エレオノール精霊術学院に赴任しに参るついでに、この【氷竜討伐任務】にも手伝うようにと、母、...いいえ、法王の命令とレイクウッド8世のご許可の元で、はせ参じたまでとの事だね」
それだけ述べて恭しくスカートの左右の裾を持ちお辞儀してきたシルヴィン。やはり、俺はどこかで彼女を見たことがあるような気がした!
どこかは思い出せないままなんだが、何となく感がそう告げてきたのだ!
「討伐任務に参加してくれてありがとう。お蔭様でこうしてピンチになってたところを助けてもらった」
「どういたしまして。聖女として困った人を助けただけのことよ」
聖女のその端麗な容姿を前にしてちょっと照れだしそうになりながらもチームリーダとしての威厳を保つべく真剣な表情を心掛けながら対応するとー
「本題はそこだけじゃないデスな?」
「....察しが良くて感心したよ、イルレッドノイズ公爵令嬢」
「クリスだけでいいデスぞ」
「では、クリス。単刀直入に言わせておくね。これからは【世界樹奪還任務】に向けての【クレガーキール討伐隊】を形成して、ギャラ―ルホルツ各国が外交的な打診を始め、本格的に計画を始動させるための会議を今月末に始める予定だそうだ。そのために、先ずは各国が団結を約束させる必要があるので、月末にはあたしの使節団に同行し、ヴェルンライトとグランドブードリック大王国との懸け橋になれるよう、レイクウッド王国の皆さんの力を借りたいが、駄目なのか?」
「「「「「「「「「「「........」」」」」」」」」」」
へえ?
「「「「「「「「「「「ええーー!?」」」」」」」」」」」
素っ頓狂な声を出したのは、俺たち【チーム・オケウエー】と【チーム・純粋なる淑女研鑽会】の皆だった。
まさか、聖女ともあろうお方が、同い年と言ってもただの学院生である俺達の同行をご所望とか....
......................................
そういえば、この学院の一学年ごとに【精霊術士学戦武闘大会】が開かれるって聞いたね、今年の秋休みに入る前の9月に......(今はまだ2月って早い時期だけど)
氷竜討伐だのクレガーキールだの世界樹奪還とか重い出来事と話ばかり関わってきたつもりだったが、学院生としての行事もしっかりと覚えないとねー!
早く新魔術を開発しておじちゃんのケクル病を治せるように!
これからも忙しそうな学院生ライフを送ることになるが、まあ、皆と一緒ならなんでもできると思うよ!
な、イーズ!?
『イエス、マイーマスター......』
『マインめのこともお忘れなきように、ご主人様』
マインちゃんまでー!?
そう!確かに今の俺は世界最強なゾンビーガールを手に入れたばかりだったな!
氷竜はあれだけでもすごい技と能力を持ってたのに、それを俺の【死の息吹】まで加われば無敵じゃ~ん!
ジュディのような生きた機能を持ってる新しい人間の身体にホムンクルスを調整して作ったのではなく、生物としての機能が一切無しの【死の息吹】がたくさん詰まってる俺の直下の僕しもべにしてアンデッド眷属としてのマインちゃん!
そ、それと!......
うぅうぅ....ごめんね、ジェームズ!
初期の平民組3人だったのに、お前だけ死なせてあの世へ行かせてしまうなんて.......
俺だけこんな多くの素敵な仲間に恵まれ囲まれ、
お前と恋人のシャルロットを助けてやれなかった俺の未熟さが嫌いになっちゃいそう!
早く経験を積んで一人前な精霊術使いになって、この大陸で【死霊魔術】無しでもどんな状況にも対応できるよう、頑張っていこうー!
そしてクレガーキールと全ての邪悪なる魔神よ!
【滅刃の怨魔めつじんのえんま】だか何だか知らないけど、俺達の前に敵としてまたも立ちはだかるならば許すつもりはない!
オードリーだけじゃなくてジュディに指一本も触れさせはしないし、もししてしまったら地獄の底まで狩ってやるからな!
またも俺の仲間に呪いをかけたり殺してきたりするなら、絶対に容赦はしないつもり!
そして、あの【聖体正義戦獣】も厄介!
俺の契約精霊である【聖剣イーズベリア】は聖なる属性、【光聖魔術】と同じく神聖属性同士だから、どうしても同属性の【聖体正義戦獣】には効きにくい!
