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初恋の人
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翌日から俺は三連休。
ボウリング大会も終わったことだし、俺達はヤってヤって、ヤりまくった。
そしたら、二日が過ぎてた。
休みは後一日しかない。
「リカルド、今日は何する?」
「セックスする」
「セックスだけ? 俺、どこか出掛けたいな」
「釣りに行くか? まだ秋鮭が釣れるだろ。……ああでも、青姦は寒いな。エロい事出来る連れ込み部屋へ行こうぜ」
「釣りの後、セックスしよう。じゃあ、お弁当を作るね。まだ栗があるから、栗ご飯のおにぎりと、カツサンドと卵焼きと唐揚げ」
「コロッケも食いたい」
「良いよ。じゃあ作るから、リカルドはソリティアでもしてて」
「あいよ」
俺は手を洗ってじゃがいもをむく。
湯を沸かしながらリカルドを見ると、真剣にソリティアをしていた。
真剣な横顔が格好良い。
俺は上機嫌でお弁当を作った。
お弁当が出来た後、マリーに乗って釣りギルドに寄る。
釣り道具一式借りて、マリーに積んだ。
町を出たら、マリーが疾走した。
冷たい風が顔に当たって、ちょっと寒い。
しかし今日は快晴だ。
昼間はちょっと暖かいだろう。
釣り場まで、約二時間。
俺は、辛子明太子が美味しかった事を話した。
「そうか、無事に着いたんだな。本当に大量に送ったろう? それだけ余ってたって事なんだ。俺も食べたが、美味いな、辛子明太子」
「たらこも色んな料理に使えるんだけどね。辛子明太子はピリッと辛くてアレンジも簡単だから、受け入れやすいんじゃないかと思ったんだ」
俺の家用に買った辛子明太子は、賞味期限がギリギリだったので、食べてしまった。
「あと、冬のタラの白子の調理法もありがたがられたぜ。足が速いから持って来れないが、白子の天ぷらは絶品だったな」
「うわぁ、美味しそう。白子はお鍋も良いよね」
「鍋をやるのに四苦八苦してたが、白子はぷるぷるで美味かった。酒のつまみにもなるし、良い食材だな」
「ねえ、お米のお酒ってないの?」
「そういや、ねえな。アラブレヒトに頼んだ方が速いか? 酒蔵に作らせよう」
お米は飼料扱いされてたもんね。
よし、アラブレヒトに相談しなくっちゃ。
「後はツナの油漬けか? 缶詰めを作るのにちょっと苦労してたな。出来上がったら送ってくれる事になっている」
「そっかあ。だからちょっと遅れたの?」
「いや、川で溺れてる男を見つけてな。無一文で武器もないもんだから、地元の村まで送り届けた」
「この時期に川で溺れるなんて、命に関わるよ」
「ああ。デッドラビットは倒せても、青鹿は倒せない腕前だそうでな。青鹿に追い立てられて、川に逃げたそうだ。そして落っこちて意識を失った。生きててラッキーだったな」
「そうだったんだ。お疲れ様。人助けをして遅れるなんて、リカルドらしいよ」
俺はリカルドの冒険を聞きながら、川を眺めた。
そして釣りスポットに着いた。
「よぉし、釣るぞぉ!」
「このあたりはよく釣れるんだが、デッドラビットも出るんだ。一人で遠くに行くなよ」
「了解っ」
俺は針に餌をつけ、えいっと投げた。
ぽちゃんと遠くに針が落ちる。
リカルドも慣れた様子で針を投げていた。
しばらく待つと、ぐっと竿に力がかかる。
俺は魚を走らせ、ようやく網ですくった。
リカルドはひょいっと竿を引き、魚を次々と釣り上げている。
バケツにいる魚がぴしゃんと跳ねた。
俺は魚釣りに集中していた。
「えいっ!」
「ハヤト!」
ぐさっと刺さったのはリカルドのナイフで。
デッドラビットが俺の隣にいた。
