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やったー!
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「さて、これは何かのう」
「これは、カツ丼とカツサンドです」
「では、食べてみよう」
ジノリンさんの号令で全員がフォークを持った。
俺はドキドキして食事を見守った。
「このカツ丼、かっこんで食えてうめえな。へえ、さっきのトンカツを煮てあるんだな」
「卵と玉ねぎと肉が調和しておる。これは、店で出すべきじゃな!」
「こっちのカツサンド、ソースが染み込んでてとっても美味しいわ」
「両方美味いな。うーん、カツ丼はアツアツを食いたいが、カツサンドは冷めてもうまそうだ。カツサンドこそ、店で売るべきじゃないか?」
「では決を取る。カツ丼とカツサンドをレシピ登録するのに賛成のものは手を上げよ」
六人全員が手を上げた。
「やったぁ!」
「喜ぶのはまだ早い。この最後の品はなんじゃ?」
「これはデザートで、プリンといいます」
「では食べようかの」
皆がスプーンでプリンを食べ始めた。
「プルプルの食感は今までにない快さだ。しかも上にかかっている甘苦いソースがプリンの甘さを引き締めている」
「こんな美味しいデザート、久し振りね。柔らかくて甘くて美味しいわ」
「俺は甘いものを好まぬが……これはツルッと食えるから辛くない。なかなか美味しいじゃないか」
「僕はとても美味しいと感じたよ。やはりこの食感がいいよね」
「ふむ。決を取ろう。プリンを登録しても良いと思った者は手を上げろ」
六名全員が手を上げた。
「ふむ。では、おにぎり、トンカツ、メンチカツ、フライドポテト、ご飯、カツ丼、カツサンド、プリンで8点じゃな。金貨80枚を授与する事とする」
「うわああ、凄い金額ですね」
「これを元手に飯屋でもやったらどうじゃ?」
「でも俺、客商売に向いてないんですよ。仕事は裏方ばかりやっていました」
「そんなもん、人を雇えばよかろう! お前はオーナーとして店を経営すりゃあいい」
「それは……いい考えですね。前向きに検討してみます」
「うむ。この後、詳しく作り方を教えていってくれ。記録に残す。係のものが言うておったが、蒸し器というもんが欲しいんじゃろう」
「はい。蒸し料理をするにあたって、蒸し器があると助かります。そんなに値の張るものじゃないと思うんですけど……」
「あのな、ハヤト。儂が料理ギルドの長老になって30年は経つが、蒸し料理というものを聞いたことがない。もし他にレシピがあるなら、またレシピ登録に来てくれんか」
「いいですよ。蒸し器はどうしましょう」
「儂の方で小間物屋に注文しておく。お前も欲しかろう。五日後に蒸し器を受け取りに来てくれ」
「わかりました。なるべくたくさんレシピを登録出来るよう、頑張りますね!」
「出来れば甘味も何かあるといいのぅ。では、楽しみにしておるぞ、ハヤト。またな」
「ジノリンさん、今日はありがとうございました!」
俺は係の人に作り方を細かく教えた後、金貨の山をバッグに入れて帰宅した。
アラブレヒトは大袈裟に喜んでくれた。
「これで元手は出来たんだ。飯屋をやったらどうだい? ハヤト」
「それが、俺は客商売に向いてないんだよ。だから人を雇って、店を経営しようと思ってる」
「いいねえ! じゃあ、土地とか店に俺が詳しいから、明日不動産に一緒に行くかい?」
「行くっ! ありがとう、アラブレヒト。ずっと泊めて貰って、悪いな」
「またうまい料理を作ってくれよ。俺達もう友達だろ? 遠慮すんなって」
「うん、ありがとう!」
俺は弾けるような笑顔でアラブレヒトに笑いかけた。
翌日、アラブレヒトとおそろいの白いマントを羽織って、不動産を取り扱う店に行った。
「いらっしゃいませ、私デノーリと申します。お求めの物件はどんなものでしょうか?」
「飯屋をやりたい。出来るだけキッチンは広いほうがいい。あと、大通りに面していると尚良い」
アラブレヒトがそう言うと、デノーリはおすすめの物件を持ってきた。
「元雑貨屋が潰れて、丁度大通り沿いにございます。リフォームは必要ですが、屋内は大変広く、お客様もたくさん入るかと存じます」
