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第2回ボウリング大会
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それから瞬く間に三日経った。
ミルクレープの試作も上手く行き、一段落。
とうとう今日はボウリング大会だ。
今日の支店はお休み。
皆ボウリング大会を見に行くのだ。
俺はメリッサさんと紳士の遊び場へ来ていた。
相変わらず騎士が立ち並んでいて、ものものしい。
やがて時間になり、支配人から開会の挨拶があった。
次は第三王子殿下のお言葉だ。
「ボウリングは王都にも取り入れられていると聞くが、俺は今日が初めてだ。皆、頑張って戦ってくれ。健闘を祈る」
パチパチパチパチ!
洪水のような拍手が鳴り止み、第一ゲームの選手がレーンにずらりと立った。
アラブレヒトとリカルドもいる。
「さて第一ゲーム、はじめっ!」
一斉にボールを投げる選手たち。
おお、リカルドはストライクだ。
「社長は安定のストライクね。他にもストライクを出してる町人がいるし、侮れないわ」
「そうですね。上手な人ばっかりです」
リカルドは次もストライク。
対戦相手もストライクを出した。
ゲームは進み、第一ゲーム終了。
リカルドもアラブレヒトも勝ち上がった。
次は第二ゲーム、リカルドはスペアを出した。
対戦相手はストライク。
おおっと、劣勢か? と思ったら、対戦相手もスペアを出した。
その後はストライクを連発し、無事勝利したリカルド。
第三ゲームはパーフェクトで勝利を飾った。
お昼休憩になり、俺とメリッサさんはチョコレート屋ピスタチオでドリアを食べた。
デザートにオペラを食べて、紅茶を飲んだ。
相変わらずの美味しさに頬が緩む。
さて、続いて第四ゲーム。
リカルドもパーフェクトを出して凄いが、アラブレヒトもパーフェクトを出している。
勝ち抜いた二人は第五ゲーム、準決勝に臨む。
リカルドの相手は、貴族のようだ。
しなやかなフォームでボールを投げて、ストライク!
リカルドも華麗なフォームでボールを投げる!
ストライク!
その後リカルドはパーフェクト。
対戦相手はスペアを出して、リカルドの勝ち。
さあ、決勝戦、第六ゲームだ。
リカルドの対戦相手はアラブレヒト。
リカルドから始まったゲームは、恐ろしいほど両者ストライクを出し続ける。
そして第六ゲーム終了時、両者パーフェクトで終わった為、延長戦になった。
リカルドもアラブレヒトも一歩も引かず、ストライクを出し続ける。
なんと延長戦が始まって、4ゲーム連続両者パーフェクトを取り、未だに引き分け。
観客も固唾を飲んで見守っている。
さて次のゲームが始まり、ストライクが連発する。
「あっ、社長がスペアを出したわ!」
「本当だね。リカルドは……パーフェクトだ。リカルドの優勝だ!」
最終ゲームはアラブレヒトの負け。
でも、アラブレヒトはすっきりとした笑顔を見せていた。
「第二回ボウリング大会の優勝者は、リカルドォォォ! どうぞあたたかい拍手でお迎え下さい」
パチパチパチパチ!
「第二位、アラブレヒトォォォ!」
パチパチパチパチ!
「第三位、ピーコックゥゥゥ!」
パチパチパチパチ!
優勝者から第三位までは賞金が出る。
賞金授与を見守って、閉会の挨拶だ。
「今回も良い試合が行われ、大満足です。では、次の大会でお会いしましょう」
パチパチパチパチ!
