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第四章
【四】女スパイ―潜入 ②
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「その台で当たったのか。あんた、運がいいな」
「ビギナーズラックかしら。パチンコは初めてなの……」
戸惑う振りをして笑いかけたら、ターゲットはちょっと顔を赤らめた。本日の特殊メイクはアラサーの独身女性。四十過ぎの男には隙のある、穏やかな果実に映ることだろう。店員のタレコミから二日後。潜入調査は順調な滑り出しだ。
「ほら、俺が教えてやるよ」
手取り足取り、服まで脱がさんばかりの愛嬌の良さだ。
「まあ、ありがとう。優しいのね」
そこで器用に頬を染める、なんて芸当は『くノ一』でも不可能よ。でも、髪をいじりながらモジモジしてご覧なさい。男は十中八九、自分に気があると股間で判断する。
パチンコをレクチャーする屋代喜一は借金から解放されて生き生きしてるかと思いきや、老けて、やつれていた。探偵屋の情報では味覚障害を患い、娘に頼り切っていたとか。潜入前に屋代が受診した病院のカルテを入手して山本先生へ渡したが、一度きりの来院では現在の状態も分からずじまいだった。
「もう止めるべきかしら?」
換金すれば数万円になる。
「もう少しつぎ込めば、当たりがくるはずだ。ほら!」
パチンコ台のセグランプが全点灯して大当たりを知らせた。
「わあ、すごい。あなたに会えて良かった!」
私が手を叩いて褒めはやすと、ドヤ顔のターゲットは倍に増えたドル箱を店員に運ばせ、換金場所まで教えてくれた。そそくさと離れようとする彼の袖を掴み、必死さを醸し出す。
「待って。お礼にランチをご馳走させて!」
チラリと見せた高級腕時計の針は十四時。地下鉄駅周辺の店へ連れ込んでしまえば、こちらのもの。
「ん~、俺は休憩中なんだよ。十六時には戻らないと……」
ボリボリ頭を掻きながらも、私の腕を見下ろす男を観察した。
「私、失業中で落ち込んでいたの。でも、あなたのおかげで運が向いてきたわ。ありがとう」
「俺が?」
「ええ。まるでギャンブルの神様みたい。仕事も見つかる気がしてきたわ」
崇(あが)めるような視線をターゲットへ向けた。
「じゃあ、ご馳走になろうかな。ああそうだ。よければ、仕事も紹介するよ」
「ありがとうございます。私は佐藤由紀です」
「俺は屋代だ」
堕ちた――。
数日後には、宗教団体の金庫を開けてみせるわよ。
※ ※
「試用期間を経れば正社員になれます。仕事に励んでください」
金髪女は無職のアラサー女に警戒することなく幹部室まで入れた。十二畳の室内には四人がけのソファーセット、書棚、デスクが二つ。それと無難な観葉植物。右手のドアは代表の部屋に違いない。セキュリティーレベルは1。今夜にでも単独で忍び込めるが、焦りは禁物。数日間勤勉に働いて信者連中の評価を上げよう。
「佐藤さん、次は礼拝堂の掃除よ」
「はい」
教団に入信した私【佐藤由紀】はパート清掃員として教団に雇われた。指導係は七十歳位の老女。彼女は手取り足取り、便器の擦りかたまで指導してくれた。さらに信者の入信理由や教団の懐具合まで……。
「DV男なんて、あんたも苦労したんだね……」
「もう男なんて、こりごりです」
「教祖様をみたら、そんな考えはぶっ飛んじまうよ」
「いいえ。私は違います」
「ふん。集会に出たら、考えも変わるさ」
月に一回開かれる集会には、教祖様目当ての女性もいるとか。老女は教団に献金しまくる金持ちを憎んでいた。
「幹部は金髪の秘書と、時々畑仕事にくる若い男が二人だけさ」
「畑……農協に卸したりするのですか?」
「地植えの作物は少しだけさ。教会裏にあるビニルハウスは立ち入り禁止だよ」
「高級野菜の栽培ですか?」
「まあ、そうさね。私らには関係ない世界だよ」
「そうですか……」
