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楽しい毎日
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ピクニックを楽しんだ後は、しばらく読書をして過ごした。
そして嫁いできてから一ヶ月が経った頃、王宮の探検に出掛けた。
一緒に来るのは、ダンティスとハロルド。
二人を引き連れて、僕はランドリー部屋へやってきた。
ザイルもオススメのランドリー部屋の隠し通路が気になっていたのだ。
3人で隠し通路のスイッチを探していると、ハロルドが下に引く紐を見つけた。
「ハロルド、その紐を引いてみて」
「はい。……シェラヘザード様、あちらに通路が!」
「やったあ! 秘密の通路、発見だね。早速入ってみよう!」
ドアを開けると、中は薄暗い通路だった。
まずダンティスが先行し、次が僕、殿にハロルド。
薄暗い通路は下っているようだった。
右に回り、また右に回り、次は分かれ道。
「また右!」
というわけで、右に回り、次も右に回った。
ちなみに僕のカンである。
イメージとしては一周回ってきたようだが、秘密の通路はまだ続いている。
真っ直ぐに伸びる秘密の道を、進んでいく。
「あっ、やっと明かりが見えたね」
明かりが見えて、ドアを開けると、そこは階段になっていて、その階段を登った。
「うわあ……花畑だ」
そこは王宮の庭の一画で、花畑になっている場所だった。
花の良い香りが全身を包む。
「これは見事ですね。あっ、見て下さい。あちらは紫色で、こちらは橙色ですよ」
「僕のオッドアイがこんな所に採用されているなんて、嬉しいな。この国は本当に素敵な国だと思うよ」
花畑の中を歩いてみる。
風がそよいでいき、花を撫でる。
ああ、なんて綺麗な景色だろう。
「まるで一枚の絵画のようでございますね。この花は大変美しい。今度画家を呼んで絵を描かせましょう」
「いいね、僕も一緒に描いて貰いたい! この秘密の道は凄く素敵だね。気に入ったよ」
ダンティスの言葉に、僕も笑顔を返す。
今日の冒険は大成功だ。
僕達は花畑を堪能して、部屋に戻るのだった。
翌日はからくり部屋の再調査。
穴掘り熊のゲイルが言っていた。
からくり部屋からモグラたたきの道に行けると。
ちなみにランドリー部屋から花園の道に行けると言っていた。
昨日の花畑のことだろう。
今、画家を呼んでいる所だ。
メンバーは僕とダンティスとハロルド。
さあ、出発だ!
からくり部屋に到着したら、ダンティスがあるからくりの前で腕を組んだ。
「これはモグラたたきのからくりだと思います。スイッチを入れてみますね」
ダンティスがスイッチを入れると、穴からモグラがぽこんと出てくる。
そしてスイッと隠れる。
穴は全部で6個あり、モグラは交互に出現しては、スイッと隠れる。
ダンティスは備え付けの木のハンマーで、モグラを叩いた。
当たると、音が鳴るようだ。
ピロリン♪ ピロリン♪
モグラの出現スピードが早くなっていく。
ピロリン♪ ピロピロリン♪ ピロピロリン♪
連続して音が鳴る。
すると、ガコンと音がして、どこかが外れた音がした。
見回してみても、部屋に変動はない。
今度はハロルドがハンマーを持ち、出てくるモグラを全て叩きのめした。
「ハロルド、凄い!」
ピロピロリン♪ ピロピロリン♪
連続して音が鳴り、ガラガラガラ……と音がしたかと思うと、モグラたたきの裏に隠し扉が出現していた。
「やったぁ、隠し扉だよ!」
僕達はドアを開けて、薄暗い通路を、ゆっくり進んでいった。
通路には、色んなからくりが置いてあった。
人を模した人形や、熊のような動物まで様々である。
そして行き止まりに、またモグラたたきが置いてあった。
「やれってことでしょうね」
「俺がやりましょう。スイッチを入れますよ」
ハロルドは全部のモグラを、凄いスピードで叩いていく。
ピロピロリン♪ ピロピロリン♪
音楽が連続して鳴り、モグラは叩かれて、スイッと隠れる。
ハロルドの独壇場が3分程続き、横に扉が出現した。
「これで先に進めますね」
僕達は薄暗い通路を、ゆっくり歩く。
するとまた、行き止まり。
またモグラ叩きが置いてある。
「次は俺がやってみましょう」
ダンティスが進み出て、モグラ叩きのスイッチを入れる。
モグラを叩き、叩きまくって出現する扉。
いったいどこに通じているんだろう。
モグラ叩きをすること6回、ようやく最後の扉にたどり着いた。
明るい光を放つ扉を開けると、そこは見たことのないからくり部屋だった。
「これは凄いですね。きっと大切なからくりなのでしょう」
大きなからくりは獅子のような造形で、今にも動き出しそうである。
この部屋には大きなからくりが収められているようで、迫力が凄い。
「こういうの、お祭りで歩かせたら、格好良いんじゃないかなあ」
「ぜひ進言致しましょう。少し動くだけでも、迫力がありますね。動かすのに、多少人手が必要そうですが、確かに格好良いです」
ダンティスも納得の、大迫力のからくり達。
僕は大満足で外に出ようとして、扉がないことに気がついた。
「あった、またモグラ叩きだよ。きっと作った人は、モグラ叩きが大好きなんだね」
ダンティスがモグラ叩きを頑張って、やっと扉が出現した。
基本的に内側からしか、開かない仕様らしい。
一階にあったこの部屋は、隠し部屋であり、扉も少ししたら閉じてしまった。
あの大きなからくりに何か秘密があるのかも?