大盛況のボウリング大会は幕を閉じた。
人混みに紛れて外に出ながら、メリッサさんと歩く。
「もう鐘8つね。遅くなったけど、ご飯食べていく?」
「リカルドも食べていないと思うので、ピザ屋メガハットでピザをオーダーして帰ろうと思います」
「あら、いいわね。うちも今夜はそうするわ」
ピザ屋メガハットに寄り、配達を頼んで、メリッサさんを支店に送り届けてから、家に帰った。
「今日は優勝おめでとう、リカルド!」
「おう。やっとアラブレヒトに勝てたわ。やっぱり勝てると気持ち良いな」
リカルドはコタツで上機嫌だ。
そこにピザが届いた。
「夕ご飯はピザにしたんだ。好きなのを取ってね」
「どれも美味そうだな。よし、照り焼きチキンから食う」
「俺はジャガマヨコーンから。うん、美味しい!」
エール片手にピザを食べる。
海鮮ホワイトソースも美味しいな。
「次の大会も俺が勝つ! アラブレヒトは強敵だからな。油断ならねえ」
リカルドはエールを飲みながら、アラブレヒトへの戦意を語った。
明日は町長宅でわたあめとミルクレープの試食会だ。
第三王子殿下に食べて貰うのは、午後のおやつの時間で、それまでは準備時間となる。
明日には魔道具が出来上がってるし、間に合うはず。
俺はデザートにみかんを食べながら、リカルドの話に耳を傾けた。
翌日、出社すると、大きなわたあめ製造機が配達された。
「サンラクさん、出来上がったんですね!」
「おうよ。試作で何度も作ってみたが、これでいいはずだ。作ってみてくれ。ボタンはここだ」
「はいっ」
俺は用意しておいたザラメを入れて、棒を握ってボタンを押した。
しばらく待つと、あの雲のようなわたあめが出来始める。
俺は空を切るようにわたあめをすくい、一人分のわたあめを作り上げた。
「この質感と良い、大きさと良い、完璧ですよ。あとは味……頂きます!」
「どうだ?」
「うんまあああい! 雲を食べてるみたいだ。こりゃあ、最高ですよ。バッチリです!」
「おお、良かった。俺も食ったが、べらぼうに美味かった。夢のような菓子だな、ハヤト」
サンラクさんは満足して帰って行った。
俺は集まってきた従業員の分を、丁寧に作り上げた。
「あらまあ、雲を食べているみたい。ふわふわで甘くて、口の中で溶けていくわ」
メリッサさんは恍惚としながら、わたあめを食べている。
「こりゃあうめえっ! ふわふわですぐ溶けてなくなっちまう。こんなの食ったことねえっ」
「とても美味しいよ。ふわふわで甘くて、雲を食べているみたいだ。最高だね」
皆の評判もすごく良くて、わたあめ体験は終了した。
鐘10、町長の使いがハヌーン車に乗ってやってきて、俺と魔道具を乗せて走り出した。
町中でも貴族は走らせて良いそうだ。
俺は初めてのハヌーン車にそわそわしっぱなしで、侍従に苦笑された。
広い町長宅で、まず作るのはミルクレープである。
本番用は町長宅の料理長が作ってくれて、レシピも書き起こしてくれるそうだ。
まずクレープの皮を焼くところから始める。
やがてクレープの皮は焼き上がり、冷ましているうちにクリームを作る。
生クリームとカスタードクリームと、刻んだフルーツが用意出来たら、クリームを塗り始める。
重ねる枚数は20枚。
あまり重ねすぎると、食べづらかったのだ。
後は王宮の方で調整して貰えればいい。
「出来ました! これを切って……よし、どうぞ、料理長」
「うむ。……こりゃあうまい。果実の甘みや酸味も一体となっている。層になったクレープの食感も快い」
お弟子さん達も次々にミルクレープを食べて、味を覚えていく。
「よし。今度は俺が作るから、味をみてくれ。クリームの砂糖は控えめに、だな」
「フルーツも甘いので、くどくなってしまうと思うんです。俺はこのくらいの甘さにしました」
「わかった。クリームはポリスが得意だ。おーい、ポリス。ホイップクリームとカスタードクリームを作ってくれ」
「了解ですっ」
それから4台のミルクレープを作って、美味しかった1台のミルクレープを王子殿下にはお出しする事になった。
町長一家も食べるので、あと3台ミルクレープを作るそうだ。
お昼はまかないのリゾット。
ちょっと作り方を教えたら、豪華なリゾットを作ってくれたよ。
デザートに余りのミルクレープを食べて、紅茶を飲む。
午後、料理人達はわたあめに興味津々らしく、試作を食べて貰う事になった。
そのまま、かぶりつく料理でも大丈夫か聞いたら、料理長は食べ歩きが趣味だそうで、問題ないとのことだった。
わたあめ製造機を稼働させ、一人分ずつ丁寧に作っていく。
料理長は外見をしげしげと見つめて、手づかみでちぎり取った。
「ううむ、なんと面妖な。まるで雲のようだ。味は……甘く柔らかく溶けていく。これは不思議な味だ」
「これ、放置するとかたくなって食べられなくなるんですよ。ふわふわ柔らかいうちに食べて下さいね」
料理人たちの反応も良い。
本番では料理長が作ってくれるということで、わたあめ製造機で料理長はかなり練習をしていた。
ミルクレープの試作も上手く行き、一段落。
とうとう今日はボウリング大会だ。
今日の支店はお休み。
皆ボウリング大会を見に行くのだ。
俺はメリッサさんと紳士の遊び場へ来ていた。
相変わらず騎士が立ち並んでいて、ものものしい。
やがて時間になり、支配人から開会の挨拶があった。
次は第三王子殿下のお言葉だ。
「ボウリングは王都にも取り入れられていると聞くが、俺は今日が初めてだ。皆、頑張って戦ってくれ。健闘を祈る」
パチパチパチパチ!
