異世界転移したけど王様がクズなので旅をします。〜邪神に選ばれし男は神へと至る〜

悪鬼さん

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古の島編

VS猿andバッタ

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あれから十日程の時間が経っていた、あの後俺は訓練を開始した。
その十日がとても濃密な時間で辛い物だった。

まずは簡単な魔法を一通り覚えた。

「我が魔力よ土となれ、土石生成ストーンクリエイション

「後は…我が魔力よ水となれ、水生成ウォータークリエイション

晃は魔力量を調節しながらラプラスに教えられた魔法を使う。そうすると手の平の魔法陣からシャワー程度の勢いで水が放出される。

「よしこれで水は大丈夫だな」
あらかじめ用意しておいた石を皿のように置き土魔法を使って穴を無くすように固めた。これで今日の水は大丈夫だな、一日一回は水と皿を替えないとすぐ劣化するからな。

どうやら魔法で作った水は劣化しやすいらしく、石の皿も水が染みてカビが生えるからすぐ使えなくなる。

「さてと“気配察知”」

“気配察知”を発動すると、200mぐらい先に俺の嫌いな奴の気配を見つけた。気配察知は大体極めたと言っても良い、本来なら長い時間を掛けてスキルのレベルを上げていくんだろうが俺にはそんな時間を掛けてられないので、一日ぶっ倒しでLV10の“気配察知を”常時発動して無理矢理慣らした。

「あれはキツかったな…何度吐いたことか」
[本来であれば安全マージンを取って余裕が出来た程の熟練度でレベルが上がります、それでもレベルの上がったスキルを直ぐには使いこなせません]
その後あんな慣らし方をする人は居ません、と言われた。まぁそうだろうな、そもそも俺の場合は全体が違う。

「さてと…」
あの気配はムカつくエテ公の気配だな、久しぶり…と言っても数日だが実戦だ。身体強化の実戦の使い方はまだだからな、それに訓練の成果も知りたいしあの時の恨みは絶対晴らす。

晃はスキル“身体強化”を使えるように洞窟の近くでずっと使っていた、その成果もあって伸びた能力を更に強化してその中で込めた力を使いこなせるようになり、最終的にLV6まで使いこなせるようになった。

だが辛かったなぁ…急に身体が強化されるから木に軽く触れただけで木がへし折れた時は驚いた、しかも身体の肉が裂けるように痛くなるし、あの日は寝れなかった。

「っと居たな」
晃は三匹の猿が木の上で木の実を食べているのを発見した。
そして音を立てないように木の陰に隠れて“気配遮断”を発動する。
「“生物鑑定”」

『無し』 ジョブ 無し  LV97 種族 《エンシェントテイルモンキー》年齢 ??? 
攻撃力 7100
防御力 3100
俊敏力 5300
魔力 600
魔防力 2500
《固有スキル》衝撃の尻尾クラッシュテイル
《スキル》 身体強化LV6 木登りLV10 野生の勘LV3 精神耐性LV4 瞬歩LV5 
《称号》古の魔物 野生の獣 

猿共は木の実を齧っている、その隙に晃は近くにあった小石を拾い、少し移動して頭目掛けて投げ付ける。
「ウキャギャ!?」
ムカつく顔で木の実を食べていた猿が一匹頭を抑えながら叫び、そのまま木から落ちた。残り二匹の猿がそれを手を叩いて笑っていた。

…狙うなら木の上にいる奴等か?いや、ここは…。
晃はもう一つ小石を拾い、もう一匹を狙って投げ付ける。
「ウキッ!?」
…もう一匹も落ちた。
その様子を見て木に上に居る猿が「ウキャッキャ!」ムカつく声で大笑いをする。

「低脳が、“身体強化Ⅵ”」
俺は一気に駆け出して気配遮断を切り、身体強化を発動して木の上に飛び上がる。笑っていた猿はようやく存在に気付いたがもう遅い。

「間合いに入るまで笑ってんじゃねえ!“龍牙脚”!」
晃はラ○ダーキックの様に体制を変えて蹴りを繰り出した。まるで龍の牙の様に鋭い青いオーラを脚の先端から纏い、蒼炎を纏う龍が全身を包んだ。そしてその蹴りが猿の腹部に突き刺さる。

猿は断末魔を上げる暇も無く腹部から蹴りが貫通して絶命した、そして血飛沫が舞って服につく。その様子を見て他の猿が威嚇をするが頭を小石で打たれたせいで混乱しており、咄嗟には動かなかった。

その隙に顔面に向かって拳を突き出す、拳は猿の顔面にめり込んでそのまま拳で地面に叩き付けた。
「ウキャァッ!」
最後の猿はようやく我に返って攻撃をしようとする。鋭利な爪で引っ掻こうとしてくるが晃は腕を掴んで握り潰した。
「アギャッー!?」
猿は絶叫しながらもう片方の腕で引っ掻こうとするが、晃は手を離して背後に下がって間合いを取る。

猿はそれを見て跳躍し、横に回転しながら尻尾で攻撃をしてくる。しかし簡単に晃に掴まれて木に投げ付けられる。
「ウギッ!」

猿は短く叫んでその場に倒れた、直ぐに立ち上がってこちらを睨みつけたが俺は縮地法を使い間合いを一瞬で詰めて拳を連続で叩き込んだ。
「ウララララッ!ウラァッ!」
「ギギャァャァ!!?」
猿は醜い声を上げて木に吹っ飛んで太めの枝に引っかかった後、動かなくなった。