「あんたはまだ若い。ここにいちゃいけないよ……。教団はハウスで大麻を栽培して売りさばいてるのさ」
「私にそれを話して、警察に通報したらどうします?」
老婆の表情は、まさにそれを望んでいた。
「あたしは足が悪いし年寄りだから、働く場所もない。死に場所を間違えただけさ……」
ガチャリ。
「ばあさん、仕事だ」
ずかずかと食堂に入ってきた顔に見覚えがあった。あれは……。
「佐藤さん、後はよろしくね」
「はい、分かりました」
頷いた私を若い男が鑑定していた。【奴隷】を見下す、薄汚い商人のように……。
「新入りか。ハウス作業には若すぎるな」
『沼沢靴店』の放蕩息子が顎をしゃくって老女を連れていった。幼い頃から屋代小春に執着していた彼が違法薬物の売人になっていようとは。緊急事態を探偵屋に知らせなくては。佐倉社長を早急に見つけ出さないと、組が足を引っ張られる。
十六時に教団を後にし、擬装用に借りた安アパートで真夜中になるのを待った。毎日トレーニングを欠かさない引き締まった身体がバレぬよう、熱感知レーダーに対応する特殊スーツを脱ぎ、クローゼットから黒のジャージをセレクトする。ミネ・フジコみたいにお色気を閉じ込めた。
暗視用ゴーグルに監視用の極小カメラ数個、マイクをジャンパーの内ポケットにいれて手順を頭に叩き込む。
六時間後、教団から一キロ手前に車を駐めると、暗視用ゴーグルを装着して山道を走った。教団に住み込んでいるのは教祖と秘書、料理人の屋代に、あの老婆だけ。別荘の二階は秘書と教祖の個室だから、今夜は一階にカメラとマイクを仕込んでいく。別荘の勝手口は数十秒で解錠した。まずは幹部室の書棚に親指大のカメラを紛れ込ませた。マイクは秘書の机、ソファーの裏の二箇所に。お次は教祖の部屋だ。探偵屋から伝授されたピッキング技術でドアノブが回った。秘書と老女しか入室が許されない部屋には、デスクと書棚、小型冷蔵庫にソファーセット、窓際に観葉植物が飾られていた。そして北側にはドアが二つ。ひとつ目はトイレで、もうひとつは四畳半の倉庫に金庫が置かれていた。これも攻略したいが、今夜は時間がない。物音をたてずに別荘を出て、裏手にあるビニルハウスへ向かった。
夜の森は秋の虫さえ声を潜め、不気味な静けさに包まれていた。砂利道を避けてコスモス畑を通り、真っ暗なビニルハウスへと近づく。どうやら真夜中に警備をする【働き者】はいないらしい。セキュリティーの雑魚(ざこ)さに呆れた。
ハウスの内部は手前が野菜、奥に大麻が栽培されていた。写真撮影を済ませると草の一部を摘み取り、小型カメラを二箇所に取り付ける。違法薬物はどこに保管するのだろう。ハウスの横にある物置小屋を覗いたらビンゴ。作業台には三センチ四方のビニールケースと乾燥大麻が置いてあった。老女はここで小分け作業をさせられてるのか。
「あんたはまだ若い。ここにいちゃいけないよ……。教団はあそこで草を栽培して、売りさばいてるのさ……」
老女が神に縋ってたどり着いた場所が悪の巣窟だった。人生の終焉がこれでは、彼女が気の毒すぎる。ピシッ。ピシッ。
「グスッ……ヒック」
微かに聞こえるのは牛革製のムチがしなる音と、泣き声だった。
「さあ、跪くんだ。早くしろ」
「お願い、家に帰して……」
「プレイをこなせば返してやるよ。さあ、【私はご主人様の奴隷です】といいながら、私の靴を舐めろ」
「……」
ドアのすき間から見えた光景に吐き気を覚えた。薄汚れたセーラー服の少女が、泣きながら顔を床に近づけていく。このブタ野郎。怒りを抑えながら暗視スコープのズームアップボタンを押して録画を続けた。指図しているのはプロの調教師か。それとも教祖?
アジア系の少女が海外で人気なのは今も昔も変わらない。海岸線で某国に連れ去られてスパイにされるか、愛玩奴隷として買われるのか。あの少女は後者に決定している。どこで拉致った? 街でナンパか?
足を舐めたところで家に帰れる筈もない。ここから中年男の顔が撮影できるか?
横を向いた、よし!
