異世界転移した俺の、美味しい異世界生活

yahagi

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モロゾフを倒したい

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 翌日はちらほらと雪が降っていた。
 初雪と言うことで、マフラーをして、リカルドと競いスケート会場へ行く。
 まだ早い時間にもかかわらず、会場にはたくさんの人が詰めかけていた。
 予想屋が予想を売る声が、あたりに響く。

「ルナウドが出ねえんだから、誰が勝つのかわからねえなぁ」

「俺は2番モロゾフと4番ライナスに賭けようかな。前回良い線いってたんだよ。今回の1番タランティーノって人は見たことないね」

 俺とリカルドは靴を履き替えて、氷上に滑り出た。
 リカルドは問題なく立ち、スイスイ~っと滑っていく。
 俺もゆっくり歩いてそれを追いかけ、中央に出た。

「ちょっと走ってみるわ。まだ時間あるだろ?」

「うん。開始は鐘10だから、まだ余裕はあるよ」

 リカルドはスタート地点に着くと、一気に走り出した。
 物凄いスピードでコーナーを曲がり、勢い良く直線コースを走る。
 そして今、ゴール。
 
「リカルド凄いね! すごく速かったよ!」

「氷の上だから力が逃げていけねえ。もっとスピードは出せそうだ。6人で走ったときにどうなるか、だな」

「あんまりスピードを出すと、曲がるときに困らない?」

「ハヤトが色々技を教えてくれたろ? コツは掴んだから大丈夫だ」

 フィギュアスケートからヒントを得るなんて、リカルドは凄いな。
 リカルドはそれから5周走って、練習を終えた。
 物凄いスピードが出てたから、見てる俺がハラハラしちゃった。
 リカルドは仕上げに三回転ジャンプを見せてくれた。
 上手な人の上達速度が凄まじい。
 俺は拍手してリカルドを応援した。

 やがて良い時間になったので、ソフトクリームを買ってVIP席に入る。

「こりゃあうめえな。白いクリームも美味いし、チョコの味も冷たくて柔らかくて、最高に美味い」

「雪の中で食べるのはちょっと寒いけど、美味しいよね。俺もソフトクリーム好きなんだ」

 リカルドは特にチョコ味が気に入ったようで、次はミックスではなくチョコレートを頼むと言っていた。

 やがて貴族の入場である。
 8名ほどの紳士が最前列に座り、侍従がミックスのソフトクリームを配った。
 どうやらソフトクリームは気に入ったみたいだ。
 しばらくして、開会の挨拶があり、走者入場である。
 楽団の楽しげな曲で入場してきたのは、1番タランティーノ、2番モロゾフ、3番マッケニー、4番ライナス、5番ゲラン、6番シュリンガー。

 賭け窓口の担当者が、貴族にお伺いを立てる。
 どうやら1番タランティーノは貴族らしい。
 それで1番に賭ける人が多く感じた。

「俺は2番に金貨100枚」

「俺は2番と4番に金貨50枚ずつ」

 俺達も賭け終わり、担当者が出て行った。
 高らかにラッパが鳴らされ、開始の鐘が、今鳴った!
 すかさず実況の二人が声を上げる。

「さあ、始まりました。1位1番タランティーノ、2位3番マッケニー、3位5番ゲラン! これからどう順位が変動していくか注目です!」

「はじめのコーナーを曲がり、次のコーナーを……ああっと、5番ゲランがコースアウトです、急いでコースに復帰しました!」

 凄いスピードで走ってるんだもの。
 コースから出ちゃってもおかしくない。
 5番ゲランは6位に転落だ。

「さあ直線コースです。スピードを稼いで……おおっと、2番モロゾフが前に出た! コーナリングも素晴らしい! 1位2番モロゾフ、2位1番タランティーノ、3位4番ライナス!」

「1番タランティーノ、2番モロゾフを抜きにかかるが抜けないままゴォーーール! 1位は2番モロゾフです!」

 俺は飛び上がって喜んだ。

「やったね、リカルド」

「ああ。嬉しいな」

 貴族だという1番タランティーノも負けてはいない。
 第2レースの勝者は、1番タランティーノだった。
 貴族も嬉しそうにしていた。
 第3レースの勝者は、4番ライナス。
 こうなってくると、誰が勝つかわからない。

 お昼はたこ焼きを食べて、エールを飲んだ。

「あつっ、フーフー。これ、たこ焼きっていうんだけど、どう?」

「熱々トロトロでうめえ。これはエールに合う味だ。チーズ入れても良さそうだ」

 リカルドは3つもたこ焼きを食べてエールをおかわりした。
 そして午後のレースが始まる。

「俺は2番に金貨100枚」

「俺も同じでお願いします」

「かしこまりました」

 リカルドも2番モロゾフに賭けた。
 今の所2連敗なんだけど、大丈夫かな。

 第4レースは1位1番タランティーノで始まり、2番モロゾフの勝利で終わった。
 払い戻しは4倍。
 さて、次のレースだ。

「2番に金貨500枚」

「俺は1番と2番に金貨100枚ずつお願いします」

 リカルドは金貨500枚も賭けた。
 さあ、どうだろう。

 第5レース、1位は4番ライナスから始まって、最終的に2番モロゾフが勝った。
 払い戻しは4倍だ。
 さて、最終レースである。

「俺は2番モロゾフに金貨1000枚賭ける」

「俺も2番モロゾフに金貨500枚」

 俺はこんな高額な金貨、そもそも扱ったことがない。
 不安を胸に始まった第6レース。
 実況が熱を込めて喋り出した。

「とうとう最終レースです。開始の鐘が、今鳴りました! 1位は1番タランティーノ、2位3番マッケニー、3位6番シュリンガー。ここからどう変動していくか、大注目です!」

