人形と呼ばれた僕は、黒狼殿下に溺愛される

yahagi

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深いキス※

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 観劇が終わり、昼食を食べて、お昼寝をした。
 今はカードゲーム中である。
 ジョーカーを持っていた僕は、人形の笑顔でジョーカーをザイルに渡すことに成功した。
 人形の笑顔とは、実家にいた頃よくしていた表情のことだ。
 ザイルは真剣にカードをめくっている。
 
「ザイルは僕に人形みたいだって言わないね。こういうかたい表情をしてたら薄気味悪いかな」

「どんな表情でも最高に可愛いぞ。人形だなんて言い出すのは、お前を知らない奴だろうな。好奇心旺盛なシェラヘザードを知ってる身としては、よそ行きの顔としか思わねえ」

「うん」

「俺だけじゃねえぞ。父上や兄上達だってわかってる。だからそんな悲しそうな顔するなよ、シェラヘザード」

「うん……あっ、ジョーカー引いちゃった」

「あはは。俺のポーカーフェイスもなかなかのもんだろ?」

 僕はこの国じゃ人形と呼ばれない。
 それは僕の心を温めてくれた。
 ザイルやこの国の人の優しさが、僕は嬉しかった。
 その後、カードゲームを4回して、夕食になった。
 ザイルと食べる夕食はとても美味しい。
 夕食後、部屋を移るという話になった。

「今の部屋は客用の部屋だからな。正式な第三王子妃の部屋が夫婦の寝室の隣にある。俺の部屋はその隣だ。初夜を済ませた今、引っ越しに丁度良いだろう」

「うん、わかった。明日引っ越すよ。何にしても腰が立たないと何も出来ないね」

「シェラヘザードも、明日は歩けると思うぜ。まあ、午前中はダンティスとハロルドに手伝って貰えよ」

「うん、わかった。その後は……あっ、腰が回復したら、妃だけのお茶会があるよ。連絡を入れないといけないね」

「楽しんで来いよ。俺はウェインの所に顔出して来るからさ」

 ザイルは穏やかに笑っている。
 僕は明日が楽しみになって、声を上げた。

「明日がすっごく楽しみになってきたよ。ザイル、お風呂に行こう」

「よし、全身洗ってやるよ。洗いっこしよう」

 僕はザイルに抱えられて、お風呂に入った。
 まず浣腸され、お尻を綺麗に洗う。
 その後洗いっこして、泡を流した。
 ザイルに抱かれて、湯船に浸かる。
 今日も熱くて良いお湯だ。
 僕はしっかりあたたまった。

 お風呂上がりに美味しいミルクを飲み、夫婦の寝室に移動する。
 僕はベッドに転がり、ザイルもベッドに入った。
 僕の服をザイルが脱がし、ザイルも自分の服を脱ぎ捨てる。
 ザイルの筋肉質な裸体が目の前だ。
 僕はドキドキしながら、覆い被さってくるザイルを見つめた。

 ザイルは僕にキスをした。
 にゅるりと舌が入ってくる。
 歯列をなぞられ、上顎をねっとりと舐められ、僕は頭がじんと痺れた。

「ふぅ……ん、んっ、……はぁ、……んっ」

 舌を絡め合い、大きな手で肌をなぞられる。
 ザイルの指が乳首を捕らえて、ギュッと押し潰す。
 カリカリと引っかかれ、僕は熱い息を吐いた。

「乳首、気持ち良い……っ、あんっ、あんっ」

 乳首をカリカリと引っかかれ、摘ままれて、ギュッと押し潰す。
 それがとても気持ち良くて、僕はキスをしながら身体を跳ねさせた。

 ザイルは片方の乳首を口に含み、舌で転がした。
 吸って、舐めて、甘噛みする。
 甘噛みされた後、優しくれろれろと舐められると、たまらない。
 僕は高い声で喘ぎ続けた。

 もう片方の乳首も、指で弄られている。
 くりくりと摘ままれ、ギュッと押し潰される。
 カリカリと引っかかれて、乳首が上下に揺らされ、指で弾かれる。
 僕は快感で背をそらし、高い声を上げた。

「あっ、あんっ、あんっ、あんっ」

 乳首が気持ち良い。
 ザイルはもう片方の乳首を舐め始めた。
 濡れた乳首がカリカリと引っかかれる。
 乳首は上下に揺らされ、指で弾かれた。
 ザイルは吸って、舐めて、甘噛みする。
 俺は高い声を上げて喘いだ。

