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妊娠と出産
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この屋敷に来て6ヶ月が経ち、とうとうこの日が来てしまった。
俺はトイレで吐いた後、腹を触ってみた。
まだ実感が湧かない。
俺は医者を呼んで貰うべく、アンナに声をかけた。
「どうなんだ、先生」
最早気が気ではない旦那様が、医師に問いかける。
「懐妊してらっしゃいます。3ヶ月といった所でしょうな。お子様も奥様も健やかでいらっしゃいます」
「妻は悪阻が酷いようだが、大丈夫だろうか?」
「食べられるときに、好きなものを食べさせてあげて下さい。消化の良いものが宜しいでしょう」
医師はにこやかにいくつか注意点を述べて帰って行った。
俺は気持ち悪くてトイレで吐いた。
アンナがレモン水を用意してくれるので、それを飲んで耐える。
眉を下げて心配そうに見守る旦那様に、俺は笑顔を見せた。
「医者も健康だって言ってただろ。俺も子供も大丈夫だよ。あと数ヶ月我慢すりゃあ、安定期だ。それまでの辛抱さ」
「何かあれば、すぐに言うんだぞ。もうお前は一人の身体ではないのだからな」
「うん。ありがとう、旦那様」
俺は旦那様が側で優しくしてくれるので、悪阻中も俺は幸せだった。
料理長のご飯は美味しいけれど、なかなか食べられず、吐いてしまう。
レモン水で栄養を取ろうとする俺に林檎を剥いて食べさせてくれたのも旦那様だった。
旦那様はとても優しい。
俺は出産後にここを去らなくてはならない事が、とても辛かった。
それから2ヶ月が経ち、待ちに待った安定期がやってきた。
お腹も少し膨らんでいる。
俺は食べ物を受け付けるようになったので、ほっとした。
旦那様は側にいて、俺を慈しんでくれた。
腹に手を当てて、子供に話しかける。
1ヶ月、また1ヶ月と過ぎていき、俺の腹も随分と大きくなって来た。
たまに赤ちゃんが動くことがあり、そんなときはアンナと赤ちゃんに話しかけている。
ふと、旦那様に聞いてみた。
「旦那様、俺、出産後しばらくはここに世話になってていい? 多分へばってると思うんだよね」
「当然だ。お前の身体がいつ男性に戻るのかわからないが、十二分に休養していくがいい」
「旦那様、あのね……」
「うん、なんだ。何でも言って見ろ」
「俺、子供が可愛いみたい。子供の顔を見に来たいっていうのは、わがままかな?」
「お前は生みの親なんだぞ。いつでも来て良いに決まっているだろう」
「ありがとう、旦那様」
俺は優しく微笑む旦那様に、涙が溢れた。
旦那様にふわりと抱き締められて、胸が高鳴る。
俺は旦那様を愛している。
だけど、この気持ちを伝えるつもりはなかった。
今までたくさん、愛して貰った。
俺を愛してるわけじゃなくて、跡継ぎが欲しいだけだったけれど、たくさん優しくして貰った。
もう、十分だ。
この想いを胸に抱いて、生きていこう。
また1ヶ月、更に1ヶ月、俺は思い出を積み重ねていく。
優しい旦那様に、おやすみのキスを貰うだけで、とても幸せだ。
そしてとうとう出産の日がやってきた。
その日は朝から陣痛が始まって、俺は医師と一緒にご飯を食べた。
旦那様は仕事が手につかず、俺の隣にいて、手を握っていてくれる。
俺は陣痛の痛みで、結構ぎゅっと手を握ってしまったが、旦那様は何も言わない。
心配そうな眼差しが俺を優しく包んでくれる。
俺は陣痛に耐えながら、目一杯頑張った。
「おぎゃあ、おぎゃあ!」
「ご当主様、元気な男の子です! 奥様もお元気でいらっしゃいます」