洪水のような拍手が鳴り止み、第一ゲームの選手がレーンにずらりと立った。
アラブレヒトとリカルドもいる。
「さて第一ゲーム、はじめっ!」
一斉にボールを投げる選手たち。
おお、リカルドはストライクだ。
「社長は安定のストライクね。他にもストライクを出してる町人がいるし、侮れないわ」
「そうですね。上手な人ばっかりです」
リカルドは次もストライク。
対戦相手もストライクを出した。
ゲームは進み、第一ゲーム終了。
リカルドもアラブレヒトも勝ち上がった。
次は第二ゲーム、リカルドはスペアを出した。
対戦相手はストライク。
おおっと、劣勢か? と思ったら、対戦相手もスペアを出した。
その後はストライクを連発し、無事勝利したリカルド。
第三ゲームはパーフェクトで勝利を飾った。
お昼休憩になり、俺とメリッサさんはチョコレート屋ピスタチオでドリアを食べた。
デザートにオペラを食べて、紅茶を飲んだ。
相変わらずの美味しさに頬が緩む。
さて、続いて第四ゲーム。
リカルドもパーフェクトを出して凄いが、アラブレヒトもパーフェクトを出している。
勝ち抜いた二人は第五ゲーム、準決勝に臨む。
リカルドの相手は、貴族のようだ。
しなやかなフォームでボールを投げて、ストライク!
リカルドも華麗なフォームでボールを投げる!
ストライク!
その後リカルドはパーフェクト。
対戦相手はスペアを出して、リカルドの勝ち。
さあ、決勝戦、第六ゲームだ。
リカルドの対戦相手はアラブレヒト。
リカルドから始まったゲームは、恐ろしいほど両者ストライクを出し続ける。
そして第六ゲーム終了時、両者パーフェクトで終わった為、延長戦になった。
リカルドもアラブレヒトも一歩も引かず、ストライクを出し続ける。
なんと延長戦が始まって、4ゲーム連続両者パーフェクトを取り、未だに引き分け。
観客も固唾を飲んで見守っている。
さて次のゲームが始まり、ストライクが連発する。
「あっ、社長がスペアを出したわ!」
「本当だね。リカルドは……パーフェクトだ。リカルドの優勝だ!」
最終ゲームはアラブレヒトの負け。
でも、アラブレヒトはすっきりとした笑顔を見せていた。
「第二回ボウリング大会の優勝者は、リカルドォォォ! どうぞあたたかい拍手でお迎え下さい」
パチパチパチパチ!
「第二位、アラブレヒトォォォ!」
パチパチパチパチ!
「第三位、ピーコックゥゥゥ!」
パチパチパチパチ!
優勝者から第三位までは賞金が出る。
賞金授与を見守って、閉会の挨拶だ。
「今回も良い試合が行われ、大満足です。では、次の大会でお会いしましょう」
パチパチパチパチ!