死霊魔術を使わずにあれを上手く討伐できる策をそろそろ講じていきたいところだ!
でも、これで学院長も認めてくれるようになっただろう。
氷竜を討伐できた今の俺は、紛れもなく、学院生の正式な一員になり、3年生まで卒業するまでの入学資格を手に入れた!
おまけに、男爵の爵位も先月から貰ったばかりだし、マジで俺のレイクウッド王国での出世譚が本格的に動き出すってことも同時に実感できたね!
ジェームズのことは未だに悲しいし、男のダチがいなくなって寂しい思いもすると思う、
けど、お前の分までも頑張ってやらないと、漢じゃ~ないよナー!
....................................
それから、一行は魔導戦艦に乗って、【ノキューリエム】のグラムズ准将が待っているであろうあの地下施設へと帰った。
でもその前に、みんなが魔導戦艦に乗ろうとして飛び上がろうとした時に、ジュディを抱きかかえているヒルドレッドの側に寄ってるクレアリスはというと:
「...ほう?..ほほほ、なるほどね」
なんかジュディのすやすやと平和そうに眠ってる顔を見て、納得した顔になってるクレアリスがいる!
(これで、【漆黒の魔王】の直属の仲間が増えてそうで嬉しいね。でも、....)
今度はちょっと顔に陰が差したクレアリスの脳内に、
(ごめんね、ジェームズ君。.......そっちが自爆するって知ったら、最初からそっちに【妙薬の完成品】をくれてやらなかったのよ)
そして、また遠くの彼方へ振り返って、
(さようなら、ジェームズ君。そちらの犠牲は無駄にしないつもりよ。......オケウエー君のこと、【漆黒の魔王】の最終形態を護るのは、何といってもうちの大事な仕事だもの)
.......................................................
......................
___________________________________
作者のコメント: 『第2部』の【氷竜討伐任務編】が終了して、次の『第3部』の【ヴェルンライトのフェクモ人奴隷解放後の現状視察編】につづく(まあ、ヴェルンライトに行く前に、ヒルドレッドの湖の近くにある領地での水着回での泳ぎシーンはあるかもしれませんね。討伐任務完了したし、レイクウッド8世王様がきっと特別な休み期間をくれるはず~!)
オードリーとヴェルンライト王女であるルミナリスが仲直りしてもっと仲良くなるようなイベントも盛りだくさん。ヴェルンライトでの新たなる出会いと人間関係。ルミナリス姫や弟のカール国王の行方不明になった元国王のソランセンたち......
フェクモ人元奴隷とヴェルンライト現地人の複雑な関係.......
ゼナテスの更なる暗躍......
そしてヴェルンライト王女が何故あまり活躍できなったのかっていう謎の点も全て掘り下げて参りますので、乞うご期待!
「「「「「「「「「「キキイイイ―――――――――――!!?」」」」」」」」」」」
ピカアアアアアアアアアアアアアアア―――――――――――――――――――――!!!!!
シュウウウゥゥゥ......................................
....................
たった1分だけで、生徒会長エルヴィーナの契約精霊による雷の超巨大柱と聖女シルヴィンの【光聖魔術】による凄まじい魔技の数々で700体からなるアイス・フリークスと10体の【グリーン・ジャイガント・スイーパー】を跡形もなく消滅させたー!
【光聖魔術】だからなのか、その神聖にして神秘な能力で、俺のイーズと同じく聖なる浄化できる力で以って、【グリーン・ジャイガント・スイーパー】の【死滅後全体絶対全快コンプリートレーストレション・オブ・オール=ザーボーディ】を完全に発動させないような眩しい聖なる光で邪悪なる【反人力】を発してるこの悪意の権化たる世界獣を一瞬で清められ光となって浄化させる!