山道を五百メートル走った頃には胸の苦しさも消えて、月を見上げる余裕さえでてきた。古びたアスファルトを蹴る足も、枷を解き放った獣のように自由に動く。この世は善人ほど馬鹿を見る。だからこそ、健気な人間が愛おしい。
ああ、健気な紗英。儚く散った妹よ、ごめんなさい。あなたの息子を抱いて、あやして、愛おしむ時期は過ぎてしまった。
去年の冬、会長は私に自由を与えたけれど、甥を守るには龍神の庇護が必要だった。
だから私は、死ぬまで龍神の女スパイであり続ける――。
車を発進させると、空気を限界まで吸い込んだ。まだよ相沢。まだ私の任務は終わらない。アパートでパソコンを開くと、入手した情報を探偵屋へ伝えた。プルルルル。
「社長は見つかったか?」
「佐倉社長を教団で発見。彼は女性を小屋に監禁してSM調教している。連れ帰るのか、指示を――」
「ビギナーズラックかしら。パチンコは初めてなの……」
戸惑う振りをして笑いかけたら、ターゲットはちょっと顔を赤らめた。本日の特殊メイクはアラサーの独身女性。四十過ぎの男には隙のある、穏やかな果実に映ることだろう。店員のタレコミから二日後。潜入調査は順調な滑り出しだ。
「ほら、俺が教えてやるよ」
手取り足取り、服まで脱がさんばかりの愛嬌の良さだ。
「まあ、ありがとう。優しいのね」
そこで器用に頬を染める、なんて芸当は『くノ一』でも不可能よ。でも、髪をいじりながらモジモジしてご覧なさい。男は十中八九、自分に気があると股間で判断する。
パチンコをレクチャーする屋代喜一は借金から解放されて生き生きしてるかと思いきや、老けて、やつれていた。探偵屋の情報では味覚障害を患い、娘に頼り切っていたとか。潜入前に屋代が受診した病院のカルテを入手して山本先生へ渡したが、一度きりの来院では現在の状態も分からずじまいだった。
「もう止めるべきかしら?」
換金すれば数万円になる。
「もう少しつぎ込めば、当たりがくるはずだ。ほら!」
パチンコ台のセグランプが全点灯して大当たりを知らせた。
「わあ、すごい。あなたに会えて良かった!」
私が手を叩いて褒めはやすと、ドヤ顔のターゲットは倍に増えたドル箱を店員に運ばせ、換金場所まで教えてくれた。そそくさと離れようとする彼の袖を掴み、必死さを醸し出す。
「待って。お礼にランチをご馳走させて!」
チラリと見せた高級腕時計の針は十四時。地下鉄駅周辺の店へ連れ込んでしまえば、こちらのもの。
「ん~、俺は休憩中なんだよ。十六時には戻らないと……」
ボリボリ頭を掻きながらも、私の腕を見下ろす男を観察した。
「私、失業中で落ち込んでいたの。でも、あなたのおかげで運が向いてきたわ。ありがとう」
「俺が?」
「ええ。まるでギャンブルの神様みたい。仕事も見つかる気がしてきたわ」
崇(あが)めるような視線をターゲットへ向けた。
「じゃあ、ご馳走になろうかな。ああそうだ。よければ、仕事も紹介するよ」
「ありがとうございます。私は佐藤由紀です」
「俺は屋代だ」
堕ちた――。
数日後には、宗教団体の金庫を開けてみせるわよ。
※ ※
「試用期間を経れば正社員になれます。仕事に励んでください」
金髪女は無職のアラサー女に警戒することなく幹部室まで入れた。十二畳の室内には四人がけのソファーセット、書棚、デスクが二つ。それと無難な観葉植物。右手のドアは代表の部屋に違いない。セキュリティーレベルは1。今夜にでも単独で忍び込めるが、焦りは禁物。数日間勤勉に働いて信者連中の評価を上げよう。
「佐藤さん、次は礼拝堂の掃除よ」
「はい」
教団に入信した私【佐藤由紀】はパート清掃員として教団に雇われた。指導係は七十歳位の老女。彼女は手取り足取り、便器の擦りかたまで指導してくれた。さらに信者の入信理由や教団の懐具合まで……。
「DV男なんて、あんたも苦労したんだね……」
「もう男なんて、こりごりです」
「教祖様をみたら、そんな考えはぶっ飛んじまうよ」
「いいえ。私は違います」
「ふん。集会に出たら、考えも変わるさ」
月に一回開かれる集会には、教祖様目当ての女性もいるとか。老女は教団に献金しまくる金持ちを憎んでいた。
「幹部は金髪の秘書と、時々畑仕事にくる若い男が二人だけさ」
「畑……農協に卸したりするのですか?」
「地植えの作物は少しだけさ。教会裏にあるビニルハウスは立ち入り禁止だよ」
「高級野菜の栽培ですか?」
「まあ、そうさね。私らには関係ない世界だよ」
「そうですか……」
「あんたはまだ若い。ここにいちゃいけないよ……。教団はハウスで大麻を栽培して売りさばいてるのさ」
「私にそれを話して、警察に通報したらどうします?」
老婆の表情は、まさにそれを望んでいた。
