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人間至上主義を改革します
夜の女王
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王都リュサンドリアは、ルーガム王国の王都と比べても、その繁栄ぶり、人の多さは引けを取らないものだと、国王ガマリエルは王妃サラスに語ったが、彼女もその通りだと思った。
活気もあったし、色々な物が豊だった。質もいいものだった。彼と共に、王都をお忍びで巡察した時の印象だった、彼女の。
意外だったのは、完璧な人間至上主義国であるはずが、結構王都では人間と亜人達がともに行きかっていたし、それぞれの店で気軽に売り買いをし、気軽に声をかけていた。険悪な空気というものは、そこにはなかった。
ただ、貴族の屋敷が並ぶ地区には、亜人の姿はなかった。逆に、夜の女王の管轄の地域には、人間も亜人の中に混じって歩いていた。
「ああ、彼らは奴隷だよ。彼らのことについては、夜の女王として説明するよ。」
とガマリエルは言った。
"楽しみにしていますわ。"
議会での開会のあいさつ、男装、男の正装に、冠を頭に、顔はベールで閉ざして、作成されていた文面をよどみなく読んだ、それだけだった。それでも議場からは真摯さを感じ取れる割れんばかりの拍手があった。
「僕の時より盛大だな。」
とガマリエルが後で、その時は後ろに隠れていたが、少し不満そうに耳元で囁いた。
「焼きもちはいけませんわ。それに・・・彼らは知らないのですから。」
と言ってやった、サラスは。
そして、夜の女王との会議。王宮の、彼女の管轄の地区の入り口にある建物の1室で、それぞれの役人等10人を引き連れて、それは行われた。ガマリエルは同行しなかった。夜の女王と男装したサラスは、豪華な、装飾のある、花などをモチーフとした、テーブルを挟み、自分達の政府幹部を後ろに控えさせていた。お互い、顔は見えないようにベールをかけていた。
事前に担当者間で討議、調整し、合意し、招致していた内容であるが、双方の担当者からの報告が交互になされた
。ナルシス王国側からは、王国の財政、外交、周辺各国の状態、軍備、治安、災害と諸産業の状態、国民の生活状態などが報告され、夜の女王側からは、聖樹の生育、そこから受ける恩恵のある製品の状況、その管轄下の奴隷、亜人、錬金術師の状態、その成果、魔法研究の成果などの報告があった。その後、双方からの物資や金の流れ、例えば人間と亜人からの税収についておかしな点かないかとの監査、その配分についてどうするか、決定した政策等の討議がされた。ナルシス王国側からの要請や決定した政策には夜の女王側は了承し、夜の女王側の要請や政策についてナルシス王国側は了承した。サラスは、事前に決められていたことでもあり、国王として了承する旨伝えた。"私を、ガマリエルだと思っているのかしら?"と思ったサラスに、夜の女王は語り掛けた。その声は、女性としてはかなり低音だった。
「夜の女王の管轄では、」
と夜の女王の管轄下の説明をし始めた。彼女の政府の行政官は、上は宰相から下は一般の役人まで、かなりの割合を占めているのは奴隷である。大半は、外国から購入した奴隷とその子孫からなるが、ナルシス王国で罪を犯して奴隷となった者も含まれる。しかし、エルフ達亜人の数も少なくはない。それは軍も同じだった。ただ、軍は魔導士部隊、弓兵はエルフが多いし、騎士、重装歩兵、石鎚などを使う兵にはオーガや獣人が多く、軽歩兵騎士などは獣人が多い。銃砲や長槍部隊の大半は奴隷であり、強弓を使うのは奴隷が多い。ちなみに、国内各地にある夜の女王直轄領の農民等産業に従事するのは基本的に奴隷であし、錬金術師の研究の助手、その成果物の生産工場の労働者の多くが奴隷であり、ドアーフは少数である。ドアーフの工房は、錬金術師の工房よりかなり少ない。
一般の亜人達は、それぞれ部族の自治領があり、その自治領から選ばれる代表による議会が、王都の夜の女王の領域にあるし、高等法院から村々の裁判所もある。ちなみに奴隷達も議会をもっている。夜の女王は、こうした者達を管理し、統治し、保護する役割を持っている。同時に、ナルシス王国を支えているとも言えた。
だが一つ、欠けているものがあった。それは、夜の女王はどのようにして決まるのか、と言う事だった。それが全く語られていなかった。
「夜の女王は、ナルシス王国国王と一身同体ですから。」
と夜の女王はぽつりと言った。
"夜の女王は、一方的にガマリエルから任命されているということかしら?夜の女王は、不満を持っているかもしれない?そもそも、この人?私がガマリエルではないことを知っている?"
