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町へお出かけその1
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翌日の朝食後、僕はダンティスと変装をしていた。
薄い桃色のシャツに、茶色のズボン。
黄土色の帽子に、サングラス。
僕の長い髪は左右に三つ編みに編まれている。
ダンティスはやりきった感を出して、僕を鏡の前に立たせた。
「如何でしょう、シェラヘザード様。これなら町にいても馴染める事でしょう」
「うんっ、可愛いよね。帽子も被っているし、サングラスもしてる。完璧だねっ」
そこに準備を終えたザイルとハロルドが入ってきた。
ザイルは胸当てと、腕と足に防具をつけている。
剣を下げており、冒険者らしい格好だ。
「うわぁ、格好良い。流石黒狼少年、冒険者の格好が似合うね」
「シェラヘザードも可愛いぞ。三つ編み似合ってるよ」
ザイルは僕にチュッとキスをして、斜めがけの鞄を肩にかけてくれた。
「金が入ってんのか。スリに要注意だぞ。鞄を手放さないようにしてな」
「うん、わかったっ」
「ダンティスとハロルドも準備いいか?」
「はい」
「じゃあ、町に行こうか。パレードで通った大通りを歩くぞ」
僕達はザイルと一緒に歩き出した。
広い王宮の庭の真ん中を通って、町に出る。
大きな城門を抜けるとそこは、雑多な町が広がっていた。
「うわあ、町だぁ」
「はぐれないように、手を繋ぐぞ。このあたりは住宅街だ。市場があるから、もっと奥に行くぞ」
「うんっ」
僕はザイルと手を繋いで歩く。
このあたりは住宅街とのことで、結構静かだ。
そこからだんだんざわめきが広がっていく。
たどり着いた場所は市場で、とてもうるさい。
色とりどりの野菜が並べられ、行き交う人がそれを買っていく。
「うわあ、迫力が凄いね。あっちは大きなお魚をさばいているよ。あっ、横のお店で焼いてる!」
「すぐに食えるような店もある。ちょっとつまみ食いしてみるか?」
「うん、食べたいっ」
「おーい、おっちゃん、串焼き4つ」
「あいよ、銅貨8枚だよ」
「あっ、僕が払うよ。お金持ってきたんだ。銅貨はこれでしょ、はいっ、8枚ね」
「毎度ありっ」
ダンティスとハロルドにも渡して、お魚の串焼きにかぶりつく。
ちょっとお醤油が塗ってあって、とっても美味しい。
「とっても美味しいね。ご飯が欲しくなっちゃう」
「握り飯もあっちに売ってるが、そんなに食えないだろ。次はあっちの屋台を見ようぜ」
串焼きを食べ終わり、再び手を繋いで歩く。
そこには新鮮な野菜を使ったサンドイッチがずらりと並んでいた。
大きなバケットに刃を入れて、バターを塗る女性をぼーっと眺める。
たっぷりのレタスとハムとチーズが挟まれ、身体の大きな男性が買っていく。
隣の屋台では柔らかなパンに、プルドポークをたっぷり挟んだボリューミーなサンドイッチだ。
お肉が良い匂いで、近寄ってしまいそうになる。
「シェラヘザード様、あちらに小さなサンドイッチがありますよ」
「ほんとだ!」
小さなサンドイッチ屋さんでは、色んな種類が売られていた。
トマトとお肉が挟んであるもの、レタスとお魚、プルドポーク、ハムチーズ、豆料理、卵料理など多彩なラインナップ。
「俺はトマトと肉のやつ。シェラヘザードは?」
「プルドポーク! ダンティスとハロルドは?」
「俺達はハムチーズを一つとプルドポークを一つお願いします」
「毎度ありっ、銅貨12枚だよっ」
「えっと、はい、銅貨12枚!」
お金を払って、サンドイッチを受け取る。
一口サイズだけど、ボリュームたっぷりだ。
少し端に寄って、立ち食いで食べる。
