精霊術学院の死霊魔術使い

ワガドゥー男子

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第183話:仲間死去への悲愁の念を紛らわすための模擬戦闘

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2月の18日、木曜日。地下訓練場にて、俺達【チーム・オケウェ―】5人だけが放課後ここに集まって、ジェームズの死去に対して深く悲しんでいるままの俺達の心境を鎮めたり、紛らわすべく、チーム内同士での模擬戦闘を行おうとした。今、みんながそれぞれ1対1でチームリーダである俺に挑みに来るという形式にした:



「.....ふうぅ....」



...........................



今、この地下訓練場のとてつもなく巨大な舞台の中心にて、俺はまるで立って瞑想しているかのように両目を閉じて静かにしている様子だ。



それもそのはず!



「はあー!」

フシャアアアアアアア――――――――――――――――――!!!!!

「きゃああー!?」



前の氷竜戦にて、見せる機会のなかった【自身霊体化完全襲撃レノルシューヴィッチ・クルムソアー】にて、ヒルドレッドが霊体化した状態を完全に維持したまま、音も聖魔力気配も一切遮断したままの見えぬ・察知されぬ状態で俺の背後で幽霊のごとく攻撃を仕掛けてこようとしたのだから、その際に聖魔力の纏われた俺の聖剣による迎撃に全注意を注力するためだから!



タタタタ―――!

..「ひーっ!?」

「チェックメイトだ」



どこから来たのか、感に従った俺は運よく後ろからのヒルドレッドの微々たる【殺気】を感じ取れたので、それを元に位置を特定できて迎撃に成功した俺は聖魔力に纏われた俺の聖剣による風力だけで霊的から物理的存在に戻されたままに突き飛ばされ、数歩後ろへと空中でバランスを取るために足を引きずったまま勢いを止めたヒルドレがやっと止まると、彼女の前に既に近づいた俺はヒルドレの喉笛に剣を突き付け、降参するよう促した!



「...ま、参ったですわ、オケウエーサン~!こ、これで貴方の勝利でいいですわよー、もう!(やっぱり奇跡男子は反則級ですわ!)」



降参したヒルドレは両手を上げたままでも不服か負けるの悔しかったのか、不満たらたらな表情でこの訓練場の舞台から身を引いていった!あ、観客席に直行のようだ。



いや~、幽霊も同然な状態で、そんな探知しにくい存在となって保ったままでも相手に物理的な攻撃を加えられるとか、お前の契約精霊アールドヴィオーレの方がよっぽど奇跡的でチート級だったぞー!(まあ、過去には10年ごとに2、3度までの頻度か、【樹界脈】の魂を吸収する能力を一切受け付けない【地縛霊】や【悪霊】だけがこの現世に留まり、幽霊として場所を徘徊して生者を悩ませたり憑依したりすることもできるんだっけー?)



森の中にしか住んでなかった俺でも【死の魔導書】で知り得た歴史や実在した話からの情報だ。しかし、....悪霊と地縛霊かぁー。今まで一度も遭遇したことないがな......まあ、悪霊と遭遇しても俺の死霊魔術にてこっそりと眷属にできるが、俺は悪い人じゃないので、なるべくそいつらとだけとは関わりたくないな...)



........................



「次はお前が相手だな、オードリー?」



今度、ヒルドレッドの負けで彼女と入れ替わるように舞台のここまで観客席から跳び下りてきたオードリーが俺に挑戦するように着地してきた!



「ふふ~ん!そうよ、オケウエー!今度こそリベンジマッチと行くわね!」



「それができるってんなら、やってみろ!あの日、氷竜に対して猛激を振るっていたお前の【その姿】で!」



「言われなくても、やるわよ!【大災乱弾三十円陣撃、自身強化の凍氷戦女形態】――――――!!」

バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バ!バ!バ!バ!ババババババババババババババババーーーー!!!!!!!

ゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴド―――――――!!