「そうか……そうか、良く頑張ってくれたな。性別は男性に戻ったか?」
「はい。きちんと産後の処置をした後、男性に変わられました。このような奇跡、さすが<祝福>ですな」
医師は俺にしばらく安静にするように申し付けて、帰って行った。
俺は子供を抱っこさせて貰い、ご機嫌だ。
「ロナウド、お前は疲れているだろう。少し眠ると良い」
「ありがとう。子供を宜しくね」
俺は男に戻れた喜びを噛み締めながら、すやすやと眠った。
朝起きたら、夫婦のベッドルームだった。
当然、旦那様も寝ている。
今までは私室のベッドルームを利用していたから、胸が高鳴って落ち着かない。
身動きしたからか、旦那様の瞼が開き、深い海の色をした瞳が現れる。
「おはよう、ロナウド」
「おはよう、旦那様」
チュッとキスをされて、抱き締められる。
ああ、旦那様が好きだ。
俺も旦那様を抱き締めて、もう一度キスをした。
俺は旦那様に手を引かれて、食堂へ行った。
スープを飲みながら、旦那様の今日の予定を聞く。
俺は療養だ。
「今日は神官を呼んで命名式を行う。ロナウドも体調が良ければ参加してくれ」
「ぜひ、参加するよ。我が子の初のイベントだからね。夜泣きはしなかった?」
「夜はぐっすり寝ていたそうだ。朝は大泣きしたと聞いている」
「そっか。赤ちゃん元気なんだね。それは良かったよ」
俺の身体はまだ全快とはいかないが、赤ちゃんの元気そうな姿に頬が緩む。
「赤ん坊の名前はその時に発表する。神官が来たら呼ぶから、それまでは休んでいてくれ」
俺は頷いて、スープを飲み干した。
旦那様の優しい眼差しが俺に降り注ぐ。
俺は微笑むと、次の皿に手をつけた。
朝食が終わり、部屋で休んでいると、神官が到着したという連絡が入った。
俺はアンナに手を引かれて、ベビーベッドのある赤ちゃん部屋へ行った。
「それでは、命名式を行います」
まずは神官様が、赤ん坊にありがたいお祈りを捧げる。
そして聖水を振りまいた。
「ロラベル・ミドガスタルに幸いあれ。この子の名前はロラベル。逞しく美しい青年に育つことでしょう」
「ロナウド、お前の名前を一文字貰ったんだ。髪は黒く、瞳は俺と同じ青色。ロラベルはしっかり俺が育てるから、心配しなくて良いぞ」
「うん。ロラベル、元気に育つんだよ」
ロラベルは元気いっぱいに泣き出した。
メイドがミルクを持ってきて、あやしながら飲ませている。
ロラベルは跡継ぎとして、大事に育てられる。
分かっていた事だけれど、名前が決まって、現実味が増した。
命名式は終了し、神官様は帰って行った。
俺もロラベルを抱っこさせて貰ってから、私室に戻った。
ソファにもたれ、うつらうつらしていると、誰かに抱え上げられ、ベッドに横たえられた。
「ん……旦那様……」
「寝ていなさい。昼食には起こすから」
「うん……」
俺はすとんと眠りに落ちた。
昼食時に起こされるまで、俺は幸せな夢を見ていた。
旦那様とロラベルと、三人で幸せに暮らす夢。
今だけは、この幸せに浸っていたい。
ここから出て行くなんて、考えたくもなかった。
しかし、出産から二週間が経ち、そろそろ身体も全快している。
出て行くように、いつ言われるか、内心ヒヤヒヤしていた時だった。
執事が部屋にやってきて、振り込みの領収書を見せてきた。
俺の口座に、ありえない程の大金が振り込まれている。
それは契約書に書かれていた金額だったが、俺を打ちのめすには十分だった。
俺は金で雇われていたのだ。
愛とか恋とかフワフワした気持ちは関係ない。
そして、離婚届が目の前に置かれた。
俺はすぐにサイン出来なかった。
しかし、サインするしかないのだ。
ロラベルのことは、会いたければ会える。
しかし、旦那様は?
