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第一章
不本意な仲間
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翌日。目が覚めたのは朝の九時。流石に早すぎたな。まだ眠いし二度寝するか……
ーと思ったが、ふと自分の周りが暖かいことに気づいた。何かと思って掛け布団をめくると、チャイナドレスを着こなすドラゴニュート、そう、コユキちゃんがそこでスヤスヤと眠っていた。
「うわぁあ!」
驚きの余り、大声で叫んでしまった。
「ん、何だよ、朝早くから大声出して……」
俺の叫び声を聞いて、隣のベッドで寝ていたアグラも目を擦りながら起き上がる。眠りを妨げられたからか、かなり不機嫌そうだ。
「だから、コユキちゃんが……」
「はぁ?あのクソぶりっ子はダニェさんが引き取ったはずーってうわぁあ!」
やっとベッド上で眠っているコユキちゃんに気づいたアグラは俺同様叫声を挙げる。
「とりあえずれいちゃんを避難させるか……」
俺のベッドで未だグッスリと眠っているれいちゃんを抱き抱え、コユキちゃんから離す。万が一のために、神威も構えとく。
「アグラ、一度ツンツンって起こしてみろよ」
「いやだよ!手懐けてたダニェさんがいない今、魔法をぶっぱされてもおかしくねぇだろ!」
「いいから!れいちゃんのためにも!」
「くそっ、しょうがねぇな……」
そうアグラは言い残すと、せっせとコユキちゃんに近づき、ゴソゴソと体を揺らす。ただ、一分ちょっと揺らし続けても全く起きる気配がしない。
痺れを切らしたアグラはコユキちゃんの額をバシバシ叩き始める。それも優しく叩いてる訳ではなく、平手打ちという表現の方が正しい。どんどん平手打ちの威力は高まっていき、コユキちゃんの額は赤みを帯びていく。
しかしそれでもコユキちゃんは目を覚まさない。すると、アグラは「かくなる上は……」と呟き、右手に炎を纏わせた。
「おいアグラ!」
流石に炎は不味いと思って、止めに入るが時既に遅し。俺が声を上げた時には、既にアグラの拳がコユキちゃんの腹部に食い込んでいた。しかも、結構しっかりと。
「どうだ!流石に起きただろ!」とアグラは自慢気に言う。
「いや、お前流石にこれは……あっ」
コユキちゃんは腹部に受けた衝撃からか目を覚まし、無言で魔法陣を展開し始める。その顔には涙が滲んでおり、今にも泣き出しそうだ。
不味い、早くコユキちゃんを止めないと!
「ズカズカ人を殴りやがって!こっちはスヤスヤ寝てんだよ!」
俺たちに逆ギレしたコユキちゃんは、魔法の詠唱を開始する。コユキちゃんの詠唱と同時に魔法陣は七色に輝き、どんどん範囲を広げていった。
「待ってくれ!これはきっと何かの間違いだ!」
「そうだ!ユウマの言うことを聞いてくれ!」
コユキちゃんの魔法を武力で相殺することだってできるが、そうしたられいちゃんを起こしかねないし、宿屋への被害も出ちゃうからなしだ。そうなると、話し合うしかなさそうだ。
まあ、武力で相殺って言っても、そもそも魔法を受け切れるか……とりあえず、コユキちゃんの機嫌を直さないとな。
「蚊だよ!蚊がいたんだ!」
苦し紛れの言い訳。常人なら嘘だと常識的に分かるはずだが、コユキちゃんはあっさりと「そうなの?」と首を傾げた。
「この好機を見逃すものか」と言わんばかりにアグラも「そうだ!大きな蚊がいたんだ!」と熱心にアピールする。
そのアピールが上手くいったのか、コユキちゃんが詠唱を中断する。それに応じて、床上に展開されていた魔法陣も徐々に縮小していく。
「ならこの核撃魔法は要らないわね!」
コユキちゃんは満足気にそう告げると、大人しく魔法陣を消した。
危なかった……本当に心底ホッとしたよ。核撃魔法なんて物騒な物放たれたらこの街ごと吹き飛んじゃいそうだよ…
ただ、コユキちゃんを宥められたのはいいとして、そもそもなんで俺のベッドで寝てたのか説明してほしいんだよな。
下手に質問したらまたキレそうで怖いけど……何となくコユキちゃんの扱い方は理解できた気がする。
「ねぇねぇコユキちゃん。」
「何?」
「何でここで寝てたの?というか、どうやって?」
コユキちゃんは「えーっと」と呟くと、俺のベッドに至った経緯を説明し始めた。
「えっと、ご飯食べたあと、ユウマの匂いを辿ってこの部屋に入った!」
簡潔すぎて意味が分からない。部屋に入ったって言っても鍵は閉めてあったし、それに尾行されてたなら気づいていたはずなのに。
『尾行されていたぞ。お主が気づかぬだけで。』
おい神威!気づいてたなら言えよ!
