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3.ランク
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「ここにしよう」
俺は銀貨3枚を握り締め、ギルド近くの飲食店に入る
「いらっしゃいませー」
この店は良い雰囲気の洋食店だな
「メニューどうぞー」
「ありがとう」
渡されたメニューの表に大きく書いてあるステーキセットを見つける
「銀貨2枚か、少し高いが、これを頼むか」
銀貨1枚でも十分な食事が取れると思うが、今日は少し豪華な食事を頼むとしよう
「このステーキセットを頼む」
「かしこまりました、少々お待ち下さい」
大きなステーキだと焼くのに時間が掛かるだろうが、さっき暇潰しの方法を開発した
「腕に来て…脚に来て…また腕に来て…」
俺がやっているのは魔力のコントロール、魔力は魔力を使う事や魔物を倒すことによって増え、スキルは魔力が増えたり特定の魔物を倒す事で取得できる、暇を潰しながら強くなれるとは一石二鳥だ
「お待たせしましたー」
頼んでいたステーキセットが来た
「思っていたより大きいな」
肉のボリュームが多く、しっかりと焼き跡がついている、これなら十分なタンパク質が取れるだろう
「いただきます」
肉は中まで火が通っており、タレとの相性が抜群だ
「美味しいな、何の肉だろうか」
魔物の名前が書かれてあったが、聞いた事がなかった、お金が貯まればまたこの料理を頼みたい
「銀貨1枚でも美味しそうなメニューがあるな」
ハンバーグやオムライスなど、食事としてのバリエーションがあるので、定期的に来てもいいかもしれない
「ご馳走様でした」
食べ終わったあと、そのまま会計に向かう
「銀貨2枚になります」
「どうぞ」
銀貨2枚は高いが、またランクを上げればいいと思い、店の外に出る
「帰るか」
辺りはもう暗くなっていた、今日はもうやることが無いので宿に戻る
「ここだったか」
少し迷ってしまったが何とか宿まで着くことが出来た
「魔力が増えたみたいだな」
何となくだが、魔力のコントロールのおかげで魔力が多くなっている気がする、このままコントロールを繰り返したいが、今日は疲れたのでシャワーに入って寝る事にした…
翌日
「すごい寝てしまった…」
まだ午前みたいだが、明らかにいつも起きてる時間とは違った
「まぁ…今日は簡単な依頼を4つ受けるつもりだったからな」
EランクからDランクに上がるためには依頼をあと4つ受ける必要がある、ただ特に制限はないみたいなら薬草採取の依頼でも受けようと思っている
「朝食は食べなくていいか」
あと残り銀貨1枚しかない、今日は戦闘をメインの依頼を受ける予定がないので朝食は食べない事にした
「腹減った……」
昨日多めに食べたとはいえ、全体的にやる気がなくなってくる
「おはようございます、今日はどこに行かれるんですか?」
部屋から出て階段を下ると、宿主がいつも受付で座っている
「今日もギルドで依頼を受けようと思ったんだ」
「そうなんですか、頑張って下さい」
宿主と挨拶を交わした後、冒険者ギルドへ移動する
冒険者ギルド
ギルドに着き、真っ先に向かったのは依頼の掲示板、Eランクの簡単な依頼書を4枚取る
「この依頼の薬草は知っているな…あとこれもだな、後は魔物討伐の依頼か」
4枚中3枚は薬草採取の依頼で、残りの1枚はワイドバードの討伐依頼にした
「Dランクの依頼は金貨1枚のもあるのか…!」
強そうな魔物の討伐依頼だが、Eランクの銀貨3枚の約3倍の報酬金だ、金貨が2枚あれば武器も買う事が出来るので、より一層のやる気が上がる
「これを受けても良いか?」
「は、はい!依頼ですね!」
受付に行くと軽く驚かれる
「ルークさん…顔色悪いですが大丈夫ですか?」
朝食を食っておらず腹が減っているのが顔に出ていたのだろう、受付嬢に心配させてしまった
「今日は朝食を食べていないんだ…」
とりあえず依頼を達成しないと無闇にお金を使いたくなかった
「ちゃんと食べないとダメですよ!」
