人形と呼ばれた僕は、黒狼殿下に溺愛される

yahagi

文字の大きさ
30 / 31

夢みたい※

しおりを挟む
「ん……」

 僕は人の動く気配で目が覚めた。
 目を開けると、そこには目をぱっちり開けたザイルがいた。

「おはよう、ザイル」

「起こしちまったか。おはよう、シェラヘザード。そろそろ5の刻だ」

「うん、起きるね。なんだかお腹すいてきたよ」

 僕はベッドから起き上がり、身支度を整えた。
 ザイルも剣を身に付けて、準備完了だ。
 5の刻の鐘が鳴り響く中、待ち合わせ場所に行くと、ダンティスとハロルドが待っていた。

「ちょっと高めの店に行こうか。美味い肉の煮込みを出す店があるんだ。フルコースディナーを楽しもうぜ」

「美味しそうだね。楽しみだよ」

 ザイルと一緒に、高そうなお店までやってきた。
 ザイルは気負いなく中に入り、4人と告げた。

「黒狼殿下、お久しぶりでございます。そちらのオッドアイのお方はシェラヘザード様でございますね。ご結婚おめでとうございます」

「久し振りだな、支配人。祝いの言葉をありがとう。フルコース4人前と、シャンパンを頼むわ」

「かしこまりました」

 僕達が席に座ると、支配人は美しい所作でシャンパンを注いだ。

「ごゆっくりどうぞ」

 支配人が去っていき、ザイルがシャンパンのグラスを持つ。

「アメジストダンジョンの視察成功を祝って、乾杯!」

「乾杯!」

 シャンパンを飲んでいると、前菜のカナッペが届いた。

「とっても美味しいね。冒険の後に、こんな風にご飯を食べていたの?」

「そうだな。俺は王子で金もあったから、装備も良いものが買えたし、良いものを食えたと思う。こんな冒険者はあんまりいない。庶民の暮らしに憧れて、大衆食堂をよく利用していたが、それは趣味だからなぁ」

 次の皿の、青豆のポタージュが届く。
 とっても美味しくて、僕は味わって飲んだ。

 次の皿は魚料理。
 白身魚のムニエルにホワイトソースがかかっていて、これも美味しい。

「僕はスライムとボーンナイトしか倒してないのに、フルコースのお店に連れてきて貰って、すごく嬉しいよ。色々食べ歩きしたの?」

「ああ。高いコース料理も安い飯も、ウェインと一緒に食べ歩いたよ。ウェインは比較的高い店の料理が好きだった。普段王宮に住んでて、舌が肥えているっていう面もあったろうな」

「へえ~。じゃあ、安いご飯は美味しくない?」

「よっぽど選ばないと、肉が固くて噛み切れないような奴もある。銅貨1枚程度で売ってるクズ肉ははっきり言ってマズイ」

「ふええ。そうなんだ。僕は一人で冒険出来ないな。ザイルがいて心強いし、ダンティスとハロルドがいるから、安心感があるよ」

 メインの煮込み料理が届いた。
 ナイフが要らない位柔らかいお肉を切って、口に運ぶ。

「このお肉、とっても美味しいね。トロトロにほどけてすごく柔らかい。味付けもいいね」

「シェラヘザードに気に入って貰えたなら、何よりだ。ここの煮込みは俺も好きなんだ。多めに盛ってあるマッシュポテトと人参も美味い」

 僕はバケットを食べながら頷いた。
 肉汁たっぷりのソースと合わさって、マッシュポテトが凄く美味しい。

「エメラルドダンジョンも許可が出ると良いんだが、初心者には少々危険な場所だ。また来るとしたらアメジストダンジョンだろうな。公務で来るとなると、3年は後になりそうだ」

「また来れるんだったら、何年でも待つよ。アメジストダンジョンへ行って、またこのお店に来たいな」

 デザートは優しい味のプティングが出た。
 ぷるぷるで甘くて、美味しい。

 食後の紅茶を飲みながら、3年後の話になる。

「じゃあ、3年後の視察でアメジストダンジョンへ行って、またこの店でフルコースを食べよう。上に申請を出しておくから、楽しみに待とうぜ」

「うんっ、楽しみ!」

 食事を終えて、店を出る。
 支配人が見送ってくれて、僕達は宿屋に戻って来た。

「明日の朝食は宿屋の定食屋で良いだろう。食事を済ませて9の刻に、宿屋の前で待ち合わせよう」

「わかりました」

 ダンティスとハロルドが一礼して部屋へ去っていく。
 僕とザイルも部屋に入り、ベッドに腰掛ける。
 この部屋はベッド一個しかなく、ソファもない。
 ザイルも隣に座り、僕を抱き寄せる。

