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もう帰国している?
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「きれいだよ。ミカエラ。」
「本当ですね?ガブリエル様?」
寝室に入るなり、急いで全裸になった2人は、しばし互いを見つめ合った後、そう言った。
「処女のミカエラを愛しているのではなく、ミカエラを愛している。」
「この世には洗って落とせない汚れはない。」
「自分を喜ばせる女の手練手管を磨いてくれていたと思っている。」
とガブリエルが言ったもののミカエラは、自分を彼が本当に受け入れてくれるのかどうか、急に心配になっていた。彼も彼女がウリエルと離れがたくなっているのではないかと急に不安になった。自分達が計画して、実行した、最初から分かっていたことだったのにである。
「愛しているよ、ミカエラ。」
「わ、私も愛していますー。」
と叫ぶように言って、そうでないと不安に呑み込まれそうだった、2人はバチンは音をたてて抱き合った。そして、唇を重ねあい、舌をいれ絡ませあった。長い口付けの後、ベッドの上に押し倒し合った。そのまま、互いの体に舌を、指を這わせあい、ミカエラの喘ぎ声が高まると、ガブリエルは覆いかぶさって一体となった。その後は、二人は色々な体位で、ひたすら動き、彼女は喘ぎ声を出しまくって交わりあった。完全にぐったりして満足そうな互いの顔を見て、安心して唇を嘗めあい、抱き合って眠りについたのは、明け方に近かった。
「良かったですわ。」
「この日を待ち望んできました。」
「聖女様は、赤ん坊の頃、どんなに泣いても、小さかった殿下があやすと嘘のように静かになったものですわ。そのことを思い出しました。」
「お二人は、こうなる運命だったのです。何者も邪魔などできない仲だったんですわ。」
とは、2人の侍女達が寝室の外でずっと聞き耳をたてながら、喜びの涙を流していた。
その頃、正確には2人が寝室で激しく抱き合っていた時だった、ウリエルには、
「王太子ガブリエルと聖女ミカエラが、王都で結婚式をあげました。私自ら駆けつけて確認しましたが、ガブリエルと聖女様でした。聖女様の力で、転移したということを言っております。」
との駐ルシファ王国ベゼルブブ王国大使からの通信があった。ウリエルは、4人の愛人達とともに、聖都のベゼルブブ王国大使館に宿泊していたが、そこにも魔法通信の設備があった。稼働するまで時間もかかり、大きい魔法力が必要なため、非常事態の場合しか使用しないことになっていたが、それが今だった。
「分かった。ご苦労だった。引き続き、我が王妃の情報を集めるように。」
一瞬言葉がでなかったものの、落ち着いた口調でウリエルは命じた。
「王妃の救出隊の出発は、取りやめにする。」
と彼は側近の一人に命じた。
あの後、すぐに王妃救出のための一隊を、聖都では控えざるを得ないため、ガブリエル達が出発した後を追ってと準備を始めたが、教皇との謁見が終わった足で帰国したことがわかり、すぐに後を追わせるために準備をさせていたのである。それが無駄になったのである。
「どうなさいました?」
彼が寝室に戻ると、全裸の4人の女達がハーモニーして訊ねた、心配そうに。ガウンを脱ぐと、その下は全裸だった、彼も。彼は4人に事態を説明した。4人は驚き、そして憤慨した。
「いや、逆にチャンスだ。」
4人の全裸の女達がぐったりとして、自分に寄り添って寝息をたて始めたのを満足気に聞いていたウリエルは、急に思い立って、起き上がって呟いた。
「あいつは慌てて帰国したわけだ。各国への工作など考えてもいない、それに必要な人間も置いているはずがない。ここで教皇を始め各国使節を通じて働きかければ、我が国への支持を取り付けられる。外交的圧力も、孤立化させるのも容易だ。」
「あ・・・はい、その通りです。さすがは陛下。すぐに、その指示を出します。」
副官でもある愛人が、何時聞いていたのか、起き上がり、近くに散らばっている自分の服を拾い集め始めた。その後ろ姿を見ながら、それがまた色っぽく感じてしまったが、そのことは抑えて、
「それと、我が方の正当性を訴える宣伝文を作成させてばら撒かせるように。あくまでも、聖女が愛するのは私で、無理やり拉致された、あの場でも目で私に助けを求めていたという風にするように。」
「は、はい。」
彼女はかなり乱れてはいたが、取り合えず服を着終わると、駆けだしていった。
「これからだぞ。聖女は我がベゼルブブ王国のものだ。返してもらうからな。」
彼は自分の考えに含み笑いをした。3人の愛人達は、ようやく瞼をこすりなが、起き上がったところだった。
しかし、朝には勝利を確信した彼は、夕方には意気消沈し、夜には怒り狂った。教皇をはじめとした工作は、全て先手をとられており、その事後処理も進められていて、効果はなかった。教皇を始め、二国間でことを処理すべきことと我関せず、支持はしない、協力はしないと慇懃な回答しか得られなかったからだ。
そして、既にルシファ王国側は、ガブリエルとミカエラの絡みまで面白おかしく好色なほど書いた、もちろんルシファ王国側の陰謀を克明に記していた、多色絵入りの宣伝文を大量に流布していたことが判明したのだ。しかも、ウリエルが雄としてのプライドまで揶揄うような部分すらあったのだ。
「あんな国、潰してやりましよう。」
