27 / 40
4章(4)
考えに耽り、誰かが来るのを待っているうちにすこし眠ってしまったらしい。太陽はまっすぐ天から降り注ぎ、室内を明るく照らしていた。
座ったままのような変な体勢で眠ってしまったせいで、躰の節々が痛む。藍豪は強張った躰をほぐすために大きく伸びようとしたが、肩が引きつり、手首がぎしぎしと痛んだ。この感覚には覚えがある。指をめいいっぱい曲げて、手首に触れた。思った通り、手首にはがっちりと縄が食い込んでいる。後ろ手に縛られているせいで、藍豪はずっと横向きで眠っていたようだ。体重のかかる右肩がひどく痛んだ。
躰を起こすことも難しく、首だけを回して室内を見やる。藍豪は寝台の縁に腰掛けている人影に目を留めた。
黒いTシャツとラフなジーンズに身を包んだ類が、気配を感じたように振り向く。開け放たれた窓から吹き込む涼しい風で、類の黒髪がさらさらと揺れていた。
「類?」
なぜ類が、なぜ自分が、なぜばかりが頭に浮かび、消えていく。
類はなにも言わず、藍豪の躰をそっと抱き起こした。鏡台に置かれた水差しからグラスに水を注ぎ、藍豪の口元へ近づける。藍豪は頑なに口を開けなかった。稀豆粉屋で口にしたもののせいで、こんなことになっているのだ。相手が類だからといって信用できないことを、藍豪はよく学んでいた。
「大丈夫。なにも入っていませんよ」
類はそう言って、グラスを傾けると中身を飲み干してみせた。類の挙動をくまなく観察する。怪しいところはない。五分が経ち、十分が経っても、類に変化はなかった。藍豪はようやく、類にグラスを傾けてもらって水を飲んだ。
自分では気づかなかったが、躰はカラカラに渇いていたらしい。すこしだけ飲むつもりが、結局水差しに入っている分の半分ほどを一人で飲み干してしまった。
渇きが収まると、今度は急速に飢えを感じた。まるで何日も食事にありつけなかった時のように、強烈な空腹感が襲ってくる。今にも空っぽの胃が音を立てそうで、藍豪はじっとうつむいて耐えた。
「お腹、空きましたよね? もう三日も眠っているんですから」
「……三日?」
三日も眠っていた? 類は、たしかにそう言ったのか?
藍豪は立ち上がろうとしてバランスを崩し、手をつくこともできずに顔面から寝台に倒れ伏した。縄を解こうともがくが、もがけばもがくほどに手首に縄が食い込み、皮膚が擦れて痛みを発する。
ぐいと肩を押されて、藍豪は寝台の上で仰向けになった。自身の体重が後ろ手に縛られた腕や手首にのしかかり、肩の関節が限界を訴えるように軋む。
類は寝台の上で芋虫のようにのたうつ藍豪を見下ろし、軽い調子で事実を認めた。
「稀豆粉のお店を出てから、三日経っているんですよ。気づきませんでした?」
類が証拠を提示するように鏡台の上に投げ出されていた新聞を見せてくる。たしかに三日経っている。一面の隅に小さく、香港で起こった殺人事件の記事が載っていた。
藍豪が数時間前に目覚めて見た朝日は、一晩眠った後のものではなかったのだ。まさか自分が、そんなにぐっすりと寝込んでいるとは思ってもみなかった。
藍豪は、気づきたくないことに気づいてしまった。自分が請け負った、三千龍団の沈殺しについてだ。もし類の言うように自分が三日も寝ていたというなら、吴星宇と取り決めた沈殺し決行の日を過ぎていることになる。
「三千龍団の沈は……どうなった」
こんなこと、類に聞いたところでなんのことを言っているか理解できないだろう。
そう思っていたのに、類はあっさりと「死にましたよ」となんてことないように告げた。
「死んだ? 誰がやったんだ?」
まさか吴星宇が自ら手を下しに行ったとは考えにくい。藍豪の代わりに、誰が――。
「三千龍団の内輪揉めを利用させてもらいました。老板なんていう偉い人でも、味方の弾でぽっくり死ぬんですね」
飄々と語る類に、藍豪は空腹も忘れて身が怖気立つのを感じた。ここにいるのは藍豪の知っている類ではない。類のふりをした、なにかだ。類は人が死ぬことを、今日の夕食を決めるかのように軽々しく語る人間ではない。指の縫合痕でさえ、痛々しく見えると目を逸らすような子どもなのだ。
窓から差し込む陽の光を受けて、類の瞳が菫色に輝く。こんな――こんな、人を人とも思わないような冷酷な目をするような子だっただろうか? すべては、藍豪の幻想でしかないのか?