旦那様が好いた男とイチャイチャする様を、俺は黙って見ていられるだろうか。
旦那様を愛してる。
旦那様に幸せになって欲しい。
俺は欲張りだ。
俺のことを選んで欲しいって、思っている。
夜、寝る前に旦那様はおやすみのキスをくれる。
俺は幸せで、辛くて、ポロリと涙を零した。
「……離婚届のサインはまだ書かなくて良い」
「えっ」
「身体は全快したのか?」
「う、うん」
「じゃあ、明日の夜、さよならのキスをしよう。俺もお前と離れがたい」
「旦那様……」
俺は旦那様に抱かれて眠りについた。
暖かくて、幸せで、涙が溢れる。
泣いてしまう俺の背中を撫でてくれる旦那様。
旦那様を、愛してる。
夜はゆっくりと更けていった。
俺はトイレで吐いた後、腹を触ってみた。
まだ実感が湧かない。
俺は医者を呼んで貰うべく、アンナに声をかけた。
「どうなんだ、先生」
最早気が気ではない旦那様が、医師に問いかける。
「懐妊してらっしゃいます。3ヶ月といった所でしょうな。お子様も奥様も健やかでいらっしゃいます」
「妻は悪阻が酷いようだが、大丈夫だろうか?」
「食べられるときに、好きなものを食べさせてあげて下さい。消化の良いものが宜しいでしょう」
医師はにこやかにいくつか注意点を述べて帰って行った。
俺は気持ち悪くてトイレで吐いた。
アンナがレモン水を用意してくれるので、それを飲んで耐える。
眉を下げて心配そうに見守る旦那様に、俺は笑顔を見せた。
「医者も健康だって言ってただろ。俺も子供も大丈夫だよ。あと数ヶ月我慢すりゃあ、安定期だ。それまでの辛抱さ」
「何かあれば、すぐに言うんだぞ。もうお前は一人の身体ではないのだからな」
「うん。ありがとう、旦那様」
俺は旦那様が側で優しくしてくれるので、悪阻中も俺は幸せだった。
料理長のご飯は美味しいけれど、なかなか食べられず、吐いてしまう。
レモン水で栄養を取ろうとする俺に林檎を剥いて食べさせてくれたのも旦那様だった。
旦那様はとても優しい。
俺は出産後にここを去らなくてはならない事が、とても辛かった。
それから2ヶ月が経ち、待ちに待った安定期がやってきた。
お腹も少し膨らんでいる。
俺は食べ物を受け付けるようになったので、ほっとした。
旦那様は側にいて、俺を慈しんでくれた。
腹に手を当てて、子供に話しかける。
1ヶ月、また1ヶ月と過ぎていき、俺の腹も随分と大きくなって来た。
たまに赤ちゃんが動くことがあり、そんなときはアンナと赤ちゃんに話しかけている。
ふと、旦那様に聞いてみた。
「旦那様、俺、出産後しばらくはここに世話になってていい? 多分へばってると思うんだよね」
「当然だ。お前の身体がいつ男性に戻るのかわからないが、十二分に休養していくがいい」
「旦那様、あのね……」
「うん、なんだ。何でも言って見ろ」
「俺、子供が可愛いみたい。子供の顔を見に来たいっていうのは、わがままかな?」
「お前は生みの親なんだぞ。いつでも来て良いに決まっているだろう」
「ありがとう、旦那様」
俺は優しく微笑む旦那様に、涙が溢れた。
旦那様にふわりと抱き締められて、胸が高鳴る。
俺は旦那様を愛している。
だけど、この気持ちを伝えるつもりはなかった。
今までたくさん、愛して貰った。
俺を愛してるわけじゃなくて、跡継ぎが欲しいだけだったけれど、たくさん優しくして貰った。
もう、十分だ。
この想いを胸に抱いて、生きていこう。
また1ヶ月、更に1ヶ月、俺は思い出を積み重ねていく。
優しい旦那様に、おやすみのキスを貰うだけで、とても幸せだ。
そしてとうとう出産の日がやってきた。
その日は朝から陣痛が始まって、俺は医師と一緒にご飯を食べた。
旦那様は仕事が手につかず、俺の隣にいて、手を握っていてくれる。
俺は陣痛の痛みで、結構ぎゅっと手を握ってしまったが、旦那様は何も言わない。
心配そうな眼差しが俺を優しく包んでくれる。
俺は陣痛に耐えながら、目一杯頑張った。
「おぎゃあ、おぎゃあ!」
「ご当主様、元気な男の子です! 奥様もお元気でいらっしゃいます」
「そうか……そうか、良く頑張ってくれたな。性別は男性に戻ったか?」
「はい。きちんと産後の処置をした後、男性に変わられました。このような奇跡、さすが<祝福>ですな」
医師は俺にしばらく安静にするように申し付けて、帰って行った。
