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古の島編
青龍の目覚め
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「ほうほう?話を聞く限り、やはり貴様の居た世界の人間は弱いのだな」
「まあ、この世界に比べたらな…。能力が完全な数値化なんてして無いし、レベルを上げたら強くなるとか、スキルや戦技なんて物も無いからな。それでも、元の世界では俺とユディットは8歳にして化け物だったんだ」
「ははは、化け物とな?お前は確かに強いが、人は見た目で判断してはならないとは言う。我の生きてきた中で見た中では童の姿をした貴様以上の化け物なんぞ幾らでもおったわ、それに比べて可愛い物よ。そこの娘っ子も見た目こそ幼いが、我が分体を消し去る程には強いのだぞ?」
「それぐらい違うんだよ、元の世界はさ。強い奴はデカくて強そうだし、見るからに弱そうなヒョロヒョロは大体弱い、正反対だ」
「ふむ、此方は長寿の者ほどレベルが高い、細い老人が龍を切り裂く事もあれば、巨人が子供に泣かされることもある。それがこの世界だ…まあ、永い間此処にずっと封じ込められ、最近の事は知らんがな!」
青龍は何だか寂しそうな瞳を空に向け、高らかに笑っていた。
「…さて、元の世界の話はもう良いだろ…と言っても、後はこの世界に飛ばされた時の話ぐらいしか無いけどな」
「…!私は、気になる。まだ聞いてなかった」
「ふむ、その力は何処で手に入れたのか、気になるところではあるな」
「まあ、土産話としては、後半はともかく最初は楽しめると思うぞ」
晃は学校から邪神であるアグゼルの元に転移し、特別な力を貰った事。転移させた国の狙いの予想、そこでの訓練。
そしてミインと出会ったきっかけと此処まで来た経緯を話した。
「…ふむ…ふむ。そうかそれで…」
「どうかしたのか?」
「いや、何でもない。ただそれにしては弱過ぎるなと思ってな」
「は?弱過ぎる?何言ってんだ…確かにお前に比べたら弱いだろうけど、この島の魔物の化け物共と渡り合ってきたんだぞ?」
「いや何、我の知ってる神はその程度の力しか与えんとは思わないのでな。そうであったら、我が神よりも強くなってしまう…ふむ」
そう言うと青龍は指を一本、晃の額に近づけてくる。晃は鋭い爪に驚き、躱そうとするが「動くでない」と言われ、動きを止める。
指は額に触れる事なく、寸前で止まった。そうすると、小さな魔法陣を創り出し、暫く静止する。
「ふむ…2割未満と言ったところか?しかし最も重要な部分が欠けている…これが原因か?む、これは…」
青龍は何かを考えながらブツブツと呟く。次第に透明であった魔法陣が赤色に染まっていき、火花のような光が発生する。晃は身体がとても軽くなったように感じた。
…神を知ってる?神様は基本的に不干渉なんじゃなかったか?そうだったら知り合いなんているはずが…
すると、晃の全身に激痛が走った。
「ガッ!?」
唐突な痛みに、晃は叫びながらのたうち回る。
青龍の指先に出ていた魔法陣は消滅して、青龍は腕を引っ込める。
「アキラ!」
「成る程、相互の力が反発しあっているようだな。つまり、片方を極める、もしくは鎮めるなりすれば…確か、もう2人いると言う話だったな?だとすれば…」
「えっと…えっと…あっ!」
ミインは晃に両手をかざし、魔法陣を作り出す。そうすると、魔法陣から白い光の粒が現れ、晃の全身を包み込んだ。
「だ、大丈夫?」
「ふぅっ…はぁ…キツかった…ミイン、ありがとな。青龍!いきなり何するんだよ!」
「…ふむ、急に干渉しすぎたか?いやいや、済まぬな。どうしても気になる事があってな…ふむ…」
「おい、どうしたんだ?」
「…いや何、貴様が神に直接力を貰ったのが事実として、別の力が作用していて出し切れていないようだぞ?肉体に全く適応していない、出せるはずの力が出せていないと言う事が分かった」
…別の力、と来たか。心当たりしか無いな、どう考えてもアイツもう1人の俺だよな?ラプラスは連携リンクが14%とか言ってたな…つまりそれって、アイツもう1人の俺が在るかぎりそれが進まないって事か?