僕はお風呂上がりに、ザイルに聞いてみた。
「ああ、あの大きなからくりな。立派なもんだろう。あれ、少し歩くんだぜ。使わねえの勿体ねえよな」
「お祭りとかで、歩かせたらどうかな? きっと良い見せ物になるよ」
「あのからくりはなぁ、動力源がすげえでかい魔石でな。宝物庫にあるんだよ。あれを動かす魔石が貴重すぎて使えやしねえのさ」
「そうなんだ。勿体ないね。造形だけでも素晴らしかったよ」
「動いてこそのからくりだからな。まあ、観賞用の人形だと思ってりゃいい。からくり技師は面白いもんを作るのが大好きだからな。新作を心待ちにしようぜ」
僕は頷いて、ザイルの胸の中に飛び込んだ。
ザイルはバスローブを脱いで、肌を晒す。
僕は大好きなザイルに口付けて、抱き締め合った。
翌日からは、穴掘り熊に会いに行ったり、王宮の秘密の通路探索をしたり、読書をしたりした。
ランドリー部屋から行ける、花園の道で到着する花畑と一緒に、僕は絵に描いて貰った。
紫色の花と、橙色の花がとても綺麗で、画家も気合い十分、一ヶ月で仕上げると言っていた。
収穫祭の夜の花火も、画家に描いて貰えるように頼んだ。
町では、紫色と橙色のポケットチャームが人気だそうだ。
お守り石が二色入っていて、それが紫色と橙色。
持っていると良いことがあるのだとか。
僕は心から嬉しくて、公務を頑張ろうと胸に誓った。
毎日が楽しくて、あっと言う間に嫁いでから二カ月経った。
後一ヶ月で王子妃教育と公務が始まる。
今日は妃だけでお茶会だ。
第一王子妃ミレトリア様の私室にお邪魔する。
「ようこそ、シェラヘザード。今日はいちごのケーキがオススメよ。今日もいっぱいお喋りしましょうね」
「俺はモンブランで頼むよ、ミレトリア様。ちょっと今日は腰が立たないんだけど、夫が世話を焼くから大丈夫だよ」
「では、いちごのケーキをお願いします。ファーゼス様はお顔色も良くないようですが、大丈夫ですか?」
「寝てないだけなんだよ。昨夜は一睡もせずにセックスしてたんだ。いつもはセーブさせるんだけど、今朝は気付いたら朝だったんだ」
「お熱い事よね。シェラヘザード、ファーゼスの所は時々こうなの。愛しすぎて歯止めがきかなくなっちゃうのよね。そもそも狼獣人って執着が激しい事で有名だもの。仕方ないわね」
僕の前にいちごのケーキと紅茶が配膳される。
紅茶は良い香りだ。
僕はナイフとフォークを手に取り、ケーキを切り分けた。
「フェラチオしてるときに喉を突かれてね。苦しそうな俺に欲情したって言うんだよ。好き勝手に腰を振るくせに、勝手だよね。シェラヘザードの所は、フェラチオってどうやってる?」
「僕は口に頬張って、ペロペロしてます。根元を手で扱いて、顔を上下に振って舐めています」
「一度、好きなように腰を振らせてみなよ。喉突かれると苦しいけどさ、いつもと違う感覚で楽しめるよ。あと、飲んだ後綺麗に舐めてあげると喜ぶよ」
「ありがとうございます。やってみますね」
「ミレトリア様からは何かあります?」
「閨事は、激しくして欲しいとき、媚薬を使っても良いわよ。せっかく王家御用達の媚薬が使い放題なんだから、たまには腰が立たない位、愛されるといいわね」
「俺の所は、たまに使っているよ。効果もバッチリ。いやらしい気持ちになるから、パートナーと一緒に使ってね。お尻の穴に直接塗ると良いよ」
「ごくり。たまになら、ザイルに使って貰おうかな」
「あなた達は新婚だものね。媚薬がなくても、お互いにメロメロよね。公務が始まるとね、隣町に泊まりがけで視察があるの。そこは海の見える丘の上が王家所有のタウンハウスなの。雰囲気も良いし、新婚旅行にぴったりよ」