「うーん、美味しいね。ソースが染みててコクがあるよ」
「一口で終わっちまうけど、つまみ食いには良いだろ。次はデザートと行こうぜ」
ザイルと手を繋いで行った先には、栗が山ほど並べられていた。
それと、柿と梨が皮を剥かれて小さく切られ、串に刺されている。
「栗は果樹園で食べれるから、柿か梨がいいな。あっちに林檎もあるぞ」
「僕は梨がいいっ」
「俺も梨がいいですね」
「俺も」
「俺もだ。じゃあおっちゃん、梨4本な!」
「あいよっ、銅貨12枚な!」
「はい、銅貨12枚!」
「毎度ありっ」
梨をかじると、シャリッとした食感で、すごく瑞々しくて甘い。
「うーん、美味しいっ、瑞々しいね」
「市場はとれたての食材が運ばれてくるんだ。あと、玩具や本、骨董品なんかも集まる。こっちだ」
そこに並んでいたのは、ちょっと奇天烈な置物と古ぼけた書物だった。
あっ、でも、あの硝子で出来た兎の置物はちょっと格好良いな。
「ん? これが欲しいか?」
ザイルが兎の置物を持ち上げる。
土台もしっかりしてるし、買っても良いかも。
「ちょっと欲しいな。値段は……金貨2枚?! ちょっと高すぎる!」
「まあ待て、シェラヘザード。ここは値切るに限るぜ」
そう言うとザイルは店主と値切り合戦を始めた。
「銅貨10枚!」
「いやいや、金貨1枚は頂きますよ。金貨1枚と銀貨5枚で如何ですか?」
「銀貨3枚だ。兎の造形が甘いし結構古い」
「くっ、銀貨8枚!」
「銀貨4枚でどうだ?」
「わかりました、銀貨5枚で手を打ちましょう」
「銀貨5枚でどうだ? シェラヘザード」
「うん、買うよっ! ありがとう、ザイル、店主さん」
僕は銀貨5枚払って、兎の置物を手に入れた。
置物はダンティスが持ってくれた。
「良いお買い物でございますね、シェラヘザード様」
「うんっ、帰ったら磨いて部屋に飾ろうねっ」
「次は大通りを歩くぞ。人が多いからはぐれないようにな」
僕はザイルの手をギュッと握って、大通りに入った。
雑多な町が広がっている。
「この店は何? 大きいね」
「ここは服飾屋だ。古着もオーダーメイドも扱ってる。あっちの、剣の看板の店は何かわかるか」
「もしかして、武器屋?」
「正解だ。ちょっと入ってみよう」
僕はドキドキしながら、武器屋に足を踏み入れた。
店内は剣や槍、斧など、武器が一杯だ。
僕が扱うなら、短剣だろうか。
ずらりと並んだ剣を前に、ドキドキが止まらない。
冒険に出るなら、長剣だろう。
無造作に樽に入れられた長剣の一本を手に取り、鞘から抜いてみる。
刃は刃こぼれ一つなく、美しい刃だった。
どちらにせよ、僕には扱えない。
刃を鞘に収めて、樽に戻した。
「ダンティス、それはなあに?」
「まきびしです。敵から逃げるときに時間稼ぎになるかと思いまして」
「いいと思うよ。直接戦うだけじゃないからね」
ハロルドも賛成のようだ。
ダンティスはまきびしをお買い上げ。
僕は冒険者気分を味わえて満足だ。
その後、防具屋に行ったのだが、ザイルが僕の身体に合う胸当てと、腕と足の防具を選び、なんと買ってしまった。
「これ、着てみたはいいけど、何に使うの?」
「もうちょい先になるが、アメジストダンジョンに行こう。主なアタッカーはダンティスとハロルドに任せて、俺達はダンジョンデートと洒落込もうぜ」
「そんなの……素敵だね。アメジストダンジョンは弱いって聞くし、良いかも」
「シェラヘザードはいつかダンジョンに行きたいって言い出すと思ってな。弁当持って、ピクニックしようぜ」
「賛成! ダンティスとハロルドも良い?」
「勿論良いですよ、シェラヘザード様。露払いは我等にお任せを」
「ダンジョンなんて久しぶりだね、ダンティス」
皆乗り気だ。
僕はどんどん夢が叶っていくのを感じていた。
