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悠希からの電話と依頼と
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いろいろと買い食いをし、雑貨屋や服飾店を覗いた所、やはり銀貨1枚が、日本円で千円くらいと考えてよさそうだ。ちなみにマーケティングの最中、見るものすべて目新しいルイーゼはとても楽しそうに店の品々を眺めている。陽が落ちて過ごしやすいというのもあるみたいだが。
「そろそろ宿を探して、帰ろうかルイーゼ」
「はい、トウヤさん」
今日は最初から帰ると言っておけば昨日のように拗ねることはないだろう。あれはあれで可愛かったけど。
飯も何も要らないと飛び込んだ宿屋のツインを借りるのに、銀貨15枚。これに軽食などとったりとかいろいろな事を考えると俺とルイーゼは1日銀貨20枚は稼ぎたいところだ。
まあいろいろと学びながらやっていく事になるので、最初のうちは持ち出しになるのは仕方ない。
メイヤさんから貰った生活費という名の大金もあるので最初のうちは無理せずに安全マージンを多くとってやっていきたい。
とは言ってもわからないことだらけなのでこの考えすらも虎の狸の皮算用でしかない。もうこの辺は、明日ギルドに行ってから考えよう。
借りた部屋のドアに鍵をかけ、転移鏡を元のサイズに戻す。
「この鏡って俺達が居ない間に壊れたりしたらどうなるんだろうな」
「強力な保護の魔法が掛かってると思いますから、そう簡単には壊れないと思いますけど。鏡が割れちゃったら使えなくなると思います」
鏡の保護も将来的には考えないとダメかー。俺かルイーゼのどちらかが残って見張るというのもナンセンスだしなあ。
もう今日は考えるのも面倒になったので我が家に帰ることにした。今日も意識を失うことなく、転移が終わった。
午前中の運転と買い物、そして午後からの怒涛の展開に疲れていた俺は19時とまだ子供の寝る時間には身体が猛烈な睡眠を欲していた。なので少し早いが風呂でも入って寝ようと思っていたのだが。
スマホがオンラインになってサーバーから送られてきたメッセージの送り主の名前を見てまだ寝れないなあとため息がこぼれる。
片倉の叔父さんからのメール、そして今もスパムの如く飛んでくる悠希からのLIME。耳が早い事で、もう俺が退職した事がバレたのか。まだ半日だというのに叔父さん経由で知ったくさいな。
とう兄、何かあったの?
で始まっていたメッセージは、それ以降延々と俺を心配するものだった。両親を一気に事故で失ったときに、片倉の叔父さんの家で抜け殻の様になっていた俺を思い出したのかもしれない。
親の葬式などの理由に休学し、何もしないで縁側や、部屋でぼーっとしていた俺を引っ張り出して、外に連れ出してくれた悠希。
女の子らしからぬ虫取りや、近所の子供たちとの遊びに引き込まれたりしたが。そこには明確に俺を元気付けようとする感情があったと思う。俺もそんな悠希に引っ張りまわされる自分が可笑しくなり、そして元気を分けてくれようとする悠希に心をこじ開けられた。
『今、大丈夫か?』とLIMEを送ると、速攻電話が掛かってきた。
「大丈夫かとか、大丈夫じゃないのはとう兄の方でしょ?」
