異世界転移した俺の、美味しい異世界生活

yahagi

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第一回ボウリング大会

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 商業ギルドで、まず4人店主を募集した。
 キッチンを使うことを条件として、次にもう2人、移動販売用に募集を掛けた。
 キッチンを使うことと、道に詳しいことが条件だ。
 合計6人募集して、後は待つだけだ。

 俺は帰りに魔道具屋サンラクに寄った。

「サンラクさん~。いませんか~」

「なんじゃ、ハヤトか。何ぞ入り用かのう?」

「実はですね。移動調理車を二台作って貰いたいんですよ。売るのは鈴カステラと、肉まんです」

 俺は移動販売のイメージを細かく説明した。
 
「ほほう。うまそうなおやつじゃな。いいぞ。作っといてやる。四日貰うぞ」

「ありがとうございます!」

 俺が支店に帰り着くと、夜ご飯の時間だった。
 夜ご飯のメニューは、野菜炒めとご飯、味噌汁。
 美味しかった。
 御馳走様でした。

 メリッサさんに引き継ぎをして、外で待つ。
 しばらくすると、元気そうなリカルドがやってきた。

「お待たせ、ハヤト」

 リカルドは俺にチュッとキスをすると、手を繋いで歩き出した。

「今日は紳士の遊び場で夜更かししちゃおうか」

「おっ、いいのか?」

「うん。明日の調整もあるし、まだ遊び足りないでしょ?」

「さすがハヤト。お見通しだな。もう少し遊んで良いか?」

「遠慮しないで良いよ。明日、優勝して欲しいからね」

 紳士の遊び場に着くと、早速リカルドに挑戦する男性がいた。
 両者ストライクを連発し、なかなか決着はつかないかと思われた。

「あっ、一本残った!」

 相手の男性がスペアを出した。
 リカルドはパーフェクトで勝利。
 普通の町人っぽいのに、上手い人っているんだなぁ。

 リカルドは次に違う男性と対戦していた。
 俺はオセロの台に近付いた。
 五台の盤に人が詰めかけている。
 俺は端っこの男性に挑戦した。

 ふっふっふ。
 黒優勢だぞ、ここだ!

「負けました……」

「やった、勝ったぞ!」

 俺は一勝した後、挑戦者を千切って捨てた。
 三連勝した俺は、いよいよ調子に乗った。



 四勝した後は負け続けた為、離脱。
 おっ、リカルドは勝っているな。
 リカルドを眺めていると、支配人がニッコリ笑って近付いてきた。

「ハヤト様、ご機嫌よう。アラブレヒト様から面白いカードゲームがあると聞きましてね」

「あっ、二つトランプを持ってきました。軽く遊んで見ましょうか」

 神経衰弱、ババ抜き、ソリティア、ポーカー。
 支配人は鮮やかにカードを切り、カードを配った。

「ううん、えいっ! ツーペア!」

「フラッシュ!」

「負けた……」

「ふふふ、ポーカーは賭事に適してそうですね。こちらの2セットのトランプ、買い取らせて頂いても宜しいですか?」

「はい。大丈夫です」

「ではこちら、情報量と買い取り代です。この度もありがとうございました」

 俺はずっしりと重い麻袋を受け取り、鞄にしまった。
 リカルドはまだまだボウリングを楽しんでいる。
 俺は支配人の呼んだカードに強い従業員と勝負した。
 神経衰弱、ババ抜き、ポーカー。
 いずれも勝った従業員が凄い。
 しかもストレートフラッシュだ。

「次は下男も呼びましょう」

 四人で始まったカードゲームは、大盛り上がりだった。
 そこに挑戦者をねじ伏せて勝利したリカルドがやってきた。

「ハヤト、楽しそうじゃねえか」

「あっ、リカルド!」

 リカルドはルールを聞いて覚えて、ゲームに参戦した。

「ロイヤルストレートフラッシュ!」

「フルハウス! リカルドってカードゲームも強いの?」

「今のはまぐれだ。さて、次はどうかな?」

 その後のリカルドは5勝2敗。
 俺は一勝も出来なかった。

 ゲームが白熱してリカルドが7勝したところで、鐘9つが鳴った。
 閉店だ。

 明日はボウリング大会だ。
 俺は一生懸命応援しよう。
 外に出れば、風が冷たい。
 二つの月がぽっかりと浮かんでいた。




 翌日、ボウリング大会。
 俺は会場でメリッサさんと合流した。

「ハヤト! 人が多くてびっくりよ。ハヤトを見つけれて良かったわ」

「すごい人だね。皆ボウリングを見に来てるんだなあ。大人気だね」

 紳士の遊び場は本日、ボウリング一色に染まり、めでたくボウリング大会を開始した。
 リカルドの第一戦は、細身の男性だ。
 華麗なフォームでストライクを出した男性に対し、リカルドもストライクを出した。

 奥のレーンではアラブレヒトが女性と戦っていた。
 アラブレヒトはストライクを連発している。
 女性もスペアの後、ストライクを出して、食らいついていく。

 第一戦は、リカルドもアラブレヒトもパーフェクトを出して勝利。
 第二戦は、リカルドvsいかつい冒険者、アラブレヒトvs長身の男性である。

 レーンは5つに増やされており、レーンの数だけドラマがある。
 第3レーンの男性もパーフェクトで勝ち抜いてきているので、油断は出来ない。

 あっ、リカルドがスペアだぞ。
 ドキドキしながら、試合を見守る。

「リカルド、頑張れー!」

「社長、勝って下さい!」

 俺とメリッサさんの声は皆の歓声に溶けていく。
 第二戦、第三戦と、リカルドとアラブレヒトは勝ち残った。
 第四戦は準決勝。これに勝ったら決勝である。

 リカルドはストライクを連発し、スペアを取った相手を突き放す。
 結果、パーフェクトで勝利したリカルド。

 アラブレヒトもパーフェクトを取り、アラブレヒトの相手もパーフェクトを取った。
 ルールにより、延長戦が設けられた。
 アラブレヒトが投げる!
 相手も投げる!

 相手がスペアを一個取る中、アラブレヒトはパーフェクトで勝利。
 決勝進出は、リカルドとアラブレヒトに決定。

 そして二人は、4ゲームパーフェクトという記録を打ち立てた。
 司会がマイクで勝負の行方を煽る。
 最早どっちがミスするのか、といった風情で、ストライクを連発する二人。

 おっと、リカルドのボールが右に逸れたかな?
 ああ、二本残った!
 これをスペアで刈り取るリカルド。
 対してアラブレヒトは……パーフェクトだ!

「第一回、ボウリング大会の優勝者は……アラブレヒトォォ!」

「社長! やったわ!」

「準優勝、双剣のリカルドォォォ!」

「リカルド、お疲れ様ぁ!」

「第三位、ミーズ・アレンスゥゥ!」

「ミーズっ! 愛してるわっ」

「以上を持ちまして、第一回ボウリング大会は終了でございます。賞金の授与がありますので、上位三名はこちらへどうぞ!」

 それから、賞金の授与があった。
 リカルドも賞金を貰い、嬉しそうにしてた。
 でも一番は、優勝したアラブレヒトの笑顔かな。
 メリッサさんも大喜びしてたよ。

 大盛況で幕を閉じたボウリング大会は、早くも第二回目が計画されているという。
 来月20日に第一次予選、翌月に第二次予選、翌々月に本戦だそうだ。
 似たようなスケジュールで、オセロ大会も催されると言うことで、ギャラリーも熱が入っていた。
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