「ひええ。怖っ。ぜんぜん気づかなかったよ」
「血抜きしてこいつも焼いて食おう。間に合って良かった」
リカルドの笑顔は安心感抜群だ。
俺は心置きなく魚釣りを楽しんだ。
お昼までの釣果は、俺とリカルドで34匹。
そのうち四匹が秋鮭である。
デッドラビットは三匹狩れた。
さあ、楽しい調理の始まりだ。
白身魚は内蔵を取り、頭を落としてぶつ切りにする。
野菜と一緒に煮て、煮えたら味噌で味付けする。
それと、塩焼きとムニエルを作ったら、次は秋鮭だ。
鮭はシンプルに塩焼きにする。
それとちゃんちゃん焼きを作って、完成だ。
兎肉は焚き火で炙り焼きだ。
さあ、お弁当と一緒にいただきます。
「美味いな。味噌がきいてて、身もほくほくしてる。今日はご馳走だな。唐揚げは冷えても美味い。うん、コロッケも美味いな」
「栗ご飯も美味しいね。兎肉も意外とあっさりしてて、美味しい。残りは今夜、シチューにするね」
「おう。塩焼きもムニエルも鮭も美味いな。いやあ、大漁で良かった」
「釣りたてのお魚って、最高に美味しいね。釣りはちょっと怖いけど、すっごく楽しいよ!」
「楽しめたなら良かった。冬も釣り出来る場所があるから、また来ような」
「冬って、川は凍るの?」
「いや? でもため池になってるとこがあって、そこは凍る。ツルツル滑りやすいから要注意だ」
俺は凍ったため池を思い浮かべた。
「スケートやりたい。滑って遊んだりしないの?」
「それはどうやって遊ぶんだ?」
俺はスケートを細かく説明した。
「靴屋に注文しよう。俺とハヤトのぶん。アラブレヒトもやるかな?」
「やりそう。帰りに寄って聞いて見よっか」
「ああ、そうしよう」
俺は冬の楽しみを胸に、笑顔で頷いた。
後片付けを済ませたら、マリーに乗って出発だ。
マリーはぐんぐん加速する。
「ねえ、リカルドの初恋ってどんな感じ?」
「俺はなあ、寺子屋の教師だ。年上で、落ち着いた物静かな男性だった」
「うん」
「俺は早くに女を知ったから、男も試したくてな。娼館の女にやり方聞いて、教師の寝込みを襲った。幸い処女だった。俺は股間が滾ってしょうがなくて、いっぺん口で抜いてもらった。そんで身体を開いてみりゃあ、とんでもなくエロくてよ」
ごくん。
それは官能的な一夜だったに違いない。
「腰を打ち付けるたんび、背中を逸らす先生が色っぽくってなぁ。三発ヤった後授業があるからって、また口で抜いて貰った。それから授業の後は必ずセックスして、授業のない日は一日中セックスして、三ヶ月が経った」
へえ、三ヶ月続いた恋人がいるんじゃないか。
嫉妬しちゃうけど、それからどうなったんだろ。
「ある日先生が言ったんだ。そろそろ飽きたかい? って。俺は欠片も飽きちゃいなかったし、毎日キスして、愛し合ってた。俺は愛してるって言った。先生も愛してるって言った。でも、君は外に出て行くだろう。僕は重荷になりたくない。そう言われて、図星だったんだ」
リカルドは地元の村でくすぶるタイプじゃない。
教師なら、強くそれを意識したっておかしくない。
「俺は一年後に村を出ると伝えた。それからは、毎日ヤりまくった。俺がいなくなった後、せいぜい困ればいいと思って、結腸も暴いた。幸せだったよ。先生はモテる人だったから、すぐに恋人が出来ちまうだろう事もわかってた」
リカルドは少し黙って、静かに喋った。
「それでも、俺を待っていてくれるかもって気持ちは消えなくて……村を出た一年後、ふらりと村に戻った。先生は男と結婚していた。相変わらず教師をやってて、物静かな、大人しそうな男性だ。俺はよっぽど犯してやりたかったけど、既婚者だったから諦めた。その時、初恋も砕け散ったと思う。それから地元には帰ってねえ」