「ふむ…まあ、問題無いであろう。戦い続ければ、いずれはどちらも完全に力を開放出来るだろうよ」
「そんなもんか?」
神様の力ってそんな単純な物なのか…。と言うか、そんなの言ってる事アイツもう1人の俺と同じじゃねえか。
「晃、神様と知り合いだったの?じゃあ晃も神様?」
「いや、知り合いだけど俺は神様じゃない…ステータスを見ると怪しい所はあるが」
確か称号に半神半人とかあったな、しかし種族は人間扱いだった、何故だか分からんが。
そもそもとして、今の力ですら振り回されてる節があるのにこれ以上強くなれるってのはヤバくないか?
「では晃よ、貴様に選抜をくれてやろう!これに打ち勝てるか?」
「え?いやなんだ唐突に」
何か、打ち勝てるか?とか言わなかったか?
「耳を塞いでいろ」
その声に従って晃とミインは耳を塞ぎ、青龍はそれを確認して大きく息を吸う。
「…!ウルオオオオオオォォォォッ!!!」
耳を塞いでいても鼓膜に響くような爆音が、青龍の大きな口から放たれた。
空気は振動し、肌にビシバシと何かが当たる感覚に見舞われる。暫くすると音の振動は無くなり、晃達は耳を塞いでいた手を退ける。
「何だよ急に!」
「ははは!我は番人であるが、我を倒す為に魔物と戦い修行するのでは、また役不足だとは考えなかったか?我が眠っている間は、この森林の魔物共の力は著しく低下するのだ!今、この地に我が完全に目覚めたことを証明した!魔物共はこぞって本来の力を取り戻すぞ!」
「はあ?嘘だろ!?」
あれで本来の力じゃ無かったとかあり得ねえだろ。そうだとしたら古の魔物は島の外で会った狼なんかより強い奴ばっかりか!
「「グルォォォォォォ!」」
「さあ!来るようだぞ、これが終わったら返してやろう!なぁに、安心しろ。貴様は死んでも蘇れるようだからな、そして娘っ子は我が守ってやる、存分にやれい!」
「っ!?アキラ!」
「…ああ、クソ!やってやるよ!済まん、ミイン!ちょいとばかし殺りあってくる!」
数体近づいて来る魔物の気配を感じ、晃は両腕を構える。
確かに、今までとは比べ物にならない程の強い気配を感じる。
「っ…来た!」
最初に来たのは巨大ゴリラ。しかし、前回と殆ど同じ姿だと言うのに、気配のせいで何倍にも巨大に見える。
次に来たのは金剛猪。それに続いて長尻尾の猿共が迫って来る。
「…返り討ちにしてやんよ!」
迫る魔物に、晃は全力で迎え撃った。
「まあ、この世界に比べたらな…。能力が完全な数値化なんてして無いし、レベルを上げたら強くなるとか、スキルや戦技なんて物も無いからな。それでも、元の世界では俺とユディットは8歳にして化け物だったんだ」
「ははは、化け物とな?お前は確かに強いが、人は見た目で判断してはならないとは言う。我の生きてきた中で見た中では童の姿をした貴様以上の化け物なんぞ幾らでもおったわ、それに比べて可愛い物よ。そこの娘っ子も見た目こそ幼いが、我が分体を消し去る程には強いのだぞ?」
「それぐらい違うんだよ、元の世界はさ。強い奴はデカくて強そうだし、見るからに弱そうなヒョロヒョロは大体弱い、正反対だ」
「ふむ、此方は長寿の者ほどレベルが高い、細い老人が龍を切り裂く事もあれば、巨人が子供に泣かされることもある。それがこの世界だ…まあ、永い間此処にずっと封じ込められ、最近の事は知らんがな!」
青龍は何だか寂しそうな瞳を空に向け、高らかに笑っていた。
「…さて、元の世界の話はもう良いだろ…と言っても、後はこの世界に飛ばされた時の話ぐらいしか無いけどな」
「…!私は、気になる。まだ聞いてなかった」
「ふむ、その力は何処で手に入れたのか、気になるところではあるな」
「まあ、土産話としては、後半はともかく最初は楽しめると思うぞ」
晃は学校から邪神であるアグゼルの元に転移し、特別な力を貰った事。転移させた国の狙いの予想、そこでの訓練。
そしてミインと出会ったきっかけと此処まで来た経緯を話した。