通話を受けたとたん、飛び込んできたのは悠希の涙声だった。
「昨日エリカさんとこで話したときは何も言ってなかったのに、どうしたの?」
「あー、急に事情ができてね。話さなくてごめん」
「……謝らなくていいけど。LIMEも見てくれないし」
「今始めたことがあって、昼間はスマホ止めてるんだ。そんなに心配してくれなくても大丈夫だよ」
「心配するに決まってるよ、お兄ちゃんなんだから!!」
久しぶりに悠希のお兄ちゃんを聞いた。小学校高学年くらいからとう兄になったんだよな、とちょっと懐かしい気分になる。
それからしばらく悠希が落ち着くまで話をしていた。俺が今何をやってるか散々聞かれたが、俺が答えないに問いただすのを諦めて、途中からいつものとりとめのない話になっていたが。
「もう消灯だって看護師さんに怒られちゃった。じゃあ切るね」
と悠希から電話を切ってきた。
なんとか納得してくれただろうと思うけど、割と即断即決の悠希は何するか判らんからな。もう少し連絡が遅れたら病院抜け出してウチまできてたかも知れない。
電話が切れたら急に静かになった感じだ。と、ソファの方を見るとお姫さまがすでにソファでうとうととお眠りになっていた。吸血族って夜行性じゃないのかね? 昼間に動きすぎて疲れたんだろうか。
俺はもう声を掛けてもぽやぽやしているルイーゼの着ていたエプロンドレスを脱がして、彼女のベットに運ぶことにする。この子は本当にこういう行動に対して免疫がありすぎるのか恥ずかしがらないので、こっちもドールを着替えさせるような気分で服を脱がしたり着せたりできる。
いやさすがにシリコンとは違う柔らかさと暖かさにはドキっとすることはあるけど。
下着姿のお姫さまをお姫様抱っこでベットまで運ぶ。明らかに軽い方とは言え、欧米人のように軽々と彼女を運んでいるとやはり自分に力がついてるのが判る。
「でも超越種っていう感じじゃないよなあ」
どうしても俺の中のイメージだと、頭が金髪になって身体からオーラが噴き出すようなイメージだ。
彼女をベットに寝かし、自分の部屋に……と思ったがもう睡魔が限界になりルイーゼを寝かせたベットからはかろうじて動き、隣のベットにそのまま倒れこんだ。
「おはようございます、トウヤさん」
電灯の明かりの下、下着姿のルイーゼが立っている。
「今日はギルドに行ってお仕事ですよね、早く行きましょう」
遠足前の子供かと突っ込みそうになったけど、まだ子供みたいなものだったね。ちらっと壁の時計を見ると朝7時前だ。昨日九時前には倒れたからかなり寝たなあ。ベットの上で伸びをしようとして、俺は硬直した。
「いてえええええええっ」
また体中を走る激痛、痛みにのたうちまわろうとすると更に身体に走る激痛。これはまさか成長痛か。昨日なんて何も倒してないだろ……、まさかお茶でレベルアップしたのか?
俺がのたうち回っているのを見て、ルイーゼは痛みに察してくれてまたキスをして回復してくれた。すーっと痛みが消えていき、また身体に違和感を感じる。
「昨日は何も倒してなかったのに、成長が起こることがあるんだな」
と言うと、ルイーゼは小首をかしげながら
「あのゴーレムさんの経験じゃないでしょうか? 時間的にもそろそろだと思いましたが」
成長って寝たらすぐする訳じゃないのか?