『だって俺のことうるさいって言うから……』
うわ。何だよこの面倒臭い刀。子供が拗ねるならいいけど、お前みたいないかにもジジイらしい刀が拗ねるのは流石に痛いよ。
それを聞いた神威は傷ついたのか、グスングスンと今にも泣き出しそうな声を挙げながら脳内から消えた。ちょっと言い過ぎちゃったかな……後で謝っておくか。
さて、その前にコユキちゃんをどうにかしないとな。とりあえず一回帰ってもらいたいんだけど。
そう思った矢先、コユキちゃんが俺の思惑とは正反対のことを言い出す。
「で!ユウマ私のこと養え!」
この見ず知らずの女を養えと。今三人分の生活費を稼ぐだけでも精一杯なのに、もう一人養うなんて無理だ。そもそも、コユキちゃんに利用価値があるとは思えない。子供がもう一人増えるようなものだろう。
だから嫌!とキッパリ断られればいいんだけど、下手なことを言ったらまた核撃魔法を打ち込まれかねないし。ここは少し慎重になった方がいいな。
「でもコユキちゃんの家族に迷惑困らない?」
「別に大丈夫だよ!家族は皆死んじゃったし、家もないから!」
「そ、そうなんだぁ……」
「それに!お父さんとは再開できたしね!」
お父さん?それってもしかしてあのドラゴンの爪のことなのか?
「お父さんもお母さんも殺されちゃったけど、この爪があれば、また一緒に居れる気がするの。」
ドラゴニュートとはドラゴンと人間のハーフのことだ。そしてこの世界において、種を違えての配偶は禁忌とされている。それは全世界共通の規則だ。そして規則を犯したコユキちゃんの母親は、きっと処刑されたのだろう。
そして父親は、魔王軍に使役され、結果大戦で討ち取られてしまった。
そんな中、コユキちゃんは一人、家族に会いたいという一心で必死に生きてきたんだろう。そんな彼女の願いを俺は無視できるのだろうか。
はぁ、とんだお人好しだな、俺は。なぜこうキッパリと断れないのか。同情?シンパシー?ってやつなのかな。理性ではダメだと分かっているのに、感情がそうしろって訴えてる。
「分かったよ……」
「えっ?」
「あぅ?」
予想外の返事に、れいちゃんとアグラは硬直して微動だにしない。まぁ、驚くのも仕方ない。だけど、俺はこの衝動に従いたいと思った。
「驚くのも分かるけど、コユキちゃんの戦力はかなりのものだと思うんだよね。彼女を引き入れることで、ダンジョンの収入も増えそうだし、ガーレンさんの件についても備えておく必要があると思ってな。」
「ま、まぁ、ユウマが言うならね……」
「あぅあぅ……」
二人とも随分不安そうな口調だが、一応賛同してくれたようだ。だが、ここからが本番だ。コユキちゃんを手懐けることができるのだろうか。それは俺の手腕にかかっているな……
いや、厳しいな……
「コ、コユキちゃん……」
「何?」
「養ってあげてもいいけど、ちゃんと俺の言うこと聞けるかな?」
コユキちゃんは少し頭を傾げて、考える素振りを見せる。頼む!YES!YESって言ってくれ!