「あんまりお金が無いんだ…勘弁してくれ……」
お金が無いことを話すと受付嬢から意外な提案をされる
「それなら森の近くにあるお肉の調理店を利用してみては如何ですか?」
「調理店?」
「魔物のお肉を持っていけば銅貨1枚で調理してくれるお店です!国が支援している店なので凄く安価なんですよね」
凄くいい情報を聞いたかもしれない、銅貨1枚で魔物の肉を調理してくれるなら凄く節約が出来る
「ありがとう、行ってみる」
依頼を受けて、いい情報を聞いたので早速リフガの森に行く
「ワイドバードは見たことがあるな、羽毛が今回の依頼だから肉は食っても大丈夫だな」
鳥の魔物は大体が飛んでいる状態なので翼を狙るが、今回はそれが出来ない、他のところに当てるしかないだろう
「この薬草はよく使っていたな、前に森に入った時も見つけたし大丈夫だろう」
3種類の薬草も見つけなければならないが、幸いにも昔怪我をした時よく使っていた事がある
「薬草を集めてからワイドバードを探しに行くか、結構な荷物になるだろうな」
肉は新鮮なうちに食べておきたい、収納のスキルがない以上すぐに持っていくしかない
「ここだなっと………サザベル?」
「おお、昨日ぶりだな」
リフガの森に着くと、その前にサザベルが居た
「あのままギルドに登録したのか?」
「そうだ、今さっき依頼を受けたばかりなんだ」
サザベルは困惑しながら俺に尋ねる
「武器も何も持ってないけど大丈夫なのか?それとも魔法使いだったのか?」
「いや魔導剣士だ、剣を買うお金が無いからな、魔法だけで何とかしているんだ」
スキルは無いが魔力で倒したので嘘では無い…
「そうなのか…?じゃあこれぐらい持っとけよ」
サザベルが俺に渡してきたのは大きめの茶色い袋だった
「ありがとう…これは何なんだ?」
「特別もんじゃねぇが、何か持って帰るならそれぐらいあれば十分だろ」
どうやら何も持っていない俺に気遣ってくれたらしい
「そうなのか…感謝する」
実際今回の依頼品は多いので、持ち帰るには凄く助かった
「おう!依頼頑張れよ!」
サザベルに手を振って、俺は森の中に入る…
俺は銀貨3枚を握り締め、ギルド近くの飲食店に入る
「いらっしゃいませー」
この店は良い雰囲気の洋食店だな
「メニューどうぞー」
「ありがとう」
渡されたメニューの表に大きく書いてあるステーキセットを見つける
「銀貨2枚か、少し高いが、これを頼むか」
銀貨1枚でも十分な食事が取れると思うが、今日は少し豪華な食事を頼むとしよう
「このステーキセットを頼む」
「かしこまりました、少々お待ち下さい」
大きなステーキだと焼くのに時間が掛かるだろうが、さっき暇潰しの方法を開発した
「腕に来て…脚に来て…また腕に来て…」
俺がやっているのは魔力のコントロール、魔力は魔力を使う事や魔物を倒すことによって増え、スキルは魔力が増えたり特定の魔物を倒す事で取得できる、暇を潰しながら強くなれるとは一石二鳥だ
「お待たせしましたー」
頼んでいたステーキセットが来た
「思っていたより大きいな」
肉のボリュームが多く、しっかりと焼き跡がついている、これなら十分なタンパク質が取れるだろう
「いただきます」
肉は中まで火が通っており、タレとの相性が抜群だ
「美味しいな、何の肉だろうか」
魔物の名前が書かれてあったが、聞いた事がなかった、お金が貯まればまたこの料理を頼みたい
「銀貨1枚でも美味しそうなメニューがあるな」
ハンバーグやオムライスなど、食事としてのバリエーションがあるので、定期的に来てもいいかもしれない
「ご馳走様でした」
食べ終わったあと、そのまま会計に向かう
「銀貨2枚になります」
「どうぞ」
銀貨2枚は高いが、またランクを上げればいいと思い、店の外に出る
「帰るか」
辺りはもう暗くなっていた、今日はもうやることが無いので宿に戻る
「ここだったか」
少し迷ってしまったが何とか宿まで着くことが出来た
「魔力が増えたみたいだな」
何となくだが、魔力のコントロールのおかげで魔力が多くなっている気がする、このままコントロールを繰り返したいが、今日は疲れたのでシャワーに入って寝る事にした…