「はじめのコーナーをうまく回った3番マッケニー、1位に躍り出ました! 4番ライナスも前に出た! 1位3番マッケニー、2位4番ライナス、3位1番タランティーノ!」

 どの走者も真剣な顔で一生懸命走っている。
 実況はどんどんヒートアップしていく。

「さて二つ目のコーナーを回りまして、直線コースです! スピードがぐんぐん上がる! おおっと、2番モロゾフが走り込んできました!」

「2番モロゾフが速い! なんと1位に躍り出ました! コーナーを曲がり、どの走者も巻き返しをはかる! 最後のコーナーを曲がったぁーっ!」

 さあ、最後の直線コースだ。
 俺は2番モロゾフを見つめた。

「最後の直線コース、1位2番モロゾフ、2位4番ライナス、3位1番タランティーノ! 順位は変動しないまま、ゴォーーーール!」

「2番モロゾフの逆転勝利です! いやあ、最後のコーナリングが見事でしたね」

 俺は飛び上がって喜んだ。
 払い戻しは3倍だ。

「やったね、リカルド!」

「ああ。金貨3000枚をポンと稼げるんだ。元手が用意できりゃあ、こんなに楽しい遊びはないな」

 貴族もぼちぼち勝った人もいたようで、嬉しそうに帰って行った。
 俺達もVIP席を出て、手を繋いで歩く。
 人がいっぱいだから、ゆっくりと進んでゆく。

「楽しかったね、リカルド」

「おうっ、俺は走者をやりてえ。今日勝った2番モロゾフをこてんぱんにしてやる」

「あはは。リカルドなら出来ちゃいそうだ。俺も休みの日に賭けに来るから、頑張ってよ」

 リカルドは得意げな顔をして、ドンと胸を叩いた。

「俺は期待に応える男だぜ。大盤振る舞い待ってるぜ」

「アラブレヒトにも言っておくよ。きっと賭けに行くだろうから、喜ぶと思う」

 俺達は人混みをやっと抜けて、家路についた。
 今夜の夜ご飯はカレーライスと揚げ物各種。
 揚げ物は揚げ物屋ロースで揚げたてを買った。

「さあ、出来たよ。カレーライスだ。おかわりもあるよ。揚げ物は好きなものを取ってね」

「頂きます……カレーライスは久しぶりだ……うめえっ! この舌にガツンと来る辛さに舌に広がる旨味、独特な風味。俺は毎日カレーライスでいいぜ」

「二日目のカレーライスも美味しいから、たっぷり作ったよ。俺もカレーライス好きなんだ。美味しいよね」

 リカルドはトンカツを、俺は唐揚げをカレーライスに乗っけて食べている。
 リカルドはカレーライスを二回おかわりして食べた。

「ああうまかった。ハヤトの飯は相変わらず美味いな。最高だぜ」

「ふふ、俺の数少ない特技だからね。口に合ったなら良かったよ」

 リカルドはソファでくつろぎ、食後のお茶を楽しんでいる。
 俺は後片付けをして、俺も食後のお茶を飲んだ。

「そうだ、ハヤト。約束通り、淫紋を買ってきたからな。明日は一日中セックスしようぜ」

「いいよ。淫紋ってそんなにポピュラーなアイテムなの?」

「エロトラップダンジョンからしか出ねえから、珍しいっちゃ珍しいかな。そこそこ値段が張る。ただし、効き目は折り紙付きだ。体力向上に加えて、肛門の柔軟化と、乳首の感度向上もセットのやつにした。明日が楽しみだな」

「俺、今でも十分気持ち良いよ? 淫紋って必要ある?」

「こうゆう邪なもんならではの気持ちよさがあるんだよ。エロトラップダンジョンには、わざわざトラップに引っかかりにいく冒険者だっているんだぜ。エロいことは楽しいからな」

「ふええ。俺が癖になったらどうするのさ」

「俺がいるときなら、いつでも使って良いぜ? 何度だってイかせてやるよ」

「じゃあまず今夜……しよ?」

「おう。一緒に風呂に入るか。洗いっこしようぜ」

 俺達は風呂に入り、洗いっこして湯船に浸かった。
 チュッチュッとキスを繰り返し、抱き締め合う。
 しっかり温まった後、手早く水気を拭き取った。
 ベッドルームでは情熱的に求められ、三発セックスした。
 何度もキスをして、舌を絡め合う。
 俺はリカルドに抱き締められ、舌を吸われた。

「リカルド……愛してる」

「俺も愛してるよ、ハヤト」

 リカルドに抱かれて、心地良い疲労感に身を委ねる。
 俺はリカルドにすりついて、ランプの火を吹き消した。
 リカルドと一緒に眠る夜は、とても暖かかった。
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