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4.ファースト・キスは、旦那様(ニセ)と!?
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「何時の頃からか、お前は一緒に私と風呂に入ってくれなくなっただろう。今日は久々に食事を一緒にできて嬉しかったし、昔みたいに一緒に風呂へ入りたかっただけだ。それなのにガウンなんか着てここまで来るから・・・・つい、意地悪を言ってしまった。すまない」
「男と女なんだから、小学校低学年でも恥ずかしいのに、一緒に入れるワケないでしょ!」
「琥太郎や倫太郎(りんたろう)は伊織と一緒に風呂に入っていたではないか」
倫太郎は高校一年生の弟だ。ちなみに中学一年生の弟は、雄太郎(ゆうたろう)。小学五年生の妹は明奈(あきな)。
「あれは兄弟だから! お父さんもお母さんもお店で忙しかったから、弟の面倒を見る為に私が一緒に入って身体を洗ってあげていたの! それも小学校四、五年生くらいまでの話で、もう今は入ってないし!!」
何で琥太郎や倫太郎と一緒にするかな?
一矢が好きだって気が付いてから、一緒に入るなんてとんでもない事のように思えて、小学校に入ったころからお風呂は絶対別にして、って突っぱねるようになったんだっけ。
「私は・・・・お前と入りたかった。琥太郎や倫太郎が羨ましかったのだ」
「そんな事言われても姉弟以外の異性同士は、小学一年生から別お風呂になるんだよ? 銭湯とか男女別になっているでしょ。だから、仕方なくなの! 一矢が嫌とか、そういうのじゃないっ」
「本当か?」
「うん、ほんとう」
「それは良かった」
ガウン越しにぎゅうっと抱きしめてくれた。濡れた一矢の肌が、ガウン越しとはいえ、私に当たっているのだと思うと、頭が沸騰してのぼせそうになった。
「そうだったのか。てっきり私と風呂に入る事を嫌がられていたのだと思っていた・・・・」
どんだけ一般常識皆無なの、この人。
そういうぶっ飛んだ所も、好きなんだなぁ。
「普通は年頃になったら、一緒にはもう入らないんだよ? わかった?」
「夫婦なら入れると聞いたが?」
「まあ、夫婦ならね」
「じゃあ、一緒に入っても問題は無いのだな? 解った。では金銭問題抜きにして、私の願いを叶えてくれ。伊織、楽しかったあの頃と同じ様にお前と一緒に風呂に入りたい。夫婦なら問題無いと今、お前が言ったのだ」
「はぁあぁ!?」
何故、そーなるかな!?
「一矢が嫌とか、そういうものではないと、確かに聞いたがそれは嘘だったのか?」
「いや、嘘じゃないけど・・・・もう大人だし、恥ずかしいから無理だよ」
「じゃあ、お前が恥ずかしいと思わなくなるまで待てばいいか?」
真顔で聞かれた。眼鏡をかけていない一矢の美しい顔が目の前にあるから、早くものぼせそうだ。
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