この幸福さが伝わればいい。
僕はふわりと微笑んで、次の店へと進むのだった。
薄い桃色のシャツに、茶色のズボン。
黄土色の帽子に、サングラス。
僕の長い髪は左右に三つ編みに編まれている。
ダンティスはやりきった感を出して、僕を鏡の前に立たせた。
「如何でしょう、シェラヘザード様。これなら町にいても馴染める事でしょう」
「うんっ、可愛いよね。帽子も被っているし、サングラスもしてる。完璧だねっ」
そこに準備を終えたザイルとハロルドが入ってきた。
ザイルは胸当てと、腕と足に防具をつけている。
剣を下げており、冒険者らしい格好だ。
「うわぁ、格好良い。流石黒狼少年、冒険者の格好が似合うね」
「シェラヘザードも可愛いぞ。三つ編み似合ってるよ」
ザイルは僕にチュッとキスをして、斜めがけの鞄を肩にかけてくれた。
「金が入ってんのか。スリに要注意だぞ。鞄を手放さないようにしてな」
「うん、わかったっ」
「ダンティスとハロルドも準備いいか?」
「はい」
「じゃあ、町に行こうか。パレードで通った大通りを歩くぞ」
僕達はザイルと一緒に歩き出した。
広い王宮の庭の真ん中を通って、町に出る。
大きな城門を抜けるとそこは、雑多な町が広がっていた。
「うわあ、町だぁ」
「はぐれないように、手を繋ぐぞ。このあたりは住宅街だ。市場があるから、もっと奥に行くぞ」
「うんっ」
僕はザイルと手を繋いで歩く。
このあたりは住宅街とのことで、結構静かだ。
そこからだんだんざわめきが広がっていく。
たどり着いた場所は市場で、とてもうるさい。
色とりどりの野菜が並べられ、行き交う人がそれを買っていく。
「うわあ、迫力が凄いね。あっちは大きなお魚をさばいているよ。あっ、横のお店で焼いてる!」
「すぐに食えるような店もある。ちょっとつまみ食いしてみるか?」
「うん、食べたいっ」
「おーい、おっちゃん、串焼き4つ」
「あいよ、銅貨8枚だよ」
「あっ、僕が払うよ。お金持ってきたんだ。銅貨はこれでしょ、はいっ、8枚ね」
「毎度ありっ」
ダンティスとハロルドにも渡して、お魚の串焼きにかぶりつく。
ちょっとお醤油が塗ってあって、とっても美味しい。
「とっても美味しいね。ご飯が欲しくなっちゃう」
「握り飯もあっちに売ってるが、そんなに食えないだろ。次はあっちの屋台を見ようぜ」
串焼きを食べ終わり、再び手を繋いで歩く。
そこには新鮮な野菜を使ったサンドイッチがずらりと並んでいた。
大きなバケットに刃を入れて、バターを塗る女性をぼーっと眺める。
たっぷりのレタスとハムとチーズが挟まれ、身体の大きな男性が買っていく。
隣の屋台では柔らかなパンに、プルドポークをたっぷり挟んだボリューミーなサンドイッチだ。
お肉が良い匂いで、近寄ってしまいそうになる。
「シェラヘザード様、あちらに小さなサンドイッチがありますよ」
「ほんとだ!」
小さなサンドイッチ屋さんでは、色んな種類が売られていた。
トマトとお肉が挟んであるもの、レタスとお魚、プルドポーク、ハムチーズ、豆料理、卵料理など多彩なラインナップ。
「俺はトマトと肉のやつ。シェラヘザードは?」
「プルドポーク! ダンティスとハロルドは?」
「俺達はハムチーズを一つとプルドポークを一つお願いします」
「毎度ありっ、銅貨12枚だよっ」
「えっと、はい、銅貨12枚!」
お金を払って、サンドイッチを受け取る。
一口サイズだけど、ボリュームたっぷりだ。
少し端に寄って、立ち食いで食べる。
「うーん、美味しいね。ソースが染みててコクがあるよ」
「一口で終わっちまうけど、つまみ食いには良いだろ。次はデザートと行こうぜ」
ザイルと手を繋いで行った先には、栗が山ほど並べられていた。
