異世界転移した俺の、美味しい異世界生活

yahagi

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美味しい異世界生活

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 翌日、俺は連休だ!
 俺は朝ご飯のオムレツとトマトサラダ、バタートーストを作った。

「ハヤト、今日は何したい?」

「水遊び! プールに行こうよ。水着は洗濯してあるよ」

「わかった。まずはアラブレヒトに挨拶だな。その後プールに行こう」

「やったぁ!」

「他の男に見とれるなよ」

「気を付けます……」

 朝食の後、俺達は水着を持って支店へ行った。

「やあ、リカルド。ハヤトは連休だね。今日はどこへ行くんだい?」

「プールで泳いでくる。人でいっぱいだろうから、泳げるかはわからねえけどな。三日後からは競いハヌーンに出るぜ」

「わかった。賭けに行くよ。リカルドが出るときだけ賭ける人もいるって聞くよ。リカルドは競いハヌーンでも有名人になったね」

「そうだな。違う町にいても、競いハヌーンの事をよく聞かれる。いつ出るんだ、って聞かれてもな。町に帰ってからだって答えるけどな」

 競いハヌーンは随分有名になって、真似した領主も珍しくない。
 うちの町ほどうまくいってはいないようだけれどね。
 第三王子も遊んだことある競いハヌーン、ってことで、避暑地にここを選んで遊びに来ている貴族もいるみたいだ。
 パスタなどの麺類発祥の地でもあるし、プールもあるし、避暑地には最適かもしれないね。
 貴族用にはクーラーがあるし、庶民には扇風機がある。

 クーラーはハインケルに買って貰って、貴族御用達の魔道具師に作って貰っている。
 支店にはクーラーあるけどね。
 お高いしでっかいのだ。

 扇風機はアラブレヒト商会の大人気商品だ。
 今でもこの町で売れているのだから、その人気の程がわかるだろう。
 安くて涼しい魔道具は、かなり画期的だったみたいだ。

「プール、楽しんで来てよ。じゃあ、またね」

 アラブレヒトに別れを告げて、手を繋いで歩く。
 変わらない街並みを抜けて、町長の私有地に入る。
 受付で入場料を払って、更衣室で着替える。
 着替え終わったら、簡単な準備運動をして、水へドボン!

「ひゃあ、涼しくて気持ち良いよ、リカルド」

 リカルドも水に入り、俺の隣に来た。

「まだ人がすくねえから泳げるな。ちょいとひと泳ぎしてくるぜっ」

 リカルドは滑らかなフォームで泳いでいった。
 俺も一応泳げるけど、この人ごみを掻き分けて泳いでいく自信がない。
 俺はウォータースライダーに乗る為、いったん陸に上がってぺたぺたと歩いた。

「ねえ、お兄さん。俺とソフトクリーム食べない?」

 髪の長い青年が俺の前を通せんぼした。

「食べません。俺、夫がいるんで」

「一緒におやつ食べるだけなら浮気にならないよー」

「お断りします。ちょっと触んないでっ」

 青年は俺と肩を組んできた。
 その青年の腕をひねりあげる救世主は……リクドーだ!

「リカルドの奥方。今のうちに行って下さい」

「ありがとう、リクドー!」

 俺はウォータースライダーに乗ってどーんと水にジャンプ!
 ばしゃっと顔に水がかかった。
 ああ、面白い。
 もう一度乗ろう。
 
 さっきの場所に青年もリクドーもいなかった。
 揉め事は困るので、ありがたい。
 俺はウォータースライダーに乗って、水にジャンプ!
 ばしゃっと顔に水がかかる。
 ああ、面白い。

 おお、リカルドがウォータースライダーに乗って高くジャーンプ!
 凄い、なんかの競技みたい。
 ひねりを加えて落ちたリカルドは、優雅に泳いでこっちにきた。

「ウォータースライダー、楽しいな。もっかい乗るか?」

「うんっ」

 ウォータースライダーをあと2回乗った俺は、お腹が減ってきた。

「お昼にしない? 屋台を見に行こうよ!」

「いいぜ。あっちから上がろう」

 陸に上がった俺達は、立ち並ぶ屋台コーナーにやってきた。

「ハヤトは何にする?」

「たこ焼きと焼きそばが食べたいんだけど、食べきれるか不安」

「俺が半分食べる。じゃあ俺はミートソースのパスタと大判焼きの肉入り」

 優しい。大好き。
 屋台で買ったものをテーブルに広げ、飲み物はエールを買って飲む。
 
「たこ焼き、熱々トロトロで美味しいっ。焼きそばもソースが香ばしくて美味しい」

「ハヤトの考案した屋台が多いよな。ハヤトは間違いなく食文化に貢献した一人だぜ。俺はうまいもんが増えてすげえ嬉しい」

「リカルドは食通だものね。俺の料理を気に入ってくれて、俺は嬉しいよ。これからもずっと、美味しいものを作るからね」

「おう。期待してる」

 エールを飲みながら、さっき絡まれていた所を、リクドーに助けられたと話す。

「へえ。リクドーが助けてくれたのか。競いハヌーンで会ったら礼を言っておくよ。手は抜かねえけどな」

「ふふ、リカルドらしいね。ねえ、明日は競いハヌーンに行かない?」

「良いぜ。たんまり稼ごう。ハヤトは競いハヌーン、結構好きだよな」

「うん。身を持ち崩さない程度に、楽しもうと思っているよ。ねえ、デザートにソフトクリームはどう?」

「食おうぜ。俺はチョコレート味」

「俺はミックス! 買ってくるね!」

 俺はソフトクリームの屋台に並び、ミックスとチョコレートのソフトクリームを買ってきた。
 リカルドにチョコレート味を渡し、ミックスのソフトクリームに口をつける。
 真夏のソフトクリーム、最高っ!

