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勘違い
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そのまま畳み掛ける。打撃を加えている最中も体中が悲鳴を上げている。
でもそんなことを気にしている余裕はない。
そしてさっきまで一方的に攻撃を受けていたロキが遂に動いた。
俺の拳を受け止めたのだ。しかも片手で軽々と。
俺はすぐロキの手から拳を振り解き後方に後ずさった。
このままだったら何かやばいと感じたからだ。
痛がる様子を見せないロキが声を出した。
「下がっちまったか・・・。腕の一本ぐらいもぎ取れたのにな~。」
余裕そうな表情で告げるロキ。不気味でならなかった。
「仕方ない。・・・能力を使うか。」
その瞬間、ロキの体の周りに丸く黒い球体のようなものが何個も現れた。
ロキは手をかざしそれを飛ばしてきた。悪寒が走った俺は体を捻って避けた。
すると俺の立っていた後ろの壁がごっそりと無くなっていた。
まるで初めから無かったかのように・・・。
空間を削る能力なのだと考えたがただ削るだけなら一部分が消えるだけなのに先程は壁そのものが無くなっていた。
大方予想はついた。これは削られたのではなくどこかに移動したのだ。誰も分からないどこかに。
「亜空間を操る能力。」
俺は思ったことを口にした。多分そうなのではないのかと考えたことを言葉にしただけだ。
その言葉を口にした瞬間、ロキが攻撃をやめていた。
「驚いた。少しの攻防で能力がバレるだなんて思いもよらなかったな。」
口ではそんなことを言ってはいるが素振りから焦った様子や驚いた様子などは伺えなかった。
「その通りだ。俺は亜空間を操り物質をその空間に転移させることができる。」
「ちなみにその転移した物質は俺の意思で自由に出し入れできる。例えばこんな風に・・・。」
するとロキは黒い球体を自身の眼前にまで持ってきていた。
そして次に瞬きをするときには先程、球体に吸い込まれていった壁がものすごい勢いで迫ってきていた。
直撃は避けたが壁に埋め込まれている鉄骨みたいなものが頬を掠めた。
見ると肉が裂けそこから血が溢れた。
強い能力に加えそれを放出するスピードも速いとはな。もう嫌になるぜ。
だけど必ずしも避けられない攻撃ではなかった。
ロキの周りを6個の球体が旋回している。
そうして俺は再びロキに向かって特攻した。もちろん何か策があるわけではない。
案の定、ロキは俺に向かって球体を飛ばしてきた。
躱し続けてロキが6個全てを飛ばし終わりその隙を見て俺はロキの鳩尾に目掛けて打撃を繰り出した。
先ほど飛ばした6個の球体は壁を突き破って何処かに飛んで行った。
もう少しで拳が届くという距離になってロキが声を出した。
「勘違いってのは戦いにおいて一番怖いよな。」
「一度に作り出せる球体の数が6個だけだと思ったのか?バカヤローが・・・。」
その言葉に気づき手を引くも時すでに遅かった。
新たに作り出された4個の球体によって俺は攻撃されたのだった・・・。
でもそんなことを気にしている余裕はない。
そしてさっきまで一方的に攻撃を受けていたロキが遂に動いた。
俺の拳を受け止めたのだ。しかも片手で軽々と。
俺はすぐロキの手から拳を振り解き後方に後ずさった。
このままだったら何かやばいと感じたからだ。
痛がる様子を見せないロキが声を出した。
「下がっちまったか・・・。腕の一本ぐらいもぎ取れたのにな~。」
余裕そうな表情で告げるロキ。不気味でならなかった。
「仕方ない。・・・能力を使うか。」
その瞬間、ロキの体の周りに丸く黒い球体のようなものが何個も現れた。
ロキは手をかざしそれを飛ばしてきた。悪寒が走った俺は体を捻って避けた。
すると俺の立っていた後ろの壁がごっそりと無くなっていた。
まるで初めから無かったかのように・・・。
空間を削る能力なのだと考えたがただ削るだけなら一部分が消えるだけなのに先程は壁そのものが無くなっていた。
大方予想はついた。これは削られたのではなくどこかに移動したのだ。誰も分からないどこかに。
「亜空間を操る能力。」
俺は思ったことを口にした。多分そうなのではないのかと考えたことを言葉にしただけだ。
その言葉を口にした瞬間、ロキが攻撃をやめていた。
「驚いた。少しの攻防で能力がバレるだなんて思いもよらなかったな。」
口ではそんなことを言ってはいるが素振りから焦った様子や驚いた様子などは伺えなかった。
「その通りだ。俺は亜空間を操り物質をその空間に転移させることができる。」
「ちなみにその転移した物質は俺の意思で自由に出し入れできる。例えばこんな風に・・・。」
するとロキは黒い球体を自身の眼前にまで持ってきていた。
そして次に瞬きをするときには先程、球体に吸い込まれていった壁がものすごい勢いで迫ってきていた。
直撃は避けたが壁に埋め込まれている鉄骨みたいなものが頬を掠めた。
見ると肉が裂けそこから血が溢れた。
強い能力に加えそれを放出するスピードも速いとはな。もう嫌になるぜ。
だけど必ずしも避けられない攻撃ではなかった。
ロキの周りを6個の球体が旋回している。
そうして俺は再びロキに向かって特攻した。もちろん何か策があるわけではない。
案の定、ロキは俺に向かって球体を飛ばしてきた。
躱し続けてロキが6個全てを飛ばし終わりその隙を見て俺はロキの鳩尾に目掛けて打撃を繰り出した。
先ほど飛ばした6個の球体は壁を突き破って何処かに飛んで行った。
もう少しで拳が届くという距離になってロキが声を出した。
「勘違いってのは戦いにおいて一番怖いよな。」
「一度に作り出せる球体の数が6個だけだと思ったのか?バカヤローが・・・。」
その言葉に気づき手を引くも時すでに遅かった。
新たに作り出された4個の球体によって俺は攻撃されたのだった・・・。
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