俺は子供を抱っこさせて貰い、ご機嫌だ。
「ロナウド、お前は疲れているだろう。少し眠ると良い」
「ありがとう。子供を宜しくね」
俺は男に戻れた喜びを噛み締めながら、すやすやと眠った。
朝起きたら、夫婦のベッドルームだった。
当然、旦那様も寝ている。
今までは私室のベッドルームを利用していたから、胸が高鳴って落ち着かない。
身動きしたからか、旦那様の瞼が開き、深い海の色をした瞳が現れる。
「おはよう、ロナウド」
「おはよう、旦那様」
チュッとキスをされて、抱き締められる。
ああ、旦那様が好きだ。
俺も旦那様を抱き締めて、もう一度キスをした。
俺は旦那様に手を引かれて、食堂へ行った。
スープを飲みながら、旦那様の今日の予定を聞く。
俺は療養だ。
「今日は神官を呼んで命名式を行う。ロナウドも体調が良ければ参加してくれ」
「ぜひ、参加するよ。我が子の初のイベントだからね。夜泣きはしなかった?」
「夜はぐっすり寝ていたそうだ。朝は大泣きしたと聞いている」
「そっか。赤ちゃん元気なんだね。それは良かったよ」
俺の身体はまだ全快とはいかないが、赤ちゃんの元気そうな姿に頬が緩む。
「赤ん坊の名前はその時に発表する。神官が来たら呼ぶから、それまでは休んでいてくれ」
俺は頷いて、スープを飲み干した。
旦那様の優しい眼差しが俺に降り注ぐ。
俺は微笑むと、次の皿に手をつけた。
朝食が終わり、部屋で休んでいると、神官が到着したという連絡が入った。
俺はアンナに手を引かれて、ベビーベッドのある赤ちゃん部屋へ行った。
「それでは、命名式を行います」
まずは神官様が、赤ん坊にありがたいお祈りを捧げる。
そして聖水を振りまいた。
「ロラベル・ミドガスタルに幸いあれ。この子の名前はロラベル。逞しく美しい青年に育つことでしょう」
「ロナウド、お前の名前を一文字貰ったんだ。髪は黒く、瞳は俺と同じ青色。ロラベルはしっかり俺が育てるから、心配しなくて良いぞ」
「うん。ロラベル、元気に育つんだよ」
ロラベルは元気いっぱいに泣き出した。
メイドがミルクを持ってきて、あやしながら飲ませている。
ロラベルは跡継ぎとして、大事に育てられる。
分かっていた事だけれど、名前が決まって、現実味が増した。
命名式は終了し、神官様は帰って行った。
俺もロラベルを抱っこさせて貰ってから、私室に戻った。
ソファにもたれ、うつらうつらしていると、誰かに抱え上げられ、ベッドに横たえられた。
「ん……旦那様……」
「寝ていなさい。昼食には起こすから」
「うん……」
俺はすとんと眠りに落ちた。
昼食時に起こされるまで、俺は幸せな夢を見ていた。
旦那様とロラベルと、三人で幸せに暮らす夢。
今だけは、この幸せに浸っていたい。
ここから出て行くなんて、考えたくもなかった。
しかし、出産から二週間が経ち、そろそろ身体も全快している。
出て行くように、いつ言われるか、内心ヒヤヒヤしていた時だった。
執事が部屋にやってきて、振り込みの領収書を見せてきた。
俺の口座に、ありえない程の大金が振り込まれている。
それは契約書に書かれていた金額だったが、俺を打ちのめすには十分だった。
俺は金で雇われていたのだ。
愛とか恋とかフワフワした気持ちは関係ない。
そして、離婚届が目の前に置かれた。
俺はすぐにサイン出来なかった。
しかし、サインするしかないのだ。
ロラベルのことは、会いたければ会える。
しかし、旦那様は?
旦那様が好いた男とイチャイチャする様を、俺は黙って見ていられるだろうか。
旦那様を愛してる。
旦那様に幸せになって欲しい。
俺は欲張りだ。
俺のことを選んで欲しいって、思っている。
夜、寝る前に旦那様はおやすみのキスをくれる。
俺は幸せで、辛くて、ポロリと涙を零した。
「……離婚届のサインはまだ書かなくて良い」
「えっ」
「身体は全快したのか?」
「う、うん」
「じゃあ、明日の夜、さよならのキスをしよう。俺もお前と離れがたい」
「旦那様……」
俺は旦那様に抱かれて眠りについた。
暖かくて、幸せで、涙が溢れる。
泣いてしまう俺の背中を撫でてくれる旦那様。
旦那様を、愛してる。
夜はゆっくりと更けていった。
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