「じゃあ、水に入ろうか。人が増えてきたから、泳げないね」

「水遊びしようぜ。ウォータースライダーに乗ろう」

「うんっ」

 俺はリカルドと手を繋いで歩いた。
 ウォータースライダーに乗ってジャンプするリカルドを見送って、俺もウォータースライダーに乗る。
 ぴしゃっと水が顔にかかって、身体が沈んでいく。
 あはは、楽しい!

 俺達は日が暮れるまで遊んだ後、水から上がって更衣室で着替えた。
 
「夜はあったかいもんが食いてえな」

「じゃあ、しゃぶしゃぶ屋ハズキはどう?」

「いいな、行こうぜ」
 
 俺達は手を繋いで、道を歩いた。
 空は夕暮れ、二つある太陽が橙色に染まっている。
 俺達はぽつりぽつりと会話しながら、ゆっくりと歩いた。

「じゃあ、リカルドダンジョンは4つになったんだね。おめでとう、リカルドっ」

「ありがとうな。3年前に3つ目を踏破してからだから、丁度3年かかった。引退までに何個名付け出来るか楽しみだぜ」

 リカルドはとても楽しそうだ。
 しゃぶしゃぶ屋ハズキに到着し、席に案内される。
 俺達はエールと肉5皿を頼み、届いたエールで乾杯した。

「俺達の未来に」

「乾杯っ」

 ごくっごくっごくっぷはーっ!
 ああ、美味しい。
 お肉が届いたので、早速しゃぶしゃぶしていく。
 ごまだれをつけて、食べる。
 美味しいっ。

 店内は意外と混んでいて、カウンター担当がキビキビ働いている。
 今日のリカルドはポン酢でさっぱり頂くようだ。
 次々しゃぶしゃぶしていくリカルドに負けじと、俺もしゃぶしゃぶしていく。
 ごまだれをつけて、食べる。
 美味しいっ。

 お肉は4皿追加して頼み、ぱくぱくと食べた。
 俺もポン酢に変えて、あっさり頂く。
 とっても美味しい。

 食後、店を出て手を繋いで歩く。
 
「ねえ、デザートにケーキ食べたくなっちゃった。ケーキ屋ツバキで持ち帰りで買って良い?」

「勿論良いぞ。行こう」

 リカルドと歩くと楽しくて、笑顔になる。
 ケーキ屋ツバキに到着して、ショーケースの前でうーんと悩んだ。

「よしっ、ルビーイチゴのショートケーキと、シュークリームとっ」

「ルビーイチゴのショートケーキとモンブラン下さい」

「かしこまりました」

 お金を払って、ケーキを受け取る。
 ケーキはリカルドが持ってくれた。
 店を出て、家路につく。
 空には二つの月が出ていて、夜空にぽっかり浮かんでいる。
 最早見慣れた光景を背に、家へと歩いた。

 家に着いたら、早速ケーキ皿にケーキを出した。
 紅茶を入れて、さあどうぞ。
 俺もリカルドの隣に座り、ルビーイチゴのショートケーキにフォークを入れた。

「めっちゃ美味しい。ルビーイチゴ最高」

「ああ、美味いな。久し振りにケーキ食ったけど、このルビーイチゴのショートケーキは一番美味いな」

「シュークリームも美味しい」

「モンブランも美味いな。また食べ放題に行こうぜ。ハヤトの作るケーキはどれも美味い」

 そう言ってリカルドはにっこり笑った。

「俺はハヤトと結婚出来て幸せだ。これからもずっと一緒にいような」

「一生美味しいもの食べさせてあげる。俺もリカルドと結婚してずっと幸せだよ。ずーっと一緒にいようね」

 俺達はケーキを食べ終わると、お茶を飲み、ポーカーを始めた。
 よおし、狙うは、フルハウス! と思ったらストレートフラッシュが来て、フラッシュのリカルドに勝った。
 ポーカーで勝つことはほとんどないので、いつまでもニコニコしていた。

 ゲームの後は、一緒にお風呂に入る。
 洗いっこして、湯船に浸かる。
 湯船の中で抱き締められてキスをする。
 リカルドの腕の中で、俺はしっかりあたたまった。
 お風呂上がり、ベッドルームで三発セックスした。
 最高に気持ち良かった。

 リカルドの胸に抱かれて眠りにつく。
 
「ハヤト、愛してるよ」

「俺も愛してるよ、リカルド」

 俺達はこれからも、ずーっと仲良しだ。
 リカルドを掴むには、まず胃袋から。
 これからも美味しい料理を作っていく。
 俺の美味しい異世界生活は、まだまだこれからだ。

 リカルドが40歳になって、冒険者を引退して競いハヌーン走者になったら、ずっと一緒だ。
 毎日リカルドと眠れる幸せ。
 そんな夢を見ながら、俺は夢の世界に旅立っていった。
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