それと、柿と梨が皮を剥かれて小さく切られ、串に刺されている。
「栗は果樹園で食べれるから、柿か梨がいいな。あっちに林檎もあるぞ」
「僕は梨がいいっ」
「俺も梨がいいですね」
「俺も」
「俺もだ。じゃあおっちゃん、梨4本な!」
「あいよっ、銅貨12枚な!」
「はい、銅貨12枚!」
「毎度ありっ」
梨をかじると、シャリッとした食感で、すごく瑞々しくて甘い。
「うーん、美味しいっ、瑞々しいね」
「市場はとれたての食材が運ばれてくるんだ。あと、玩具や本、骨董品なんかも集まる。こっちだ」
そこに並んでいたのは、ちょっと奇天烈な置物と古ぼけた書物だった。
あっ、でも、あの硝子で出来た兎の置物はちょっと格好良いな。
「ん? これが欲しいか?」
ザイルが兎の置物を持ち上げる。
土台もしっかりしてるし、買っても良いかも。
「ちょっと欲しいな。値段は……金貨2枚?! ちょっと高すぎる!」
「まあ待て、シェラヘザード。ここは値切るに限るぜ」
そう言うとザイルは店主と値切り合戦を始めた。
「銅貨10枚!」
「いやいや、金貨1枚は頂きますよ。金貨1枚と銀貨5枚で如何ですか?」
「銀貨3枚だ。兎の造形が甘いし結構古い」
「くっ、銀貨8枚!」
「銀貨4枚でどうだ?」
「わかりました、銀貨5枚で手を打ちましょう」
「銀貨5枚でどうだ? シェラヘザード」
「うん、買うよっ! ありがとう、ザイル、店主さん」
僕は銀貨5枚払って、兎の置物を手に入れた。
置物はダンティスが持ってくれた。
「良いお買い物でございますね、シェラヘザード様」
「うんっ、帰ったら磨いて部屋に飾ろうねっ」
「次は大通りを歩くぞ。人が多いからはぐれないようにな」
僕はザイルの手をギュッと握って、大通りに入った。
雑多な町が広がっている。
「この店は何? 大きいね」
「ここは服飾屋だ。古着もオーダーメイドも扱ってる。あっちの、剣の看板の店は何かわかるか」
「もしかして、武器屋?」
「正解だ。ちょっと入ってみよう」
僕はドキドキしながら、武器屋に足を踏み入れた。
店内は剣や槍、斧など、武器が一杯だ。
僕が扱うなら、短剣だろうか。
ずらりと並んだ剣を前に、ドキドキが止まらない。
冒険に出るなら、長剣だろう。
無造作に樽に入れられた長剣の一本を手に取り、鞘から抜いてみる。
刃は刃こぼれ一つなく、美しい刃だった。
どちらにせよ、僕には扱えない。
刃を鞘に収めて、樽に戻した。
「ダンティス、それはなあに?」
「まきびしです。敵から逃げるときに時間稼ぎになるかと思いまして」
「いいと思うよ。直接戦うだけじゃないからね」
ハロルドも賛成のようだ。
ダンティスはまきびしをお買い上げ。
僕は冒険者気分を味わえて満足だ。
その後、防具屋に行ったのだが、ザイルが僕の身体に合う胸当てと、腕と足の防具を選び、なんと買ってしまった。
「これ、着てみたはいいけど、何に使うの?」
「もうちょい先になるが、アメジストダンジョンに行こう。主なアタッカーはダンティスとハロルドに任せて、俺達はダンジョンデートと洒落込もうぜ」
「そんなの……素敵だね。アメジストダンジョンは弱いって聞くし、良いかも」
「シェラヘザードはいつかダンジョンに行きたいって言い出すと思ってな。弁当持って、ピクニックしようぜ」
「賛成! ダンティスとハロルドも良い?」
「勿論良いですよ、シェラヘザード様。露払いは我等にお任せを」
「ダンジョンなんて久しぶりだね、ダンティス」
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僕はどんどん夢が叶っていくのを感じていた。
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