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噂
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目を覚ますと朝になっていた。
俺は一体いつ眠ったのだろうか?気づいたら寝ていたのだ。
昨日の夜、皐月が眠ったあと言われた言葉についてずっと考えていた。
あの言葉の真意について。けど当然のことながら正解を導き出せるわけもなかった。
起き上がり背伸びをした後、皐月が寝ていた場所に目をやる。
皐月の姿はない。きっと俺よりも早く起きて自室に帰っていったんだろう。
おっと。そんなことをしている場合ではない。今日も学校だ。朝食を作らないと!
皐月は自室に戻って出てくる気配がないので自動的に俺が作ることになる。
俺はすぐさまベットから下り自室から出て朝食の準備に取り掛かる。
基本、料理は面倒臭いためしないのだが朝食だけは力を入れている。
学校という地獄が始まる前の至福の時間だからだ。
ご飯、鮭、味噌汁、漬物。俺の朝食のメニューはこの四品で構成されている事が多い。
俺自身作れるが沙耶と過ごしているときは沙耶に任せていた。
余談だが肉よりも魚が好きなので鮭を朝には出すが鮭が冷蔵庫にないと偶にだが肉を出す時もある。
ちなみに朝食は白米一択である。
温かいご飯と共に脂の乗った鮭を乗せて口いっぱい頬張る。これがたまらない。
そして漬物のポリポリとした食感を楽しみ最後には味噌汁が胃を優しく包み込む。
想像してしまい涎が垂れそうになるのを我慢しながら調理をしていると皐月がリビングにまでやってきた。
「おはようレン君。良い匂いがするね~。」
まだ寝ぼけてやがるのか?髪の毛がボサボサなんだが。なんか雑だなぁ~。
「そういえば皐月。」
「な~~~に~~?」
俺の質問に対して寝ぼけ眼を擦りながら答える皐月。
「いや・・・。やっぱり何でもない。」
昨日のことについて聞こうとしたがやめといた方がいいだろう。
聞いても話してくれるとも思えないし何か触れてはいけない事情があるのだろうと踏んだからだ。
そのあと急いでご飯を食べ昨日と同じく時間をずらし学校に行く。
それから時は過ぎ昼休みになった。
午前の授業はほぼ寝ていた。古典とか数学とか眠くなるような科目ばかりだったからだ。
隣のうるさい奴に起こされたりして正直まだ眠い。だから俺は昼は寝ようと再び机に突っ伏した。
もう少しで寝れると言うところで誰かから声をかけられた。
珍しいな・・・。麗華や皐月以外のやつから話しかけられるだなんて。
俺にあまり話しかけてくる奴はいない。原因は素行の悪さだろうか。
俺はよく授業をサボる。しかも目つきも悪いため皆んなから不良扱いされているのだ。
そんなこんなで不思議に思いながら声のした方向に視線を向けると一人の少女が立っていた。
「あの!貴方が噂のレン先輩ですか?」
先輩というところを見るとこいつは後輩なのだろう。
「あぁそうだが。噂って何だ?」
「ここでは人に聞かれてしまいます。別のところにいきましょう。」
そして俺は後輩の後をついていき人気のない図書室まで来た。
後輩は立ち止まり改めて俺の方を向き直る。
モジモジしながら後輩は俺に衝撃の一言を告げてきたのだった。
俺は一体いつ眠ったのだろうか?気づいたら寝ていたのだ。
昨日の夜、皐月が眠ったあと言われた言葉についてずっと考えていた。
あの言葉の真意について。けど当然のことながら正解を導き出せるわけもなかった。
起き上がり背伸びをした後、皐月が寝ていた場所に目をやる。
皐月の姿はない。きっと俺よりも早く起きて自室に帰っていったんだろう。
おっと。そんなことをしている場合ではない。今日も学校だ。朝食を作らないと!
皐月は自室に戻って出てくる気配がないので自動的に俺が作ることになる。
俺はすぐさまベットから下り自室から出て朝食の準備に取り掛かる。
基本、料理は面倒臭いためしないのだが朝食だけは力を入れている。
学校という地獄が始まる前の至福の時間だからだ。
ご飯、鮭、味噌汁、漬物。俺の朝食のメニューはこの四品で構成されている事が多い。
俺自身作れるが沙耶と過ごしているときは沙耶に任せていた。
余談だが肉よりも魚が好きなので鮭を朝には出すが鮭が冷蔵庫にないと偶にだが肉を出す時もある。
ちなみに朝食は白米一択である。
温かいご飯と共に脂の乗った鮭を乗せて口いっぱい頬張る。これがたまらない。
そして漬物のポリポリとした食感を楽しみ最後には味噌汁が胃を優しく包み込む。
想像してしまい涎が垂れそうになるのを我慢しながら調理をしていると皐月がリビングにまでやってきた。
「おはようレン君。良い匂いがするね~。」
まだ寝ぼけてやがるのか?髪の毛がボサボサなんだが。なんか雑だなぁ~。
「そういえば皐月。」
「な~~~に~~?」
俺の質問に対して寝ぼけ眼を擦りながら答える皐月。
「いや・・・。やっぱり何でもない。」
昨日のことについて聞こうとしたがやめといた方がいいだろう。
聞いても話してくれるとも思えないし何か触れてはいけない事情があるのだろうと踏んだからだ。
そのあと急いでご飯を食べ昨日と同じく時間をずらし学校に行く。
それから時は過ぎ昼休みになった。
午前の授業はほぼ寝ていた。古典とか数学とか眠くなるような科目ばかりだったからだ。
隣のうるさい奴に起こされたりして正直まだ眠い。だから俺は昼は寝ようと再び机に突っ伏した。
もう少しで寝れると言うところで誰かから声をかけられた。
珍しいな・・・。麗華や皐月以外のやつから話しかけられるだなんて。
俺にあまり話しかけてくる奴はいない。原因は素行の悪さだろうか。
俺はよく授業をサボる。しかも目つきも悪いため皆んなから不良扱いされているのだ。
そんなこんなで不思議に思いながら声のした方向に視線を向けると一人の少女が立っていた。
「あの!貴方が噂のレン先輩ですか?」
先輩というところを見るとこいつは後輩なのだろう。
「あぁそうだが。噂って何だ?」
「ここでは人に聞かれてしまいます。別のところにいきましょう。」
そして俺は後輩の後をついていき人気のない図書室まで来た。
後輩は立ち止まり改めて俺の方を向き直る。
モジモジしながら後輩は俺に衝撃の一言を告げてきたのだった。
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