精霊術学院の死霊魔術使い

ワガドゥー男子

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第193話:お楽しみタイムの水泳競技、そして激情のジュリア!

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「では、皆サン、オールズティニア家の次期当主であるわたくしがどのように泳げば良いのか、お手本として見せて差し上げますのでよ~く見ていてくださいましね~」



バシャ――――――――――!!!



それを言うが早いか、真っ先に湖の方へ向かって足を揺らしながらスリッパを取り外すと超巨大な面積を誇る【ウッドワイス湖】の一区画へと飛び込んでいったヒルドレッド!



それにつられて、



「お姉様、待って!ベタニーも直ぐ来ますよ!」

「ヒルドレー!あたくし達をまるで泳げない下手っぴばかりだと思わないで―!行くわね!」

「あはは~!ここからが楽しみだねー!皆で誰が一番水泳上手か競い合わないー?」

「ふふふ、それはいいかもね、ジュディ。ならうちもその挑戦、乗ってあげようかしら」

「リリも自分の限界を知りたいなのですね。なので、少しだけですが、リリの水泳選手としての、今まで独学で磨いてきた実力も皆に見せてあげてもいい時なのですよー!」

「あっしは泳ぎ自体が苦手だけれど、それでも頑張り次第ではいいもんも見せられるっぽよ?」



バシャ―――――――!!バシャ―――――――!!バシャ―――――――!!バシャ―――――――!!バシャ―――――――!!バシャ―――――――!!



ベタニーちゃんもオードリーもジュディもクレアリスもリーリスもレイーザリン先輩もヒルドレッドの後をついて直ぐに湖の方へとダイヴィングした!



「ふふふ~、じゃ先生も跳びこんじゃおう~っとー!」



バシャ―――――――!!



それで、8人の素敵で魅力的な女性たちが既に湖の中へと飛び込んでいったんだけど、そう言えば、どうして目の前のクリス先輩が、真っ直ぐに俺の方へ向かって歩み寄ってきて全然みんなに倣って泳ぎに行かないのー?



タタ!

「サ、サっきは済まなかったな、オケウェ―くん~!アタクシ達のジュリアが失礼にも【伝説の聖騎士】の称号を授けられたばかりのキミに愚かにも暴力的な行為である不躾で乱暴な蹴りをこの平和的な遊びの場で働いたとはー~、ほ、本当に申し訳ないこの上ないのデスー!」



と、そんなことを早口で慌ててお詫びをしては深々と俺に向かって頭を下げてきたクリス先輩!

ったく、...どっちも大げさ過ぎだよ、もう~。



「...頭をあげてくれ、先輩。......俺はもう何も怒ったりすることはないし、ジュリア先輩に対しても全然嫌ったりはしないよ?」

「デ、デも、救国の英雄であるキミにまで無礼を働いていていいはずがないので、どうかこちらからも厳しい罰を与えに行かせないとつじすまが合わないんデスよー?」

「で、でも.......」



なるべく、ジュリアの【あれ】はただの、彼女なりの不器用な、今まで大嫌いだった男の存在をそれなりに受け入れようとした軽いスキンシップだと思っていたので、これ以上ことを荒立てる必要も感じないし、蹴ってくれたジュリア先輩のおかげで【ミニ・ジュリア】って召喚魔技も【死霊魔術】にて使えるようにはなったので、これといって処罰について追及しようって考えにまで至ってないので、クリス先輩の主張をどうにかして和らげようとー



「デもも何もないデスぞ、オケウェ―くん!コいう手合いのもの、きちんとした体罰を与えないといつまで経っても無礼な態度は改めないと思うんデスぞ、デスぞ!ダから、この件についてはアタクシにお任せをー。じゃ、湖への勝負に挑む前、直ぐにきっちりと言いにやってくるので、オケウェーくんは何も心配することなくみんなと一緒に先へ泳ぎに行ってくれー!じゃな!」



タタタタタ――――!!

「あ、ちょー!」



....................

もういっちゃったしー!

クリス先輩......



あまり過剰な罰だけはしないでって心の中で願わずにはいられない思いしてたのだった!



...................................................




............................



「やああ――!どうなのどうなのー!ヒルドレッドさん~!私の平泳ぎはー!?」



「あら?初心者かと思いましたけれど、既に泳ぎの経験も積んでいたとは驚きですわね」



おそらく、【昔の身体】で過ごしていたジュディだった人生でも、呪いにかかっていたストレスから気を紛わせてやろうって両親からの親切心でもあって、泳ぎの練習とかにもここの湖の湖畔などに連れていかれ水泳経験もそれなりに積んでいただろうな、ジュディ!