翌日
「すごい寝てしまった…」
まだ午前みたいだが、明らかにいつも起きてる時間とは違った
「まぁ…今日は簡単な依頼を4つ受けるつもりだったからな」
EランクからDランクに上がるためには依頼をあと4つ受ける必要がある、ただ特に制限はないみたいなら薬草採取の依頼でも受けようと思っている
「朝食は食べなくていいか」
あと残り銀貨1枚しかない、今日は戦闘をメインの依頼を受ける予定がないので朝食は食べない事にした
「腹減った……」
昨日多めに食べたとはいえ、全体的にやる気がなくなってくる
「おはようございます、今日はどこに行かれるんですか?」
部屋から出て階段を下ると、宿主がいつも受付で座っている
「今日もギルドで依頼を受けようと思ったんだ」
「そうなんですか、頑張って下さい」
宿主と挨拶を交わした後、冒険者ギルドへ移動する
冒険者ギルド
ギルドに着き、真っ先に向かったのは依頼の掲示板、Eランクの簡単な依頼書を4枚取る
「この依頼の薬草は知っているな…あとこれもだな、後は魔物討伐の依頼か」
4枚中3枚は薬草採取の依頼で、残りの1枚はワイドバードの討伐依頼にした
「Dランクの依頼は金貨1枚のもあるのか…!」
強そうな魔物の討伐依頼だが、Eランクの銀貨3枚の約3倍の報酬金だ、金貨が2枚あれば武器も買う事が出来るので、より一層のやる気が上がる
「これを受けても良いか?」
「は、はい!依頼ですね!」
受付に行くと軽く驚かれる
「ルークさん…顔色悪いですが大丈夫ですか?」
朝食を食っておらず腹が減っているのが顔に出ていたのだろう、受付嬢に心配させてしまった
「今日は朝食を食べていないんだ…」
とりあえず依頼を達成しないと無闇にお金を使いたくなかった
「ちゃんと食べないとダメですよ!」
「あんまりお金が無いんだ…勘弁してくれ……」
お金が無いことを話すと受付嬢から意外な提案をされる
「それなら森の近くにあるお肉の調理店を利用してみては如何ですか?」
「調理店?」
「魔物のお肉を持っていけば銅貨1枚で調理してくれるお店です!国が支援している店なので凄く安価なんですよね」
凄くいい情報を聞いたかもしれない、銅貨1枚で魔物の肉を調理してくれるなら凄く節約が出来る
「ありがとう、行ってみる」
依頼を受けて、いい情報を聞いたので早速リフガの森に行く
「ワイドバードは見たことがあるな、羽毛が今回の依頼だから肉は食っても大丈夫だな」
鳥の魔物は大体が飛んでいる状態なので翼を狙るが、今回はそれが出来ない、他のところに当てるしかないだろう
「この薬草はよく使っていたな、前に森に入った時も見つけたし大丈夫だろう」
3種類の薬草も見つけなければならないが、幸いにも昔怪我をした時よく使っていた事がある
「薬草を集めてからワイドバードを探しに行くか、結構な荷物になるだろうな」
肉は新鮮なうちに食べておきたい、収納のスキルがない以上すぐに持っていくしかない
「ここだなっと………サザベル?」
「おお、昨日ぶりだな」
リフガの森に着くと、その前にサザベルが居た
「あのままギルドに登録したのか?」
「そうだ、今さっき依頼を受けたばかりなんだ」
サザベルは困惑しながら俺に尋ねる
「武器も何も持ってないけど大丈夫なのか?それとも魔法使いだったのか?」
「いや魔導剣士だ、剣を買うお金が無いからな、魔法だけで何とかしているんだ」
スキルは無いが魔力で倒したので嘘では無い…
「そうなのか…?じゃあこれぐらい持っとけよ」
サザベルが俺に渡してきたのは大きめの茶色い袋だった
「ありがとう…これは何なんだ?」
「特別もんじゃねぇが、何か持って帰るならそれぐらいあれば十分だろ」
どうやら何も持っていない俺に気遣ってくれたらしい
「そうなのか…感謝する」
実際今回の依頼品は多いので、持ち帰るには凄く助かった
「おう!依頼頑張れよ!」
サザベルに手を振って、俺は森の中に入る…
応援ありがとうございます!
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