「間取りで見るとちょっと小さいな。店員を三人ほどおきたいんだよなぁ」
アラブレヒトの頭の中ではもうお店が出来上がっているらしい。
「お客様、ここはお買い得でございますよ。家賃で借りるのではなく買取出来ます。リフォーム代金含めて金貨30枚で如何ですか?」
「うーん、思っているよりも狭いと思うよ。どう思う? ハヤト」
「俺は、初めはそんなにお客も入らないだろうし、ここでいいかなと思うんだけど……」
「いやいや、あの料理が食えるなら、すぐに満員だぜ? お前は食の凄さをわかっていないんだ」
アラブレヒトに言われて、よく考える。
金貨30枚も安くないし、慎重に選ぼう。
「……もしや、新規レシピのお店でございますか」
「ああ。実はそうなんだ。オーナーはこっちのハヤト。俺は手伝いをしてるんだ」
「でしたら、こちらのお屋敷は如何でしょうか。大通りから少し歩きますが、広さは抜群です。キッチンも広いですし、ほとんどリフォームも必要ありません」
「こっちは思っている以上に広いね。お値段がかなりするんじゃないのかい?」
「こちらはリフォーム代金別で金貨30枚で結構です。少々古いお屋敷なので、お安いのですよ」
「へえ。これは良いんじゃないか?」
「うん。出来れば見に行きたいね」
「もちろん内見も出来ます。では、今から行きましょうか」
俺達は大通りを連れ立って歩いた。
お屋敷は大通りから一本奥に入ったところにあった。
見上げるほど大きいお屋敷に、綺麗に整えられた庭。
「使用人小屋もある。庭師も雇わないといけないな」
アラブレヒトが一人ごちる。
入り口から応接室に入った。
美しい調度品が磨かれ、大きなソファが置かれている。
「この屋敷を使うのであれば、メイドも雇った方が良いでしょうな」
デノーリの言うとおり、店員だけではこの美しさを保てないだろう。
「人件費っていくらぐらい、かかるんだ?」
「月に金貨一枚貰えれば良いほうだよ。思ったより人をたくさん雇うことになりそうだね」
「うん。求人はどこに出すの?」
「商業ギルドに店をやる届け出を出したら、そこで求人を募集出来るんだ。俺も一緒に行くから、心配いらないよ」
「ありがとう、アラブレヒト。デノーリさん、ここを買います。良いですか?」
「ありがとうございます。では戻って契約書を作りましょう」
広いお屋敷の部屋数は一階に6つ、二階に7つ。
一階の部屋を二つぶち抜いて客席にしようと、アラブレヒトと話し合う。
契約書作りと支払いは問題なく終わった。
帰り道、昼時だったのでアラブレヒトと定食屋に入った。
「おすすめ二つ」
「あいよっ」
ドンドンと置かれた料理は、グレイトボアの野菜炒めだった。
味付けは塩胡椒のみ。
うん、美味しい。
パンを千切って食べて、御馳走様。
店を出て、アラブレヒトに聞かれる。
「お前の故郷にはもっとたくさんの料理があったんだろう。こっちに来て食べたいと思うものはなんだ?」
「そうだなぁ。麺類かな。パスタとか、ないの?」
「パスタ? マカロニのことか?」
「うーん、マカロニとも違うんだよね。じゃあ今夜に間に合うように作ってみるよ。トマトソースならすぐに作れそうだ」
「そう言えば、パン粉をハヤトは必死になって削っていただろう。あれは魔道具を作るべきだと思う」
「魔道具って何だ?」
「魔石を使って動く道具のことさ。丁度良い。帰りに寄っていこう。顔見知りの魔道具師がいるんだ」
大通りから外れて右に曲がり、さらに突き当たりで左に曲がると、大きな店があった。
魔道具屋サンラク。
看板にはそう書いてあった。
「サンラク~。いるか~?」
「おお、アラブレヒト。息災か。また飯の種を持ってきてくれたか?」
「おうともよ。新規レシピの道具だから、当たればデカいぜ。ハヤト、説明を」
「はい。からからに乾いたパン粉が欲しいんです。古くなったパンを削って今までは作っていたんですけど、お店だと大量に必要だから、道具を作れませんか」
「よおし、ちょっと待っておれ、仮に作ってみるわ!」
サンラクさんは髭の似合う男性だった。
今は奥に引っ込んで、何か作っている。
「話が早く進んでありがたいです」
「サンラクは腕も良いよ。楽しみにしていると良い」
アラブレヒトはそう言って微笑んだ。