愛人達の激しいハーモニーに彼も同感だった。
「本当ですね?ガブリエル様?」
寝室に入るなり、急いで全裸になった2人は、しばし互いを見つめ合った後、そう言った。
「処女のミカエラを愛しているのではなく、ミカエラを愛している。」
「この世には洗って落とせない汚れはない。」
「自分を喜ばせる女の手練手管を磨いてくれていたと思っている。」
とガブリエルが言ったもののミカエラは、自分を彼が本当に受け入れてくれるのかどうか、急に心配になっていた。彼も彼女がウリエルと離れがたくなっているのではないかと急に不安になった。自分達が計画して、実行した、最初から分かっていたことだったのにである。
「愛しているよ、ミカエラ。」
「わ、私も愛していますー。」
と叫ぶように言って、そうでないと不安に呑み込まれそうだった、2人はバチンは音をたてて抱き合った。そして、唇を重ねあい、舌をいれ絡ませあった。長い口付けの後、ベッドの上に押し倒し合った。そのまま、互いの体に舌を、指を這わせあい、ミカエラの喘ぎ声が高まると、ガブリエルは覆いかぶさって一体となった。その後は、二人は色々な体位で、ひたすら動き、彼女は喘ぎ声を出しまくって交わりあった。完全にぐったりして満足そうな互いの顔を見て、安心して唇を嘗めあい、抱き合って眠りについたのは、明け方に近かった。
「良かったですわ。」
「この日を待ち望んできました。」
「聖女様は、赤ん坊の頃、どんなに泣いても、小さかった殿下があやすと嘘のように静かになったものですわ。そのことを思い出しました。」
「お二人は、こうなる運命だったのです。何者も邪魔などできない仲だったんですわ。」
とは、2人の侍女達が寝室の外でずっと聞き耳をたてながら、喜びの涙を流していた。
その頃、正確には2人が寝室で激しく抱き合っていた時だった、ウリエルには、
「王太子ガブリエルと聖女ミカエラが、王都で結婚式をあげました。私自ら駆けつけて確認しましたが、ガブリエルと聖女様でした。聖女様の力で、転移したということを言っております。」
との駐ルシファ王国ベゼルブブ王国大使からの通信があった。ウリエルは、4人の愛人達とともに、聖都のベゼルブブ王国大使館に宿泊していたが、そこにも魔法通信の設備があった。稼働するまで時間もかかり、大きい魔法力が必要なため、非常事態の場合しか使用しないことになっていたが、それが今だった。
「分かった。ご苦労だった。引き続き、我が王妃の情報を集めるように。」
一瞬言葉がでなかったものの、落ち着いた口調でウリエルは命じた。
「王妃の救出隊の出発は、取りやめにする。」
と彼は側近の一人に命じた。
あの後、すぐに王妃救出のための一隊を、聖都では控えざるを得ないため、ガブリエル達が出発した後を追ってと準備を始めたが、教皇との謁見が終わった足で帰国したことがわかり、すぐに後を追わせるために準備をさせていたのである。それが無駄になったのである。
「どうなさいました?」
彼が寝室に戻ると、全裸の4人の女達がハーモニーして訊ねた、心配そうに。ガウンを脱ぐと、その下は全裸だった、彼も。彼は4人に事態を説明した。4人は驚き、そして憤慨した。
「いや、逆にチャンスだ。」
4人の全裸の女達がぐったりとして、自分に寄り添って寝息をたて始めたのを満足気に聞いていたウリエルは、急に思い立って、起き上がって呟いた。
「あいつは慌てて帰国したわけだ。各国への工作など考えてもいない、それに必要な人間も置いているはずがない。ここで教皇を始め各国使節を通じて働きかければ、我が国への支持を取り付けられる。外交的圧力も、孤立化させるのも容易だ。」
「あ・・・はい、その通りです。さすがは陛下。すぐに、その指示を出します。」
副官でもある愛人が、何時聞いていたのか、起き上がり、近くに散らばっている自分の服を拾い集め始めた。その後ろ姿を見ながら、それがまた色っぽく感じてしまったが、そのことは抑えて、
「それと、我が方の正当性を訴える宣伝文を作成させてばら撒かせるように。あくまでも、聖女が愛するのは私で、無理やり拉致された、あの場でも目で私に助けを求めていたという風にするように。」
「は、はい。」
彼女はかなり乱れてはいたが、取り合えず服を着終わると、駆けだしていった。
「これからだぞ。聖女は我がベゼルブブ王国のものだ。返してもらうからな。」
彼は自分の考えに含み笑いをした。3人の愛人達は、ようやく瞼をこすりなが、起き上がったところだった。
しかし、朝には勝利を確信した彼は、夕方には意気消沈し、夜には怒り狂った。教皇をはじめとした工作は、全て先手をとられており、その事後処理も進められていて、効果はなかった。教皇を始め、二国間でことを処理すべきことと我関せず、支持はしない、協力はしないと慇懃な回答しか得られなかったからだ。
そして、既にルシファ王国側は、ガブリエルとミカエラの絡みまで面白おかしく好色なほど書いた、もちろんルシファ王国側の陰謀を克明に記していた、多色絵入りの宣伝文を大量に流布していたことが判明したのだ。しかも、ウリエルが雄としてのプライドまで揶揄うような部分すらあったのだ。
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愛人達の激しいハーモニーに彼も同感だった。
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