「位階を越える経験を得た場合、身体が変化するまで少し時間があります。冒険者の人はその間に安全な場所に移動するらしいです。限界がくると一気に眠くなって動けなくなっちゃいますから」
なるほど、昨日の睡魔はそういうことだったのか。確かに強敵を倒して、迷宮の奥でいきなり動けなくなったら困るよなあ。
ルイーゼが早く行きましょうと急かすので、俺たちは昨日かってきておいたパンとスクランブルエッグで簡単に朝を済まして出かけることにした、あちらの世界に。
朝のギルドはかなりの人だかりだった。依頼が一気に更新されるために、みな割の良い仕事がないか目の色を変えて依頼書を見ている。そんな依頼書はランクによって張り出される場所が違うので、俺達がみている最下級の依頼は人気がないのか、それほどでもなかったが。
「ラビット、ラビットと……」
「トウヤさん、これそうじゃないですか?」
と、探していると目の良いルイーゼの方が先に見つけてくれたようだ。あれ、そこDランク依頼のエリアじゃないのか? 俺は人を掻き分けてルイーゼの方に近づく。
募集:D、Eランク
区分:討伐
対象:ディグラビット
期日:随時
内容:うちの農場を荒らすディグラビットを駆逐して欲しい。
依頼者:カロワ農園 ファルマ
報酬:出来高制、ディグラビット1匹につきオス銀貨3枚、メス銀貨4枚。獲物の買い取りも可能。
これか。Dランクでも募集掛けてたのか。子供でも倒せそうという話のラビット討伐なのでもっと報酬が安いかと思っていたが他と見比べても悪くない気がする。
俺達は依頼書を手にとって、受付に向った。受付の男性に依頼書を渡して、昨日の講習で教わったようにギルドカードも手渡す。このギルドカードにはICカードの様に、いろいろなデータが書き込まれるんだそうだ。
依頼を受け、手元に帰ってきたギルドカードの表示は確かに位階が3に上がっていた。あ、ルイーゼの位階も29にしてあるのか。確かにあの上限ってのもインパクトありすぎるしな。
このカロア農園というのはここから町を南に抜けた先の道なりにある大きな農場だと受付の人に教わり、俺とルイーゼはそちらに向った。
町を歩いていくと、外郭は低いが石造りの壁に覆われているようだ。これは古いものなのか所々かけたり、焼け焦げたりしている。これが戦いの後のなのだろうか。
俺達は街の入り口を守っている衛兵にギルドカードを見せて町の外に出た。ぽつんぽつんと街道沿いに家が建っていて、柵に囲まれた農地が見える。
「あ、あれがそうじゃないですかね?」
と、ルイーゼが遙か先の方を指差す。草原のあたりにうごめく茶色いものが見えた、俺はバックパックからバードウォッチングしようと悠希に引っ張り出されたときに買った望遠鏡を覗く。
うさぎだ。ちょっとずんぐりしているけどうさぎだよ。
「でも、あれデカくないか?」
近くにある木でその前歯を研いでいるらしいその姿を見て、つい零してしまう。あれは俺の知っているウサギじゃない……、下手な子豚よりも大きそうなウサギを見てあれを倒すというこの世界の子供達がちょっと怖くなった。
「そろそろ宿を探して、帰ろうかルイーゼ」
「はい、トウヤさん」
今日は最初から帰ると言っておけば昨日のように拗ねることはないだろう。あれはあれで可愛かったけど。
飯も何も要らないと飛び込んだ宿屋のツインを借りるのに、銀貨15枚。これに軽食などとったりとかいろいろな事を考えると俺とルイーゼは1日銀貨20枚は稼ぎたいところだ。
まあいろいろと学びながらやっていく事になるので、最初のうちは持ち出しになるのは仕方ない。
メイヤさんから貰った生活費という名の大金もあるので最初のうちは無理せずに安全マージンを多くとってやっていきたい。
とは言ってもわからないことだらけなのでこの考えすらも虎の狸の皮算用でしかない。もうこの辺は、明日ギルドに行ってから考えよう。
借りた部屋のドアに鍵をかけ、転移鏡を元のサイズに戻す。
「この鏡って俺達が居ない間に壊れたりしたらどうなるんだろうな」
「強力な保護の魔法が掛かってると思いますから、そう簡単には壊れないと思いますけど。鏡が割れちゃったら使えなくなると思います」
鏡の保護も将来的には考えないとダメかー。俺かルイーゼのどちらかが残って見張るというのもナンセンスだしなあ。
もう今日は考えるのも面倒になったので我が家に帰ることにした。今日も意識を失うことなく、転移が終わった。
午前中の運転と買い物、そして午後からの怒涛の展開に疲れていた俺は19時とまだ子供の寝る時間には身体が猛烈な睡眠を欲していた。なので少し早いが風呂でも入って寝ようと思っていたのだが。
スマホがオンラインになってサーバーから送られてきたメッセージの送り主の名前を見てまだ寝れないなあとため息がこぼれる。
片倉の叔父さんからのメール、そして今もスパムの如く飛んでくる悠希からのLIME。耳が早い事で、もう俺が退職した事がバレたのか。まだ半日だというのに叔父さん経由で知ったくさいな。
とう兄、何かあったの?