「リカルド……」
「良い経験させてもらったと思う。でも好きだったから、裏切られた感が強くて、今でも会ったら犯しちまう気がする。情が残ってるっつうか、忘れられねえ人だ」
「そっか。話してくれてありがとう」
リカルドはにっこり笑って俺を見つめた。
「ハヤトの初恋は?」
「俺はね、保育園の先生だよ。子供心に、男性に恋をしたから、ああ、俺はゲイなんだって自覚したんだ」
「ガキの頃じゃなくて、セックスしてえような恋は?」
「ドラマチックな話はないよ。俺はファリス・マドラーっていうプロレスラーが好きでね。プロレスラーっていうのは、格闘技を職業にする人。ファリスの試合は結構見に行ってたよ。13歳の頃からファンだから、初恋といっていいと思う」
「36歳のハヤトもファリスが好きだった?」
「そりゃあもう。写真集っていう姿絵を見ながらオナニーしてたし、じかに話したこともないけど、大好きさ」
俺のファリス写真集、どうなっただろう。
お気に入りの写真、たくさんあったんだよな。
「格闘技か。俺とどっちが強い?」
「ファリスも世界で指折りのプロレスラーだからなあ。ルール次第では、わからないんじゃないかな」
「俄然燃えてきた。ファリスにハヤトはやらねえぞ」
「ファリスとはちゃんと会ったこともないんだよ。俺の片思いさ」
「でも、俺と会う前にキスされてたら、セックスしてただろう。ファリスと会っていなくて、俺的にはラッキーだ」
そういう考え方もあるのか。
俺は想像ではファリスに何度も抱かれている。
今ではオナネタはリカルドだけどな。
「ハヤトは闘う男が好きなんだな。俺はファリスを忘れねえぞ。絶対に負けねえからな」
「今はリカルド一筋だよ。リカルドが世界一格好良い。リカルドが大好き」
リカルドはふふん、と笑ってマリーを加速させた。
もうすぐ町に着く。
俺は冷たくなった頬をリカルドに押し付けて、ギュッと抱き付いた。
ボウリング大会も終わったことだし、俺達はヤってヤって、ヤりまくった。
そしたら、二日が過ぎてた。
休みは後一日しかない。
「リカルド、今日は何する?」
「セックスする」
「セックスだけ? 俺、どこか出掛けたいな」
「釣りに行くか? まだ秋鮭が釣れるだろ。……ああでも、青姦は寒いな。エロい事出来る連れ込み部屋へ行こうぜ」
「釣りの後、セックスしよう。じゃあ、お弁当を作るね。まだ栗があるから、栗ご飯のおにぎりと、カツサンドと卵焼きと唐揚げ」
「コロッケも食いたい」
「良いよ。じゃあ作るから、リカルドはソリティアでもしてて」
「あいよ」
俺は手を洗ってじゃがいもをむく。
湯を沸かしながらリカルドを見ると、真剣にソリティアをしていた。
真剣な横顔が格好良い。
俺は上機嫌でお弁当を作った。
お弁当が出来た後、マリーに乗って釣りギルドに寄る。
釣り道具一式借りて、マリーに積んだ。
町を出たら、マリーが疾走した。
冷たい風が顔に当たって、ちょっと寒い。
しかし今日は快晴だ。
昼間はちょっと暖かいだろう。
釣り場まで、約二時間。
俺は、辛子明太子が美味しかった事を話した。
「そうか、無事に着いたんだな。本当に大量に送ったろう? それだけ余ってたって事なんだ。俺も食べたが、美味いな、辛子明太子」
「たらこも色んな料理に使えるんだけどね。辛子明太子はピリッと辛くてアレンジも簡単だから、受け入れやすいんじゃないかと思ったんだ」
俺の家用に買った辛子明太子は、賞味期限がギリギリだったので、食べてしまった。
「あと、冬のタラの白子の調理法もありがたがられたぜ。足が速いから持って来れないが、白子の天ぷらは絶品だったな」
「うわぁ、美味しそう。白子はお鍋も良いよね」
