ボロボロになった心

空宇海

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恋愛はもういい。
そう、決めた。

「……伊野さん」

「遥でいいよ。澪って呼んでもいい?私と友達になって?1年の時から話してみたかったの」

「え、あ、うん…いいよ」

話してみたかった?

なんで?

「変わってたから人違いだったらどうしようかと思って」

「そうなんだね。こっちの方が落ち着く」

ホントは化粧したり髪をセットするのがイヤ。

姉が美容師だから少しは興味はあったけど。

「澪の髪って染めてない?」

「うん」

急に髪をふれられ驚いた。

姉と同じさわり方だったから。

「遥って美容師を目指してる?」

「え、どうしてわかったの?」

「さわり方が同じだったから」

そっか美容師。

きっといい美容師になれる。

同じクラスだとは思ってもなかった。

「遥がなんで姫川と?」

「えー?友達だから?ね?」

「あ、うん」

また、無理やり話しかけたとか言ってる。

朝日奈くんと遥が言い合いしてる。


私は自分の席に座り本を読む。


「澪は進路決めた?」

「一応、ね。遥は?」

「決めたよ。美容師になりたいから」

「遥なら美容師になれるよ」

遥はニコニコしてる。

私は本に視線を戻した。

これ以上、入ってこられないように壁を作る。

友達の作り方なんて忘れた。

両親が亡くなった時から周りは同情する目

それがイヤだった。

姉とお義兄さんに壁を作るようになってた。


明日、両親の命日。

だから…
両親を思い出してたんだね。





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