「視察なのに、5日も日程が組まれているのは、盛り上がって腰の立たない妃を介抱する為だとか。ザイルもはっちゃけるだろうから、覚悟しておくといいよ」
「海の町に5日も行けるんですか。僕、海を見たことがなくて。すっごく楽しみです!」
「4日は抱き潰されてベッドの上だと思うよ。俺の時もそうだった。視察が済んだら、ずーっとセックスしていたよ」
「わかりました。覚悟しておきますね」
その他にも、ミレトリア様とファーゼス様はありがたいお話をして下さった。
ミレトリア様のお子様の王子様は、勉強を頑張っているらしい。
特定の点数を取らないと、冒険の許可が降りないかららしいが、とても頑張っているので、結果もついてきている。
ファーゼス様は、お気に入りの薔薇があって、その薔薇で旦那様がバラ園を作ってくれたそうだ。
ファーゼス様はいたく感動したそうで、昼間から盛っても、抱き潰されても、怒る気はないそうだ。
バラ園、素敵なんだろうな。
そして、僕の話になった。
なんと視察で、アメジストダンジョンの野営の許可が降りたらしい。
なので、ダンジョンは一ヶ月後に行ける。
公務が始まるのが今から楽しみだ。
僕は二個目のケーキを何にするか迷いながら、お喋りに熱中した。
そして嫁いできてから一ヶ月が経った頃、王宮の探検に出掛けた。
一緒に来るのは、ダンティスとハロルド。
二人を引き連れて、僕はランドリー部屋へやってきた。
ザイルもオススメのランドリー部屋の隠し通路が気になっていたのだ。
3人で隠し通路のスイッチを探していると、ハロルドが下に引く紐を見つけた。
「ハロルド、その紐を引いてみて」
「はい。……シェラヘザード様、あちらに通路が!」
「やったあ! 秘密の通路、発見だね。早速入ってみよう!」
ドアを開けると、中は薄暗い通路だった。
まずダンティスが先行し、次が僕、殿にハロルド。
薄暗い通路は下っているようだった。
右に回り、また右に回り、次は分かれ道。
「また右!」
というわけで、右に回り、次も右に回った。
ちなみに僕のカンである。
イメージとしては一周回ってきたようだが、秘密の通路はまだ続いている。
真っ直ぐに伸びる秘密の道を、進んでいく。
「あっ、やっと明かりが見えたね」
明かりが見えて、ドアを開けると、そこは階段になっていて、その階段を登った。
「うわあ……花畑だ」
そこは王宮の庭の一画で、花畑になっている場所だった。
花の良い香りが全身を包む。
「これは見事ですね。あっ、見て下さい。あちらは紫色で、こちらは橙色ですよ」
「僕のオッドアイがこんな所に採用されているなんて、嬉しいな。この国は本当に素敵な国だと思うよ」
花畑の中を歩いてみる。
風がそよいでいき、花を撫でる。
ああ、なんて綺麗な景色だろう。
「まるで一枚の絵画のようでございますね。この花は大変美しい。今度画家を呼んで絵を描かせましょう」
「いいね、僕も一緒に描いて貰いたい! この秘密の道は凄く素敵だね。気に入ったよ」
ダンティスの言葉に、僕も笑顔を返す。
今日の冒険は大成功だ。
僕達は花畑を堪能して、部屋に戻るのだった。
翌日はからくり部屋の再調査。
穴掘り熊のゲイルが言っていた。
からくり部屋からモグラたたきの道に行けると。
ちなみにランドリー部屋から花園の道に行けると言っていた。
昨日の花畑のことだろう。
今、画家を呼んでいる所だ。
メンバーは僕とダンティスとハロルド。
さあ、出発だ!