「す、すごい!あれが聖女の実力かー!」
....まあ、でも、聖なる属性ということは、俺のイーズと同じで、聖女の【光聖魔術】は同じ属性の【聖体正義戦獣】には効かないとは思うけどね。....魔なる【混沌の波力】を力の源としてる魔神相手なら最も強力な対抗手段にはなるがな。
それにしても、エルヴィーナ会長のあの200メートルに及ぶ超巨大な雷柱は確かに圧巻の一言に尽きるが、俺が本気に死霊魔術を使って【死の骸】状態だったら、この辺り直径5キロメートルか10キロメートルまでを【死の嵐】とか【死の台風】にて、範囲内全ての生き物も無機物である鉄とかをもを錆にしたり腐った肉と骨にしたりで、そして老い尽くしてゆく完全消滅するまでを齎せる効果なので、それに比べれば200メートルの雷柱なんて可愛いものだ。
「オケウエー!見たわね、その魔導戦艦とあそこに乗ってる二人!」
「あ!うちの学院のエルヴィーナ会長だ!そして、隣にいるのはシルヴィン..聖女だったね」
「ええ。前にも魔導映像機とクリスタルの記録された動画と画像で彼女の顔を見たことあるでしょー?」
オードリーの言う通りだ。前は確かに俺は一度だけシルヴィン聖女の容姿を見たことあるが、あの時はこうして彼女の顔を直接この目で見た途端に感じた既視感が催されることなかった。どうしてー!?
ギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………………
「低高度で停泊するつもりのようね。鎖を出してそこの小山の山肌に刺さって繋がらせる動作を始めているのよ」
クレアリスが俺とオードリーまで近づいてきて行われようとしてる戦艦の行動を親切に説明してくれたら、
ガコオ――――!!ガコオ――――!!
「停泊までしなくても空中浮遊にしただけでも良かったのに、どうしてそうしなかったっぽ?」
「船長が教科書通りに操縦したかっただけでは?」
レイーザリン先輩の問いに答えたジュリア先輩の会話を聞きながら、俺はあそこの小山でテキパキと停泊する一連の動作を無駄なくこなせたその手腕に感動しながら、上を仰ぎ見て戦艦の全体像を見ようとー
全長六百メートルに及ぶその巨体は、厳粛なる神の意志を映し出すかのように、荘厳で威厳に満ちた外観を誇る。船体は白銀の装甲に覆われ、流麗な青の装飾が聖なる象徴として各所に刻まれている。艦首には巨大な神聖紋章が刻まれ、そこから伸びる鋭利な艦首翼が、まるで天使の翼のように優雅に広がる。
甲板には黄金の聖印が織り込まれ、要所には輝く水晶の魔導灯が配置されており、夕焼けの今でも神聖なる輝きを失わない。
艦橋の中心部には、荘厳な意匠が拵え向きに見せられる蒼白の魔導塔がそびえ立ち、船の指揮を執るであろう船長がその内部から神の御心を仰ぎ見る。
「うおおー!マジで絶景だな、その光景は――!」
「ニュースで見たり読んだりしたことあるけれど、あれが【セルレス法王国】の新しく発明した魔導戦艦ってことわよね。名は【聖艦メリディオ】だそうね」
「妾も初めて見たが、本当に壮観であるよのうーにしし~」
「あ、あんたはあっちいけー!なんでさらっとオケウエーの側に寄って腕を組もうとしてるのよ~!」
あ~ははは。さっそく喧嘩をおっぱじめたオードリーとルミナリス姫を無視して、クリス先輩の方に、
「数年前に本でも読んだりして新聞でも画像を見たことあるアタクシなんデスが、実物を見るのは初めてデスな」
クリス先輩もこちらまで歩いてきて全員で固まろうとしてきた。まあ、これからは学院生みんなが同じ立場と集団となって彼らと向き合わなきゃいけないから、そうしてるんだけどね。
「た、確かに【魔導戦艦】っていうのは11年前に【セルレス法王国】が最初に開発したものだよね?自国防衛のために」
「ええ、そうですわね。万が一に襲ってくる新しい【伝説級の世界獣】とか【剛力級】の大軍といった想定外の出来事だけじゃなくてー」
「隣国からの襲撃にも対応できる戦力を誇れるのであろうね、あれ」
ヒルドレッドが俺に答えた後、横からのルミナリス王女も声を挟んできた。
「確か、戦艦の心臓部である【魔導炉ホリーマジック・コア】には、四基の巨大な魔導鋼核が鎮座し、艦の浮遊・推進・防御・武装の全てを司る役割を持っているなのですね。ですが、それらを維持するには膨大な魔力が必要となる。年に一度、二十名の【四元素魔術師】が儀式で己の聖魔力を魔導鋼核へと捧げると共に、精霊術使い3名からの特殊な【3体精霊共鳴現象】を起こして契約精霊による共同祈祷も通しての協同儀式しかあの魔導鋼核が完全に操縦できないと言われてないなのですか?」
「そうデスぞ、妹よ。あれほど物量のあるデカい物体を大規模な【物理的無視系魔術】と精霊魔術無しで空中に浮遊させるようなモノデス!そんな面倒くさい大儀式でなければ起動するのが難しいというのは道理デスぞ」
だから、今のところ、魔導技術が他国と比較して群を抜いている【セルレス法王国】や【ブルークラール連邦】しか運用してないけれど、レイクウッド王国も帝国も遅れないように、【最悪な1年間】が経って数年前になってからはその開発に着手したばかりだと、この前の歴史学の授業で習ったな.....