「…ふむ…ふむ。そうかそれで…」
「どうかしたのか?」
「いや、何でもない。ただそれにしては弱過ぎるなと思ってな」
「は?弱過ぎる?何言ってんだ…確かにお前に比べたら弱いだろうけど、この島の魔物の化け物共と渡り合ってきたんだぞ?」
「いや何、我の知ってる神はその程度の力しか与えんとは思わないのでな。そうであったら、我が神よりも強くなってしまう…ふむ」
そう言うと青龍は指を一本、晃の額に近づけてくる。晃は鋭い爪に驚き、躱そうとするが「動くでない」と言われ、動きを止める。
指は額に触れる事なく、寸前で止まった。そうすると、小さな魔法陣を創り出し、暫く静止する。
「ふむ…2割未満と言ったところか?しかし最も重要な部分が欠けている…これが原因か?む、これは…」
青龍は何かを考えながらブツブツと呟く。次第に透明であった魔法陣が赤色に染まっていき、火花のような光が発生する。晃は身体がとても軽くなったように感じた。
…神を知ってる?神様は基本的に不干渉なんじゃなかったか?そうだったら知り合いなんているはずが…
すると、晃の全身に激痛が走った。
「ガッ!?」
唐突な痛みに、晃は叫びながらのたうち回る。
青龍の指先に出ていた魔法陣は消滅して、青龍は腕を引っ込める。
「アキラ!」
「成る程、相互の力が反発しあっているようだな。つまり、片方を極める、もしくは鎮めるなりすれば…確か、もう2人いると言う話だったな?だとすれば…」
「えっと…えっと…あっ!」
ミインは晃に両手をかざし、魔法陣を作り出す。そうすると、魔法陣から白い光の粒が現れ、晃の全身を包み込んだ。
「だ、大丈夫?」
「ふぅっ…はぁ…キツかった…ミイン、ありがとな。青龍!いきなり何するんだよ!」
「…ふむ、急に干渉しすぎたか?いやいや、済まぬな。どうしても気になる事があってな…ふむ…」
「おい、どうしたんだ?」
「…いや何、貴様が神に直接力を貰ったのが事実として、別の力が作用していて出し切れていないようだぞ?肉体に全く適応していない、出せるはずの力が出せていないと言う事が分かった」
…別の力、と来たか。心当たりしか無いな、どう考えてもアイツもう1人の俺だよな?ラプラスは連携リンクが14%とか言ってたな…つまりそれって、アイツもう1人の俺が在るかぎりそれが進まないって事か?
「ふむ…まあ、問題無いであろう。戦い続ければ、いずれはどちらも完全に力を開放出来るだろうよ」
「そんなもんか?」
神様の力ってそんな単純な物なのか…。と言うか、そんなの言ってる事アイツもう1人の俺と同じじゃねえか。
「晃、神様と知り合いだったの?じゃあ晃も神様?」
「いや、知り合いだけど俺は神様じゃない…ステータスを見ると怪しい所はあるが」
確か称号に半神半人とかあったな、しかし種族は人間扱いだった、何故だか分からんが。
そもそもとして、今の力ですら振り回されてる節があるのにこれ以上強くなれるってのはヤバくないか?
「では晃よ、貴様に選抜をくれてやろう!これに打ち勝てるか?」
「え?いやなんだ唐突に」
何か、打ち勝てるか?とか言わなかったか?
「耳を塞いでいろ」
その声に従って晃とミインは耳を塞ぎ、青龍はそれを確認して大きく息を吸う。
「…!ウルオオオオオオォォォォッ!!!」
耳を塞いでいても鼓膜に響くような爆音が、青龍の大きな口から放たれた。
空気は振動し、肌にビシバシと何かが当たる感覚に見舞われる。暫くすると音の振動は無くなり、晃達は耳を塞いでいた手を退ける。
「何だよ急に!」
「ははは!我は番人であるが、我を倒す為に魔物と戦い修行するのでは、また役不足だとは考えなかったか?我が眠っている間は、この森林の魔物共の力は著しく低下するのだ!今、この地に我が完全に目覚めたことを証明した!魔物共はこぞって本来の力を取り戻すぞ!」
「はあ?嘘だろ!?」
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