で始まっていたメッセージは、それ以降延々と俺を心配するものだった。両親を一気に事故で失ったときに、片倉の叔父さんの家で抜け殻の様になっていた俺を思い出したのかもしれない。
親の葬式などの理由に休学し、何もしないで縁側や、部屋でぼーっとしていた俺を引っ張り出して、外に連れ出してくれた悠希。
女の子らしからぬ虫取りや、近所の子供たちとの遊びに引き込まれたりしたが。そこには明確に俺を元気付けようとする感情があったと思う。俺もそんな悠希に引っ張りまわされる自分が可笑しくなり、そして元気を分けてくれようとする悠希に心をこじ開けられた。
『今、大丈夫か?』とLIMEを送ると、速攻電話が掛かってきた。
「大丈夫かとか、大丈夫じゃないのはとう兄の方でしょ?」
通話を受けたとたん、飛び込んできたのは悠希の涙声だった。
「昨日エリカさんとこで話したときは何も言ってなかったのに、どうしたの?」
「あー、急に事情ができてね。話さなくてごめん」
「……謝らなくていいけど。LIMEも見てくれないし」
「今始めたことがあって、昼間はスマホ止めてるんだ。そんなに心配してくれなくても大丈夫だよ」
「心配するに決まってるよ、お兄ちゃんなんだから!!」
久しぶりに悠希のお兄ちゃんを聞いた。小学校高学年くらいからとう兄になったんだよな、とちょっと懐かしい気分になる。
それからしばらく悠希が落ち着くまで話をしていた。俺が今何をやってるか散々聞かれたが、俺が答えないに問いただすのを諦めて、途中からいつものとりとめのない話になっていたが。
「もう消灯だって看護師さんに怒られちゃった。じゃあ切るね」
と悠希から電話を切ってきた。
なんとか納得してくれただろうと思うけど、割と即断即決の悠希は何するか判らんからな。もう少し連絡が遅れたら病院抜け出してウチまできてたかも知れない。
電話が切れたら急に静かになった感じだ。と、ソファの方を見るとお姫さまがすでにソファでうとうととお眠りになっていた。吸血族って夜行性じゃないのかね? 昼間に動きすぎて疲れたんだろうか。
俺はもう声を掛けてもぽやぽやしているルイーゼの着ていたエプロンドレスを脱がして、彼女のベットに運ぶことにする。この子は本当にこういう行動に対して免疫がありすぎるのか恥ずかしがらないので、こっちもドールを着替えさせるような気分で服を脱がしたり着せたりできる。
いやさすがにシリコンとは違う柔らかさと暖かさにはドキっとすることはあるけど。
下着姿のお姫さまをお姫様抱っこでベットまで運ぶ。明らかに軽い方とは言え、欧米人のように軽々と彼女を運んでいるとやはり自分に力がついてるのが判る。
「でも超越種っていう感じじゃないよなあ」
どうしても俺の中のイメージだと、頭が金髪になって身体からオーラが噴き出すようなイメージだ。
彼女をベットに寝かし、自分の部屋に……と思ったがもう睡魔が限界になりルイーゼを寝かせたベットからはかろうじて動き、隣のベットにそのまま倒れこんだ。
「おはようございます、トウヤさん」
電灯の明かりの下、下着姿のルイーゼが立っている。
「今日はギルドに行ってお仕事ですよね、早く行きましょう」
遠足前の子供かと突っ込みそうになったけど、まだ子供みたいなものだったね。ちらっと壁の時計を見ると朝7時前だ。昨日九時前には倒れたからかなり寝たなあ。ベットの上で伸びをしようとして、俺は硬直した。
「いてえええええええっ」
また体中を走る激痛、痛みにのたうちまわろうとすると更に身体に走る激痛。これはまさか成長痛か。昨日なんて何も倒してないだろ……、まさかお茶でレベルアップしたのか?