「うーん、いいよ!」
よし!言質を取ったけど、これがどれくらいの効力を持つんだか……こいつの精神年齢は赤子並だと考えた方がいい。赤子から言質を取ったって……何の意味があるんだよ。
はぁー、俺は何をしてるんだか……
ともかく、俺たちは新しい仲間ーというより問題児をパーティに受け入れることになったのだった。
ーと思ったが、ふと自分の周りが暖かいことに気づいた。何かと思って掛け布団をめくると、チャイナドレスを着こなすドラゴニュート、そう、コユキちゃんがそこでスヤスヤと眠っていた。
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驚きの余り、大声で叫んでしまった。
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痺れを切らしたアグラはコユキちゃんの額をバシバシ叩き始める。それも優しく叩いてる訳ではなく、平手打ちという表現の方が正しい。どんどん平手打ちの威力は高まっていき、コユキちゃんの額は赤みを帯びていく。
しかしそれでもコユキちゃんは目を覚まさない。すると、アグラは「かくなる上は……」と呟き、右手に炎を纏わせた。
「おいアグラ!」
流石に炎は不味いと思って、止めに入るが時既に遅し。俺が声を上げた時には、既にアグラの拳がコユキちゃんの腹部に食い込んでいた。しかも、結構しっかりと。
「どうだ!流石に起きただろ!」とアグラは自慢気に言う。
「いや、お前流石にこれは……あっ」
コユキちゃんは腹部に受けた衝撃からか目を覚まし、無言で魔法陣を展開し始める。その顔には涙が滲んでおり、今にも泣き出しそうだ。
不味い、早くコユキちゃんを止めないと!
「ズカズカ人を殴りやがって!こっちはスヤスヤ寝てんだよ!」
俺たちに逆ギレしたコユキちゃんは、魔法の詠唱を開始する。コユキちゃんの詠唱と同時に魔法陣は七色に輝き、どんどん範囲を広げていった。
「待ってくれ!これはきっと何かの間違いだ!」
「そうだ!ユウマの言うことを聞いてくれ!」
コユキちゃんの魔法を武力で相殺することだってできるが、そうしたられいちゃんを起こしかねないし、宿屋への被害も出ちゃうからなしだ。そうなると、話し合うしかなさそうだ。
まあ、武力で相殺って言っても、そもそも魔法を受け切れるか……とりあえず、コユキちゃんの機嫌を直さないとな。
「蚊だよ!蚊がいたんだ!」
苦し紛れの言い訳。常人なら嘘だと常識的に分かるはずだが、コユキちゃんはあっさりと「そうなの?」と首を傾げた。
「この好機を見逃すものか」と言わんばかりにアグラも「そうだ!大きな蚊がいたんだ!」と熱心にアピールする。
そのアピールが上手くいったのか、コユキちゃんが詠唱を中断する。それに応じて、床上に展開されていた魔法陣も徐々に縮小していく。
「ならこの核撃魔法は要らないわね!」
コユキちゃんは満足気にそう告げると、大人しく魔法陣を消した。
危なかった……本当に心底ホッとしたよ。核撃魔法なんて物騒な物放たれたらこの街ごと吹き飛んじゃいそうだよ…
ただ、コユキちゃんを宥められたのはいいとして、そもそもなんで俺のベッドで寝てたのか説明してほしいんだよな。
下手に質問したらまたキレそうで怖いけど……何となくコユキちゃんの扱い方は理解できた気がする。
「ねぇねぇコユキちゃん。」
「何?」
「何でここで寝てたの?というか、どうやって?」
コユキちゃんは「えーっと」と呟くと、俺のベッドに至った経緯を説明し始めた。
「えっと、ご飯食べたあと、ユウマの匂いを辿ってこの部屋に入った!」
簡潔すぎて意味が分からない。部屋に入ったって言っても鍵は閉めてあったし、それに尾行されてたなら気づいていたはずなのに。
『尾行されていたぞ。お主が気づかぬだけで。』
おい神威!気づいてたなら言えよ!