藍豪の後をついて回った、無垢な少年だった頃の類は、もうどこにもいない。
藍豪は類から目を逸らすように、窓の外へ視線を向けた。
「どこなんだ、ここは」
まるですべてを諦めたような、老人のような声が漏れた。目覚めた時と変わらない。山と、山を走る細い道と、だだっ広い畑が見えるだけだ。
藍豪は寝台に寝転がったまま、類が窓を閉めるのをぼんやりと見ていた。
「雲南ですよ。元々、僕の家があった村です」
類の声に感慨らしきものはない。
「下に見える畑は全部、阿片畑か」
「はい。今は種まき前で、なにも植わってませんけど」
類がここに藍豪を連れて来たなら、やることはひとつしかない。類はきっと、すべてを知ったのだ。自分の村を燃やしたのが瑞蜜会であることも、藍豪が加担したことも。瑞蜜会に入ったのは、阿片栽培地として変わり果てた自分の村に帰るためだったのか――。
瑞蜜会の構成員で吴星宇の許可があれば、阿片栽培に携わることを理由として栽培地へ出入りすることができる。類は藍豪も知らないうちに、阿片の栽培管理に関われるほどの地位に登りつめていたのだ。
すべては嘘を吐き、自分を救った藍豪に復讐するために。
「殺すんだろう、俺を」
藍豪は目を閉じた。
「俺はお前の家族を殺した。この村を瑞蜜会の仕事場に作り替えた」
類に聞きたいことは山ほどあったが、なにも聞く気になれなかった。
深く息を吸い込み、そして吐き出す。
「李藍豪」
透き通った低音が、藍豪の名を呼ぶ。
ぎしり、と寝台の軋む音がして、目を開ける。
すぐ近くに、類の顔があった。わずかな憂いの残る美しい顔に微笑みを浮かべて、類は藍豪の顔の両脇に手をつく。
藍豪の顔に濃い影が落ちる。
「僕はあなたをずっと、殺したいほど憎んで――でも、愛してきました」
愛を囁くにはふさわしくない、激しい憎悪を顔に浮かべて類は言う。
藍豪は意味がわからず、類を見つめ返した。憎まれるのは理解できる。類から家族や家を奪い、素知らぬ顔をして面倒を見てきたのだから。いつ殺されたっておかしくないことを、藍豪は類にしてきた。
けれど、それがなぜ愛と繋がるのかはわからない。類は昔、藍豪のことが好きだと言った。まさかすべてを知ってもなお、その情は消えなかったというのだろうか。
「本当にわかってんのか? 俺は、お前の家族を――」
「わかっていますよ。全部わかったうえで、それでも僕は藍豪のことが好きなんです」
でも、と類は苦しそうに呟く。
「あなたのしたことは許せません。だからこそ、僕は迷ってる。好きな人が、自分の家族を殺したなんて――どうして信じられるでしょう?」
類は相反する二つの感情の間で苦しんでいた。藍豪のことを好ましく思う一方で、彼のやったことを許すことはできない。愛情と、憎悪とが共存する心の内が、日に日に類を蝕んでいく。
藍豪も、できれば類を解放してやりたい。自分が死ぬことで類が救われるなら、いくらでも殺してくれて構わない。しかし話はそう簡単なものではないようだ。
類がぎゅっと眉根を寄せる。
「だから、こうするしかなかったんです」
まるで自分に言い聞かせるような口調で呟いた類は、藍豪の首に手を伸ばした。
座ったままのような変な体勢で眠ってしまったせいで、躰の節々が痛む。藍豪は強張った躰をほぐすために大きく伸びようとしたが、肩が引きつり、手首がぎしぎしと痛んだ。この感覚には覚えがある。指をめいいっぱい曲げて、手首に触れた。思った通り、手首にはがっちりと縄が食い込んでいる。後ろ手に縛られているせいで、藍豪はずっと横向きで眠っていたようだ。体重のかかる右肩がひどく痛んだ。
躰を起こすことも難しく、首だけを回して室内を見やる。藍豪は寝台の縁に腰掛けている人影に目を留めた。
黒いTシャツとラフなジーンズに身を包んだ類が、気配を感じたように振り向く。開け放たれた窓から吹き込む涼しい風で、類の黒髪がさらさらと揺れていた。
「類?」
なぜ類が、なぜ自分が、なぜばかりが頭に浮かび、消えていく。
類はなにも言わず、藍豪の躰をそっと抱き起こした。鏡台に置かれた水差しからグラスに水を注ぎ、藍豪の口元へ近づける。藍豪は頑なに口を開けなかった。稀豆粉屋で口にしたもののせいで、こんなことになっているのだ。相手が類だからといって信用できないことを、藍豪はよく学んでいた。
「大丈夫。なにも入っていませんよ」
類はそう言って、グラスを傾けると中身を飲み干してみせた。類の挙動をくまなく観察する。怪しいところはない。五分が経ち、十分が経っても、類に変化はなかった。藍豪はようやく、類にグラスを傾けてもらって水を飲んだ。
自分では気づかなかったが、躰はカラカラに渇いていたらしい。すこしだけ飲むつもりが、結局水差しに入っている分の半分ほどを一人で飲み干してしまった。
渇きが収まると、今度は急速に飢えを感じた。まるで何日も食事にありつけなかった時のように、強烈な空腹感が襲ってくる。今にも空っぽの胃が音を立てそうで、藍豪はじっとうつむいて耐えた。
「お腹、空きましたよね? もう三日も眠っているんですから」
「……三日?」
三日も眠っていた? 類は、たしかにそう言ったのか?