「普通は【魔導飛行車】を民間人用に、軍用の【魔導飛行軍甲車】だけが主な航空での人工的乗り物だったのに、これからはー」
タタ―!
「みんな無事だねぇー!学院長の指示で加勢しに行く過程で、【セルレス法王国】と共同作戦に参加するように、外交局の方々の計らいによりこの【魔導聖艦メリディオ】に乗せて頂き、シルヴィン聖女と一緒に行動するよう言われてきたので、ここまで来てピンチになっちゃいそうなオケウエークン達を見たら即座にゲンナドーリエルちゃんを動かせたよぉー」
「なるほど!で、その方は、聖女だよね?」
戦艦から飛び降りてここにいる俺達へと着地してきた二人が目の前にいて真っ先に会長から声をかけられたので、今度は初対面の聖女の方に向き直る俺とみんなに、
「初めまして。あたしはシルヴィンだ。シルヴィン・フォン・セルレスで、【セルレス法王国】の法王ヴェランドラの長女であり、聖女としても勤めている者だよ。これからはこのレイクウッド王国でアズリオン宗教学の暫時教師として貴方がたの聖エレオノール精霊術学院に赴任しに参るついでに、この【氷竜討伐任務】にも手伝うようにと、母、...いいえ、法王の命令とレイクウッド8世のご許可の元で、はせ参じたまでとの事だね」
それだけ述べて恭しくスカートの左右の裾を持ちお辞儀してきたシルヴィン。やはり、俺はどこかで彼女を見たことがあるような気がした!
どこかは思い出せないままなんだが、何となく感がそう告げてきたのだ!
「討伐任務に参加してくれてありがとう。お蔭様でこうしてピンチになってたところを助けてもらった」
「どういたしまして。聖女として困った人を助けただけのことよ」
聖女のその端麗な容姿を前にしてちょっと照れだしそうになりながらもチームリーダとしての威厳を保つべく真剣な表情を心掛けながら対応するとー
「本題はそこだけじゃないデスな?」
「....察しが良くて感心したよ、イルレッドノイズ公爵令嬢」
「クリスだけでいいデスぞ」
「では、クリス。単刀直入に言わせておくね。これからは【世界樹奪還任務】に向けての【クレガーキール討伐隊】を形成して、ギャラ―ルホルツ各国が外交的な打診を始め、本格的に計画を始動させるための会議を今月末に始める予定だそうだ。そのために、先ずは各国が団結を約束させる必要があるので、月末にはあたしの使節団に同行し、ヴェルンライトとグランドブードリック大王国との懸け橋になれるよう、レイクウッド王国の皆さんの力を借りたいが、駄目なのか?」
「「「「「「「「「「「........」」」」」」」」」」」
へえ?
「「「「「「「「「「「ええーー!?」」」」」」」」」」」
素っ頓狂な声を出したのは、俺たち【チーム・オケウエー】と【チーム・純粋なる淑女研鑽会】の皆だった。
まさか、聖女ともあろうお方が、同い年と言ってもただの学院生である俺達の同行をご所望とか....
......................................
そういえば、この学院の一学年ごとに【精霊術士学戦武闘大会】が開かれるって聞いたね、今年の秋休みに入る前の9月に......(今はまだ2月って早い時期だけど)
氷竜討伐だのクレガーキールだの世界樹奪還とか重い出来事と話ばかり関わってきたつもりだったが、学院生としての行事もしっかりと覚えないとねー!
早く新魔術を開発しておじちゃんのケクル病を治せるように!
これからも忙しそうな学院生ライフを送ることになるが、まあ、皆と一緒ならなんでもできると思うよ!