「鍋をやるのに四苦八苦してたが、白子はぷるぷるで美味かった。酒のつまみにもなるし、良い食材だな」
「ねえ、お米のお酒ってないの?」
「そういや、ねえな。アラブレヒトに頼んだ方が速いか? 酒蔵に作らせよう」
お米は飼料扱いされてたもんね。
よし、アラブレヒトに相談しなくっちゃ。
「後はツナの油漬けか? 缶詰めを作るのにちょっと苦労してたな。出来上がったら送ってくれる事になっている」
「そっかあ。だからちょっと遅れたの?」
「いや、川で溺れてる男を見つけてな。無一文で武器もないもんだから、地元の村まで送り届けた」
「この時期に川で溺れるなんて、命に関わるよ」
「ああ。デッドラビットは倒せても、青鹿は倒せない腕前だそうでな。青鹿に追い立てられて、川に逃げたそうだ。そして落っこちて意識を失った。生きててラッキーだったな」
「そうだったんだ。お疲れ様。人助けをして遅れるなんて、リカルドらしいよ」
俺はリカルドの冒険を聞きながら、川を眺めた。
そして釣りスポットに着いた。
「よぉし、釣るぞぉ!」
「このあたりはよく釣れるんだが、デッドラビットも出るんだ。一人で遠くに行くなよ」
「了解っ」
俺は針に餌をつけ、えいっと投げた。
ぽちゃんと遠くに針が落ちる。
リカルドも慣れた様子で針を投げていた。
しばらく待つと、ぐっと竿に力がかかる。
俺は魚を走らせ、ようやく網ですくった。
リカルドはひょいっと竿を引き、魚を次々と釣り上げている。
バケツにいる魚がぴしゃんと跳ねた。
俺は魚釣りに集中していた。
「えいっ!」
「ハヤト!」
ぐさっと刺さったのはリカルドのナイフで。
デッドラビットが俺の隣にいた。
「ひええ。怖っ。ぜんぜん気づかなかったよ」
「血抜きしてこいつも焼いて食おう。間に合って良かった」
リカルドの笑顔は安心感抜群だ。
俺は心置きなく魚釣りを楽しんだ。
お昼までの釣果は、俺とリカルドで34匹。
そのうち四匹が秋鮭である。
デッドラビットは三匹狩れた。
さあ、楽しい調理の始まりだ。
白身魚は内蔵を取り、頭を落としてぶつ切りにする。
野菜と一緒に煮て、煮えたら味噌で味付けする。
それと、塩焼きとムニエルを作ったら、次は秋鮭だ。
鮭はシンプルに塩焼きにする。
それとちゃんちゃん焼きを作って、完成だ。
兎肉は焚き火で炙り焼きだ。
さあ、お弁当と一緒にいただきます。
「美味いな。味噌がきいてて、身もほくほくしてる。今日はご馳走だな。唐揚げは冷えても美味い。うん、コロッケも美味いな」
「栗ご飯も美味しいね。兎肉も意外とあっさりしてて、美味しい。残りは今夜、シチューにするね」
「おう。塩焼きもムニエルも鮭も美味いな。いやあ、大漁で良かった」
「釣りたてのお魚って、最高に美味しいね。釣りはちょっと怖いけど、すっごく楽しいよ!」
「楽しめたなら良かった。冬も釣り出来る場所があるから、また来ような」
「冬って、川は凍るの?」
「いや? でもため池になってるとこがあって、そこは凍る。ツルツル滑りやすいから要注意だ」
俺は凍ったため池を思い浮かべた。
「スケートやりたい。滑って遊んだりしないの?」
「それはどうやって遊ぶんだ?」
俺はスケートを細かく説明した。
「靴屋に注文しよう。俺とハヤトのぶん。アラブレヒトもやるかな?」
「やりそう。帰りに寄って聞いて見よっか」
「ああ、そうしよう」
俺は冬の楽しみを胸に、笑顔で頷いた。
後片付けを済ませたら、マリーに乗って出発だ。
マリーはぐんぐん加速する。
「ねえ、リカルドの初恋ってどんな感じ?」
「俺はなあ、寺子屋の教師だ。年上で、落ち着いた物静かな男性だった」
「うん」