からくり部屋に到着したら、ダンティスがあるからくりの前で腕を組んだ。
「これはモグラたたきのからくりだと思います。スイッチを入れてみますね」
ダンティスがスイッチを入れると、穴からモグラがぽこんと出てくる。
そしてスイッと隠れる。
穴は全部で6個あり、モグラは交互に出現しては、スイッと隠れる。
ダンティスは備え付けの木のハンマーで、モグラを叩いた。
当たると、音が鳴るようだ。
ピロリン♪ ピロリン♪
モグラの出現スピードが早くなっていく。
ピロリン♪ ピロピロリン♪ ピロピロリン♪
連続して音が鳴る。
すると、ガコンと音がして、どこかが外れた音がした。
見回してみても、部屋に変動はない。
今度はハロルドがハンマーを持ち、出てくるモグラを全て叩きのめした。
「ハロルド、凄い!」
ピロピロリン♪ ピロピロリン♪
連続して音が鳴り、ガラガラガラ……と音がしたかと思うと、モグラたたきの裏に隠し扉が出現していた。
「やったぁ、隠し扉だよ!」
僕達はドアを開けて、薄暗い通路を、ゆっくり進んでいった。
通路には、色んなからくりが置いてあった。
人を模した人形や、熊のような動物まで様々である。
そして行き止まりに、またモグラたたきが置いてあった。
「やれってことでしょうね」
「俺がやりましょう。スイッチを入れますよ」
ハロルドは全部のモグラを、凄いスピードで叩いていく。
ピロピロリン♪ ピロピロリン♪
音楽が連続して鳴り、モグラは叩かれて、スイッと隠れる。
ハロルドの独壇場が3分程続き、横に扉が出現した。
「これで先に進めますね」
僕達は薄暗い通路を、ゆっくり歩く。
するとまた、行き止まり。
またモグラ叩きが置いてある。
「次は俺がやってみましょう」
ダンティスが進み出て、モグラ叩きのスイッチを入れる。
モグラを叩き、叩きまくって出現する扉。
いったいどこに通じているんだろう。
モグラ叩きをすること6回、ようやく最後の扉にたどり着いた。
明るい光を放つ扉を開けると、そこは見たことのないからくり部屋だった。
「これは凄いですね。きっと大切なからくりなのでしょう」
大きなからくりは獅子のような造形で、今にも動き出しそうである。
この部屋には大きなからくりが収められているようで、迫力が凄い。
「こういうの、お祭りで歩かせたら、格好良いんじゃないかなあ」
「ぜひ進言致しましょう。少し動くだけでも、迫力がありますね。動かすのに、多少人手が必要そうですが、確かに格好良いです」
ダンティスも納得の、大迫力のからくり達。
僕は大満足で外に出ようとして、扉がないことに気がついた。
「あった、またモグラ叩きだよ。きっと作った人は、モグラ叩きが大好きなんだね」
ダンティスがモグラ叩きを頑張って、やっと扉が出現した。
基本的に内側からしか、開かない仕様らしい。
一階にあったこの部屋は、隠し部屋であり、扉も少ししたら閉じてしまった。
あの大きなからくりに何か秘密があるのかも?