「あんっ、気持ち良いっ、あんっ、あんっ」

 ザイルはたっぷり舐めた後、僕の足首を掴んで左右に割り開いた。
 潤滑油を僕のお尻の穴に垂らし、それを塗り広げるように2本の指が入ってくる。
 僕の陰茎は勃起して、先走りを零している。
 2本の指がバラバラに動き、僕のしこりを刺激する。
 ああ、気持ち良くて目眩がする。
 ザイルは激しく抜き差しして、しこりを刺激した。

「あんっ、あんっ、あんっ、いいっ」

 ザイルは指を3本入れた。
 僕のしこりを激しく刺激するザイル。
 ザイルは片方の手で乳首を弄りながら、しこりを刺激し続けた

「あんっ、あんっ、あんっ、そこっ」

 ザイルは指を抜いて、足を開かせた。
 僕の尻の穴に、ザイルの勃起した陰茎が押し当てられる。
 ザイルはぐっと入ってきた。
 大きなカリを飲み込んだ後は、長大な竿を飲み込む。
 おなか一杯にザイルのものを受け入れ、僕は熱い息を吐いた。

「シェラヘザードが可愛くてたまらねえ。今夜は3発ヤって寝ような」

 ザイルはゆっくり腰を振った。
 ゆっくりでも的確に突かれるしこりに、身体が震える。
 次第に、突かれるペースが上がっていく。

「あんっ、ああっ、あんっ、ああんっ、ザイル、愛してるっ、あんっ、あんっ」

 ザイルは激しく腰を振った。
 しこりを突き上げられ、乳首を吸われ、快感が高まっていく。
 この一週間の初夜で覚えたザイルの身体。
 その逞しい両腕に挟まれて、僕は喘いでいた。
 何度も降ってくるキスも気持ち良い。
 激しく打ち付けられる腰が抜けるくらいギリギリまで引き抜き、ぱちゅんっと一息に入れる。
 それを繰り返すザイル。
 ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん。

「あんっ、あんっ、あんっ、ザイル、大好きっ、あんっ、あんっ、イくっ」

「俺もイくっ」

 どぴゅっ、びゅびゅーっ。
 僕は気持ち良く射精した。
 ザイルは僕の最奥に射精した。

「抜かずに2発目ヤるぞ。シェラヘザード、もっと足を開け。もっと乱れろ」

 言いながら動き出すザイル。
 しこりが突かれ、快感が腰にたまっていく。
 僕は足を目一杯開き、腰を振って乱れた。

「あんっ、あんっ、あんっ、ザイル、愛してるっ、あんっ、あんっ、あんっ」

 飲みきれないよだれが口端を伝って零れ落ちていく。
 ザイルは的確にしこりを突き、僕を蕩けさせた。
 ザイルの陰茎がしこりを強く突く。
 激しく乱され、僕はよだれを垂らして喘ぎ続けた。

「あんっ、あんっ、あんっ、ザイル、大好きっ、あんっ、あんっ、あんっ、イくっ」

「俺もイくっ」

 どぴゅっ、びゅびゅーっ。
 僕は気持ち良く射精した。
 ザイルは僕の最奥に射精した。

「次は後背位でヤるぞ。四つん這いになれ」

 僕が四つん這いになると、ザイルは腰を掴んでずぶりと入れた。
 コツンと奥に当たり、一旦止まる。
 それから、ザイルは腰を激しく振り始めた。

「あんっ、あんっ、あんっ、そこ、いいっ、もっとしてっ」

 パンパンパンパンっ!
 肌と肌がぶつかる音が部屋に響く。
 しこりを激しく突かれ、たまらない。
 僕は気持ち良くて夢中で腰を振った。

「あんっ、気持ち良いっ、そこっ、あんっ、あんっ、あんっ、いいっ、あんっ、イくっ」

「俺もイくっ」
 
 どぴゅっ、びゅびゅーっ。
 僕は気持ち良く射精した。
 ザイルは、僕の最奥に射精した。

 ザイルと深いキスをして、抱き締め合う。
 ザイルは乳首を弄りながらキスをする。
 乳首を指でカリカリされて、乳首を上下に揺らされ、指で弾かれる。
 気持ち良い快感に、僕は身をよじる。

「名残惜しいけど、今夜はここまでだ。ゆっくり眠れ、シェラヘザード」

「うん……おやすみなさい、ザイル」

 僕はザイルに抱かれたまま、気が付けば夢の中に旅立っていた。
 明日はどんな事が待っているんだろう。
 僕は期待を胸に眠りについた。
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