「これは、カツ丼とカツサンドです」
「では、食べてみよう」
ジノリンさんの号令で全員がフォークを持った。
俺はドキドキして食事を見守った。
「このカツ丼、かっこんで食えてうめえな。へえ、さっきのトンカツを煮てあるんだな」
「卵と玉ねぎと肉が調和しておる。これは、店で出すべきじゃな!」
「こっちのカツサンド、ソースが染み込んでてとっても美味しいわ」
「両方美味いな。うーん、カツ丼はアツアツを食いたいが、カツサンドは冷めてもうまそうだ。カツサンドこそ、店で売るべきじゃないか?」
「では決を取る。カツ丼とカツサンドをレシピ登録するのに賛成のものは手を上げよ」
六人全員が手を上げた。
「やったぁ!」
「喜ぶのはまだ早い。この最後の品はなんじゃ?」
「これはデザートで、プリンといいます」
「では食べようかの」
皆がスプーンでプリンを食べ始めた。
「プルプルの食感は今までにない快さだ。しかも上にかかっている甘苦いソースがプリンの甘さを引き締めている」
「こんな美味しいデザート、久し振りね。柔らかくて甘くて美味しいわ」
「俺は甘いものを好まぬが……これはツルッと食えるから辛くない。なかなか美味しいじゃないか」
「僕はとても美味しいと感じたよ。やはりこの食感がいいよね」
「ふむ。決を取ろう。プリンを登録しても良いと思った者は手を上げろ」
六名全員が手を上げた。
「ふむ。では、おにぎり、トンカツ、メンチカツ、フライドポテト、ご飯、カツ丼、カツサンド、プリンで8点じゃな。金貨80枚を授与する事とする」
「うわああ、凄い金額ですね」
「これを元手に飯屋でもやったらどうじゃ?」
「でも俺、客商売に向いてないんですよ。仕事は裏方ばかりやっていました」
「そんなもん、人を雇えばよかろう! お前はオーナーとして店を経営すりゃあいい」
「それは……いい考えですね。前向きに検討してみます」
「うむ。この後、詳しく作り方を教えていってくれ。記録に残す。係のものが言うておったが、蒸し器というもんが欲しいんじゃろう」
「はい。蒸し料理をするにあたって、蒸し器があると助かります。そんなに値の張るものじゃないと思うんですけど……」
「あのな、ハヤト。儂が料理ギルドの長老になって30年は経つが、蒸し料理というものを聞いたことがない。もし他にレシピがあるなら、またレシピ登録に来てくれんか」
「いいですよ。蒸し器はどうしましょう」
「儂の方で小間物屋に注文しておく。お前も欲しかろう。五日後に蒸し器を受け取りに来てくれ」
「わかりました。なるべくたくさんレシピを登録出来るよう、頑張りますね!」
「出来れば甘味も何かあるといいのぅ。では、楽しみにしておるぞ、ハヤト。またな」
「ジノリンさん、今日はありがとうございました!」
俺は係の人に作り方を細かく教えた後、金貨の山をバッグに入れて帰宅した。
アラブレヒトは大袈裟に喜んでくれた。
「これで元手は出来たんだ。飯屋をやったらどうだい? ハヤト」
「それが、俺は客商売に向いてないんだよ。だから人を雇って、店を経営しようと思ってる」
「いいねえ! じゃあ、土地とか店に俺が詳しいから、明日不動産に一緒に行くかい?」
「行くっ! ありがとう、アラブレヒト。ずっと泊めて貰って、悪いな」
「またうまい料理を作ってくれよ。俺達もう友達だろ? 遠慮すんなって」
「うん、ありがとう!」
俺は弾けるような笑顔でアラブレヒトに笑いかけた。
翌日、アラブレヒトとおそろいの白いマントを羽織って、不動産を取り扱う店に行った。
「いらっしゃいませ、私デノーリと申します。お求めの物件はどんなものでしょうか?」
「飯屋をやりたい。出来るだけキッチンは広いほうがいい。あと、大通りに面していると尚良い」
アラブレヒトがそう言うと、デノーリはおすすめの物件を持ってきた。
「元雑貨屋が潰れて、丁度大通り沿いにございます。リフォームは必要ですが、屋内は大変広く、お客様もたくさん入るかと存じます」
「間取りで見るとちょっと小さいな。店員を三人ほどおきたいんだよなぁ」
アラブレヒトの頭の中ではもうお店が出来上がっているらしい。
「お客様、ここはお買い得でございますよ。家賃で借りるのではなく買取出来ます。リフォーム代金含めて金貨30枚で如何ですか?」