僕はお風呂上がりに、ザイルに聞いてみた。
「ああ、あの大きなからくりな。立派なもんだろう。あれ、少し歩くんだぜ。使わねえの勿体ねえよな」
「お祭りとかで、歩かせたらどうかな? きっと良い見せ物になるよ」
「あのからくりはなぁ、動力源がすげえでかい魔石でな。宝物庫にあるんだよ。あれを動かす魔石が貴重すぎて使えやしねえのさ」
「そうなんだ。勿体ないね。造形だけでも素晴らしかったよ」
「動いてこそのからくりだからな。まあ、観賞用の人形だと思ってりゃいい。からくり技師は面白いもんを作るのが大好きだからな。新作を心待ちにしようぜ」
僕は頷いて、ザイルの胸の中に飛び込んだ。
ザイルはバスローブを脱いで、肌を晒す。
僕は大好きなザイルに口付けて、抱き締め合った。
翌日からは、穴掘り熊に会いに行ったり、王宮の秘密の通路探索をしたり、読書をしたりした。
ランドリー部屋から行ける、花園の道で到着する花畑と一緒に、僕は絵に描いて貰った。
紫色の花と、橙色の花がとても綺麗で、画家も気合い十分、一ヶ月で仕上げると言っていた。
収穫祭の夜の花火も、画家に描いて貰えるように頼んだ。
町では、紫色と橙色のポケットチャームが人気だそうだ。
お守り石が二色入っていて、それが紫色と橙色。
持っていると良いことがあるのだとか。
僕は心から嬉しくて、公務を頑張ろうと胸に誓った。
毎日が楽しくて、あっと言う間に嫁いでから二カ月経った。
後一ヶ月で王子妃教育と公務が始まる。
今日は妃だけでお茶会だ。
第一王子妃ミレトリア様の私室にお邪魔する。
「ようこそ、シェラヘザード。今日はいちごのケーキがオススメよ。今日もいっぱいお喋りしましょうね」
「俺はモンブランで頼むよ、ミレトリア様。ちょっと今日は腰が立たないんだけど、夫が世話を焼くから大丈夫だよ」
「では、いちごのケーキをお願いします。ファーゼス様はお顔色も良くないようですが、大丈夫ですか?」
「寝てないだけなんだよ。昨夜は一睡もせずにセックスしてたんだ。いつもはセーブさせるんだけど、今朝は気付いたら朝だったんだ」
「お熱い事よね。シェラヘザード、ファーゼスの所は時々こうなの。愛しすぎて歯止めがきかなくなっちゃうのよね。そもそも狼獣人って執着が激しい事で有名だもの。仕方ないわね」
僕の前にいちごのケーキと紅茶が配膳される。
紅茶は良い香りだ。
僕はナイフとフォークを手に取り、ケーキを切り分けた。
「フェラチオしてるときに喉を突かれてね。苦しそうな俺に欲情したって言うんだよ。好き勝手に腰を振るくせに、勝手だよね。シェラヘザードの所は、フェラチオってどうやってる?」
「僕は口に頬張って、ペロペロしてます。根元を手で扱いて、顔を上下に振って舐めています」
「一度、好きなように腰を振らせてみなよ。喉突かれると苦しいけどさ、いつもと違う感覚で楽しめるよ。あと、飲んだ後綺麗に舐めてあげると喜ぶよ」
「ありがとうございます。やってみますね」
「ミレトリア様からは何かあります?」
「閨事は、激しくして欲しいとき、媚薬を使っても良いわよ。せっかく王家御用達の媚薬が使い放題なんだから、たまには腰が立たない位、愛されるといいわね」
「俺の所は、たまに使っているよ。効果もバッチリ。いやらしい気持ちになるから、パートナーと一緒に使ってね。お尻の穴に直接塗ると良いよ」
「ごくり。たまになら、ザイルに使って貰おうかな」
「あなた達は新婚だものね。媚薬がなくても、お互いにメロメロよね。公務が始まるとね、隣町に泊まりがけで視察があるの。そこは海の見える丘の上が王家所有のタウンハウスなの。雰囲気も良いし、新婚旅行にぴったりよ」
「視察なのに、5日も日程が組まれているのは、盛り上がって腰の立たない妃を介抱する為だとか。ザイルもはっちゃけるだろうから、覚悟しておくといいよ」
「海の町に5日も行けるんですか。僕、海を見たことがなくて。すっごく楽しみです!」
「4日は抱き潰されてベッドの上だと思うよ。俺の時もそうだった。視察が済んだら、ずーっとセックスしていたよ」
「わかりました。覚悟しておきますね」
その他にも、ミレトリア様とファーゼス様はありがたいお話をして下さった。
ミレトリア様のお子様の王子様は、勉強を頑張っているらしい。
特定の点数を取らないと、冒険の許可が降りないかららしいが、とても頑張っているので、結果もついてきている。
ファーゼス様は、お気に入りの薔薇があって、その薔薇で旦那様がバラ園を作ってくれたそうだ。
ファーゼス様はいたく感動したそうで、昼間から盛っても、抱き潰されても、怒る気はないそうだ。
バラ園、素敵なんだろうな。
そして、僕の話になった。
なんと視察で、アメジストダンジョンの野営の許可が降りたらしい。
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