「ヒルドレー!いい気にならないことわねー!あたくしもたまにしか泳ぎに連れていってもらったことなかったんだけれど、これでも水泳する時は敵なしだって言われてるわよーー!!それー!」



どうやら、ヒルドレッドの優雅な背泳ぎ(バックストローク)のと違って、オードリーは【バタフライ泳ぎ】が得意のようで、彼女の一挙手一投足が水面に衝撃を与えるようだ。荒れ狂う波のように、心臓の鼓動と同期するかのように前へと進んだみたいね!



「おほ~!乱暴な戦い方してた貴女にはピッタリな’泳ぎ方ですわね、それ!ですがー」



「ふふふ~!うちを忘れて貰っては困るのよ、3人ともー!」



ヒルドレが言い終わらぬ内に、既にクレアリスが動き出した!クレアリスは深く潜り込み、イルカのようにしなやかに蹴りながら泳いだ様子だ!静かに、しかし確実に目標の、1位を取っていてリードしているヒルドレへと迫っていく。



「みんな早すぎ―!ベタニーを差し置いて、先に行っちゃう【客人様】の貴女方なんて嫌い~!」



バシャバシャバシャバシャ―――!!



なんか、最後尾から見て2番目に遅く泳いでたベタニーもついに本気を出しているらしくて、クロール泳ぎにてスロースタートだった彼女の水泳における勢いが徐々に増えちゃっていて、そしてー



「そんな~~!あっしを置いてかないっぽよ、~ベタニーちゃん~!」

バシャバシャバシャバシャ―ーーーー!!



どうやら、一番泳ぎが苦手なレイーザリン先輩は本気となっている様子のベタニーちゃんからも置いていかれるみたいで、慌てて【犬かき泳ぎ】でベタニーちゃんのペースについていこうとして失敗した!必死にバタバタと手足を動かして水しぶきを上げていたがその位置から殆ど身体を推進させることが出来ない様子だ!



「ヒルドレッド様にジュディ様!リリもすぐ後ろで迫ってきますなのですよー!」



うおー!リーリスも負けずに、3番目にて1位のヒルドレと2位のジュディに迫っているみたいだ!かといって、オードリーも4番目ながらもすぐリリの斜め後ろ近くに張り付いて離れないからいつ追い越されるか分からないほど危うい状況にあるリーリス!



「ふふふ~!教え子たちばかりにいいところだけはさせたくないね~!よって、先生も本気を出させてもらうわよ~!ふふ~~!!」



バシャバシャ――――――――――――――――――――――!!!!!



「「「「「「「「---!?」」」」」」」」



どういうことか、ベタニーちゃんの直ぐ先へ泳いでいたイリーズカ先生もついに本気を出す気になったか、瞬く間にオードリーもリーリスも追い越しての第3番目にー!



あれで、競技の目標水点であるここの湖畔から3キロメートル先にあるあそこの、水面に浮かぶヒルドレッドの【オールズティニア家】の【紋章旗】へ触れているとゴールしちゃうっていう1位の勝者としてのポジで競技を終わらせられるんだ!



「...どっちが勝つかワクワクするね!」

と、ただ見てる俺がここの湖畔にあるパラソルの直ぐ近くに、俺と同じようにルミナリス姫がお手洗いから戻ってくるのを待っているラニアの直ぐ側に彼女たちの水泳競技を観戦するとー



「オケウェ―殿~!さっきはすまん!色々緊張しちゃっていきなりお手洗いに行かなくちゃいけなかったので、少々待たせてやっていたようであるがもう大丈夫であるよー!ラニアもね!」



あ!ルミナリス姫だ!ついに戻ってきたんだねー!



「殿下、お帰り頂き何よりで御座る。では、我々も泳ぎに行っていいので御座る?」



「うむ!であるが、その前に、オケウェ―殿に少しの【賭け】を提示してみようであるかなー?」



「ん?【賭け】だとー?」



「ええ、こういうのはどうであるかな?妾、ラニアとオケウェ―殿。この3人の中で、一番の1位になってあの旗へ触れに到着すると勝ち。そして、その勝者となった者に、負けた二人にいう事を何でも聞かせられる【罰ゲーム】にするというのはどうであるかー?」



わあー!王女は本気で勝ちにこだわっていて面白いねー!なんか燃えてきたので、俺もー!