そう思っているうちに、会議は終わった。"彼女と親しく、2人だけで話せないかしら?"
活気もあったし、色々な物が豊だった。質もいいものだった。彼と共に、王都をお忍びで巡察した時の印象だった、彼女の。
意外だったのは、完璧な人間至上主義国であるはずが、結構王都では人間と亜人達がともに行きかっていたし、それぞれの店で気軽に売り買いをし、気軽に声をかけていた。険悪な空気というものは、そこにはなかった。
ただ、貴族の屋敷が並ぶ地区には、亜人の姿はなかった。逆に、夜の女王の管轄の地域には、人間も亜人の中に混じって歩いていた。
「ああ、彼らは奴隷だよ。彼らのことについては、夜の女王として説明するよ。」
とガマリエルは言った。
"楽しみにしていますわ。"
議会での開会のあいさつ、男装、男の正装に、冠を頭に、顔はベールで閉ざして、作成されていた文面をよどみなく読んだ、それだけだった。それでも議場からは真摯さを感じ取れる割れんばかりの拍手があった。
「僕の時より盛大だな。」
とガマリエルが後で、その時は後ろに隠れていたが、少し不満そうに耳元で囁いた。
「焼きもちはいけませんわ。それに・・・彼らは知らないのですから。」
と言ってやった、サラスは。
そして、夜の女王との会議。王宮の、彼女の管轄の地区の入り口にある建物の1室で、それぞれの役人等10人を引き連れて、それは行われた。ガマリエルは同行しなかった。夜の女王と男装したサラスは、豪華な、装飾のある、花などをモチーフとした、テーブルを挟み、自分達の政府幹部を後ろに控えさせていた。お互い、顔は見えないようにベールをかけていた。
事前に担当者間で討議、調整し、合意し、招致していた内容であるが、双方の担当者からの報告が交互になされた
。ナルシス王国側からは、王国の財政、外交、周辺各国の状態、軍備、治安、災害と諸産業の状態、国民の生活状態などが報告され、夜の女王側からは、聖樹の生育、そこから受ける恩恵のある製品の状況、その管轄下の奴隷、亜人、錬金術師の状態、その成果、魔法研究の成果などの報告があった。その後、双方からの物資や金の流れ、例えば人間と亜人からの税収についておかしな点かないかとの監査、その配分についてどうするか、決定した政策等の討議がされた。ナルシス王国側からの要請や決定した政策には夜の女王側は了承し、夜の女王側の要請や政策についてナルシス王国側は了承した。サラスは、事前に決められていたことでもあり、国王として了承する旨伝えた。"私を、ガマリエルだと思っているのかしら?"と思ったサラスに、夜の女王は語り掛けた。その声は、女性としてはかなり低音だった。
「夜の女王の管轄では、」
と夜の女王の管轄下の説明をし始めた。彼女の政府の行政官は、上は宰相から下は一般の役人まで、かなりの割合を占めているのは奴隷である。大半は、外国から購入した奴隷とその子孫からなるが、ナルシス王国で罪を犯して奴隷となった者も含まれる。しかし、エルフ達亜人の数も少なくはない。それは軍も同じだった。ただ、軍は魔導士部隊、弓兵はエルフが多いし、騎士、重装歩兵、石鎚などを使う兵にはオーガや獣人が多く、軽歩兵騎士などは獣人が多い。銃砲や長槍部隊の大半は奴隷であり、強弓を使うのは奴隷が多い。ちなみに、国内各地にある夜の女王直轄領の農民等産業に従事するのは基本的に奴隷であし、錬金術師の研究の助手、その成果物の生産工場の労働者の多くが奴隷であり、ドアーフは少数である。ドアーフの工房は、錬金術師の工房よりかなり少ない。
一般の亜人達は、それぞれ部族の自治領があり、その自治領から選ばれる代表による議会が、王都の夜の女王の領域にあるし、高等法院から村々の裁判所もある。ちなみに奴隷達も議会をもっている。夜の女王は、こうした者達を管理し、統治し、保護する役割を持っている。同時に、ナルシス王国を支えているとも言えた。
だが一つ、欠けているものがあった。それは、夜の女王はどのようにして決まるのか、と言う事だった。それが全く語られていなかった。
「夜の女王は、ナルシス王国国王と一身同体ですから。」
と夜の女王はぽつりと言った。
"夜の女王は、一方的にガマリエルから任命されているということかしら?夜の女王は、不満を持っているかもしれない?そもそも、この人?私がガマリエルではないことを知っている?"
そう思っているうちに、会議は終わった。"彼女と親しく、2人だけで話せないかしら?"
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