「あたしは足が悪いし年寄りだから、働く場所もない。死に場所を間違えただけさ……」
ガチャリ。
「ばあさん、仕事だ」
ずかずかと食堂に入ってきた顔に見覚えがあった。あれは……。
「佐藤さん、後はよろしくね」
「はい、分かりました」
頷いた私を若い男が鑑定していた。【奴隷】を見下す、薄汚い商人のように……。
「新入りか。ハウス作業には若すぎるな」
『沼沢靴店』の放蕩息子が顎をしゃくって老女を連れていった。幼い頃から屋代小春に執着していた彼が違法薬物の売人になっていようとは。緊急事態を探偵屋に知らせなくては。佐倉社長を早急に見つけ出さないと、組が足を引っ張られる。
十六時に教団を後にし、擬装用に借りた安アパートで真夜中になるのを待った。毎日トレーニングを欠かさない引き締まった身体がバレぬよう、熱感知レーダーに対応する特殊スーツを脱ぎ、クローゼットから黒のジャージをセレクトする。ミネ・フジコみたいにお色気を閉じ込めた。
暗視用ゴーグルに監視用の極小カメラ数個、マイクをジャンパーの内ポケットにいれて手順を頭に叩き込む。
六時間後、教団から一キロ手前に車を駐めると、暗視用ゴーグルを装着して山道を走った。教団に住み込んでいるのは教祖と秘書、料理人の屋代に、あの老婆だけ。別荘の二階は秘書と教祖の個室だから、今夜は一階にカメラとマイクを仕込んでいく。別荘の勝手口は数十秒で解錠した。まずは幹部室の書棚に親指大のカメラを紛れ込ませた。マイクは秘書の机、ソファーの裏の二箇所に。お次は教祖の部屋だ。探偵屋から伝授されたピッキング技術でドアノブが回った。秘書と老女しか入室が許されない部屋には、デスクと書棚、小型冷蔵庫にソファーセット、窓際に観葉植物が飾られていた。そして北側にはドアが二つ。ひとつ目はトイレで、もうひとつは四畳半の倉庫に金庫が置かれていた。これも攻略したいが、今夜は時間がない。物音をたてずに別荘を出て、裏手にあるビニルハウスへ向かった。
夜の森は秋の虫さえ声を潜め、不気味な静けさに包まれていた。砂利道を避けてコスモス畑を通り、真っ暗なビニルハウスへと近づく。どうやら真夜中に警備をする【働き者】はいないらしい。セキュリティーの雑魚(ざこ)さに呆れた。
ハウスの内部は手前が野菜、奥に大麻が栽培されていた。写真撮影を済ませると草の一部を摘み取り、小型カメラを二箇所に取り付ける。違法薬物はどこに保管するのだろう。ハウスの横にある物置小屋を覗いたらビンゴ。作業台には三センチ四方のビニールケースと乾燥大麻が置いてあった。老女はここで小分け作業をさせられてるのか。
「あんたはまだ若い。ここにいちゃいけないよ……。教団はあそこで草を栽培して、売りさばいてるのさ……」
老女が神に縋ってたどり着いた場所が悪の巣窟だった。人生の終焉がこれでは、彼女が気の毒すぎる。ピシッ。ピシッ。
「グスッ……ヒック」
微かに聞こえるのは牛革製のムチがしなる音と、泣き声だった。
「さあ、跪くんだ。早くしろ」
「お願い、家に帰して……」
「プレイをこなせば返してやるよ。さあ、【私はご主人様の奴隷です】といいながら、私の靴を舐めろ」
「……」
ドアのすき間から見えた光景に吐き気を覚えた。薄汚れたセーラー服の少女が、泣きながら顔を床に近づけていく。このブタ野郎。怒りを抑えながら暗視スコープのズームアップボタンを押して録画を続けた。指図しているのはプロの調教師か。それとも教祖?
アジア系の少女が海外で人気なのは今も昔も変わらない。海岸線で某国に連れ去られてスパイにされるか、愛玩奴隷として買われるのか。あの少女は後者に決定している。どこで拉致った? 街でナンパか?
足を舐めたところで家に帰れる筈もない。ここから中年男の顔が撮影できるか?
横を向いた、よし!
山道を五百メートル走った頃には胸の苦しさも消えて、月を見上げる余裕さえでてきた。古びたアスファルトを蹴る足も、枷を解き放った獣のように自由に動く。この世は善人ほど馬鹿を見る。だからこそ、健気な人間が愛おしい。
ああ、健気な紗英。儚く散った妹よ、ごめんなさい。あなたの息子を抱いて、あやして、愛おしむ時期は過ぎてしまった。
去年の冬、会長は私に自由を与えたけれど、甥を守るには龍神の庇護が必要だった。
だから私は、死ぬまで龍神の女スパイであり続ける――。
車を発進させると、空気を限界まで吸い込んだ。まだよ相沢。まだ私の任務は終わらない。アパートでパソコンを開くと、入手した情報を探偵屋へ伝えた。プルルルル。
「社長は見つかったか?」
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