「うーん、思っているよりも狭いと思うよ。どう思う? ハヤト」
「俺は、初めはそんなにお客も入らないだろうし、ここでいいかなと思うんだけど……」
「いやいや、あの料理が食えるなら、すぐに満員だぜ? お前は食の凄さをわかっていないんだ」
アラブレヒトに言われて、よく考える。
金貨30枚も安くないし、慎重に選ぼう。
「……もしや、新規レシピのお店でございますか」
「ああ。実はそうなんだ。オーナーはこっちのハヤト。俺は手伝いをしてるんだ」
「でしたら、こちらのお屋敷は如何でしょうか。大通りから少し歩きますが、広さは抜群です。キッチンも広いですし、ほとんどリフォームも必要ありません」
「こっちは思っている以上に広いね。お値段がかなりするんじゃないのかい?」
「こちらはリフォーム代金別で金貨30枚で結構です。少々古いお屋敷なので、お安いのですよ」
「へえ。これは良いんじゃないか?」
「うん。出来れば見に行きたいね」
「もちろん内見も出来ます。では、今から行きましょうか」
俺達は大通りを連れ立って歩いた。
お屋敷は大通りから一本奥に入ったところにあった。
見上げるほど大きいお屋敷に、綺麗に整えられた庭。
「使用人小屋もある。庭師も雇わないといけないな」
アラブレヒトが一人ごちる。
入り口から応接室に入った。
美しい調度品が磨かれ、大きなソファが置かれている。
「この屋敷を使うのであれば、メイドも雇った方が良いでしょうな」
デノーリの言うとおり、店員だけではこの美しさを保てないだろう。
「人件費っていくらぐらい、かかるんだ?」
「月に金貨一枚貰えれば良いほうだよ。思ったより人をたくさん雇うことになりそうだね」
「うん。求人はどこに出すの?」
「商業ギルドに店をやる届け出を出したら、そこで求人を募集出来るんだ。俺も一緒に行くから、心配いらないよ」
「ありがとう、アラブレヒト。デノーリさん、ここを買います。良いですか?」
「ありがとうございます。では戻って契約書を作りましょう」
広いお屋敷の部屋数は一階に6つ、二階に7つ。
一階の部屋を二つぶち抜いて客席にしようと、アラブレヒトと話し合う。
契約書作りと支払いは問題なく終わった。
帰り道、昼時だったのでアラブレヒトと定食屋に入った。
「おすすめ二つ」
「あいよっ」
ドンドンと置かれた料理は、グレイトボアの野菜炒めだった。
味付けは塩胡椒のみ。
うん、美味しい。
パンを千切って食べて、御馳走様。
店を出て、アラブレヒトに聞かれる。
「お前の故郷にはもっとたくさんの料理があったんだろう。こっちに来て食べたいと思うものはなんだ?」
「そうだなぁ。麺類かな。パスタとか、ないの?」
「パスタ? マカロニのことか?」
「うーん、マカロニとも違うんだよね。じゃあ今夜に間に合うように作ってみるよ。トマトソースならすぐに作れそうだ」
「そう言えば、パン粉をハヤトは必死になって削っていただろう。あれは魔道具を作るべきだと思う」
「魔道具って何だ?」
「魔石を使って動く道具のことさ。丁度良い。帰りに寄っていこう。顔見知りの魔道具師がいるんだ」
大通りから外れて右に曲がり、さらに突き当たりで左に曲がると、大きな店があった。
魔道具屋サンラク。
看板にはそう書いてあった。
「サンラク~。いるか~?」
「おお、アラブレヒト。息災か。また飯の種を持ってきてくれたか?」
「おうともよ。新規レシピの道具だから、当たればデカいぜ。ハヤト、説明を」
「はい。からからに乾いたパン粉が欲しいんです。古くなったパンを削って今までは作っていたんですけど、お店だと大量に必要だから、道具を作れませんか」
「よおし、ちょっと待っておれ、仮に作ってみるわ!」
サンラクさんは髭の似合う男性だった。
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「話が早く進んでありがたいです」
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アラブレヒトはそう言って微笑んだ。
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