「きゃっ~!くっ...」



360発の【中型氷弾】、またもその胴体で受け止めてみせたオードリー!そしてー!



「はああああ――――――――――――――!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ――――――――――!



【氷の戦乙女】というオードリーの究極な特別戦闘形態だ!全身を凍える氷結を齎す聖魔力を迸らせているオードリーの金髪が白髪に染め上げられ、元々長髪なウェーブ型な彼女の髪が更に足の後ろにまで及ぶ長さに一時的伸ばされ、白い肌が更にミルクのように変色したオードリーは、



「喰らいなさい、オケウェー――――――――――!!!」

ズシュウウウウウウゥゥ――――――――――――――――――!!!!!!!



向かってくるオードリーからの2腕による【氷の尻尾】!音速を超えただろうその攻撃、だが!



グラッチャアア――――――――――――――――――――――――!!!!!!

詠唱破棄も声に出して技名だけを叫ぶ必要もなく、心の中だけで意のままに一瞬で発動できるようになった【聖護守英防壁ホリー・ディーフェンシーヴ・エックセレント・ガーディングバリアー】にて、オードリーからの猛攻を防いだ!



「こ~この――!!」



グラッチャアア――――――――――――――――――――――――!!!!!!グラッチャアア――――――――――――――――――――――――!!!!!!グラッチャアア――――――――――――――――――――――――!!!!!!グラッチャアア――――――――――――――――――――――――!!!!!!



尚も諦めずに攻撃の手を緩めないオードリーだったが、今の俺は障壁を張りながらも同時に別の聖霊魔術を使用して中から外へ向かってぶっ放せるので、



「【大聖刃波斬】――――――――!!!!」



こっちまで音速にまで達していなくてもそれなりに凄まじい速度での大斬撃の真っ白い巨大な切り裂く波動でオードリーを遠距離攻撃して、



「きゃああああ――――――――――――――――――――!!!?」

ゴドゴドゴドゴドー―――――――――!!!!



直撃を喰らったオードリーはその二腕に纏われてる二つの【氷の尻尾】もその身体も真っ白い巨大な斬撃波によって吹き飛ばされ、気絶させられた!



「うぐ.....」



観客席にて俺達の模擬試合を監督する学院長までもがいるので、彼女の物理的攻撃を精神ダメージに変換できるあの魔術を既に発動してもらっておいたので、これでオードリーも両断されずに済む!(何と言っても【愛の大聖霊イーズベリア】からの進化した今の基本的な切り裂き技をなんの対策も無しに無傷で受け止められる精霊術使いは殆どいないのでオードリーには学院長のあれが必要だった!そしてその通り、直撃を受けた後、精神的ダメージに変換され気絶しただけに留まったのだ!)



13日の【氷竜討伐任務】の俺達が竜の腹を突き破って脱出できた最終決戦にて、オードリーは確かに【氷の戦乙女】の戦闘形態を数時間に亘って使用したので、それで聖魔力枯渇にて、維持できなくなったオードリーが自身の契約精霊によって強制解除された以降は、またも数時間に亘る使用がしたければ2週間も待つ必要があるらしいが、さっきの10分以内だけで使用したいのならば、たとえ最低限でも4日間だけ待てればいいということ!



だから、ついさっき、【氷竜討伐任務】から5日しか経ってないのに、オードリーがまたも再び【氷の戦乙女】状態を10分間以内にだけだったが、それを発動しての俺への猛激を仕掛けられた訳だ!



.........................................



...................



「『我が目前に2射の巨大なる極太い貫通矢よ参れ【ピアース・ザ・リシャー】』---!!!」



今度はクレアリスからの途轍もなく巨大過ぎる極太な柱のような矢が2本までも打たれてきたのだ―――――!!だが!



ガチャ――――――!!ガチャ――――――!!