な、イーズ!?
『イエス、マイーマスター......』
『マインめのこともお忘れなきように、ご主人様』
マインちゃんまでー!?
そう!確かに今の俺は世界最強なゾンビーガールを手に入れたばかりだったな!
氷竜はあれだけでもすごい技と能力を持ってたのに、それを俺の【死の息吹】まで加われば無敵じゃ~ん!
ジュディのような生きた機能を持ってる新しい人間の身体にホムンクルスを調整して作ったのではなく、生物としての機能が一切無しの【死の息吹】がたくさん詰まってる俺の直下の僕しもべにしてアンデッド眷属としてのマインちゃん!
そ、それと!......
うぅうぅ....ごめんね、ジェームズ!
初期の平民組3人だったのに、お前だけ死なせてあの世へ行かせてしまうなんて.......
俺だけこんな多くの素敵な仲間に恵まれ囲まれ、
お前と恋人のシャルロットを助けてやれなかった俺の未熟さが嫌いになっちゃいそう!
早く経験を積んで一人前な精霊術使いになって、この大陸で【死霊魔術】無しでもどんな状況にも対応できるよう、頑張っていこうー!
そしてクレガーキールと全ての邪悪なる魔神よ!
【滅刃の怨魔めつじんのえんま】だか何だか知らないけど、俺達の前に敵としてまたも立ちはだかるならば許すつもりはない!
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またも俺の仲間に呪いをかけたり殺してきたりするなら、絶対に容赦はしないつもり!
そして、あの【聖体正義戦獣】も厄介!
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死霊魔術を使わずにあれを上手く討伐できる策をそろそろ講じていきたいところだ!
でも、これで学院長も認めてくれるようになっただろう。
氷竜を討伐できた今の俺は、紛れもなく、学院生の正式な一員になり、3年生まで卒業するまでの入学資格を手に入れた!
おまけに、男爵の爵位も先月から貰ったばかりだし、マジで俺のレイクウッド王国での出世譚が本格的に動き出すってことも同時に実感できたね!
ジェームズのことは未だに悲しいし、男のダチがいなくなって寂しい思いもすると思う、
けど、お前の分までも頑張ってやらないと、漢じゃ~ないよナー!
....................................
それから、一行は魔導戦艦に乗って、【ノキューリエム】のグラムズ准将が待っているであろうあの地下施設へと帰った。
でもその前に、みんなが魔導戦艦に乗ろうとして飛び上がろうとした時に、ジュディを抱きかかえているヒルドレッドの側に寄ってるクレアリスはというと:
「...ほう?..ほほほ、なるほどね」
なんかジュディのすやすやと平和そうに眠ってる顔を見て、納得した顔になってるクレアリスがいる!
(これで、【漆黒の魔王】の直属の仲間が増えてそうで嬉しいね。でも、....)
今度はちょっと顔に陰が差したクレアリスの脳内に、
(ごめんね、ジェームズ君。.......そっちが自爆するって知ったら、最初からそっちに【妙薬の完成品】をくれてやらなかったのよ)
そして、また遠くの彼方へ振り返って、
(さようなら、ジェームズ君。そちらの犠牲は無駄にしないつもりよ。......オケウエー君のこと、【漆黒の魔王】の最終形態を護るのは、何といってもうちの大事な仕事だもの)
.......................................................
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___________________________________
作者のコメント: 『第2部』の【氷竜討伐任務編】が終了して、次の『第3部』の【ヴェルンライトのフェクモ人奴隷解放後の現状視察編】につづく(まあ、ヴェルンライトに行く前に、ヒルドレッドの湖の近くにある領地での水着回での泳ぎシーンはあるかもしれませんね。討伐任務完了したし、レイクウッド8世王様がきっと特別な休み期間をくれるはず~!)
オードリーとヴェルンライト王女であるルミナリスが仲直りしてもっと仲良くなるようなイベントも盛りだくさん。ヴェルンライトでの新たなる出会いと人間関係。ルミナリス姫や弟のカール国王の行方不明になった元国王のソランセンたち......
フェクモ人元奴隷とヴェルンライト現地人の複雑な関係.......
ゼナテスの更なる暗躍......
そしてヴェルンライト王女が何故あまり活躍できなったのかっていう謎の点も全て掘り下げて参りますので、乞うご期待!
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わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
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