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談笑
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明日、来るだろうから殴ろうと思っていたのだが来なかったため1日跨いで今日ショウと出会った。
「昨日は来れなくてごめんねぇ~!」
困っているのか笑っているのか分からないような顔をしながら謝ってくるショウ。
「別にアンタなんか来ても来なくても興味ないし。」
「もうまたそんな冷たいこと言って~。」
「僕、悲しみのあまり泣きそうだよ・・・。」
目から涙を零し泣くショウ。
「ウソでしょ!?」
まさかの反応にビビる私。
「冗談だから。ね?そんな泣かないで・・・。」
色々言っていると突然ショウの表情が泣き顔から満面の笑みに変わった。
「嘘泣きだよ~。」
さっきとは打って変わって笑い出すショウ。
それに対して私は無言で腹を殴り続けた。
「痛い!痛い!ごめんなさい!」
「ていうか無言で脇腹を殴らないでもらえます!?」
・・・まったく。時折ショウが何を考えているかいまいち分からない事がある。
なんかこう表情に出ないといえばいいのかな?
先程も泣き顔だったり笑い顔だったりとしていて表情豊かだと思われるかもしれないが違う。
その顔に貼り付けられた表情には感情がこもってない時があるのだ。
出会ってまだ浅いがそう感じる時がある。
まぁ時折感じるだけだから私の気のせいという可能性もあるにはあるが・・・。
腹を殴るのをやめた私はため息混じりにその場にしゃがみ込んだ。
「ため息だなんて何か嫌な事でもあったの?」
「現在進行形で嫌なことが起きていますけど?」
「そうなの?大変だね?」
まじかこいつ。自身が私を疲れさせているのを理解していないとでも言うのか。
天然なのか。ただのアホなのか。いやどっちもだな。
「これからどうする?」
私の疲れなど気にも掛けないといった様子でショウがこれからの行動について聞いてきた。
「何も予定がないならさ!僕いってみたい場所があるんだよね!一緒に行こ!」
「やだよ!一人で行ってこいよ!?」
「それこそやだよ~!たまには体を動かさないと将来、寝たきりになっちゃうよ!ほら早く!」
「うわ!ちょっ!引っ張んな!」
手を掴まれ無理矢理、連行される。
仕方なく後をついて行くとカフェに着いた。
「ここって新しくできた・・・。」
「そうだよ!すごい評判なんだ!」
「お昼前だからかな?空いてて良かった!」
「ここで何か食べよう!」
「アンタがどうしても行きたいなら行ってやっていいわよ?仕方なくだからね?」
「もう~~。素直に行きたいっていえばいいのに。」
そして私たちはカフェの中に入りコーヒーやちょっとしたスイーツを頼んだ。
今まで食べたことないような不思議な味のスイーツを食べながら私はショウに質問した。
「アンタの親ってどこにいるの?」
今思えばショウの事について家の場所以外ちっとも知らない。
・・・これだけは言っておきたい。
暇だから聞いたのだ。決してこいつの事が気になったとかで聞いたのでは断じてない!
「僕の親か・・・。」
「僕の親はどちらとも海外出張だよ。だから今家には僕一人なんだ。」
なるほど通りで前にショウの家を見た時、人気が無かったわけだ。
「逆に君の親はどうなんだい?」
質問返しされたことに少し驚いたがそれ以上にその質問に対してどう答えたらいいか分からなかった。
「親は二人とも死んだよ。私がまだ小さい頃に。」
私は包み隠さず言った。
「!!!」
私の返答に驚いたのか焦っているショウ。
「ごめん!変なこと聞いちゃって!」
「いいわよ。別に。仕方のないことだったんだから。」
「でも・・・・。」
珍しく焦っているショウ。
私はそれに対して少し可笑しく思えた。
「ハハハハハ!何その顔!」
この言葉にムスッとした表情でショウは反論した。
「なんだよ~!人がせっかく気を遣ってんのに!」
「ごめん!ごめん!アンタのそんな表情見てると笑いが込み上げてきてさぁ~!」
私がずっと笑っていると吹っ切れたのかショウも笑い出した。
「アハハハハハハ!」
ひと笑いした後にショウが言った。
「確かにね。暗い雰囲気だなんて面白くないもんね。」
それからその日は二人で珍しく談笑したのであった。
「昨日は来れなくてごめんねぇ~!」
困っているのか笑っているのか分からないような顔をしながら謝ってくるショウ。
「別にアンタなんか来ても来なくても興味ないし。」
「もうまたそんな冷たいこと言って~。」
「僕、悲しみのあまり泣きそうだよ・・・。」
目から涙を零し泣くショウ。
「ウソでしょ!?」
まさかの反応にビビる私。
「冗談だから。ね?そんな泣かないで・・・。」
色々言っていると突然ショウの表情が泣き顔から満面の笑みに変わった。
「嘘泣きだよ~。」
さっきとは打って変わって笑い出すショウ。
それに対して私は無言で腹を殴り続けた。
「痛い!痛い!ごめんなさい!」
「ていうか無言で脇腹を殴らないでもらえます!?」
・・・まったく。時折ショウが何を考えているかいまいち分からない事がある。
なんかこう表情に出ないといえばいいのかな?