「くっ!」



またも意のままに一瞬で【聖護守英防壁ホリー・ディーフェンシーヴ・エックセレント・ガーディングバリアー】を発動した俺に止められたのだ!この障壁系な聖霊魔術は紛れもなく【愛の大聖霊】の発動できるとても優れてる魔術的な防壁なので、この前のマインハーラッドからの数々の攻撃や胃酸からはもちろん、さっきのオードリーの氷の尻尾や今のクレアリスのその【ピアース・ザ・リシャー】さえもこの真っ白い障壁を突破することはできぬ!



そして、今から転じて―!



弐の型、【二百回連続聖斬早歩激駆(ツー・ハンドレッド=タイムズ・コンティニューオッス=ホリースレーシュ・オブ・クイックアンドスイーフト・ステップス)】!



ズ――ン!ズ――ン!ズ――ン!ズ――ン!ズ――ン!ズ――ン!ズ――ン!ズ――ン!ズ――ン!ズ――ン!ズ――ン!ズ――ン!ズ――ン!ズ――ン!ズ――ン!ズ――ン!ズ――ン!ズ――ン!



「ひゃああぁ―――――――――――――――――――――――!!!?」

バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサーーーーーーー!!!!



初期の15秒間に100回の連続斬撃を自動的に展開できる舞踊系な聖霊魔術が今の進化した、10秒間に200回までの連続斬撃を可能にしてくれたイーズだったので、こうしてこの障壁の中からクレアリスに向かって駆けていった俺が一瞬で心の中だけで意のままに【二百回連続聖斬早歩激駆《ツー・ハンドレッド=タイムズ・コンティニューオッス=ホリースレーシュ・オブ・クイックアンドスイーフト・ステップス》】を発動できるようになった俺はクレアリスを撃破できたー!



ゴド―!

「.....................」



200回までの斬撃を見舞いしてしまってごめん、クレアリス!

でも、これは模擬試合で訓練だから!

そして、学院長のあれも発動中だし、まあ、無事だろう!

気絶させてやってごめんね!



じゃ!

最後の挑戦者となるのは――!



「ジュディー――――――――――――!!」



「え~へへへへ!今度は私が相手なので、お手柔らかにー、やああ!【超巨大暴爆炎撃火災炎獄砲台リムヌス=エフォリトナス=ゲレムホールト】――――――――!!」



ブワアアアアアアアア――――――――――――――――――――!!!!!!!!



ううおおおお―――――!?あの時のマインハーラッドをも苦戦させたその奈落より

襲い掛かる砲台から放出された絶対的な超巨大火力はー!!



大きな砲台を出現させたジュディは、【巨炎大獄激火砲ナカレマ・アシュミナラエ】の威力よりも遥かに5倍以上まで凌駕できる地獄のような大火災獄炎へと誘う純粋なる火力申し分ないの超巨大な劫火川のような炎の本流がその砲台の砲口から一直線に俺のいるここへとその距離から一瞬のように飲み込んできたが―



パチイイ――――――――――――――――――――――――――――!!!!



またも難なく、俺の【聖護守英防壁ホリー・ディーフェンシーヴ・エックセレント・ガーディングバリアー】にて、受け止められた!



なんか、学院長の【太陽の大精霊王】とか他の2体残りの【3体の大聖霊】の究極攻撃でもない限り、この俺の障壁を突破できる精霊術使いは他にもいないように感じるが、果たして―



「さあ、ジュディ!受け止めてねー!【聖封第8、磔楔絶惨止阻クルックシーフィクション=ウェーッジ・オブ・クルーエルオブストラックション】---!!」



ダー!ダー!ダー!ダー!ダー!ダー!ダー!ダー!ダー!ダー!グチャー!グチャー!

「きゃああー!?」



この聖封シリーズの聖霊魔術を発動すると、巨大で長くて真っ白い磔が12本もジュディを取り囲むようにして左右から現れたと同時に、両側面から貫いていき、貫通した2本だけのままの態勢でジュディの動きを封じたー!



「はい、それ!」

「こ、降参、....ですっ~!」



聖剣を動けぬ状態のジュディの喉笛に突き付けたので、すぐに降参してくれた!