「今夜はここでセックスしようぜ。壁が薄いから声は筒抜けになっちまうけど、隣はダンティスとハロルドだから、良いだろう」

「うん。僕、まだ夢を見ているみたい。この国に来て、僕はいくつも夢を叶えてきたけれど、ダンジョンにまで足を踏み入れられるなんて、夢みたい。最高に嬉しかった。ありがとう」

 僕はザイルの胸でポロリと涙を零した。
 ザイルを見上げて、目を閉じる。
 優しく涙を拭われ、唇にはキスが降ってきた。
 僕は唇を開いて、ザイルの舌を受け入れた。

 舌を絡め合い、唾液を飲み込む。
 ゆっくり服を脱がされ、全裸になる。
 ザイルも服を脱ぎ捨て、僕に覆い被さった。
 首筋に吸い付いたザイルは、僕の乳首を指で摘まんだ。
 ぎゅっと押し潰すうちに乳首は勃起して、コリコリと硬くなる。
 その勃起乳首を、指でカリカリと引っかかれ、僕は甘い声を漏らした。

「あっ、……あんっ」

「乳首もだいぶ感じやすくなったよな。良い声だな」

「凄く気持ち良い……っ、ぎゅっと押し潰して……っ」

 ザイルが乳首を指でぎゅっと押し潰す。

「あんっ、ああっ、凄く良い……っ」

「もっと弄ってやるよ。舐めるぞ……」

 ザイルが片方の乳首を舐めながら、もう片方の乳首を指先でカリカリと引っかく。
 気持ち良すぎて、僕の陰茎は先走りをダラダラと零している。
 ザイルは乳首を舐めて、吸って、甘噛みする。
 強めに甘噛みされた後、ぺろぺろと舐められると、最高に良い。

「あっ、ああん、イっちゃう、あっ、あっ」

 ザイルがきつく乳首を吸って、甘噛みする。
 もう片方の乳首はぎゅっと押し潰され、カリカリと引っかかれている。

「あっ、あっ、ああああっ!」

 僕は乳首だけでイってしまった。
 ザイルはもう片方の乳首に吸い付いた。
 濡れた乳首をカリカリと引っかかれ、ぎゅっと押し潰される。
 僕はたまらなく気持ち良くて、腰を揺らした。

「あんっ、あんっ、イくっ」

 乳首を存分に弄られ、僕はまたイっていた。
 ザイルは胸から顔を離すと、僕の足を開かせた。
 潤滑油の瓶を手繰り寄せ、僕の尻の穴に垂らす。
 ザイルの指が二本入ってきて、潤滑油を塗り広げた。
 そして、しこりを擦り上げる。
 敏感なしこりを擦られると、目の前で火花が散るような心地がする。
 僕は腰をくねらせながら、ザイルの与える快楽に身を任せた。
 ザイルの指は三本に増えて、更に快楽を与えてくる。

「あっ、ああーっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、そこ、いいっ、あんっ、あんっ」

 ザイルの指がしこりを挟んで擦り上げる。
 僕は気持ち良くてたまらず、腰を振った。

「あんっ、あんっ、あんっ、気持ち良いっ、あんっ、あんっ、あんっ、イくっ」

 僕は腰を振りながらイってしまった。
 指を引き抜いたザイルが、尻の穴に勃起した陰茎をあてがう。

 ザイルはぐっと入ってきた。
 ずぶずぶと埋まっていく姿を見て、僕は熱い息を漏らす。
 コツンと奥に当たり、ザイルはゆっくりと腰を振り始めた。
 ゆっくりだけども、着実にしこりを突かれ、目眩のするような快楽が襲ってくる。
 快楽は電流のように全身に流れ、腹の上で揺れる陰茎がぽたぽたと先走りを零した。

「あんっ、ああっ、あんっ、ザイル、気持ち良いっ、あんっ、あんっ、あんっ、いいっ」

 ザイルは激しく腰を振った。
 しこりが激しく突かれ、じゅわっと唾液が溢れてくる。
 気持ち良い所を突かれ、僕はザイルにしがみついて、身をのけぞらせた。

「あんっ、あんっ、あんっ、ザイル、愛してるっ、あんっ、あんっ、あんっ、イくっ」

「俺もイくっ」

 どぴゅっ、びゅびゅーっ!
 僕は気持ち良く射精した。
 ザイルは僕の最奥に射精した。

「次は後背位だ。四つん這いになれ……」

 僕が四つん這いになると、ザイルはすぐに入ってきた。
 そして、激しく腰を振り始めた。
 しこりを連続して突かれ、腰が快感で溶けていく。

「あんっ、あんっ、あんっ、もっとぉ、あんっ、あんっ、あんっ、ザイルっ」

 パンパンパンパンっ。
 肌と肌のぶつかり合う音が部屋に響く。
 結合部からはぐちゅっぐちゅっと、淫らな水音が響いていた。
 ああ、気持ち良い。
 僕はよだれを垂らして腰を振った。