俺がのたうち回っているのを見て、ルイーゼは痛みに察してくれてまたキスをして回復してくれた。すーっと痛みが消えていき、また身体に違和感を感じる。
「昨日は何も倒してなかったのに、成長が起こることがあるんだな」
と言うと、ルイーゼは小首をかしげながら
「あのゴーレムさんの経験じゃないでしょうか? 時間的にもそろそろだと思いましたが」
成長って寝たらすぐする訳じゃないのか?
「位階を越える経験を得た場合、身体が変化するまで少し時間があります。冒険者の人はその間に安全な場所に移動するらしいです。限界がくると一気に眠くなって動けなくなっちゃいますから」
なるほど、昨日の睡魔はそういうことだったのか。確かに強敵を倒して、迷宮の奥でいきなり動けなくなったら困るよなあ。
ルイーゼが早く行きましょうと急かすので、俺たちは昨日かってきておいたパンとスクランブルエッグで簡単に朝を済まして出かけることにした、あちらの世界に。
朝のギルドはかなりの人だかりだった。依頼が一気に更新されるために、みな割の良い仕事がないか目の色を変えて依頼書を見ている。そんな依頼書はランクによって張り出される場所が違うので、俺達がみている最下級の依頼は人気がないのか、それほどでもなかったが。
「ラビット、ラビットと……」
「トウヤさん、これそうじゃないですか?」
と、探していると目の良いルイーゼの方が先に見つけてくれたようだ。あれ、そこDランク依頼のエリアじゃないのか? 俺は人を掻き分けてルイーゼの方に近づく。
募集:D、Eランク
区分:討伐
対象:ディグラビット
期日:随時
内容:うちの農場を荒らすディグラビットを駆逐して欲しい。
依頼者:カロワ農園 ファルマ
報酬:出来高制、ディグラビット1匹につきオス銀貨3枚、メス銀貨4枚。獲物の買い取りも可能。
これか。Dランクでも募集掛けてたのか。子供でも倒せそうという話のラビット討伐なのでもっと報酬が安いかと思っていたが他と見比べても悪くない気がする。
俺達は依頼書を手にとって、受付に向った。受付の男性に依頼書を渡して、昨日の講習で教わったようにギルドカードも手渡す。このギルドカードにはICカードの様に、いろいろなデータが書き込まれるんだそうだ。
依頼を受け、手元に帰ってきたギルドカードの表示は確かに位階が3に上がっていた。あ、ルイーゼの位階も29にしてあるのか。確かにあの上限ってのもインパクトありすぎるしな。
このカロア農園というのはここから町を南に抜けた先の道なりにある大きな農場だと受付の人に教わり、俺とルイーゼはそちらに向った。
町を歩いていくと、外郭は低いが石造りの壁に覆われているようだ。これは古いものなのか所々かけたり、焼け焦げたりしている。これが戦いの後のなのだろうか。
俺達は街の入り口を守っている衛兵にギルドカードを見せて町の外に出た。ぽつんぽつんと街道沿いに家が建っていて、柵に囲まれた農地が見える。
「あ、あれがそうじゃないですかね?」
と、ルイーゼが遙か先の方を指差す。草原のあたりにうごめく茶色いものが見えた、俺はバックパックからバードウォッチングしようと悠希に引っ張り出されたときに買った望遠鏡を覗く。
うさぎだ。ちょっとずんぐりしているけどうさぎだよ。
「でも、あれデカくないか?」
近くにある木でその前歯を研いでいるらしいその姿を見て、つい零してしまう。あれは俺の知っているウサギじゃない……、下手な子豚よりも大きそうなウサギを見てあれを倒すというこの世界の子供達がちょっと怖くなった。
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