「俺は早くに女を知ったから、男も試したくてな。娼館の女にやり方聞いて、教師の寝込みを襲った。幸い処女だった。俺は股間が滾ってしょうがなくて、いっぺん口で抜いてもらった。そんで身体を開いてみりゃあ、とんでもなくエロくてよ」
ごくん。
それは官能的な一夜だったに違いない。
「腰を打ち付けるたんび、背中を逸らす先生が色っぽくってなぁ。三発ヤった後授業があるからって、また口で抜いて貰った。それから授業の後は必ずセックスして、授業のない日は一日中セックスして、三ヶ月が経った」
へえ、三ヶ月続いた恋人がいるんじゃないか。
嫉妬しちゃうけど、それからどうなったんだろ。
「ある日先生が言ったんだ。そろそろ飽きたかい? って。俺は欠片も飽きちゃいなかったし、毎日キスして、愛し合ってた。俺は愛してるって言った。先生も愛してるって言った。でも、君は外に出て行くだろう。僕は重荷になりたくない。そう言われて、図星だったんだ」
リカルドは地元の村でくすぶるタイプじゃない。
教師なら、強くそれを意識したっておかしくない。
「俺は一年後に村を出ると伝えた。それからは、毎日ヤりまくった。俺がいなくなった後、せいぜい困ればいいと思って、結腸も暴いた。幸せだったよ。先生はモテる人だったから、すぐに恋人が出来ちまうだろう事もわかってた」
リカルドは少し黙って、静かに喋った。
「それでも、俺を待っていてくれるかもって気持ちは消えなくて……村を出た一年後、ふらりと村に戻った。先生は男と結婚していた。相変わらず教師をやってて、物静かな、大人しそうな男性だ。俺はよっぽど犯してやりたかったけど、既婚者だったから諦めた。その時、初恋も砕け散ったと思う。それから地元には帰ってねえ」
「リカルド……」
「良い経験させてもらったと思う。でも好きだったから、裏切られた感が強くて、今でも会ったら犯しちまう気がする。情が残ってるっつうか、忘れられねえ人だ」
「そっか。話してくれてありがとう」
リカルドはにっこり笑って俺を見つめた。
「ハヤトの初恋は?」
「俺はね、保育園の先生だよ。子供心に、男性に恋をしたから、ああ、俺はゲイなんだって自覚したんだ」
「ガキの頃じゃなくて、セックスしてえような恋は?」
「ドラマチックな話はないよ。俺はファリス・マドラーっていうプロレスラーが好きでね。プロレスラーっていうのは、格闘技を職業にする人。ファリスの試合は結構見に行ってたよ。13歳の頃からファンだから、初恋といっていいと思う」
「36歳のハヤトもファリスが好きだった?」
「そりゃあもう。写真集っていう姿絵を見ながらオナニーしてたし、じかに話したこともないけど、大好きさ」
俺のファリス写真集、どうなっただろう。
お気に入りの写真、たくさんあったんだよな。
「格闘技か。俺とどっちが強い?」
「ファリスも世界で指折りのプロレスラーだからなあ。ルール次第では、わからないんじゃないかな」
「俄然燃えてきた。ファリスにハヤトはやらねえぞ」
「ファリスとはちゃんと会ったこともないんだよ。俺の片思いさ」
「でも、俺と会う前にキスされてたら、セックスしてただろう。ファリスと会っていなくて、俺的にはラッキーだ」
そういう考え方もあるのか。
俺は想像ではファリスに何度も抱かれている。
今ではオナネタはリカルドだけどな。
「ハヤトは闘う男が好きなんだな。俺はファリスを忘れねえぞ。絶対に負けねえからな」
「今はリカルド一筋だよ。リカルドが世界一格好良い。リカルドが大好き」
リカルドはふふん、と笑ってマリーを加速させた。
もうすぐ町に着く。
俺は冷たくなった頬をリカルドに押し付けて、ギュッと抱き付いた。
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