クリエイティブ・ストーリーズ

謎のアプリ(4)

1度設定をクリアにして再び作り始める。
今度は30分ほどたっただろうか。
なんとも可愛らしいキャラクターが画面にちょこんと佇んでいる。

「ふぉおおおおおお！！くっそ可愛い！なにこれ！なにこれ！？」

画面にいるキャラの愛らしさに1人興奮する。
そいつは身長140cm程度、程よい筋肉のつき具合でキメの細かい髪は黄緑色、大きな目は鮮やかな緑。
成長を見込んで(という名目で)着せたブカブカの服がたまらなく可愛い。

ヤバい、可愛すぎて死にそう。

そう、俺は……世間で言う同性愛者に位置する。
対象範囲は10～12歳くらいの同い年の子供だけだ。
もちろん、誰でもいいわけじゃないけど。
……実は、これが原因で、とある事件を起こすことになったのだが、そんなことはどうでもいい。

オタクでゲーマー、さらには同性愛者なんて、本当に救いようがない。

(……なんか、悲しいな)

それはともかく、キャラは決まった。
終了ボタンを押すと

『メインワールドへ移行しますか？YES/ＮＯ』

の文字が大きく映し出される。

もちろん、YESっと。

『最終確認です。後に戻ることはできません。本当によろしいですか？YES/ＮＯ』

(最近のゲームってよく何回もチェックするよな)

最後の問にYESのボタンを押す。
すると、画面から光が溢れ、俺の体を包み込む。
そうして、俺はこの地球から姿を消した。