『だって俺のことうるさいって言うから……』
うわ。何だよこの面倒臭い刀。子供が拗ねるならいいけど、お前みたいないかにもジジイらしい刀が拗ねるのは流石に痛いよ。
それを聞いた神威は傷ついたのか、グスングスンと今にも泣き出しそうな声を挙げながら脳内から消えた。ちょっと言い過ぎちゃったかな……後で謝っておくか。
さて、その前にコユキちゃんをどうにかしないとな。とりあえず一回帰ってもらいたいんだけど。
そう思った矢先、コユキちゃんが俺の思惑とは正反対のことを言い出す。
「で!ユウマ私のこと養え!」
この見ず知らずの女を養えと。今三人分の生活費を稼ぐだけでも精一杯なのに、もう一人養うなんて無理だ。そもそも、コユキちゃんに利用価値があるとは思えない。子供がもう一人増えるようなものだろう。
だから嫌!とキッパリ断られればいいんだけど、下手なことを言ったらまた核撃魔法を打ち込まれかねないし。ここは少し慎重になった方がいいな。
「でもコユキちゃんの家族に迷惑困らない?」
「別に大丈夫だよ!家族は皆死んじゃったし、家もないから!」
「そ、そうなんだぁ……」
「それに!お父さんとは再開できたしね!」
お父さん?それってもしかしてあのドラゴンの爪のことなのか?
「お父さんもお母さんも殺されちゃったけど、この爪があれば、また一緒に居れる気がするの。」
ドラゴニュートとはドラゴンと人間のハーフのことだ。そしてこの世界において、種を違えての配偶は禁忌とされている。それは全世界共通の規則だ。そして規則を犯したコユキちゃんの母親は、きっと処刑されたのだろう。
そして父親は、魔王軍に使役され、結果大戦で討ち取られてしまった。
そんな中、コユキちゃんは一人、家族に会いたいという一心で必死に生きてきたんだろう。そんな彼女の願いを俺は無視できるのだろうか。
はぁ、とんだお人好しだな、俺は。なぜこうキッパリと断れないのか。同情?シンパシー?ってやつなのかな。理性ではダメだと分かっているのに、感情がそうしろって訴えてる。
「分かったよ……」
「えっ?」
「あぅ?」
予想外の返事に、れいちゃんとアグラは硬直して微動だにしない。まぁ、驚くのも仕方ない。だけど、俺はこの衝動に従いたいと思った。
「驚くのも分かるけど、コユキちゃんの戦力はかなりのものだと思うんだよね。彼女を引き入れることで、ダンジョンの収入も増えそうだし、ガーレンさんの件についても備えておく必要があると思ってな。」
「ま、まぁ、ユウマが言うならね……」
「あぅあぅ……」
二人とも随分不安そうな口調だが、一応賛同してくれたようだ。だが、ここからが本番だ。コユキちゃんを手懐けることができるのだろうか。それは俺の手腕にかかっているな……
いや、厳しいな……
「コ、コユキちゃん……」
「何?」
「養ってあげてもいいけど、ちゃんと俺の言うこと聞けるかな?」
コユキちゃんは少し頭を傾げて、考える素振りを見せる。頼む!YES!YESって言ってくれ!
「うーん、いいよ!」
よし!言質を取ったけど、これがどれくらいの効力を持つんだか……こいつの精神年齢は赤子並だと考えた方がいい。赤子から言質を取ったって……何の意味があるんだよ。
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