これで模擬試合終了ね!俺の圧勝で。



..................................................




.......................



それから15分も経って、皆が早く回復できるように学院長からの手当ても受けて、オードリーも気絶した状態から凄まじいスピードで治療を受けて目覚めたので、



「いや~~、やっぱり奇跡の南地男子の呼び名通りに、オケウエーは本当に強くなり過ぎたんだね、えへへへ!」



ジュディの屈託ない笑みに、



「~?ねえ、ジュディ?ど、どうしたの、いきなりオケウエーをさん付けしなくなってるのって?いつもそうしてきたじゃないー!?」



どうやらオードリーもその変化について気づいたので、



「あ?...そ、そうかな?い、言われてみればそうだった、...えへへへ.....まあ、これは、...なんていうのかな?その、...まあ、数々の死闘を仲間同士で体験してきたしー?...その反動で、オケウエーともっと親しくなったなあ~って感じてもいいじゃないー?オードリーさ・ん~」



茶目っ気に誤魔化そうとしたジュディに、



「そ、そう....。まあ、好きにしてていいわ。けどー」



「ん?」



オードリーのいきなり陰が差すような表情に、怪訝そうな顔を向けたジュディは、



ずいー!



(オケウエーは今のところ、ドレンフィールド家であるあたくしの父が見極めようとしている最中の相手だわ!それを誰からも、....判定が下されるまで、邪魔されていいはずがないわよ)



なにやらジュディの近くに寄ってひそひそ話を始めた様子のオードリーだが、こっちにはイーズのお陰で丸聞こえなので、



(はわ~!その意味は~?....まあ、いいでしょう。......実は、オードリー、『さん』?...竜の腹の中に彼と一緒に過ごしたあの短い時に、オケウェ―からもオードリーと彼との今まで経験してきたことの一部だけを話してくれたよ?でも、.....それを聞いても、私は今、オケウエーを諦めるつもりはないよ、オードリー!)



(...........へええ?.....それは挑戦と受け取っていいわよね?ジュディ?)



(はい!愛の挑戦です!....いくらオードリーさんでも、あの時に誓った神聖なる言葉にて、オケウエーを諦めたりはしないもん~!)



(....そう。.....でもこれからも色々やらなくていけないし、そして外野からの横やりからもオケウエーを守らなくちゃいけないし......だったら、ひとつ提案をさせてもらうわよ)



(て、提案...?)



(これから、聖女をあの【国際会議】への護衛としてあたくし達が参加するかどうか、陛下が明日、お決めになってから1か月後の来月の3月の下旬までにあたくし達のオケウエーを巡る競争心をいったん控えるように、他からちょっかい入れられないように協定しない?)



(ほえー?そ、それなら!)



(ええ、決まりね)



きゅっと!



ん?何でか、あそこにジュディとオードリーのやつらが指切りげんまんして、何か秘密な約束を交わそうとするので、彼女たちのプライバシーを守るべく、イーズに頼んで彼女たちの声が一切届かないようにしてもらったのだった!



「ふふふ......」



うぅ、なんでか俺の隣まで寄ってきたクレアリスがクールっぽい微笑を見せながら背中を優しく叩いてきた.......



「...彼女達、どうしてあそこに、こそこそと喋ってるのかしらね。.....ね、オケウエーサン、貴方からは何か知っているのではなっくて?」



ヒルドレッドも好奇心いっぱいな顔になって俺に聞いてきたので、



「あ~はははは......俺も知らない、っす」



ジェームズの物真似の口調のつもりで、知らないことをアピールしてやったのだ!



一応、ジュディには既に殆どを話したので、今はオードリーを恋敵か、恋愛のライバルとして見てるのだろう.......



おそらく、それ関連の話でもしてたのかもね!



ああぁ~ぁああ~!



モテる男って、辛いなー!



まあ、明日19日の夜にて、王城で王様との謁見が控えているので、今からは何も難しく考えないようにしよう、うん!




..........................................................................................





................................





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