「…ふぅ、サイコー!」
カッケェー!戦技の練習もしておいて良かった!やっぱり青い龍のオーラを纏うなら蹴り技だよな!使いこなせる様になるまで何度暴発して死にかけたことか…。

晃は身体強化が乗った状態で戦技の使い方を練習し、自分なりの使い方を見出していた。その成果もあってか複数の戦技と言える物を習得した。

この十日の間、戦闘は殆ど無かったからどれくらい強さや精度が上がっているかよく分かる。因みに戦闘が殆ど無かったのには理由がある、最後に死んだあの日に俺は危険覚悟であの大木を調べる事にした。あの木のことをラプラスに聞いてみると詳しく見ないと分からないと言った。

最近は質問を答えられなかったりしてラプラスは万能では無いことを認識した後、俺は大木に向かった。
そうしてラプラスに調べてもらうと分かったことはこの大木は強大な魔物の固有スキルで作られた物で、今まで会った魔物とは比べ物にならないぐらい強いのと、大木から西にその魔物が居るらしい、そしてそこに死んだ時に見た建物がある様だ。

後はこの大木は島の中央部に生えてきたらしい、そして形状が特殊で、丸の4分の一の様な形で最初に居た海岸は言わば弧の場所で、建物は先端部にあった。

そしてどうせだから詳しい調査も兼ねて大木に登ってみるとあることに気が付いた。大木の付近から一定の距離まで生物が近付いて来ないのだ。透明狼は分からないが猿や巨大バッタ、中には巨大ゴリラも居たが何かに怯える様に近付いて来なかった。

ラプラス曰く大木の放つ魔力がその魔物の存在を表しているのでそれに怯えて近寄れないらしい。
…縄張りみたいな感じか?よく考えたらこの木に近付いてこれを生やした奴に襲われるのは想定していたけど他の奴が襲ってくる可能性もあったな。

「ギジジッ!」
…どうやら新手が来たようだ。
後ろを振り向くとそこには巨大なバッタが一匹飛び回っていた。しかし前回会った奴とは色が違う、前回のが普通の緑だったのに対し、コイツは黄色い。
「“生物鑑定”」

『無し』 ジョブ 無し LV 124 種族 《ライジングギガホッパー》年齢 ???
攻撃力 11000
防御力 2300
俊敏力 15400
魔力 8500
魔防力 1500
《固有スキル》電速加速ライジングアクセル
《スキル》 縮地法LV10 雷魔法LV5 跳躍LV10 雷耐性LV6 麻痺耐性LV10 捕食LV6 
《称号》古の魔物 雷の昆虫

ここに来て修行の成果もガン無視する程の強敵かよ…あのバッタとは色が違うが…何だか仮面のヒーローを思い出すな。

「スゥ……やってやらぁ!かかって来い昆虫風情が!」
バッタは大声に反応して縦横無尽に跳び回って行く。
木を、地面を、岩を、それ等全てを足場に雷を纏った様な光りを放ちながら、高速で跳び続ける。

その速度を維持したままこちらに飛び掛かる両前脚で肩を押さえつけようとしてくる。あまりの速さで飛び掛かったことにより、晃は肩を掴まれたまま後ろに倒れた。
それに対して晃は両前脚を掴み、押し返そうとする。
「っ!?結構力あるな!」
巨大バッタの怪力は途轍も無く、そして身体も麻痺する様にしびれる。そのまま噛み付いてこようとし、何とか対抗しようとするが力は拮抗していて中々晃は押し返せない。

「うぐっ…っ」
晃が押され始めて巨大バッタの口が少しずつ晃の顔に近付いていく。
脚に力を込めろ、まだ耐えろ!“鑑定偽装”、“身体強化Ⅶ”!

晃は“身体強化”の上限を一瞬でLV7に引き上げて“身体強化Ⅶ”を発動させる。
「おおおおお!」
身体強化によって強化された肉体で、何とか巨大バッタの両前脚を押し返す。一気に押し返した事によって巨大バッタは体制を崩し、ひっくり返った。

「内臓をぶち撒けてろ!」
俺は飛び上がり膝を曲げる、そしてそのまま腹部目掛け跳び下り、跳び膝蹴りを喰らわせた。
メキョリという音と一緒に、巨大バッタの腹が破れた。そして体液が飛び散り、身体中が体液塗れになる。

「うげっ汚え…」
だが脆い相手で良かった、防御力が低かったお陰で一撃で倒せた。
「ミイン、技借りるぞ、我が魔力よ水となり現れ、浮遊せよ…フロートウォーター」
ミインが使っていた魔法を発動すると、ミインが出していた水よりも一回り小さい水球が二つ現れる。
「えっ」
ミインのより小さい?俺の魔力でか?出力をだいぶ絞ったとは言えそれでも俺の魔力は3000はあるんだぞ?それでもミインの方が大きい…それはミインの方が魔力が大きいという事に…いや、考え過ぎか。

それにしても身体強化Ⅵまで引き上げてたのにそれでやっと互角って…まだ身体強化の基礎技しか出来なくて、戦技は使えてないんだよな。

…今日の分の飯は手に入れたし洞窟に戻るか、久しぶりのタンパク質…でも猿か…猿を食うのは姿形からも…ちょっとな…まあ食うけど。
 
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