藍豪は立ち上がろうとしてバランスを崩し、手をつくこともできずに顔面から寝台に倒れ伏した。縄を解こうともがくが、もがけばもがくほどに手首に縄が食い込み、皮膚が擦れて痛みを発する。
ぐいと肩を押されて、藍豪は寝台の上で仰向けになった。自身の体重が後ろ手に縛られた腕や手首にのしかかり、肩の関節が限界を訴えるように軋む。
類は寝台の上で芋虫のようにのたうつ藍豪を見下ろし、軽い調子で事実を認めた。
「稀豆粉のお店を出てから、三日経っているんですよ。気づきませんでした?」
類が証拠を提示するように鏡台の上に投げ出されていた新聞を見せてくる。たしかに三日経っている。一面の隅に小さく、香港で起こった殺人事件の記事が載っていた。
藍豪が数時間前に目覚めて見た朝日は、一晩眠った後のものではなかったのだ。まさか自分が、そんなにぐっすりと寝込んでいるとは思ってもみなかった。
藍豪は、気づきたくないことに気づいてしまった。自分が請け負った、三千龍団の沈殺しについてだ。もし類の言うように自分が三日も寝ていたというなら、吴星宇と取り決めた沈殺し決行の日を過ぎていることになる。
「三千龍団の沈は……どうなった」
こんなこと、類に聞いたところでなんのことを言っているか理解できないだろう。
そう思っていたのに、類はあっさりと「死にましたよ」となんてことないように告げた。
「死んだ? 誰がやったんだ?」
まさか吴星宇が自ら手を下しに行ったとは考えにくい。藍豪の代わりに、誰が――。
「三千龍団の内輪揉めを利用させてもらいました。老板なんていう偉い人でも、味方の弾でぽっくり死ぬんですね」
飄々と語る類に、藍豪は空腹も忘れて身が怖気立つのを感じた。ここにいるのは藍豪の知っている類ではない。類のふりをした、なにかだ。類は人が死ぬことを、今日の夕食を決めるかのように軽々しく語る人間ではない。指の縫合痕でさえ、痛々しく見えると目を逸らすような子どもなのだ。
窓から差し込む陽の光を受けて、類の瞳が菫色に輝く。こんな――こんな、人を人とも思わないような冷酷な目をするような子だっただろうか? すべては、藍豪の幻想でしかないのか?