「あんっ、あんっ、あんっ、ザイル、大好きっ、あんっ、あんっ、あんっ、イくっ」

「俺もイくっ」

 どぴゅっ、びゅびゅーっ!
 僕は気持ち良く射精した。
 ザイルは僕の最奥に射精した。

「次は騎乗位だ。上に乗って腰を振れ」

 ザイルはギラギラした目で僕を見ていた。
 ザイルの欲情しきった顔にキスをして、上に乗る。
 僕は激しく腰を振った。
 しこりに当たるように腰を振り、上下に腰を揺らす。
 たまらない快楽が腰から全身へ広がっていく。

「あんっ、あんっ、あんっ、いいっ、あんっ、あんっ、あんっ、気持ち良いっ」

 ザイルのお腹に手をついて、上下に腰を揺らす。
 ザイルも下から突いてくるので、それに合わせて腰を振る。
 気持ち良くて、たまらない。
 僕は腰を振りながら、ザイルにキスをした。
 ザイルと舌を絡め合い、唾液を飲み込む。

「あんっ、あんっ、あんっ、ザイル、愛してるっ、あんっ、あんっ、あんっ、イくっ」

「俺もイくっ」

 どぴゅっ、びゅびゅーっ!
 僕は気持ち良く射精した。
 ザイルは僕の最奥で射精した。

「シェラヘザードを愛してる。これからも一生、お前は俺のものだ」

 ザイルは僕に何度も口付けた。
 舌を絡め合い、唾液を飲み込む。
 抱き締め合い、存分にキスを楽しんだ。

「僕は一生ザイルのものだよ。ずーっと愛してね、ザイル」

 ザイルは僕を強く抱き締めた。
 ザイルの胸に抱かれ、僕はゆっくり眠りに落ちていった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される

秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました! 最終17位でした!応援ありがとうございます! あらすじ 魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。 ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。 死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――? 傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。

のほほんオメガは、同期アルファの執着に気付いていませんでした

こたま
BL
オメガの品川拓海(しながわ たくみ)は、現在祖母宅で祖母と飼い猫とのほほんと暮らしている社会人のオメガだ。雇用機会均等法以来門戸の開かれたオメガ枠で某企業に就職している。同期のアルファで営業の高輪響矢(たかなわ きょうや)とは彼の営業サポートとして共に働いている。同期社会人同士のオメガバース、ハッピーエンドです。両片想い、後両想い。攻の愛が重めです。

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜

レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」 魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。 彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。

【完結】一生に一度だけでいいから、好きなひとに抱かれてみたい。

村松砂音(抹茶砂糖)
BL
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました! ありがとうございました!! いつも不機嫌そうな美形の騎士×特異体質の不憫な騎士見習い <あらすじ> 魔力欠乏体質者との性行為は、死ぬほど気持ちがいい。そんな噂が流れている「魔力欠乏体質」であるリュカは、父の命令で第二王子を誘惑するために見習い騎士として騎士団に入る。 見習い騎士には、側仕えとして先輩騎士と宿舎で同室となり、身の回りの世話をするという規則があり、リュカは隊長を務めるアレックスの側仕えとなった。 いつも不機嫌そうな態度とちぐはぐなアレックスのやさしさに触れていくにつれて、アレックスに惹かれていくリュカ。 ある日、リュカの前に第二王子のウィルフリッドが現れ、衝撃の事実を告げてきて……。 親のいいなりで生きてきた不憫な青年が、恋をして、しあわせをもらう物語。 ※性描写が多めの作品になっていますのでご注意ください。 └性描写が含まれる話のサブタイトルには※をつけています。 ※表紙は「かんたん表紙メーカー」さまで作成しました。

【完】心配性は異世界で番認定された狼獣人に甘やかされる

おはぎ
BL
起きるとそこは見覚えのない場所。死んだ瞬間を思い出して呆然としている優人に、騎士らしき人たちが声を掛けてくる。何で頭に獣耳…?とポカンとしていると、その中の狼獣人のカイラが何故か優しくて、ぴったり身体をくっつけてくる。何でそんなに気遣ってくれるの?と分からない優人は大きな身体に怯えながら何とかこの別世界で生きていこうとする話。 知らない世界に来てあれこれ考えては心配してしまう優人と、優人が可愛くて仕方ないカイラが溺愛しながら支えて甘やかしていきます。

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

処理中です...