Live with you 〜貴方とともに〜

レン

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後輩

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「先輩は皐月先輩と付き合ってるんですか?」
 その言葉を聞いてやはり最初に頭に浮かんできたのは大量のクエスチョンマークだった。
 俺は冷静を保ちながら問い返す。
「・・・なんでそう思ったんだ?」
 その問いに目の前の後輩は先程と同じように恥ずかしそうに答える。
「だって皐月先輩を見かけた時、貴方がいて。そして二人で仲良く話し合っているのを見たんです!」
 どうやら目の前の後輩の目には俺たちが仲良く話し合っている風に見えたのだろう。
 いやなんで?完全に俺は皐月の話を拒絶していただろ。嫌の顔をしていただろ。
 失礼だが俺は後輩の目を疑った。
「お前。視力はどのくらいだ?」
 質問の意図がわからないのか首を傾げながら答える。
「両目どちらもAです!」
 なのに見間違えるのか。だとすると頭の問題なのか?
 どちらにせよ誤解を解く必要がある。
「いいか?俺たちは別に付き合ったりしていない。」
「仲良く話していたとかもお前の勘違いだ。」
「そうなんですか!」
 後輩は驚いていた。けど心なしか安堵して少し笑っているようにも思えた。
「話は終わりか?だったら帰らせてもらう。」
 俺は教室に戻り再び眠ろうと身を翻し歩き出した。
 すると後ろから俺を呼び止める声があった。
「待って下さい。フルネームを教えてください!」
「私の名前は綾西 琴葉(あやにし ことは)。です!」
「ぜひ貴方のフルネームも教えてください!」
 俺はその言葉を無視しそのまま廊下に出た。
 すると後輩が大声で叫んだ。
「ちょ!なんで無視するんですか!ひどいですよ!」
 俺は慌てて後輩の元に戻る。
「バカ!ここは図書室だぞ!静かにしろ!」
「と言うかお前。俺の名前知っているだろう。なんで今更名前なんて。」
「確かに名前は噂で知ってますけど苗字は知らなかったんですよ!」
「そんな訳で名前を教えてください!じゃないと有ること無いこと言いふらしますよ!」
 脅迫だろ。それは。しかしフルネームを言わないと逆に何を言われるはわからん。ならば仕方がない。
「俺の名前は池神 レンだ。」
 フルネームを言うと後輩は眩しいくらいの笑顔を顔に浮かべお辞儀した。
「ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!レン先輩。」
 苗字まで知る必要があるのか?と疑問に思いながら俺は教室に戻った。
 教室に戻り再度、机に突っ伏しているとまたもや声を掛けられた。
 2回も眠りを妨げられる日が来るとは。
 俺はやや不機嫌気味に声の主の方を向く。
「なんか用か?皐月。」
 話しかけてきたのは皐月だった。そしてそのまま神妙な面持ちで質問してきた。
「あの後輩ちゃんと何話してきたの?」
「何ってちょっとした世間話だよ。」
 流石にあの噂のことを言っても余計ややこしくなるような気がしたので念のため言わないでおく。
 俺の言葉に納得したのか皐月もそれ以上は聞いてこなかった。
 はぁ~。ため息が出る。
 皐月に琴葉。うるさい奴がもう一人増えてしまった。
 俺は余計気分を悪くしながら午後の授業を受けるのであった。
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