藍豪の後をついて回った、無垢な少年だった頃の類は、もうどこにもいない。
藍豪は類から目を逸らすように、窓の外へ視線を向けた。
「どこなんだ、ここは」
まるですべてを諦めたような、老人のような声が漏れた。目覚めた時と変わらない。山と、山を走る細い道と、だだっ広い畑が見えるだけだ。
藍豪は寝台に寝転がったまま、類が窓を閉めるのをぼんやりと見ていた。
「雲南ですよ。元々、僕の家があった村です」
類の声に感慨らしきものはない。
「下に見える畑は全部、阿片畑か」
「はい。今は種まき前で、なにも植わってませんけど」
類がここに藍豪を連れて来たなら、やることはひとつしかない。類はきっと、すべてを知ったのだ。自分の村を燃やしたのが瑞蜜会であることも、藍豪が加担したことも。瑞蜜会に入ったのは、阿片栽培地として変わり果てた自分の村に帰るためだったのか――。
瑞蜜会の構成員で吴星宇の許可があれば、阿片栽培に携わることを理由として栽培地へ出入りすることができる。類は藍豪も知らないうちに、阿片の栽培管理に関われるほどの地位に登りつめていたのだ。
すべては嘘を吐き、自分を救った藍豪に復讐するために。
「殺すんだろう、俺を」
藍豪は目を閉じた。
「俺はお前の家族を殺した。この村を瑞蜜会の仕事場に作り替えた」
類に聞きたいことは山ほどあったが、なにも聞く気になれなかった。
深く息を吸い込み、そして吐き出す。
「李藍豪」
透き通った低音が、藍豪の名を呼ぶ。
ぎしり、と寝台の軋む音がして、目を開ける。
すぐ近くに、類の顔があった。わずかな憂いの残る美しい顔に微笑みを浮かべて、類は藍豪の顔の両脇に手をつく。
藍豪の顔に濃い影が落ちる。
「僕はあなたをずっと、殺したいほど憎んで――でも、愛してきました」
愛を囁くにはふさわしくない、激しい憎悪を顔に浮かべて類は言う。
藍豪は意味がわからず、類を見つめ返した。憎まれるのは理解できる。類から家族や家を奪い、素知らぬ顔をして面倒を見てきたのだから。いつ殺されたっておかしくないことを、藍豪は類にしてきた。
けれど、それがなぜ愛と繋がるのかはわからない。類は昔、藍豪のことが好きだと言った。まさかすべてを知ってもなお、その情は消えなかったというのだろうか。
「本当にわかってんのか? 俺は、お前の家族を――」
「わかっていますよ。全部わかったうえで、それでも僕は藍豪のことが好きなんです」
でも、と類は苦しそうに呟く。
「あなたのしたことは許せません。だからこそ、僕は迷ってる。好きな人が、自分の家族を殺したなんて――どうして信じられるでしょう?」
類は相反する二つの感情の間で苦しんでいた。藍豪のことを好ましく思う一方で、彼のやったことを許すことはできない。愛情と、憎悪とが共存する心の内が、日に日に類を蝕んでいく。
藍豪も、できれば類を解放してやりたい。自分が死ぬことで類が救われるなら、いくらでも殺してくれて構わない。しかし話はそう簡単なものではないようだ。
類がぎゅっと眉根を寄せる。
「だから、こうするしかなかったんです」
まるで自分に言い聞かせるような口調で呟いた類は、藍豪の首に手を伸ばした。
あなたにおすすめの小説
その首輪は、弟の牙でしか外せない。
ゆずまめ鯉
BL
養子ゆえに、王位継承権を持たないオメガで長男のレイン(24)は、国家騎士団として秘密裏に働き、ただ義弟たちを守るためだけに生きてきた。
第一継承権を持つアルファで次男のリオール(19)は、そんな兄に「ごく潰し」と陰口を叩く連中を許せなかった。自分を犠牲にしてまで守る価値はないと思っていた。なにかと怪我の多い国家騎士団を辞めさせたかった。
初めて訪れた発情期のとき。約束をすっぽかされたリオールが不審に思い、兄の部屋へ行くと、国家騎士団の同僚──グウェンソード(28)に押し倒されるところを目撃して激高する。
「今すぐ部屋から出ろ!」
独占欲をあらわにしたリオールは、グウェンソードを部屋から追い出し、兄であるレインを欲望のままに抱いた。
翌朝、差し出されたのは特注の首輪──外せるのはリオールのみ。
「俺以外に触らせるな」
そう囁かれたレインは、何年も首輪と弟の執着に縛られ続けてきた。
弟には婚約者がいるのに、こんな関係を続けてもいいのか。
本当にこのままでもいいのか。
ひたすら執着して独占したがる弟と、罪悪感に苛まれる兄。
その首輪は、いつか弟の牙で血に染まるのか──。
どうにかしてレインを落としたいリオールと、弟との関係に悩むレインのオメガバースです。
リオール・グランケット(19)×レイン・グランケット(24)
※この作品は2015年頃に本文を書き、2017年頃にオメガバースに改稿、さらに2026年に手直しした作品になります。読みにくいかもしれません。ご了承ください。
三人称ですが攻めだったり受けだったり視点がよくかわります。攻め視点多めです。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜
レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」
魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。
彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。