先程も泣き顔だったり笑い顔だったりとしていて表情豊かだと思われるかもしれないが違う。
その顔に貼り付けられた表情には感情がこもってない時があるのだ。
出会ってまだ浅いがそう感じる時がある。
まぁ時折感じるだけだから私の気のせいという可能性もあるにはあるが・・・。
腹を殴るのをやめた私はため息混じりにその場にしゃがみ込んだ。
「ため息だなんて何か嫌な事でもあったの?」
「現在進行形で嫌なことが起きていますけど?」
「そうなの?大変だね?」
まじかこいつ。自身が私を疲れさせているのを理解していないとでも言うのか。
天然なのか。ただのアホなのか。いやどっちもだな。
「これからどうする?」
私の疲れなど気にも掛けないといった様子でショウがこれからの行動について聞いてきた。
「何も予定がないならさ!僕いってみたい場所があるんだよね!一緒に行こ!」
「やだよ!一人で行ってこいよ!?」
「それこそやだよ~!たまには体を動かさないと将来、寝たきりになっちゃうよ!ほら早く!」
「うわ!ちょっ!引っ張んな!」
手を掴まれ無理矢理、連行される。
仕方なく後をついて行くとカフェに着いた。
「ここって新しくできた・・・。」
「そうだよ!すごい評判なんだ!」
「お昼前だからかな?空いてて良かった!」
「ここで何か食べよう!」
「アンタがどうしても行きたいなら行ってやっていいわよ?仕方なくだからね?」
「もう~~。素直に行きたいっていえばいいのに。」
そして私たちはカフェの中に入りコーヒーやちょっとしたスイーツを頼んだ。
今まで食べたことないような不思議な味のスイーツを食べながら私はショウに質問した。
「アンタの親ってどこにいるの?」
今思えばショウの事について家の場所以外ちっとも知らない。
・・・これだけは言っておきたい。
暇だから聞いたのだ。決してこいつの事が気になったとかで聞いたのでは断じてない!
「僕の親か・・・。」
「僕の親はどちらとも海外出張だよ。だから今家には僕一人なんだ。」
なるほど通りで前にショウの家を見た時、人気が無かったわけだ。
「逆に君の親はどうなんだい?」
質問返しされたことに少し驚いたがそれ以上にその質問に対してどう答えたらいいか分からなかった。
「親は二人とも死んだよ。私がまだ小さい頃に。」
私は包み隠さず言った。
「!!!」
私の返答に驚いたのか焦っているショウ。
「ごめん!変なこと聞いちゃって!」
「いいわよ。別に。仕方のないことだったんだから。」
「でも・・・・。」
珍しく焦っているショウ。
私はそれに対して少し可笑しく思えた。
「ハハハハハ!何その顔!」
この言葉にムスッとした表情でショウは反論した。
「なんだよ~!人がせっかく気を遣ってんのに!」
「ごめん!ごめん!アンタのそんな表情見てると笑いが込み上げてきてさぁ~!」
私がずっと笑っていると吹っ切れたのかショウも笑い出した。
「アハハハハハハ!」
ひと笑いした後にショウが言った。
「確かにね。暗い雰囲気だなんて面白くないもんね。」
それからその日は二人で珍しく談笑したのであった。
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