大盛況のボウリング大会は幕を閉じた。
人混みに紛れて外に出ながら、メリッサさんと歩く。
「もう鐘8つね。遅くなったけど、ご飯食べていく?」
「リカルドも食べていないと思うので、ピザ屋メガハットでピザをオーダーして帰ろうと思います」
「あら、いいわね。うちも今夜はそうするわ」
ピザ屋メガハットに寄り、配達を頼んで、メリッサさんを支店に送り届けてから、家に帰った。
「今日は優勝おめでとう、リカルド!」
「おう。やっとアラブレヒトに勝てたわ。やっぱり勝てると気持ち良いな」
リカルドはコタツで上機嫌だ。
そこにピザが届いた。
「夕ご飯はピザにしたんだ。好きなのを取ってね」
「どれも美味そうだな。よし、照り焼きチキンから食う」
「俺はジャガマヨコーンから。うん、美味しい!」
エール片手にピザを食べる。
海鮮ホワイトソースも美味しいな。
「次の大会も俺が勝つ! アラブレヒトは強敵だからな。油断ならねえ」
リカルドはエールを飲みながら、アラブレヒトへの戦意を語った。
明日は町長宅でわたあめとミルクレープの試食会だ。
第三王子殿下に食べて貰うのは、午後のおやつの時間で、それまでは準備時間となる。
明日には魔道具が出来上がってるし、間に合うはず。
俺はデザートにみかんを食べながら、リカルドの話に耳を傾けた。
翌日、出社すると、大きなわたあめ製造機が配達された。
「サンラクさん、出来上がったんですね!」
「おうよ。試作で何度も作ってみたが、これでいいはずだ。作ってみてくれ。ボタンはここだ」
「はいっ」
俺は用意しておいたザラメを入れて、棒を握ってボタンを押した。
しばらく待つと、あの雲のようなわたあめが出来始める。
俺は空を切るようにわたあめをすくい、一人分のわたあめを作り上げた。
「この質感と良い、大きさと良い、完璧ですよ。あとは味……頂きます!」
「どうだ?」
「うんまあああい! 雲を食べてるみたいだ。こりゃあ、最高ですよ。バッチリです!」
「おお、良かった。俺も食ったが、べらぼうに美味かった。夢のような菓子だな、ハヤト」
サンラクさんは満足して帰って行った。
俺は集まってきた従業員の分を、丁寧に作り上げた。
「あらまあ、雲を食べているみたい。ふわふわで甘くて、口の中で溶けていくわ」
メリッサさんは恍惚としながら、わたあめを食べている。
「こりゃあうめえっ! ふわふわですぐ溶けてなくなっちまう。こんなの食ったことねえっ」
「とても美味しいよ。ふわふわで甘くて、雲を食べているみたいだ。最高だね」
皆の評判もすごく良くて、わたあめ体験は終了した。
鐘10、町長の使いがハヌーン車に乗ってやってきて、俺と魔道具を乗せて走り出した。
町中でも貴族は走らせて良いそうだ。
俺は初めてのハヌーン車にそわそわしっぱなしで、侍従に苦笑された。
広い町長宅で、まず作るのはミルクレープである。
本番用は町長宅の料理長が作ってくれて、レシピも書き起こしてくれるそうだ。
まずクレープの皮を焼くところから始める。
やがてクレープの皮は焼き上がり、冷ましているうちにクリームを作る。
生クリームとカスタードクリームと、刻んだフルーツが用意出来たら、クリームを塗り始める。
重ねる枚数は20枚。
あまり重ねすぎると、食べづらかったのだ。
後は王宮の方で調整して貰えればいい。
「出来ました! これを切って……よし、どうぞ、料理長」
「うむ。……こりゃあうまい。果実の甘みや酸味も一体となっている。層になったクレープの食感も快い」
お弟子さん達も次々にミルクレープを食べて、味を覚えていく。
「よし。今度は俺が作るから、味をみてくれ。クリームの砂糖は控えめに、だな」
「フルーツも甘いので、くどくなってしまうと思うんです。俺はこのくらいの甘さにしました」
「わかった。クリームはポリスが得意だ。おーい、ポリス。ホイップクリームとカスタードクリームを作ってくれ」
「了解ですっ」
それから4台のミルクレープを作って、美味しかった1台のミルクレープを王子殿下にはお出しする事になった。
町長一家も食べるので、あと3台ミルクレープを作るそうだ。
お昼はまかないのリゾット。
ちょっと作り方を教えたら、豪華なリゾットを作ってくれたよ。
デザートに余りのミルクレープを食べて、紅茶を飲む。
午後、料理人達はわたあめに興味津々らしく、試作を食べて貰う事になった。
そのまま、かぶりつく料理でも大丈夫か聞いたら、料理長は食べ歩きが趣味だそうで、問題ないとのことだった。
わたあめ製造機を稼働させ、一人分ずつ丁寧に作っていく。
料理長は外見をしげしげと見つめて、手づかみでちぎり取った。
「ううむ、なんと面妖な。まるで雲のようだ。味は……甘く柔らかく溶けていく。これは不思議な味だ」
「これ、放置するとかたくなって食べられなくなるんですよ。ふわふわ柔らかいうちに食べて下さいね」
料理人たちの反応も良い。
本番では料理長が作ってくれるということで、わたあめ製造機で料理長はかなり練習をしていた。
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