「ははは、まあ、望むところだぞ、ルミナリス姫。一国の王女様だからって手加減はしないつもりだぜー?」



「ふむふむ、ラニアも殿下からの挑戦とあらば、正々堂々と挑ませて頂きます故、くれぐれも結果だけは恨まないで欲しいで御座るね?」



「にしし~!二人共もどっちもが負けず嫌いなのは良いであるね~!お陰で、心置きなくー」



ん?



「泳ぎまくれるというものであるよー!」



バシャー――――――――――――――――!!!!!



「あ、ルミナリス姫だけ先にダイヴィングしてずるいー!追うぞ、ラニアー!」

「うむ!」



バシャー―――――!!バシャー―――――!!



俺達よりも先にリードを盗んでいた卑怯者の王女様を追いかけるように、濃い褐色肌の俺と薄い褐色肌のラニアというフェクモ出身者二人が生粋なギャラ―ルホルツ出身者のヴェルンライト王女へ迫りに征くのだったー!



..........................................................




................................



ヒルダさんも一階のリビングで電話中の屋敷内の3階にて、ジュリアに宛がわれる一室にて:



バコ――――――!!!



「痛いです――っ!?」



「ジュリア、いつまで釘を刺せばいいというのデスー!?オケウェ―くんにはもう手を出すなって何度も言ってるのに、懲りないとはいい度胸デスぞ―!?」



ゴド――――――――!!!



「うぐっ~!?」



さっきは【純粋なる淑女研鑽会】のリーダーであるクリスティーナからの頬っぺたへのビンタに留まらず、今度はクリスティーナからの斜め蹴りで突き飛ばされたジュリアがいるのだったー!



「モう何度も彼へのちょっかいや暴力沙汰は見たくないぞ、ジュリアー!いくら昔よしみの親友同士だとはいえ、これ何度もチームリーダであり、部活動の会長でもあるアタクシからの命令を無視し続けることは許しがたいものデスぞー!!オケウエー男爵は既に、この王国の安全を何度も脅かしてきた色んなバケモノ共と【伝説な世界獣】のマインハーラッドまで討伐してくれた救国の英雄であり、【伝説の聖騎士】という称号まで国王陛下から授けられてきたばかりのヒーロー的な男の精霊使いデス!モはや、彼の成してきた功績は同じく男の精霊使いであった【激舌の壮麗男】、マックミュレーン様にも匹敵するものであると言ってる者までも出てきたのデスぞー!?コれ以上、英雄様たるオケウェ―くんへの蹴りとか一切の暴力は許さないデスぞー!」



「なあー!?マックミュレーン様に匹敵するとは言い過ぎなんじゃないんですかー!?さすがに【伝説の世界獣マインハーラッド】よりも【魔神アフォロ―メロ】の方がお強いのでは―――」



バコオ――――――――――――!!!

「ひぎゃーー!?」



「モう良いのデス。キミという者は......コれ以上、オケウェ―くんへの一切の暴力をしないと誓わないのであれば、ここでの休憩期間を楽しみたいと思っているアタクシ達の集団から抜けていって家に帰ってもらっても良いのデスぞー?」



「うぅぅ.......そ、そんなぁー」



「デは、もう言いたいことは済んだので、アタクシはオケウェ―くん達の方へ戻るデスぞー。ついてきたければ、彼への暴力はもうしないと誓ったも同然に受け取れるぞー?デはー!」



タタタ―!

かちゃー!

がしー!

「ぬー?」



ジュリアの部屋から出ていこうとしてドアノブを回していたクリスティーナだったが、なんでか、いきなりジュリアにその手をがしっと追い被さられるようにして重なり合わさったー!



「うぅぅぅ~~。もう、もう~~!わ、わたしを置いて行かないで―――!!クリスティーナ会長――――!!うぅうぅ~~、ひっくっ!...ぐす~ん!.......うぅ、うわああああああ――――――――――!!」



バサー!



どういうことか、いきなり感情の激流に負けるように、大声と号泣してしまったジュリアがクリスティーナを抱きしめるようにしてハグをし始めると―



「あい、愛してます、会長様ー!ぐす~ん!わ、わたしは昔から、クリスティーナ会長様に対してお慕いしており、とっても心から愛しいと、ひっく~!、思ってきた、わたしの一番素敵な想い人であり、大切な人間第1位となってくれた者なんですー!ひぐ~!だ、だからー」



「......ジュリア...キミは......」



「だから、わたしまで見捨てないでくださいー!~ひっぐ~!うわああああ――――――――!!!」



もう何も言わなくていいと言わんばかりに、ジュリアの抱擁を返しているクリスティーナはジュリアをあやすように彼女の背中を撫でつけていて、彼女が泣き止むのをずっと待っていたのだったー!




.......................................................................................




.........................................




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